アサルトリリィ

ページ名:アサルトリリィ

登録日:2021/05/27 (木) 00:02:59
更新日:2024/05/27 Mon 13:06:51NEW!
所要時間:約 13 分で読めます



タグ一覧
アサルトリリィ アニメ 20年秋アニメ スマホゲー ブシロード 神奈川県 お嬢様 百合 舞台 鉄壁スカート ペヤング 1/12 アクションフィギュア ドール 2.5次元舞台 アゾンインターナショナル acus アクションドール アゾン アサルト百合ィ



前線に舞う、花びら達の協奏曲ラプソディー

(BOUQUET)





儚くも美しく戦う、少女たちの物語

(Last Bullet)




玩具メーカーのアゾンインターナショナルと創作集団acusによるメディアミックス作品。



+ 目次-

【概要】

アマチュア模型ディーラーとして活動していた尾花沢軒栄氏(原作者)のオリジナル作品向けの世界観として本コンテンツの前身企画が立ち上がり
2011年からアゾンインターナショナルに企画が採用され、2013年にアゾンインターナショナルが製品開発、acusが企画構想を担当する1/12アクションドールシリーズとして商品展開が開始した。


元々アニメやゲーム関連の展開は想定していなかったが、2015年にノベライズ、2016年に学園型演劇集団「私立ルドビコ女学院」とのコラボによる舞台公演が実施され
そして2019年10月16日よりアニメ化やゲーム化などを見据えた「アサルトリリィプロジェクト」が立ち上がり、現在に至るという流れとなった。


プロジェクト発表後は後述する「私立百合ヶ丘女学院」の登場人物を中心として展開され、2020年1月と9月にブシロード主催の舞台公演。
同年10月からはシャフト制作によるテレビアニメ、「アサルトリリィ BOUQUET」が放送・配信され、2021年7月20日よりショートアニメの「アサルトリリィふるーつ」がLast Bulletのアプリ内、YouTubeの公式チャンネルで配信が開始。
2021年1月20日からはポケラボが開発するスマホゲーム「アサルトリリィ Last Bullet」が配信となった。


「アサルトリリィ BOUQUET」は元々2020年7月より放送予定だったが、新型コロナウイルスの影響により延期され、10月からの放送となった。



【あらすじ】


近未来、世界は謎の生命体
「ヒュージ」 との戦闘に明け暮れていた ――。


近未来の地球、人類は「HUGE(ヒュージ)」と呼ばれる謎の巨大生命体の出現で破滅の危機にあった。
全世界が対ヒュージという一事に団結し、科学と魔法の力を結集した「CHARM(チャーム)」と呼ばれる決戦兵器の開発に成功する。CHARMは10代の女性に高いシンクロを示すことが多く、CHARMを扱う女性は「リリィ」と呼ばれ英雄視されていく。ヒュージに対抗するためリリィ養成機関「ガーデン」が世界各地に設立され拠点として人々を守り、導く存在となっていった。
これはそんなガーデンでの、立派なリリィを目指して戦う少女たちの物語である。
(アサルトリリィプロジェクト公式より。)



【登場人物】

この項目では
★…ガーデン、●…レギオン、CV…アニメ版、あるいはゲーム版のキャスト
演…舞台版キャスト、CV&演…アニメ・ゲーム版と舞台版キャストを兼任


を指す。



★百合ヶ丘女学院

鎌倉府のお嬢様学校を母体としたガーデン。
教育の水準は高く、世界中から留学生が集まるほどの名門。
才能のある女子を集めるのに余念がなく、いつもの強奪とまで言われているほど他校から人を集めている。
そのため中途入学者は多いものの、一般受験のハードルは高め。


クラスには椿、李など樹木の名称が採用されている。


ラーズグリーズ/一柳隊


  • 一柳梨璃ひとつやなぎ りり CV&演:赤尾ひかる

本作の主人公である高等部1年椿組。努力家で天然だが芯は強く、明るく優しい性格でラムネが好物。
二年前に発生した甲州撤退戦でヒュージに襲われていたところを夢結に助けられたことを機に、彼女とリリィに憧れるようになり百合ヶ丘に補欠合格で入学した。


使用CHARMはグングニル。レアスキルは邪悪なマギの力から身を守り、ヒュージのマギエナジーを反転させて己や周囲のリリィの物とする「カリスマ」


  • 白井夢結ゆゆ CV&演:夏吉ゆうこ

学院を代表するリリィの一人で高等部2年生。自分に厳しくストイックな性格で、生徒会の秦祀(CV.田中那実)とはルームメイト。
数々の戦果を挙げてきたエースだが、甲州撤退戦でシュッツエンゲルの川添美鈴を失ったことを引け目に感じており、小説版ではその点を周囲から「死神」と呼ばれ警戒されている。
使用CHARMはブリューナク。所持しているレアスキル「ルナティックトランサー」は美鈴に関するトラウマがスイッチとなり発動する事が多く、発動すると見境なく暴走するバーサーカーと化す。


甲州撤退戦以降は人前で笑顔を見せることもなく梨璃に対しても突き放す態度を取っていたが、ルナティックトランサー状態から救われた点もあり
彼女や百合ヶ丘の面々とも打ち解けあっていった。



梨璃が結梨に付きっ切りになると、嫉妬の素振りを見せることもあった。


入試トップで入学した高等部1年椿組。CHARM開発を行うグランギョニル社の社長令嬢で、日本人とフランス人のハーフ。
卑怯な手段を嫌う正々堂々とした性格で、8つのレギオンから勧誘される程の実力を持つ。


しかし可愛い女の子には目が無く梨璃にあの手この手で接近し、舞台版に至っては彼女にハグした上に尻を触っていた。役得である
使用CHARMはジョワユーズ、レアスキルは範囲内の味方のCHARMスペックを向上させる「レジスタ」を持つ。



(・J・)


  • 二川二水ふたがわ ふみ CV&演:西本りみ

梨璃と同じく補欠で合格した高等部1年生椿組。普段はおとなしいが、著名なリリィを前にすると興奮しながら鼻血を出すリリィオタク。
リリィ絡みの知識量に秀でており、その影響か本作の広報Twitterでの解説も担当している。


学園内で「週間リリィ新聞」と言う新聞を発行しているが、梨璃と夢結のカップリングに目がないのか、時折両者のゴシップネタに走ることもある。
使用CHARMはグングニル、レアスキルは空から地上を見下ろし、状況把握と膨大な情報をチェスや将棋のように理解する「鷹の目」を持つ。


  • 安藤鶴紗たずさ CV&演:紡木吏佐

誰に対しても距離を置こうとする高等部1年生椿組。非人道的な対ヒュージ研究で知られる多国籍企業、「G.E.H.E.N.A.(ゲヘナ)」の人体実験を受けた強化リリィ。
人体実験で超回復能力である「リジェネレーター」、血液などを触媒に準CHARMを生成する「アルケミートレース」を獲得したが、副作用で精神の不安定や頭痛を起こす結果と化している。


媒体によって設定に差異があり、小説版では父親が自身と家族を守るためにヒュージと内通した逆賊となった上、自身も回復力を悪用されて囮役の扱いを受け
アプリ版のゲーム内イベントでは、父親が「無謀な玉砕を仕掛けて静岡陥落の原因を作った戦犯*1」とされ、一柳隊の中でも重い過去を持っている。


しかしテレビアニメ版では冷めた態度こそ目立つが、大の猫好きで猫を見ると語尾が猫語になる程度にキャラが変わり
両手に持ったドーナツを頬張るなど、ユルい描写も目立っている。



使用CHARMは先行量産型ティルフィング。レアスキルはいくつもの仮定の世界線を覗き見て、欲しい結果に至るための動きや条件を瞬時に理解できる「ファンタズム」を持つ。


  • 吉村・Thi・梅ティ まい CV&演:岩田陽葵

ベトナム出身の高等部2年生。〇〇だゾと言う口癖が特徴で一柳隊のムードメイカー。


サボり癖があり練習が苦手な天才肌だが、面倒見がいい性格で
かつては夢結と同じレギオンに所属していることもあり、一柳隊所属になった現在でも彼女を気にかけている。


使用CHARMはタンキエム、レアスキルは消えるような速度で移動可能な「縮地」を最高ランクで保有している。



楓ほどではないが、デカい


  • 郭神琳クォ シェンリン CV&演:星守紗凪

ヒュージの攻撃を受け壊滅した台北出身のお嬢様で、幼稚舎から百合ヶ丘に在籍している高等部1年椿組。赤と黄色のオッドアイが特徴。
優しく真面目な性格だが、ルームメイトである雨嘉に自信を持たせるために自分を遠距離から撃たせるといった、荒療治に走ることもある。
夢結曰く「面倒な人」


使用するCHARMは中華鍋媽祖聖札マソレリック、レアスキルは味方のレアスキルや術式を広範囲に拡大化する「テスタメント」を持つ。



アニメ版EDでは雨嘉とあら^~な展開になっている。


  • 王雨嘉ワン ユージア CV&演:遠野ひかる

神琳のルームメイトである、レイキャビク出身の高等部1年李組。中華風の制服が特徴。
優秀なリリィである姉と妹に挟まれて育ってきた影響か、自身を「ヘボリリィ」と称し、自信の無い一面を見せる。


普段は無口で感情表現が苦手であり、怒っていると誤解されることもある。
使用CHARMはアステリオン、レアスキルは目測で長距離を測るほどの異常視力を獲得可能な「天の秤目」を持つ。


  • ミリアム・ヒルデガルド・Vフォン・グロピウス CV&演:高橋花林

工廠科に在籍しているドイツ出身の高等部1年生。百由とはシュッツエンゲルの契りを結んでおり*2、彼女からは「グロっぴ」と呼ばれている。
一人称がワシ(小説版ではわらわ)で古風な口調が特徴な、のじゃロリ。


面倒見がいい性格であり、また機械いじりが趣味なメカニックのような立ち位置となっている。
使用CHARMはミョルニール。レアスキルは数秒間無限の魔力を得てそれを利用した攻撃等が可能となる反面、効果終了後に大きく体力を消耗する「フェイズトランセンデンス」を持つ。



(・v・)


一柳隊が調査した海岸に打ち上げられたカプセルに入っていた謎の少女。梨璃が保護したが記憶喪失であり名前も不明な状態だったため、夢結と梨璃から一文字ずつ取って「結梨」と命名された。
梨璃が保護し面倒を見ていた点もあってか彼女以外には懐かないようになり、梨璃とは姉妹のような仲となった。


学院の計らいによりチャームを与えられてリリィとして頭角を現していったが、その正体はG.E.H.E.N.A.とグランギニョルの共同開発により、ヒュージの幹細胞を培養して造られた人造リリィ。
学院側への身柄の引き渡し命令に対して梨璃と共に逃亡した結果逮捕命令が出されたが、百由により「人」であるとの証明がなされて事なきを得たものの
その直後に学院に侵攻してきた大型ヒュージに単身で挑み、相打ちする形で命を落とした。


●アールヴヘイム/壱盤隊

壱盤隊の隊長を務める高等部1年生椿組。生真面目な委員長気質で、「おいち様」「お壱の方」と呼ばれているが
公式Twitterではツンデレであると明言されている。


天葉とシュッツエンゲルの契りを結んだ江川樟美(CV.原田彩楓)とはルームメイトである。
使用CHARMはブリューナク、レアスキルは「この世の理」


壱盤隊の主将を務める高等部2年生。元々はリリィになるつもりは無かったが、適性の高さから成り行きでリリィになった過去を持つ。
マギの保有量が高く、身体能力も世界で五本の指に入る実力。


使用CHARMはグラム、レアスキルは「ヘリオスフィア」


「神の子」の異名を持つ高等部1年生。
過去のトラウマから卑屈で臆病になってしまい、天葉など一部の親しい友人を通さないとまともにコミュニケーションが取れない。


レアスキルは「ファンタズム」


  • 遠藤亜羅椰えんどう あらや CV.関根明良

高い適正でレアスキルを所有する高等部1年生李組。
同世代では百合ヶ丘屈指の実力を持つが、好みの女性に見境なく手を出す問題児でもある。


使用CHARMはアステリオン、レアスキルは「フェイズトランセンデンス」


華麗な戦い方から「プランセス」の異名を持つ高等部2年生。幼稚舎の頃から百合ヶ丘女学院で学んでいる生え抜きで、数多くの戦場に参加している歴戦のリリィ。
初代、2代目両方のアールヴヘイムで司令塔を務めている。
コスプレが趣味であり、一柳隊の二川二水とはコスプレ友達。また、アプリゲーム『アサルトリリィ Last Bullet』ではその趣味を生かして衣装提供したり、コスプレイベントの審査員として参加する姿が見られる。


使用CHARMはアステリオンとグングニル・カービン、レアスキルは「円環の御手」


  • 金箱弥空かなばこ みそら CV.広瀬ゆうき

工廠科に所属する「戦うアーセナル」であり、「アールヴヘイムのツンデレ姫リトル・アークメイジ」の異名を持つ高等部1年生。
強気で人を小馬鹿にするようなツッコミを刷ることもあるが、性根は優しく情に厚い。
リリィオタクであり、二川二水とはオタク仲間。ただ辛口な評価を下すことも多く、現在の楓・J・ヌーベルの戦い方は「アンチノインヴェルト」であると否定的。


使用CHARMはマルタ、レアスキルは「レジスタ」


  • 渡邉茜わたなべ あかね CV.茅野愛衣

レギオンの副官を務める高等部2年生。かつては夢結、梅、天葉、依奈と共に初代アールヴヘイムに所属していた。
アニメでは姿は見せたものの台詞は無く、ラスバレでキャストが設定された。


使用CHARMはブルンツヴィーク、レアスキルは「テスタメント」


  • 高須賀月詩たかすが つくし CV.前島亜美

頭頂部から伸びるハート型のアホ毛が特徴的な高等部1年生。渡邉茜とはシュッツエンゲルの誓いを結んでいる。
猪突猛進な戦闘スタイルで、自身は「アールヴヘイムの一番槍」と自称しているが、ついた異名は「ヴィルトシュバイン(猪)」。


使用CHARMはクリューサーオールとグングニル・カービン、レアスキルは「円環の御手」


  • 森辰姫もり たつき CV.三川華月

強化リリィの高等部1年生。中等部時代に百合ヶ丘に保護された。
自身の過去については一切語らず、人に尋ねられても嘘の過去話で煙に巻いてしまうため、彼女の過去を知る者はほとんどいないとされる。


使用CHARMはティルフィング、レアスキルは「ルナティックトランサー」

●その他のレギオン、関連人物

工廠科に在籍する2年檜組。百合ヶ丘が誇る天才少女であり、学院内でアーセナル(CHARMの開発・改造・修理技術者)を担当している。
元々アーセナルになるために百合ヶ丘で学んできたため、前線に出ることはない。


各媒体でちょくちょく問題を起こすなどマッドサイエンティストのような一面も目立つが、政府関係者相手に結梨が人間であると証明し、逮捕命令の撤回にも貢献した。
使用CHARMはアステリオン、レアスキルは「この世の理」



甲州撤退戦で殉職した、夢結のかつてのシュッツエンゲル。
度々一人でいる彼女の前に幻覚として表れている。一人称は僕。


アニメ版放送前までは、その存在が言及されるに留まっていた。
使用CHARMはブリューナク(甲州撤退戦時に夢結のダインスレイフと交換される)、レアスキルは「カリスマ」、あるいはその上位スキルの「ラプラス」であると考えられていたが…



百合ヶ丘女学院の理事長代行。本コンテンツでは数少ない男性キャラ。
姉の祇恵良に代わって現在の役職に就いている。



★その他のガーデン

  • 私立ルドビコ女学院

新宿御苑のミッション系ガーデン。「デュエル」と呼ばれるカードゲーム1対1の戦いを得意としており、生徒の名前に洗礼名が付く点が特徴。


ブシロード版舞台ではヒュージの攻撃を受けて壊滅し、教員の大半は戦死。ガーデンとしての機能を停止となっていた。
表向けにはヒュージの襲撃が原因とされていたがこの裏にはGEHENAの強化実験のため、リリィに瀕死の重傷を負わせていた点が絡んでいる。



ブシロード版舞台やテレビアニメ版より早期に舞台公演が実施され、その中心となるガーデンでもあり
キャストは公演によって差異がある場合もある。


  • エレンスゲ女学院

新進気鋭のCHARMメーカー「アウニャメンディシステマス社」が経営母体である、六本木に校舎を構える新興のガーデン。
リリィとしての適性よりヒュージ打倒の意志を重視し、入学を受け入れる傾向がある。


登場するレギオンはヘルヴォル。メンバーは


正義感が強い委員長タイプの相澤一葉(CV&演:藤井彩加)
眠そうな雰囲気が特徴の強化リリィである佐々木藍(CV&演:夏目愛海)
姉御肌なムードメーカーの飯島恋花(CV&演:石飛恵里花)
クールで可愛い物好きな初鹿野瑤(CV&演:三村遙佳)
ポニーテールと大型リボンが特徴なおっとりお姉さんの芹沢千香瑠(CV&演:野中深愛)


で構成される。


ヘルヴォルのメンバーはテレビアニメ版では1カットのみの出演に留まっていたが、舞台版とアプリ版にてキャスト付きでの登場となった。


  • 神庭女子藝術高校

荻窪に校舎を構えるガーデン。リリィ一人一人の人生を尊重する方針で、ヒュージ討伐も最低限しか要請されない点が特徴。
造園や絵画、声楽など芸術系の学部が目立つ。


エレンスゲと同様テレビアニメ版では1カットのみの出演、一柳隊舞台版ではリーダーである叶星のみ登場。アプリ版にてキャスト付きでの登場となった。
後に御台場女学校編第3弾舞台にて別キャストで叶星と高嶺が登場した。


登場するレギオンはグラン・エプレ。メンバーは


責任感が強いリーダー、今叶星(CV&演:前田佳織里、梅原サエリ(御台場TBO))
ミステリアスタイプで女子にモテる宮川高嶺(CV.磯部花凜/演.中村裕香里)
おとなしい照れ屋で努力家な土岐紅巴(CV.東城咲耶子)
無邪気な下級生、丹羽灯莉(CV.進藤あまね)
世界一可愛いアイドルリリィを自称する自信家、定盛姫歌(CV.富田美憂)


で構成される。



【その他の登場人物】

  • 「御前」 演:佃井皆美

ブシロード版舞台、「アサルトリリィ The Fateful Gift」に登場したピーチエナジーアームズ謎の人物。
美鈴が所持していたダインスレイヴを使用し、逆手持ちの構えと美鈴そっくりの戦闘スタイルが特徴。


何らかの目的で夢結を狙い、その戦闘力は他のリリィを纏めて相手に出来る腕前を持つ。


御前役の佃井氏はかつてニチアサ女性ヒーローの変身前/スーツアクターも兼ねて演じていた影響か、出演者の中でも特に殺陣のキレが目立っていた。



【用語】

  • リリィ

CHARMを扱う女性の総称。養成機関の役割を果たす学園、「ガーデン」に在籍し実践演習を重ねながらヒュージとの戦闘に備え
9人程度で構成される部隊、「レギオン」に所属し、実戦となるとレギオンのメンバーとともに出撃して戦いに赴いていく。


生徒同士で擬似姉妹のような契約を結ぶ習わしがあり、名称はガーデンによって百合ヶ丘女学院では「シュッツエンゲルの契り」、ルドビコ女学院では「シュベスター制度」と呼称される。


  • CHARM -チャーム-

ヒュージに対応しうる決戦兵器。Counter Huge ARMSの略称であり、マギクリスタルコアと呼ばれる魔法(マギ)の宝玉で制御されている。
マギクリスタルは10代の少女に共鳴する特性を持ち、チャームを用いて戦う少女は「リリィ」と呼ばれる。


  • スキル

リリィがマギにより発揮する特殊能力。1人1つしか発現しないレアスキルと、その下位にあたるが複数発現しうるサブスキル、強化リリィに人為的に付与されたブーステッドスキルがある。


どのレアスキルが発現するかは生き様によって決まるため、性格や集団での立ち位置などからもある程度は推察できる。
ブーステッドスキルは複数付与できるが付与しすぎたり無茶な付与をすると狂化と呼ばれるヒュージに近しい存在になる。


  • HUGE -ヒュージ-

突如として世界に現れた、ヒュージ細胞と呼ばれる細胞の暴走が生んだ謎の生命体。本作における敵キャラの立ち位置。
ネスト(巣)を作り、そこから出たり増殖(?)したりするので、局所的には駆逐できているが全世界的には未だ数が減る様子が見られない。
ヒュージ周辺はマギ濃度が高くなり、近くに寄るほど危険度は増すがリリィの強さも向上していく。


様々な形状が確認されており、大きさや戦闘力により
スモール級<<<ミドル(ミディアム)級<<<ラージ級<<<ギガント級<<<アルトラ級
と区別され、基本的にラージ級を超えるヒュージに関してはリリィの操るCHARMでしか有効打を与えられず、ミサイルでも歯が立たない。
更にギカント級やアルトラ級程の個体に対しては、どれだけ強くてもリリィの通常攻撃では止めをさしきれないため、ノインヴェルト戦術(後述)などの必殺攻撃を要する。


個体によっては討ち取ったリリィのチャームを体内に吸収するなどの特殊な特性も持ち、これらは特型ヒュージと呼ばれる。
更に特型ヒュージが生存して数も増し続けると、他のヒュージもその特性を獲得して普遍的なものになる性質もある。
そのため特型ヒュージが確認されたら多少の危険は覚悟の上で積極的に討伐される。



  • ノインヴェルト戦術

レギオンメンバー総出でヒュージに止めの一撃を刺す戦術。
一人目のリリィが専用の特殊弾にマギを込めたマギスフィアを発射、二人目以降はマギを込めながらパスを回してチャージを行い、最後の一人がヒュージに向けて発射する流れとなる。
ドイツ語で「9つの世界」を意味する名前通り9人がかりが基本だが、威力は劣るものの5人いれば使用可能、逆にコントロールできてCHARMがもてば10人以上でも放てる。
正確には5人だと5つの世界フンフヴェルトといったように呼称が変わるが、呼び分けられることは稀で大抵ノインヴェルトで通される。


マギとチャームを激しく消耗する諸刃の剣のような戦術であり、同時にギカント級以上ととなると本戦術が必須となる。
アルトラ級やそれに匹敵するギカント級だとただ撃つだけでは威力が不足していて、近くでマギスフィアのパス回しを行うか超人数のノインヴェルト戦術が必要となる。
類似戦術もいくつかあるが、いずれにせよリスクが大きかった利相応の準備が必要なことには変わりない。


  • G.E.H.E.N.A.ゲヘナ

ヒュージ、リリィ、CHARM、マギの研究で知られる多国籍企業。
ヒュージとの戦いに関する技術開発を主導している。
……とされているが作中では手段を択ばないマッドサイエンティスト的集団として描かれることが殆ど。中には人を傷つけてしれっと実験体にしているらしき描写(噂)もある。
一方で「才能は無いが戦意は人一倍」「体は弱いがマギの素養はある」「怪我で引退せざるを得なかった」子を形はどうあれ助けている側面もある。
多数の研究グループから成り立っているのでG.E.H.E.N.内でも過激派から穏健派まで立ち位置は様々で、更に同じ過激派や穏健派でも研究内容はまるで異なる。


ガーデンによっても付き合いは異なり、百合ヶ丘等は反G.E.H.E.N.A、エレンスゲ等は親G.E.H.E.N.Aである。
百合ヶ丘の反G.E.H.E.N.主義は非常に強く、実験体の強奪や親がG.E.H.E.N.なら才能豊かでも入学拒否という噂もあったりなど徹底している。
中立ガーデンや技術は積極的に活用するガーデンなどもある。


【メディア展開】

複数のメディア展開が存在する。アニメ『アサルトリリィBOUQUET』&アプリ『アサルトリリィLast Bullet』は同じ世界線の出来事とされているが、それ以外はメディア媒体ごとに物語の展開が大きく異なっており所謂パラレルワールドということになっている。ただし大まかな世界観や大きな事件(甲州撤退戦や御台場迎撃戦など)についてはどのメディアでも共通の出来事として描かれている。

小説

最初期のメディアミックスにして一柳隊・百合ヶ丘女学院の物語を最初に描いた作品。後発で百合ヶ丘女学院を描いた舞台・アニメなどとは設定面での大きな差異がある。なお『出撃します!』の本文挿絵を担当された細居美恵子氏はのちにアニメBOUQUETにてキャラクターデザインを担当することになる。

  • 『アサルトリリィ~一柳隊、出撃します!~』

笠間裕之(著)・八重樫南(カバーイラスト)・細居美恵子(挿絵)マイクロマガジン社〈GCノベルズ>・刊 2015年6月

  • 『アサルトリリィ アームズ』

笠間裕之(著)・八重樫南(カラーイラスト)・白玉団子(挿絵)アゾンインターナショナル・刊 2017年7月


舞台

これまで3つのガーデンを主人公にした舞台が展開されている。ピウスの林修司&脚本桜木さやか氏によって全ての作品間で物語・キャラクターがリンクするMCUのようなことを舞台というコンテンツで行っている。また過去作で別のリリィを演じた女優が別のガーデンのリリィを演じるという平成仮面ライダーシリーズのようなサプライズもいくつか存在している。

私立ルドビコ女学院

小説以外の最初のメディアミックスにあたる舞台シリーズ。演劇集団・私立ルドビコ女学院とのコラボ企画であり、このためにアサルトリリィの世界観に同名の私立ルドビコ女学院というガーデン・キャラクターが作られたという経緯を持つ。2019年にプロジェクトが立ち上がり2020年から展開された一柳隊編の1作目~2作目の間の時系列の出来事とされている。
2020年9月に新キャストによる再演が発表され、2021年から順次再演版が上演されている。
これ以降初演版は「旧ルド女」と呼ばれており、この旧ルド女シリーズに主演したキャストがのちの一柳隊編&御台場女学校編などで別のリリィとして出演する機会が非常に多い。

  • vol.1『シュベスターの祈り』(2016年4月16~24日・初演、2021年5月27日~6月6日・再演)
  • vol.2『シュベスターの秘密』(2016年9月6~25日・初演、2021年10月15~24日・再演)
  • vol.3『シュベスターの誓い』(2017年3月1~5日・上演)※vol.1&2に追加シーンを挟んだ総集編的な内容。このため再演はされていない
  • vol.4『白きレジスタンス〜約束の行方〜』(2018年9月21~27日・初演、2022年6月30日~7月6日・再演)
  • vol.5『白きレジスタンス〜真実の刃〜』(2019年11月29日~12月3日、2023年・再演予定)

一柳隊編3部作

2019年にブシロードとの提携メディアミックスが発表されてから展開された舞台。このためブシロード版とも呼ばれている。百合ヶ丘女学院高等部のレギオン・一柳隊を主人公に据えた物語であるが既に舞台が展開されていたルド女はもちろん当時まだキャラ設定やドールのみでメディア展開がほぼなかった御台場女学校や相模女子、アプリに新登場が決まっていたエレンスゲ女学園と神庭女子藝術高校などのキャラクターも登場。このためMCUで例えるとアベンジャーズ、平成ライダーで例えると春映画や冬映画の様相を呈する。一柳隊・エレンスゲ・神庭女子藝術高校についてはアニメ・ラスバレに出演する声優がそのまま舞台で同じキャラクターを演じた。

  • 『アサルトリリィ League of Gardens』(2020年1月9~15日・上演)
  • 『アサルトリリィ The Fateful Gift』(2020年9月3~13日・上演)
  • 『アサルトリリィ Lost Memories』(2022年1月20~30日・上演)

御台場女学校編

『アサルトリリィ The Fateful Gift』千秋楽で上演が発表された新シリーズ。既に一柳隊編で活躍していた人気キャラ・船田姉妹を主人公に彼女たちが率いるレギオン・ロネスネスを中心に東京地区最強ガーデン御台場女学校の物語が展開する。川村楪&月岡椛のレギオン・ヘオロットセインツのメンバーも登場。

  • 『アサルトリリィ 御台場女学校編 -The Singular Ability-』(2021年8月20~29日・上演)
  • 『アサルトリリィ 御台場女学校編 -The Empathy Phenomenon-』(2022年2月17~28日・上演)
  • 『アサルトリリィ 御台場女学校編 -The Battle to Overcome-』(2023年2月2日~・上演予定)

この他に2023年4月&8月にそれぞれ新たなガーデンをメインにした新作舞台2023年12月に百合ヶ丘女学院の別レギオンが主人公の『アサルトリリィ新章(仮題)』の計3作が上演予定。

アニメ

  • 『アサルトリリィBOUQUET』2020年10月~12月TBS放送・全12話

 ブシロードから展開されたメディアミックスのひとつで、一柳隊を主人公に舞台版とはまた違った展開の物語が描かれる。シャフト製作。2020年7月に放送予定だったが新型コロナウイルス感染症の影響で声の収録などに遅れが生じたため延期となった。アプリ『Last Bullet』(ラスバレ)に繋がるとされており、9話にはラスバレの一柳隊を含む主役3レギオンであるヘルヴォル、グランエプレが台詞なしではあるが1カットのみ登場している。
 「Edel Lilie」をバックに流れるEDのサビで郭神琳が王雨嘉を押し倒しているカットが話題を読んだ。

  • 『アサルトリリィふるーつ』

 アプリ『アサルトリリィLast Bullet』内で配信されたWebアニメ。アプリに登場する一柳隊、ヘルヴォル、グラン・エプレの3レギオンのリリィの日常がSDキャラによるショートアニメで描かれた。製作はBOUQUETに引き続きシャフト。監督などのメインスタッフもほとんどがBOUQUETから続投している贅沢なショートアニメ。

アプリ『アサルトリリィ Last Bullet』

 アニメBOUQUET終了後の2021年1月20日より配信開始。ジャンルはバトルRPG。製作・ポケラボ、配信元は当初ブシモ…だったが2022年6月にブシモが撤退したため現在は配信元もポケラボとなっている。百合ヶ丘女学院の一柳隊、エレンスゲ女学園のヘルヴォル、神庭女子藝術高校のグラン・エプレの3校のレギオンが中心となった物語が描かれる。アニメ版の設定・物語展開を受け継いでおり一部イベントストーリーではアニメ版に登場した一柳隊以外のキャラクターにもフォーカスが当てられている。
 なお世界線は違いながらも舞台・御台場女学校編とでリンクするストーリーも存在する。
 ゲーム中で流れる新規アニメーションをこれまたアニメBOUQUETのスタッフ陣が制作している。

コミカライズ

  • 『アサルトリリィ League of Gardens -full bloom-』作画・月並甲介、構成・阿羅本景

 月刊ブシロードにて2020年8月から連載中。略称は「フルブル」。一柳隊舞台1作目League of Gardensのコミカライズにあたるが、LoGの物語の大筋はなぞりつつも舞台というメディアの制限でできなかった展開や登場させられなかった他の百合ヶ丘女学院のリリィなどが脇役で登場など細かい変更点も多く、舞台版を見たファンも驚く小ネタが毎回仕込まれている。

  • 『アサルトリリィ Last Bulletしーくれっとがーでん』

 まんが王国にて2022年6月から連載開始。アプリ版のキャラクターたちの日常を描いたスピンオフコミック。偶数月は作画・千種みのりの『~Sweet Memoria~』、奇数月は作画・雪子の『~Innocent Memoria~』が交互に連載される。



【余談】

  • 『一柳隊、出撃します!』挿絵と『BOUQUET』キャラクターデザインを務め、実質その後のキャラデザの方向を決めた細居美恵子氏は尾花沢氏による抜擢。細居氏がキャラクターデザインを務めたアニメ版『あいうら』を気に入ったのがきっかけだったという。両作の絵の雰囲気は大きく異なるが、肉感的なふとももへのこだわりはポケラボに委ねられた『ラスバレ』に至るまで共通している。


イノチ感じる追記・修正をお願いします。


[#include(name=テンプレ2)]

この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,6)

[#include(name=テンプレ3)]


  • おお項目できた アニメが予想以上の出来だった -- 名無しさん (2021-05-27 09:03:15)
  • 結梨ちゃん回がちょっと駆け足気味だったけどね。生存ルートもあったんじゃないかと。 -- 名無しさん (2021-05-27 09:12:34)
  • 神琳と雨嘉の間に挟まりたい -- 名無しさん (2021-05-27 13:47:10)
  • 思わぬところでゴレンジャーハリケーンの血脈を見た -- 名無しさん (2021-05-27 15:45:14)
  • ページ作成ありがとうございます。最初からこんなに詳しい内容で少しびっくりしました。つきましては質問があります。TVA版では>ラーズグリーズ のラの字さえ出なかったと記憶していますが(一柳隊は専用部屋の表札にもあったし、各キャラのセリフでも言われている)舞台版や小説ではよく使われているのでしょうか? また、初出も舞台版や小説のどちらかとは思われますが、そこら辺の経緯はどうでしょうか? -- 名無しさん (2021-05-27 22:31:05)
  • パッケージに描かれてる胸のサイズが大増量した川内みたいな娘の詳細設定は無いんだろうか。アニメ始まる前からコトブキヤ店舗でちらちら目に入って気になってたんだが。公式サイトで見た限りそれらしい娘は確認できなかった -- 名無しさん (2021-05-28 00:02:18)
  • ↑益川雅樂さんですな。名前とイラストだけで詳細設定はほぼない……(アサルトリリィあるある) -- 名無しさん (2021-05-28 02:09:33)
  • 赤尾ひかるさん、ピンク髪の主人公多め。 -- 名無しさん (2021-06-03 18:20:57)
  • コミック版や小説版についても内容追記して頂けないでしょうか? コミックウォーカーで連載されているコミック版がTVA版と展開が違い(具体的に書くと楓・J・ヌーベルが一柳梨璃に惚れる流れ等々)、TVA版しか知らないので??です。コミック版は舞台版を元にしているとどこかで見た記憶があるのですが舞台版を知らないので確かめようがなく・・・なのでコミック版・小説版についても解説があればとても嬉しいです。時間がかかってもいいので応えて頂けますと幸いです -- 名無しさん (2021-06-15 16:43:21)
  • ↑立て逃げはいけないとはいえ、項目作成者に全ての情報を記す義務もない このシリーズ2005年からスタートしているんだから網羅すんの困難だし 自分でやれるとこはやろうよ -- 名無しさん (2021-07-01 00:09:29)
  • 簡単に言うとこのシリーズ、百合百合しいゴッドイーターだよな -- 名無しさん (2022-06-04 04:14:54)
  • メディアミックス展開について大雑把に追記しました。舞台版についてはそのうちMCU作品のように個別項目も作っていきたいです -- 名無しさん (2022-08-21 02:48:11)
  • 結梨ちゃんがいるかいないかがアニメとラスバレが小説、舞台の世界線との大きな違いだと思ってたけど、ラスバレで舞台で描かれた戦いについての言及があったり、御台場第三弾ではラスバレから直で繋がる話になったりしてるから、結梨ちゃん絡み等の大きな差はあれど描かれてないだけですべての世界線で同じ戦いが起きてると解釈している -- 名無しさん (2023-02-13 14:18:23)

#comment(striction)

*1 実際は無策の特攻ではなく、撤退できなかったので攻勢に出て死中に活をもとめる他なかった様だが世間的には悪評が目立つ模様。
*2 媒体や時系列によっては未契約

シェアボタン: このページをSNSに投稿するのに便利です。

コメント

返信元返信をやめる

※ 悪質なユーザーの書き込みは制限します。

最新を表示する

NG表示方式

NGID一覧