I LOCK YOU！(ホムンクルス)

登録日：2019/06/02 (日) 22:45:34
更新日：2024/04/05 Fri 13:52:52
所要時間：約 11 分で読めます

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WARNING！ この項目は性的表現が含まれております。
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また、内容のネタバレが含まれますので、閲覧は自己責任でお願いします

もう…これ、きせーじじつ…なんだから…！！

『I LOCK YOU!』はワニマガジン発行の『COMIC快楽天 2012年8月号』に掲載されたエロ漫画。
作者は「ホムンクルス」。この作品は2013年12月20日*1に発売された単行本『レンアイサンプル』に収録された。

【概要】

タイトルの名のとおり、主人公と煮詰まったツンデレヒロインが交わる体育倉庫閉じ込めものとして描かれている。
こちらも氏の作風に漏れず純愛ものとしている。
ホムンクルス氏によると、「小柄な子がじたばたするイメージだったのですが、巨乳との両立が難しくて両動物感が出せなかった」らしく、そのへんが心残りになった模様。

【あらすじ】

上野原ありすがクラスメイトと校内でふらついているところ、彼女が気になる男子生徒桜庭の姿が目に映った。
その桜庭が女子高生に告白されていると見倣されたクラスメイトに半ば茶化される形で盛り上がったのだ。
だが彼女は違う。手に持った飲み物を手放す程に固まってしまった。クラスメイトの呼びかけすら耳に入らないほどに。

その後、上野原と桜庭は体育倉庫の用具室に運んでおり、桜庭は上野原が手伝ってくれることが意外だと感じた。
そう言われた上野原は「なんで仕事して文句言われんの？」と刺のある言葉をぶつけるが、嫌味ではなく寧ろ感謝しているのだ。
桜庭から笑顔で「ありがとう」と言われると満更でもない反応を示すが、なぜか外から鍵が掛かって出られなくなったのだ。
おそらく用務員の人が間違えて閉めたのではないかと思った桜庭は更衣室の方から出ようとするが、こっちも開かなくなったのだ。

閉じ込められた上に携帯も使えないという状況に途方に暮れる桜庭に対し、「うっさいなぁビビリすぎ」と動じない上野原。
幸いにもトイレや水もあると桜庭を落ち着かせるが、もう夜になっている上に明日から連休である。果たして二人はどうなるのか？

【登場人物】

• 上野原ありす

この作品のヒロイン。やや乱れた黒髪ロングで小柄の美少女。
性格はややキツくてガサツ、いくら近くにいても言葉ひとつ素直にかけられないことにコンプレックスを抱いている。
実はクラスメイトの桜庭に密かに想いを寄せており、桜庭が他の女性と会話する場面を見て雷に打たれた気分になるほどショックを受け、そこから二人きりでいるためにある行動をするなど独占欲を見せており、終盤では特に顕著。

• 桜庭

この作品の主人公。黒髪で癖っ毛の男子生徒であり、クラスメイトから地味男と呼ばれている。
性格は優しげで、時折微笑みを浮かべる。ちなみに性欲はある方だが、手を出さないように心がけている。
ありすとは小学校からの幼馴染という関係であるが、冒頭で他の女子高生に告白されたことがありすにある行動を取るきっかけを作った。

• アヤ

サブキャラクターでありすのクラスメイト。後ろに髪を束ね、前髪の左側に髪留めがある。
描写から察するにありすの一挙手一投足を面白がってるようにも思える。

【顛末】

[[計画通りッ>夜神月(DEATH NOTE)]]

二人が体育館に閉じ込められたのは全て上野原の画策であり、アヤ達にわざと鍵をかけさせて二人きりにさせるのだ。
明日の朝にはアヤ達が鍵を開けに来てくれるが、逆に言えば二人きりでいられるのはあと15時間しかない。
タイムリミットになるまでにあの女……ほかの女子高生から桜庭を盗り返す。

私が

私のほうがずっと前からっ！！

その為にも上野原は下着が見えるような姿勢で桜庭を誘惑するが、何故か隣に行かない。……あれ？
上野原は見えなかったのかと思われたが、桜庭の反応を察するにそんなことないようだ。
手出ししようとしない桜庭の気を引こうと制服をはだけてあられもない格好していく。

え、えと

桜庭って エロ本とか好きでしょ

そう言われて戸惑う桜庭に対し、「女の子と二人きりになったらエッチなことできるかも」と妄想してるんじゃないかと突きつける上野原。
乳首は張っていきながら、あからさまにパンツが見える姿勢でエロ本を探そうとしているが…桜庭にエッチさせたいのか。

あっ あの…俺ッ

絶対近づかないから！！

だからその…安心して！！

ダメでした。当人としては不埒な真似はしないと上野原に言いたいのだろうが…違う、そうじゃない。
当然彼女も「なんでよ！？」とショックを受けてしまう。

私がチビだから！？

バカでがさつだから！？

それとも他に…いるから…？

自分の体型と内面が行けなかったのか、もしくは他に本命がいるからという不安が浮かびつつも、スカートを脱いでいく上野原。
ブラはなく下着丸見えと最早エッチな格好になった上野原は眠っていた桜庭にキスしようと試みるも、折り悪く寝転がってしまう。
これに落ち込んだ上野原はマットで横になってしまう。同時にいくら近くにいても言葉ひとつ素直にかけられない自分なんて

見てくれるわけない…

触ってくれるわけ…

もう諦めようとした上野原に「触って…いいの？」と桜庭の声が耳に入った。
彼はずっと起きていたのだ。ずっと我慢していたが、もうできないと言わんばかりに上野原の乳房を鷲掴みにしたのだ。
それでも「嫌ならすぐやめるから」という桜庭であるが上野原は寧ろそうされる事を望んでいたのだ。

流石に手が陰部に伸びた事には止めようとする上野原だが、それも叶わず陰部をいじられてしまう。
その度に弄られた音が聞こえ、喘ぎ声も勝手に上げてしまう事に羞恥を感じる上野原。
指で膣内を刺激されて快感を感じてしまい、思わず潮を吹いてしまい、マットを汚してしまう。
間も開けずに桜庭は顔を近づけようとしている。キスをしようと試みるが上野原の顔は涎に塗れている。

こんなカッコでキスとか…

さい…あく…

ともあれ、桜庭に舌に入れられてのキスには彼女も嫌がる訳もなく、終わる際には糸を引いていた。
すると桜庭に股座を広げられ、そそり立つ陰茎を目の当たりにしてしまう。

彼女は脚を閉じていく。まさかこんな太いのが自分の秘部を挿入れてしまうなんて思わないから。
そんなの絶対無理だと思いつつも力が入らずに股を開かれた上野原は、陰茎を挿入されてしまう。
「痛い」「こわい」という想いに押しつぶされてしまう上野原だが、桜庭は必死な顔をしている。

ごめん…

ごめん…上野原さん…

でも俺…俺はッ…

上野原はあの時の事を桜庭に尋ねる。他の女子高生に告白され、その子と付き合うのかと。
そのことを聞かれた桜庭はそんな覚えがなく、その事を否定する。
「だって俺はずっと…」と何かを言おうとする桜庭の頭に手を伸ばし、ぐいっと近づかせてキスをする上野原。

断ってっ…

じゃないと…これ言いふらしちゃう…から…

上野原は冒頭の台詞で「もうこれは既成事実」だと涙ながらに桜庭に訴えていく。
正常位で性交をはじめていくのだが、「桜庭が私のなかにいる」感覚がどんなものなのかを実感していく上野原。
そして一番奥深くまでついたのだが、なおも激しく腰を動かす桜庭。このままでは精液が膣内に出そうと彼女に伝えるが…

だめ…っ

抜いちゃやだ…っ

これ…もう…私のだもんっ…

ずっと 私のなかにいて…ッ

そのまま性交体位を変えながら続いていき、最終的に膣内に射精していった。
だが上野原は「はなしてあげないんだから…ね…♡」と膣内から桜庭の陰茎を引き抜くことはなかった。

翌朝、アヤ達は体育倉庫の所に向かっていたが、あの二人がどうなったのかが気がかりである。
上野原がオシが弱いと見做しているのか「案外何もなかったりして」と談笑しながら扉を開けようとする。その間にナニがあったのかを知らない。

桜庭は誰かが来た事に気づいていたが、上野原は出たくないと頑な。
だが、そういうわけにもいかないと渋る桜庭に対し「なに？他の女に会いたいの？」と怖い顔をする上野原。

俺は上野原さんのものだよ

っ……それなら

あと一回だけ…♡

アヤ達が開けようとしている同タイミングで二人がもう一回やろうとするところで終わった。
……そしてその後どうなったかは、神のみぞ知る。

【後日談】

『I LOCK YOU!+』では桜庭の姿を校門に隠れながら探している上野原。
クラスメイトの友人から帰ろうとするも顔を赤くして突っぱねる。
そんな姿にクラスメイトたちは困惑し、アヤから「いーからいーから」と面白がられる始末。

しかしどれだけ待っても桜庭の姿はなく、無情にも校門は閉じられた。
もしかしたら、先に帰ってしまったのではと落ち込んでしまう上野原。
無理もない。約束もしていなければ告白もできてないのだから。

…言えるわけないじゃん…

一緒に帰るのがずっと夢だったなんて

泣きそうな所を聞き覚えのある声が聞こえた。桜庭がいたのだ。

今日遅いから諦めてたのに

さっき窓から見えたから 急いできたんだけど

会えてよかった。一緒に帰ろう？

それに安堵したのか、はたまた嬉しかったのか、上野原は目頭が熱くなってしまう。
…まあ、桜庭はなんでこんな時間まで残っていたのかと台無しにしてしまい、上野原にタイキックを食らわされてしまった。

『YOU LOCK ME!!!』では引き続き桜庭と性行為する上野原だが、ある不満をぶつけている。
過去10年間同じクラスになったのは4回、同じ班になった回数は7回、噛まずに挨拶できた回数は23回、
自分から世間話を触れた回数は9回だが、その全てが話が続かずに心が折れ、桜庭に好きと言えた回数はただの1回もない。

なのに桜庭が朝から昼までの間に他の女と4回も笑顔で会話するのはどういうことかと、上野原からすれば納得がいかない。
もう彼女は半分ヤケになったのか「ずっといれたまんまで一生過ごすから！」と頭がフットーしたような問題発言をした。

追記・修正は男女二人きりにさせて体育倉庫に閉じ込めた人にお願いします。

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*1 電子書籍版では2014年2月21日に発売。