登録日:2021/04/11 (曜日) 13:01:27
更新日:2024/05/27 Mon 10:23:05NEW!
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バカとブスこそ 東大に行け!!
『ドラゴン桜』とは、講談社の漫画雑誌『モーニング』にて連載されていた三田紀房作の漫画作品、及びそれを原作とするテレビドラマである。
●目次
概要
連載期間は2003年から2007年までで、話数は194話、単行本は21巻刊行されている。
経営破綻状態の落ちこぼれ高校から生徒を東京大学に合格させようと奮闘することをテーマとし、様々な受験テクニックや勉強法、受験に対する心構えなどを紹介している。
タイトルの由来は舞台となる龍山高校の「龍」と、「サクラサク」等合格の象徴として使われる「桜」を合わせており、作中でも「ドラゴン桜」と名付けられた桜の木が植えられる。
元々作者が三流校から東大合格者を輩出するというアイデアを担当編集者に話し、その担当編集者が東大卒で「東大なんて簡単に入れる」と語ったことから生まれたのがこの作品である。
作中で紹介されている勉強法のいくつかも、編集者自身の受験方法や、当時の同級生の伝手から聞き出したものが反映されている。
2007年からは『エンゼルバンク-ドラゴン桜外伝-』が連載開始された。
こちらは転職をテーマに就職難を生き抜く社会人向けの内容となっている。
更に2018年からは続編の『ドラゴン桜2』が連載開始された。1作目から10年後が舞台となっている。
なお、『ドラゴン桜2』では作者はネームだけを描き、作画は完全外注するスタイルをとっている。
テレビドラマ版
2005年7月から9月までの間、TBS金曜ドラマ枠で放送された。主演は阿部寛。
勉強法紹介よりも生徒たちの成長を重視したストーリーになっており、設定や展開が大きく異なっている。特に原作では特別進学クラスの生徒が2人だったのに対し、ドラマ版では最終的に6人になっている。
原作の連載終了より前に完結したため、結末も異なっている。
2021年4月からはTBS日曜劇場にて1作目から15年後を描いた『ドラゴン桜2』が放送される。*1
また、2010年1月から3月では前述の外伝を原作とする『エンゼルバンク~転職代理人』がドラマ化された。ただしこちらはTBSではなくテレビ朝日にて放送。
更に、2010年1月から2月の間、韓国KBSにて『ドラゴン桜(勉強の神)』のタイトルでリメイクされている。
あらすじ
元暴走族の弁護士・桜木建二は経営破綻状態の落ちこぼれ高校・私立龍山高等学校の運営問題を請け負うこととなった。
当初は清算を考えていた桜木だったが、実績としてのインパクトに欠けると思い直し、方針転換を決意。
龍山高校を進学校化し、5年後に東大合格者100人を出す計画を立ち上げる。
そのための第1段階として特別進学クラスを開設し、水野直美と矢島勇介の2人を迎え入れ、個性溢れる特別講師たちと共に様々な受験テクニックを伝授する。
登場人物
キャストはドラマ版より
桜木 建二(さくらぎ けんじ)
演:阿部寛
ルールが気に食わなくて てめえの思い通りにしたかったら…
自分でルール作る側にまわれっ!
主人公。元暴力団暴走族の駆け出し弁護士。虎ノ門に弁護士事務所を開設するのが目標で、そのための足がかりとして龍山高校の再建に臨む。
元暴走族の経歴を週刊誌に書かれたことによる風評被害で客が寄り付かず、生活はかなり困憊している。
徹底した現実主義者・合理主義者であり、抽象的で曖昧な理想論や小さな反発には容赦なく現実を突きつけて相手を黙らせる。
特別進学クラスを開設し、在籍する教師たちに担当希望者を募るも、教師たちが責任を取ることに対して躊躇してしまったため、自らが担当を務めることにする。
教師
井野 真々子(いの ままこ)
演:長谷川京子
龍山高校の英語教師。2回攻撃&全体攻撃で無双する子離れできないお母さんとは関係ない。
原作では桜木とお見合いパーティ*2で知り合い「行為」にまで及んだにもかかわらず連絡を絶たれた*3ため、桜木を恨んでいる。
潰れかけの龍山高校を見限り、再就職先を探すことを考えている。
自己保身的で無責任・身勝手な振る舞いが目立つため、桜木からはクズ教師呼ばわりされている。
ドラマ版では後述の高原・宮村をミックスしたような生徒思いの教師という、原作とは正反対のキャラクターに。
桜木からよく賭けを吹っかけられてはその度に負けて奴隷扱いされている。*4
『エンゼルバンク-ドラゴン桜外伝-』では主人公となっており、ドラマ版でも局は違うが長谷川が引き続き同役で出演している。
高原 浩之(たかはら ひろゆき)
演:及川光博
龍山高校の数学教師。
生徒たちに夢や希望を持たせることを第一に考えており、龍山高校の進学校化に反発する。
しかし、生徒たちの成長を見ていくうちに桜木に感化されるようになる。
ドラマ版では2021年版からの登場。
宮村 沙知子(みやむら さちこ)
龍山高校の国語教師。
教師としての自分に自身が持てないでいるが、生徒たちが善良で誠実な人間に育つことを願う心優しい性格。
生徒たちを応援したい気持ちから生徒の家庭事情などを桜木に教えるなど、龍山高校の教師の中では珍しく桜木に協力的。
ドラマ版では未登場。
生徒
水野 直美(みずの なおみ)
演:長澤まさみ
龍山高校3年生。
両親が中2のときに離婚しており、現在は小料理屋(後にカラオケスナックに改築)を経営する母(演:美保純)と二人暮らしをしている。
男に媚を売ってばっかでだらしがない母を軽蔑しており、母のような人間にならないために特進クラスに入る。
生徒たちの中では原作とドラマ版で設定の変更点が最も少ないキャラクター。
矢島 勇介(やじま ゆうすけ)
演:山下智久
龍山高校3年生。
原作では資産家育ちで兄が2人いる。だが、優秀な兄たちと異なり、自身は中学受験に失敗したことをきっかけにコンプレックスから勉強をしなくなり、父からも失望された。
当初は邪魔するつもりで特進クラスに入ったが、負けず嫌いで意地っ張りな性格故に桜木に容易く丸め込まれる。
ドラマ版では設定が大幅に変わり、性格こそ変化はほとんどないものの、父親が借金を残して生活に困窮してしまい、その借金を桜木が出資したことで特進クラスに“買われた”。
また、こちらでは直美と幼馴染みとなっている。
緒方 英喜(おがた ひでき)
演:小池徹平
龍山高校3年生。ドラマオリジナルキャラクター。
原作の矢島が持っていた「資産家の息子」という設定を引き継いでいる。ただしこちらは一人っ子で、性格は明るいお調子者となっている。
勇介とはバンド仲間だったが、勇介が特進クラスに入るのをきっかけにバンドを辞めたため、後を追う形で自身も特進クラスに入る。
出来の悪さ故に父親からも馬鹿にされており、見返したいという思いから東大合格を目指す。
香坂 よしの(こうさか -)
演:新垣結衣
龍山高校3年生。ドラマオリジナルキャラクター。コギャルその1。
勇介の彼女。勇介と一緒に居たいために特進クラスに加わる。
勇介と親しい直美に嫉妬することが多く、強くライバル視している。
ちなみに演じる新垣は『エンゼルバンク~転職代理人』で別の人物を演じている。
小林 麻紀(こばやし まき)
演:サエコ(現:紗栄子)
龍山高校3年生。ドラマオリジナルキャラクター。コギャルその2。
アイドルを目指しており、現役東大生の肩書きも持ちたいと思い特進クラスに加わる。
演者は後のダルビッシュ有の奥さん。
なお、よしのと麻紀は原作に登場した直美たちの後輩の「西崎麻美」というキャラクターがベースとなっている。*5
奥野 一郎(おくの いちろう)
演:中尾明慶
龍山高校3年生。ドラマオリジナルキャラクター。
ヘラヘラした頼りない雰囲気だが前向きな性格で、不良ばかりの龍山高校の中では珍しく授業態度が真面目。しかし、成績は悪い。
名門進学校「秀明館高校」に通う二卵性双生児の弟・次郎(演:水谷百輔)から馬鹿にされている。
当初は東大合格を目指す弟が受験しやすい環境を作るため自身の進学を諦めていたが、後にそれが間違った優しさであることに気付かされ、弟を見返すために特進クラスに入る。
原作の勇介が持つ「優秀な兄弟と比較されて劣等感を抱く」設定を引き継いでいる。
特別講師
柳 鉄之助(やなぎ てつのすけ)
演:品川徹
桜木が特進クラスに招いた特別講師の一人。数学担当。
かつて多数の東大進学者を輩出した「柳塾」の塾長で、「高校数学の鬼」と呼ばれた伝説の教師。しかしゆとり教育などの時勢に逆らえず燻っていたところを桜木に招かれた。
「詰め込みこそ、真の教育である」がモットーで、その育成方針は桜木もたじろくほどのスパルタ。
川口 洋(かわぐち ひろし)
演:金田明夫
特別講師の一人。英語担当。
日焼けした筋肉質な体が特徴。
「英語は楽しく勉強しよう」がモットーで、ビートルズの曲の歌詞をエアロビをしながら復唱させるという独特な授業を行う。
芥山 龍三郎(あくたやま りゅうざぶろう)
演:寺田農
特別講師の一人。国語担当。
名前がよく似た大正時代の小説家そっくりの姿をしておる。
生徒に常に「なぜ?」という疑問をもたせ、問題を作った出題者の意図を読ませる授業を行う。
また、古文の授業に漫画『あさきゆめみし』*6を使うなど、生徒に興味を持たせるような工夫もしている。
阿院 修太郎(あいん しゅうたろう)
演:小林すすむ
特別講師の一人。理科担当(特に物理と地学がメイン)。
名前のよく似た、相対性理論でお馴染みの物理学者そっくりの姿をしており、「~でヒ」という変な語尾で喋る。
漫画風の図解や実験を通じて物理を分かりやすく解説する。
ちなみにアイデアを柳にパクられたり、芥山と思考が似ていたりと二番煎じ感の強いキャラ。
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- 本作の全盛期に作者が出した著書で、自分の画力がヘタだヘタだと読者からネタにされていた件について、作者自ら「実際、自分は絵がヘタだ。それでも問題にならないのは、この程度の画力でも描けるような作風の漫画を描いているから。編集側が要求する水準さえ満たしていれば絵がヘタでも関係ない、それが漫画家という職業(意訳)」とコメントしていたのが印象的だった。そしたら、後年のドラゴン桜2では作画が完全に丸投げ&分業制に移行しちゃうわけで、絵に関する割り切りっぷりは本当に清々しいくらいだと思う。 -- 名無しさん (2021-04-11 17:29:36)
- 面白い・・・?んだろうか?この漫画 -- 名無しさん (2021-04-11 17:41:33)
- とあるブログによれば水野と矢島は勉強し始め時点で中3上位レベルはあるらしい。そりゃルートの掛け算が一瞬でできるなら学力底辺じゃないよなあ... -- 名無しさん (2021-04-11 19:24:09)
- 10年以上前にセガトイズのビーナっていう教育ゲーム機でこれのソフト無かったっけ? -- 名無しさん (2021-04-11 19:51:54)
- なんで明治大学卒業の作者が東大なんて簡単だとか言ってんだよと思ってたけど編集者が東大卒なのか。 -- 名無しさん (2021-04-12 07:12:45)
- 三田作品は設定の使いまわしが多いんだよね。主人公の性格は「クロカン」とダブるし、高原先生ポジの先生は「クロカン」、「甲子園に行こう」、「砂の栄冠」にも出てくる。足を引っ張る身内という意味「クロカン」、 -- 名無しさん (2021-04-12 08:50:06)
- 水野直美(長澤まさみ)の再登場が確定していて、同じ原作に登場した山下智久が演じた矢島勇介は出してもらえないんか?(新垣結衣や中尾明慶、小池徹平等のドラマオリキャラは原作に準拠するなら省かれそうだろうけど) -- 名無しさん (2021-04-12 20:09:01)
- 原作のドラゴン桜2に倣うならゲスト出演はあるかもよ -- 名無しさん (2021-04-12 21:56:41)
- >そりゃルートの掛け算が一瞬でできるなら学力底辺じゃないよなあ... 「この漫画は東大のレベルの高さを見くびってる」じゃなくて「この漫画は学歴底辺をレベルの低さを見くびってる」とはよく言われてるね。 -- 名無しさん (2021-04-12 22:55:05)
- 再放送を見てるけど山Pが今以上に棒なのがホント目立つのよね…… -- 名無しさん (2021-04-16 20:19:07)
- 進学校の教師曰く、やはり「ファンタジー」らしい まぁ全部リアルにすると成り立たないよね -- 名無しさん (2021-04-16 21:02:22)
- ドラマ1話見て一言「おい、勉強しろよ」 -- 名無しさん (2021-04-25 22:59:07)
- 半沢直樹で絶対に信用できるキャラとイメージつかせての裏切り役をミッチーにする手法には参ったね… -- 名無しさん (2021-06-20 23:06:00)
- 高原は1で出てなかったのか… -- 名無しさん (2021-06-27 23:21:41)
- 本当にやばい高校生を見たことあるけど、「SPIの時計問題、速度問題の解き方が分からず空白で提出し、解いたと答える」からね。絶対主人公たちはこれ以上の能力を持っている -- 名無しさん (2023-02-19 14:53:37)
- 「ケーキを切れない非行少年たち」より前に出た漫画だと思うと色々モヤる -- 名無しさん (2023-04-26 23:18:24)
- 奥野一郎「落ちこぼれだって必死で努力すればエリート(奥野次郎)を越えることだってあるかもよ?」 -- 名無しさん (2023-11-14 01:30:13)
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*2 桜木はタダ飯目当てで参加しただけ。
*3 桜木が携帯電話の料金不払いにより止められたためであり、意図的にやったのではない。
*4 実際には桜木が確実に勝つように仕組まれており、相手を従わせるための常套手段として行っている。
*5 直美をライバル視している設定がよしの、アイドル志望という設定が麻紀にそれぞれ引き継がれている。
*6 『源氏物語』を原作とする講談社出版の漫画。作者は大和和紀。
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