登録日:2020/05/09 Sat 17:22:50
更新日:2024/05/17 Fri 13:08:51NEW!
所要時間:約 13 分で読めます
▽タグ一覧
dcコミックス アメコミ dcキャラ項目 フラッシュ ウォリー・ウェスト ティーン・タイタンズ ジャスティス・リーグ タイタンズ 山野井仁 千葉進歩 井上剛 井口祐一 前野智昭 キッド・フラッシュ ジョン・ブルーム カーマイン・インファンティーノ 村瀬歩
フラッシュ/ウォリー・ウェスト
「フラッシュ(Flash)/ウォリー・ウェスト(Wally West)」はDCコミックスのキャラクターで1960年に初登場した。
初登場は『The Flash Vol.1』#110。
ヒーローとして人として成長を続け、『DCユニバース』の希望となった地上最速の男。
【概要】
フラッシュ(バリー・アレン)のサイドキックとして登場し、後にフラッシュの座を引き継ぐことになった後継者。
長期間連載が続くアメコミヒーローは、テコ入れとしてヒーローの代替わりが度々行われている。
しかしその多くが短命に終わって新たな後継者が現れたり、元のヒーローが復活し後継者は別のヒーローになることが多かった。
そんな中フラッシュの代替わりは成功を収め、低迷していたフラッシュは人気ヒーローの仲間入りすることになった。
『The Flash Vol.1』#110デビューすると、フラッシュ(バリー)のサイドキックとしてサポート役や単独での活躍が描かれた。
さらに『The Brave and the Bold Vol.1』#60からは他のサイドキックたちと共に『ティーン・タイタンズ』を結成した。
そして『クライシス』で命を落としたフラッシュ(バリー)に代わり新たなフラッシュとして活動を開始した。
当初は流行のリアル路線の影響で能力が制限され、持ち味のスピードも活かすことが出来なかったが、
恋人リンダ・パークや『スピードフォース』、他のスピードスターの登場で人間的成長やはったりを利かせたSF路線、
そして長きに渡るテーマとなったフラッシュの伝統が描かれるようになり、読者目線のヒーローとして人気を博していった。
その後、数々の強敵との戦いやリンダとの結婚と双子の誕生でヒーローとしても人間としても成長を描き切り、
『インフィニット・クライシス』で家族共々『スピードフォース』に消え、新たなフラッシュ(バート・アレン)が誕生した。
しかしこの世代交代は失敗に終わり、命を落としたバートに代わって再び活動を開始した。
『スピードフォース』の中で急激に成長した双子の成長を見守りながら活動を続けていたが、
『ファイナル・クライシス』でバリーが復活したのを受け、今度こそ一線を退いた。
『フラッシュポイント』で設定が大きく変更されると外見が異なる新たなウォリー/ウォレスが登場していたが、
『DCユニバース:リバース』で従来のウォリーが復活し、『DCユニバース』の希望を背負う者として活躍している。
【人物】
本名…ウォリー・ウェスト(Wally West)
バリー・アレンの恋人アイリスを叔母に持つウォリーは、ある日バリーの科学捜査のラボでバリーと同じ事故にあってしまう。
こうして超スピード能力を手にした彼はフラッシュから力の使い方を教わり、キッド・フラッシュとして活動を開始した。
活動初期はバリーとほぼ同じコスチュームを使用していたが、とある事件でコスチュームが変異し、
特徴的な赤毛が露出した上半身が黄色で下半身が赤色のコスチュームを使用するようになった。
フラッシュを襲名してからはバリーのコスチュームを受け継ぎ、途中から各部の稲妻のデザインが変化した。
『DC Rebirth』からはフラッシュ時代をベースにしながら、キッド・フラッシュ時代のように赤毛が露出した物を使用している。
当初はバリー同様にコスチュームを指輪にしまっていたが、後にリンダへのプロポーズに使用したため、しばらく持ち歩いていた。
その後『スピードフォース』をコスチュームに変える技を身に着け、再び指輪に収納するようになった。
超スピードを操ることが可能で、他のスピードスターと同様にスピードを利用して様々なパワーを発揮する。
当初はバリーには及ばず加齢と共に能力が減退し、フラッシュ襲名後は能力が制限されるなどしたが、
『スピードフォース』と完全につながり、何度も『スピードフォース』へ突入しバリーを上回る実力を得た。
その証なのか『DC Rebirth』からは青白い稲妻を纏うようになった。
少年時代は子供らしく明るいムードメーカーで、バリーやチームの仲間を元気づけた。
フラッシュを襲名してからは少々だらしなくもなったが、リンダとの出会いなどを経て成長し、
1人の人間として責任感を持ちつつ、本来の明るいムードメーカーとしての一面を取り戻した。
ブルーバレー出身だったが、後にニューヨークを経て、ジェイの故郷キーストーンシティに移動した。
成人後すぐに正体を公表してしまったため、中々定職に就けずにいた。
私生活では恋多き男だったが記者のリンダ・パークと結婚し、双子アイリスとジェイを授かった。
【主な活躍】
【シルバーエイジ】
1960年の『The Flash Vol.1』#110で初登場。サイドキックや単独での活躍でバリーを支え、
ロビン、アクアラッド、ワンダーガールと共に『ティーン・タイタンズ』を結成し生涯の友情を育んだ。
その後、生まれ変わった『ニュー・ティーン・タイタンズ』にも参加したが、大学生活との両立や恋人フランシス・ケーンの存在、
そして成長に伴うスピードの減衰が重なり、『タイタンズ』を辞めてヒーローを引退することに決めた。
しかし『クライシス』でアンチモニターとの2度目の決戦に赴くヒーロー・ヴィランのために復帰、
最終決戦にも参加してバリーの死を知り、スピードの減衰が治まったことで新たなフラッシュとなった。
【ポストクライシス】
正体を公表してニューヨークを拠点に、フラッシュとしての新たな戦いをスタートさせた。
当時の流行であるリアル路線で、安定しない収入と住居や既婚者との恋愛、フラッシュとしての存在意義に悩む姿が描かれた。
また『Invasion!』後には『ジャスティス・リーグ・ヨーロッパ』に参加し、以降長らく活動を続けていく。
その後リンダとの出会いやキーストーンシティへの引っ越しを経て、ヴァンダル・サベッジとの戦いで新たなコスチュームに変更、
そして母マリーの再婚を見届けると、新たなオリジンと共にはったりを利かせたSF路線にシフトしていった。
アブラ・カダブラやドクター・アルケミーとの戦いを経てリンダとの同居を開始する中、ジェイそしてバリーと再会。
しかしバリーからはフラッシュ失格を言い渡され失意に暮れるも、バリーの正体がリバース・フラッシュだと気付き、
ジェイやジョニー・クイック、マックス・マーキュリーと協力して宿敵リバース・フラッシュを倒した。
またこの戦いでバリーへのコンプレックスを乗り越え、本来のスピードを発揮できるようになった。
アブラ・カダブラの策略による警察との対立を乗り越え、叔母アイリスとバリーの孫インパルス(バート)が未来から現れる。
インパルスの存在と『Zero Hour』による変化に戸惑っていると、テロ集団『コブラ』がキーストーンシティを制圧してしまう。
先輩3人に加えジェシー・クイックやインパルス、ヒーロー軍団と共に熾烈な攻防戦を繰り広げる中、
リンダを守ろうとして一時的に消失してしまうが、リンダとのつながりから『スピードフォース』から帰還した。
リンダとの平穏な日々を楽しんでいると、『スピードフォース』の狂信者サビターがスピードスターを狙い始める。
ジョニー・クイックが犠牲になりながらも勝利したが、27世紀のフラッシュ(ジョン・フォックス)と入れ替わってしまう。
様々な未来を旅しバリーの子供トルネード・ツインズの力も借りて現代に帰還、代役を務めていたジョンを見送った。
リンダとの愛を狙う悪魔ネロンの契約や人類の命運を懸けたレース、ブラックフラッシュとの戦いを乗り越え、
ついにリンダとの結婚を決断したが、アブラ・カダブラの妨害で彼女自身と彼女についての記憶を奪われてしまう。
直後バリーの双子の弟コバルトブルーとの時間を超えた戦いの果てに、別の可能性のフラッシュと入れ替わった。
その世界でリンダと再会すると元の世界に帰還、そしてカダブラを打ち倒し今度こそリンダと結婚式を挙げた。
また同時期に『タイタンズ』が再結成され、度々参加している。
その後Brother Grimmとの戦いで旧『ローグス』と、シカーダとの戦いでキーストーン市警と関係を持ち、街の中心部に引っ越した。
旧『ローグス』メンバーやゴリラ・グロッドとの戦い、友人パイド・パイパーの逮捕、ハンター・ゾロモンとの出会いを経て、
新『ローグス』とシンカーとの街を挙げての三つ巴の決戦に勝利、旧『ローグス』が復活する一方でリンダの妊娠を知った。
喜びも束の間グロッドが『アイアンハイツ刑務所』で暴動を起こし、負傷して過去のやり直しを望んだハンターが、
『コズミック・トレッドミル』を使用して狂人ズームに変化し、ウォリーの周囲の人物に襲い掛かる。
ジェシーの協力もあって勝利するも、戦いに巻き込まれたリンダが流産し、失意と後悔に飲まれてしまう。
そしてバリーの後押しとスペクター(ハル・ジョーダン)の協力で、全人類からフラッシュの正体に関する記憶を消す行為に出た。
スペクターの予想も超えてウォリー自身もフラッシュとしての記憶を無くし、キーストーン市警の車両整備士として働き始めたが、
バットマンの導きと能力の覚醒、レナード・スナートとの語らいで活動を再開させる。
記憶の混乱からリンダは姿を消してしまうが、『アイデンティティ・クライシス』の影響で絆を取り戻した。
その後FBIに協力する元『ローグス』と旧『ローグス』の間で抗争が発生、さらにタップ率いる新『ローグス』も加わる中、
リバース・フラッシュの協力を得たズームの手でタイムスリップし、リンダが流産をする瞬間を何度も見せつけられてしまう。
ズームの望み通り喪失感に飲まれかけるがバリーの援護で復活し、ズームを倒すだけでなく過去が変化して双子が誕生した。
その直後『インフィニット・クライシス』でスーパーボーイ・プライムを倒すために家族共々『スピードフォース』に飛び込んだ。
フラッシュに好意的な種族の住む異次元の惑星サボースで平穏な生活を送り子供たちの成長を見守っていたが、
『The Lightning Saga』で『JLA』『JSA』『リージョン・オブ・スーパーヒーローズ』の協力で家族と共に帰還した。
後継者となったバートを殺したイナーシャを倒すと活動再開、能力に目覚めた子供たちをリンダと共に導いていたが、
『ファイナル・クライシス』でバリーが復活したのを機に一線を退き、そのまま『フラッシュポイント』を迎えた。
【ポストフラッシュポイント】
『DCユニバース』全体の歴史が変更され、ウォリーは当初アフリカ系のウォレスとしてリメイクされたと思われた。
しかし『DCユニバース:リバース』で『スピードフォース』から現れ、バリーとの絆から復活した。
後に他のヒーロー同様に新たな人生を歩んでいたが、宿敵アブラ・カダブラの手で存在を消されていたことが明らかになった。
復活後は無用な混乱を避けるためにセントラルシティを離れ、同時期に再結成された『タイタンズ』に参加。
改めて友情を育みながら、セントラルシティでバリーとウォレスに協力していく。
その後チームの再編で離脱し、セントラルシティでのグロッドとの戦いを経て、アイリスと向き合う決意を固めた。
再会を果たすとアイリスは自分の記憶を取り戻したが、自分にはリンダや子供たちの記憶が戻ってきてしまった。
バリーの説得で過去を振り払おうと努力していたが、25世紀の対フラッシュチーム『Renegades』との戦いで未来にたどり着き、
再会したズームから子供たちが『スピードフォース』の中で生きていると教えられ、何とか取り戻そうと暴走を開始してしまう。
世界の崩壊や第2の『フラッシュポイント』を恐れるバリーたちの妨害で『スピードフォース』への突入に失敗、
その代わりに『スピードフォース』の障壁が崩壊し、ズームは新たな力を身に着け最高のフラッシュになろうと襲い掛かる。
そして『ハイパータイム』に突入したズームを追う中で、子供たちが『スピードフォース』にも存在しないことを実感する。
それでも家族との思い出を力に変えてズームに勝利し、戦いを終えると子供たちを求めて走り、精神・肉体共に疲弊していった。
悲しみに暮れたままバリーとアイリスの元に帰ると、彼らに見守られながら精神療養施設『サンクチュアリ』に送られた。
しかし『サンクチュアリ』で大事件が発生し、その責任を取ろうと死を選ぼうとしたが、友人たちの説得で考えを改めた。
『Flash Forward』において世界の監視者Tempus Fuginautからマルチバースを守る役目を任される。
戸惑いながらも様々な世界を渡り歩き、『ダーク・マルチバース』の闇から世界を守り、かつての自分を思い出していく。
しかし最後にたどり着いた闇の源は、自分の恐怖と後悔が生み出した世界で、暴走する闇と愛する子供たちが待っていた。
そして世界を守るためには自身の全てを『モビウス・チェア』に捧げなくてはならないと知り、
Tempusに子供たちを現実世界に復活させることを約束させ、『モビウス・チェア』に座りマルチバースを救った。
リンダと子供たちの再会を見届けると、『モビウス・チェア』に宿るエネルギーで新たな存在に進化し旅立った。
そのコスチュームは青く変化し、額には水素原子のマークが浮かんでいた。
【関連人物】
家族
- リンダ・パーク
ニューヨークなど様々な都市で活躍する記者。『ポストクライシス』では妻だった。
第一印象は最悪だったが、程なくして恋に落ち、様々な事件を乗り越え結婚し双子を儲けた。
『The Lightning Saga』で帰還してからは科学者として子供たちの能力を観察していた。
『ポストフラッシュポイント』では何の縁も持たず、交流を経ても知り合い止まりだったが……。
- インパルス(アイリス・ウェスト)、ジェイ・ウェスト
愛する子供たち。一度流産するも奇跡的に復活した。名前は尊敬する叔母と初代フラッシュから取られている。
父からスピードを受け継いでいるが不安定で、アイリスは透過能力、ジェイは筋力強化のみだったが
『The Flash: Rebirth』で『スピードフォース』のねじれが無くなり、アイリスがスピードを操れるようになった。
『ポストフラッシュポイント』ではウォリーの記憶の中だけの存在だったが……。
- アイリス・ウェスト
セントラルシティの記者で尊敬する叔母。彼女の紹介でバリーと出会い、能力を身に着けた。
『ポストクライシス』では当初未来にいたが後に再会、混乱を避け姿を隠していたがウォリーとは交流を続けた。
『ポストフラッシュポイント』では逆にウォリーが避けており、実際に再会した際には大事件につながった。
- フラッシュ(バリー・アレン)
尊敬するヒーローで叔母の恋人。『ポストクライシス』では義理の叔父だった。
兄弟のような関係を築き、彼の死後にはフラッシュの座を引き継いだ。『ポストフラッシュポイント』でも彼との絆で復活した。
- インパルス/キッド・フラッシュ/フラッシュ(バート・アレン)
アイリスの孫。『ポストクライシス』から登場し、最初はぶつかり合っていたが、徐々に打ち解け弟分になった。
『ポストフラッシュポイント』でも『ポストクライシス』の彼がそのまま登場し、バリーよりウォリーを気にかけていた。
- XS(ジェニ・オグナッツ)
アイリスのもう1人の孫。『ポストクライシス』から登場し『リージョン・オブ・スーパーヒーローズ』の一員として活躍した。
現代に現れた彼女と度々共闘した。
- キッド・フラッシュ(ウォレス・ウェスト)
『New 52』から登場した従兄弟でもう1人のウォリー。当初は彼がウォリーとして扱われていた。
復活した直後は互いに警戒していたが、後にバリーのように兄弟のような関係になった。
- ルディ・ウェスト、マリー・ウェスト
ウォリーの両親。シルバーエイジまでは良き親だったが、『ポストクライシス』からは夫婦仲が悪くなり、
その影響でウォリーにも上手く向き合えていなかった。そのためにウォリーがアイリスとバリーに懐くきっかけとなった。
ウォリーの成人後は、マリーとは一時同居するほどに関係が改善し、彼女の再婚式も開いてあげている。
ルディは『Millennium』で対立し死亡したと思われたが、マリーの再婚式で別の女性を連れて現れ呆れられていた。
友人
- ティナ・マクジー
フラッシュとしての活動直後の恋人。栄養士でスピードを使うとエネルギーを消費するようになったウォリーをサポートしていた。
実は既婚者で夫ジェリーとの関係悪化が付き合うきっかけになったが、後に和解しウォリーともただの友人になった。
その後もいくつかの事件で協力し、バートがフラッシュになった際にも手を貸している。
- チャンク(チェスター・ランク)
フラッシュとしての活動直後の友人。肥満体のアフリカ系でモノを引き付け弾く力を持つ。
当初能力を悪用していたが、ウォリーとの戦いを経て改心し友人となり、戦いや金銭面の援助をした。
- フレッド・シャイア、ジャレッド・モリーロ
キーストーン警察の刑事。キーストーン中心部に引っ越して以来、数々の戦いを共にした。
しかしスペクターの力でウォリーの記憶が消去されてからは、互いに何かを感じながらも疎遠になってしまった。
ヒーロー
- フラッシュ(ジェイ・ギャリック)、ジョニー・クイック(ジョニー・チェンバース)、マックス・マーキュリー(マックス・クランダル)
第二次世界大戦から活躍するスピードスター。バリーに扮したリバース・フラッシュとの戦い以来、様々な強敵に立ち向かった。
- ジェシー・クイック/リバティ・ベル(ジェシー・チェンバース)
ジョニー・クイックとリバティ・ベル(リビー・ローレンス)の娘。両親の才能を受け継ぎ、2つの力で戦った。
様々な強敵に協力して立ち向かい、『タイタンズ』でも活動を共にしている。ズームとの初戦では彼女の力をもらい勝利した。
- ロビン/ナイトウィング(ディック・グレイソン)
バットマンのサイドキックで親友。『ティーン・タイタンズ』のメンバーの中でも最も親しく、プライベートでも力を借りている。
- サイボーグ(ビクター・ストーン)
特殊な技術で半身が機械化された青年。『ニュー・ティーン・タイタンズ』で活動を共にした仲間。
フラッシュとしての活動初期やキーストーン中心部に引っ越した際にも力を借りている。
- グリーンランタン(カイル・レイナー)
宇宙の治安維持組織『グリーンランタン・コァ』の一員で地球担当。偉大なヒーローの後継者同士で気が合う友人。
- アーガス(ニック・コバック)
『Bloodlines』で光を操る力を得た連邦捜査官。何度かウォリーと共闘し、時には彼の不在を任された。
ローグス
フラッシュに敗北したヴィランが手を組んだ犯罪者チーム。後に女・子供は傷つけないなど独自のルールを掲げるようになった。
キッド・フラッシュ時代に何度か戦うも、フラッシュになってからは解散や死の影響で数回顔を合わせただけだった。
キーストーン中心部に引っ越してからは活動を再開させ、旧・新・元の3チームが立ちふさがり、最終的に旧チームが残った。
- キャプテン・コールド(レナード・スナート)
凍結銃を操るフラッシュのライバル。『ポストクライシス』初期は賞金稼ぎとなり、ウォリーの前にも姿を見せていた。
その後キーストーン中心部で再会し、旧『ローグス』を率いた他、時にはウォリーを手助けした。
- ミラーマスター(エバン・マッキュロッチ)
サム・スカッダーの後を継いだ新たなミラーマスター。金のためなら何でもやる傭兵。『ローグス』では禁じ手の薬を使う問題児。
フラッシュとしての活動初期に遭遇した後、新『ローグス』を経て旧『ローグス』に参加した。
- パイド・パイパー(ハートリー・ラサウェイ)
催眠効果を持った笛を武器にする資産家の息子。『ポストクライシス』からは改心しウォリーの友人となった。
しかし両親殺害の冤罪で逮捕されたのを機にアウトローの道を歩み、元『ローグス』としてFBIに協力した。
- ウェザーウィザード(マルコ・マードン)
天候を操る『ウェザーワンド』の使い手。攻撃の規模は『ローグス』最大級。キーストーン中心部に引っ越した後の最初の強敵。
その後、新『ローグス』に参加したが、旧友の誘いで旧『ローグス』に復帰した。
- トリックスター(ジェームズ・ジェシー)
様々な危険な小道具を使う元サーカス芸人。『ポストクライシス』からは改心し元『ローグス』を率いてFBIで活躍した。
- トリックスター(アクセル・ウォーカー)
ジェームズの後を継いだ新たなトリックスター。メンバーの中では最も若く危うい存在。
その才能を買われ新『ローグス』に参加したが、敗北後に旧『ローグス』に鞍替えした。
- キャプテン・ブーメラン(ディガー・ハークネス)
様々なギミックを持つブーメランを駆使するヴィラン。『ポストクライシス』当初は『スーサイド・スクワッド』で活躍した。
その後『ローグス』に復帰したが、別の可能性のウォリーとの戦いで重傷を負い、後にジョーカー化で復活した。
しかし『アイデンティティ・クライシス』でだらしない見た目で姿を見せ、一般人と相打ちになり命を落とした。
- キャプテン・ブーメラン(オーウェン・マーサー)
父ディガーの後を継いだ新たなキャプテン・ブーメラン。ブーメランの腕に加え、母親由来の超スピードを操る。
旧『ローグス』に参加しウォリーと戦った後、『アウトサイダーズ』や『スーサイド・スクワッド』に参加した。
しかし『ブラッケスト・ナイト』でブラックランタンとなった父のために一般人を犠牲にしたため粛清された。
- トップ(ロスコー・ディロン)
回転に魅了され高速回転を操る犯罪者。一度死亡するも他人に乗り移って復活し、何度かウォリーと戦った。
その後『アイデンティティ・クライシス』でバリーに記憶を操作されたことが発覚し、その影響で正気を失っていた。
旧『ローグス』と元『ローグス』との戦いでは新『ローグス』を率いて割り込み死亡した。
- ヒートウェーブ(ミック・ロリー)
火炎放射器を操る放火魔。いくつかの戦いを経て更生し、パイド・パイパーの誘いで元『ローグス』としてFBIに協力した。
旧『ローグス』と元『ローグス』との戦い後からは旧『ローグス』に復帰している。
- ゴールデン・グライダー(リサ・スナート)
空中浮遊など様々な力を操るキャプテン・コールドの妹。『ポストクライシス』初期は兄と共に賞金稼ぎをしていた。
後に兄の装備を貸した恋人にチルブレインを名乗らせコンビで活動していたが、4人目のチルブレインに殺された。
- マジェンタ(フランシス・ケーン)
ウォリーの幼い頃からの親友で最初の恋人。磁力を操る力を持つ。平穏な生活を望んでおり、一度ウォリーを引退させた。
フラッシュになったウォリーと別れた後、二重人格に目覚めヴィランとして度々彼の前に現れた。
ウォリーがキーストーン中心部に引っ越した後は新『ローグス』や元『ローグス』に参加し、時に追い詰め、時に手助けした。
- プランダー
鏡の中の世界出身の賞金稼ぎ。その素顔はキーストーン警察のジャレッド・モリーロと瓜二つ。新『ローグス』の一員。
- ブラックスミス(アミュネット・ブラック)
金属を操る力を持つ闇取引の元締め。キーストーンシティとセントラルシティを手に入れるため新『ローグス』を結成した。
キーストーンシティの占拠に成功しウォリーを追い詰めたが、シンカーの妨害と市民の奮闘を前に敗北した。
その後『アイアンハイツ刑務所』で起きたグロッドの反乱に巻き込まれ姿を消した。
- ガーダー(トニー・ウッドワード)
屑鉄で出来た肉体を持つ無法者。強靭な肉体を持つ。新『ローグス』の一員。
- マーマー(マイケル・クリスチャン・アマー)
独り言を言いながら殺人を犯す外科医。余りの口数の多さから口を縫われている。新『ローグス』の一員。
- タールピット(ジョーイ・モンテレオーネ)
変幻自在のアスファルトの肉体を持つ。派閥を問わず『ローグス』に参加した。
ヴィラン
- ズーム(ハンター・ゾロモン)
悲劇を乗り越えさせることでヒーローの成長を願う狂人。時間を操る力を持つ。元々はプロファイラーでウォリーと共に戦った。
ウォリーを成長させようと彼を苦しめてきたが、その度に自分の悲劇と向き合わされ、過ちを知り、敗北するを繰り返している。
- ヴァンダル・サベッジ(ヴァンダル・アドギュ)
太古の時代から生き続ける不死者。フラッシュとしての最初の相手で、初期の宿敵として何度も戦った。
- ゴリラ・グロッド
超能力を操るゴリラ。サイキックによる洗脳が得意な強敵。フラッシュとしての活動初期から戦い、
ウォリーがキーストーン中心部に引っ越した後も何度も現れ苦しめている。
- ドクター・アルケミー(アルバート・デズモンド)
邪悪な二重人格を持つ科学者。元素を変化させる『賢者の石』を操る。フラッシュとして活動初期から戦っている。
最初はミスター・エレメントを名乗っており、キッド・フラッシュとしての最初のヴィランだった。
- アブラ・カダブラ(シチズン・アブラ)
未来の科学の力で魔法を再現する64世紀の犯罪者。フラッシュとしての初対決で顔を傷つけ、それ以降激しい恨みを買っている。
- クリスティーナ・アレクサンドローバ
ソ連の実験に参加し超スピードを得た女性。一度更生の機会を得るも、様々な悪と手を組みウォリーの前に現れた。
- リバース・フラッシュ/プロフェッサー・ズーム(イオバード・ソーン)
フラッシュへの憧れが憎しみに変化したバリーの宿敵。バリーに扮しウォリーを追い詰めた他、ズームと度々協力している。
『DC Rebirth』ではバリーに愛されるウォリーへの逆恨みも悪の道に走ったきっかけになった。
- サビター
『スピードフォース』とつながりその信奉者となった冷戦時代のパイロット。
『フォース』の理解を強めるためスピードスターに襲い掛かり、ジョニー・クイックを『フォース』に飲み込んだ。
最後はウォリーの挑発に乗りスピードを出し過ぎて、自身が『フォース』に飲まれていった。
- コバルトブルー(マルコム・ソーン)
生まれてすぐバリーと生き別れた双子の弟。後にリバース・フラッシュが生まれるソーン家で育ち、邪悪な存在になった。
スピードを奪う魔法でバリーそしてフラッシュの歴史に復讐しようとしたが、ウォリーの活躍で消滅した。
- シカーダ(デビッド・ハーシュ)
稲妻に撃たれその力に魅入られた雷の狂信者。他者から生命力を奪い、自分が殺した妻を生き返らせようとした。
同じく稲妻と縁を持つフラッシュの関係者に狙いを定めたが、ウォリーの活躍で逮捕された。
【主なメディアミックス】
フラッシュの実写ドラマ『超音速ヒーロー ザ・フラッシュ』には
登場こそしていないが設定や出演キャラクターに影響を与えている。
- アニメ『スーパーマン(1996)』
声…チャーリー・シュラッター 吹…山野井仁
『バットマン(アニメ1992)』と世界観を共通するアニメ作品。スーパーマンらしさが詰め込まれた名作。
第17話にフラッシュとしてゲスト出演。バリーのようにチャリティレースを行い、その途中でウェザーウィザードと戦った。
- アニメ『ジャスティス・リーグ』
声…マイケル・ローゼンバウム 吹…千葉進歩
上記『スーパーマン(アニメ1996)』と世界観を共通するアニメ作品。一応同一人物だが、声優は異なっている。
チーム1の若手でお調子者。それ故にトラブルに巻き込まれることも多かったが、チーム全員から愛される存在だった。
とあるエピソードでは彼の死によって『ジャスティス・リーグ』が危険な存在に変化していた。
- アニメ『ティーン・タイタンズ』
声…マイケル・ローゼンバウム 吹…井上剛
2003年から始まった『ティーン・タイタンズ』が主人公のアニメ作品。映画化もされた。
第60話にキッド・フラッシュとして登場し、『タイタンズ』のライバルチーム『ハイブ・ファイブ』を1人で相手取った。
その時の戦いで紅一点のジンクスと仲良くなり、最終話にも一緒に登場した。
本作で吹き替えを担当した井上剛は『ザ・バットマン』でフラッシュ(バリー・アレン)を演じている。
- アニメ『バットマン:ブレイブ&ボールド』
声…ハンター・パリッシュ 吹…井口祐一
バットマンと様々なヒーローのコンビ/チームの活躍を描いたアニメ作品。第41話にキッド・フラッシュとして登場。
フラッシュ(バリー)が姿を消した街を守ろうと、バリーを守れなかったフラッシュ(ジェイ)を拒絶しながら孤軍奮闘していた。
バットマンの協力でバリーを捕らえたリバース・フラッシュの存在を暴き、彼を倒してバリーを救うことに成功した。
- アニメ『ヤング・ジャスティス』
声…ジェイソン・スピサック 吹…前野智昭
2010年から始まった若手ヒーローの活躍を描いたアニメ作品。キッド・フラッシュとして登場。
初期メンバーとして登場し、持ち前のスピードと科学の知識、明るい性格でチームを支えた。
追加メンバーのアルテミスとは喧嘩ばかりしていたが、徐々に距離を縮め恋人になった。
シーズン2ではヒーローを引退しサポート役として活躍したが、最終決戦で無茶をして命を落とした。
- ドラマ『THE FLASH/フラッシュ』
演…キーナン・ロンズデール 吹…村瀬歩
2014年から放送を開始したドラマ作品。
『ARROW/アロー』『レジェンド・オブ・トゥモロー』等の作品と世界観を共有する『アローバース』シリーズの一つ。
シーズン2より、バリーの育ての父親であるジョー・ウェストの息子として登場。
自分と違い、ジョーと家族として多くの時間と共に過ごしたバリーとは気まずい雰囲気になることが多かったが、
現在は良き友人となり、バリーが姉のアイリスと結婚したことで義理の兄となり、家族として打ち解けている。
シーズン2終盤、ズームにスピードを奪われた失ったバリーが再びフラッシュになるためにアース2のハリー・ウェルズの協力の下、
粒子加速器の爆発を再現しようと試みたが失敗し、ハリーの娘であるジェシーと共にダークマター波を浴びてしまうが、ウォリーには何の影響ももたらさなかった。
シーズン3でフラッシュポイント時間軸のウォリーが登場。フラッシュポイントの中ではウォリーが粒子加速器の爆発でフラッシュとなっていたが、
悪のスピードスターのライバルの不意打ちに倒れてしまったことからバリーが時間軸をあるべき形に戻したことでその歴史は消えた。
その後、元に戻った時間軸に現れたスピードを手に入れたジェシーに嫉妬してしまい、
ジェシーとの関係が険悪になってしまう。
スピードを求めるウォリーの心の闇に付け込んだドクター・アルケミーは
ウォリーにフラッシュポイント時間軸の力を与え、ヴィランにしようとしたが
スターラボの面々の支えもあってウォリーはキッド・フラッシュとしての活動を始めるのだった。
シーズン4において、ジェシーとの関係の破局やさまざまな出来事を原因としてスターラボから去ってしまう。
シーズン6で再び登場し、バリーとは異なる方法でスピードフォースとの繋がりを深め、もはや魔術に近い能力を手に入れていた。
- ドラマ『レジェンド・オブ・トゥモロー』
演…キーナン・ロンズデール 吹…村瀬歩
2016年から放送を開始したドラマ作品。
『ARROW/アロー』『THE FLASH/フラッシュ』等の作品と世界観を共有する『アローバース』シリーズの一つ。
シーズン3でセントラルシティから遠く離れた秘境の中で修業を積んでいたが、
元タイム・マスターのリップ・ハンターとの出会いによって
チーム・レジェンド史上初のスピード・スター枠としてのメンバー入りを果たすことになる。
シーズン4以降、ウォリーの姿が見受けられないことから、
シーズン3最終回後にレジェンドを脱退し、再び修行に戻ったと思われる。
追記・修正お願いします。
[#include(name=テンプレ2)]
この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600)
[#include(name=テンプレ3)]
▷ コメント欄
#comment(striction)
コメント
最新を表示する
NG表示方式
NGID一覧