あなたの番です(ドラマ)

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登録日:2019/05/23 Thu 23:24:00
更新日:2024/04/05 Fri 13:47:47NEW!
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『あなたの番です』とは、2019年4月14日から同年9月8日まで日本テレビ系列で毎週日曜の10時30分から1時間放送されていた連続ドラマである。



概要


1クールのドラマが主流となっている現代のドラマ事情ではあるが、このドラマは何と珍しく全20話(+特別編)の2クールで放送され、日本テレビ系列のドラマとしては『静かなるドン』以来であり、実に25年ぶりである。
11話以降の2クール目は「反撃編」とサブタイトルが付いた。
企画・原案は秋元康ではあるが、脚本は福原充則が担当。(特別編、スピンオフは高野水登が担当)
1つの小さなマンションを舞台に住人たちを巻き込んだ「交換殺人ゲーム」をメインに描かれたミステリードラマでこのドラマの最大の特徴として毎週誰かが殺されるといったものである。実際に殺され方に違いはあれど、その決まりを守るかのように毎週ラスト付近で必ず誰かが死体となって発見されたり殺されたりしていっている。
また、その犯人が誰なのかも現在のところ顔を全く映さなかったり、映しても覆面をしてて誰なのか分からなかったりと全く明らかになっていないため、考察する余地を視聴者たちに与えていっており、実際にSNSなどで一部の視聴者が推理を展開している。


主題歌はAimerの「STAND-ALONE」。


また本編とは別にショートドラマ『扉の向こう』がHuluのみで展開されており、マンションの住民たちによる日常が描かれたものであり、基本的には見なくても問題はないが、最終回後に配信された「記憶の扉」は真犯人の補完に必要不可欠なものとなっている。
さらにスマートフォンのGalaxyとのタイアップCMもあり、こちらはこのドラマが放送されているCM枠だけでしか見れない。



2021年12月10日には「最初の住民会で菜奈ではなく翔太が参加していたら?」のIFの2年後を描いた映画『あなたの番です 劇場版』が公開された。




あらすじ

キウンクエ蔵前という小さなマンションに手塚菜奈と翔太の年の差15歳の新婚夫婦が引っ越してくる。これから2人温かな生活を送っていこうとするなか、マンションの住民からマンション内で月1回行われる住民会のことを知らされ、菜奈がその住民会に参加することになる。
住民会では手塚夫婦の歓迎も含め様々な事を話し合っていたが、突然管理人がふと住民達にこの中に殺したい奴がいるのではないかと物騒な事を言い始める。すると他の住民たちもそれに便乗し話がその方向に発展していこうとするが、菜奈は「殺人事件は警察が動機を調べるためすぐ捕まってしまう」と指摘する。
すると「殺したい人がいる者同士が交換殺人を行えば動機がないから捕まらないのでは」と他の住民たちが考え始める。そこで管理人が殺して欲しい人の名前を紙に書きくじ引きのように引く交換殺人ゲームを提案し、その場にいた者は次々と参加していく。
菜奈はただのゲームで本気にする人はいないだろうと軽い気持ちで参加したがその日の夜、最初の被害者が発生した。
その後、マンションの掲示板には最初の被害者の名前が書かれた紙が貼ってあり、これはただのゲームではない、本気のデスゲームなのだと住民たちは確信したのであった。
そこからマンションの住民たちを中心としたデスゲームが開始された。





登場人物



キウンクエ蔵前の入居者


303号室


  • 手塚菜奈(演:原田知世)

主人公の一人。スポーツデザイナーで、普段は在宅仕事。
ミステリー好きで、職の縁もあって現在の夫・翔太と交際し、彼の積極的なアタックに根負けして交際を始め、結婚の約束をした。しかし籍は未だに入れておらず、理由をつけては渋っている。
入居初日の住民会で「動機のない人間は殺してもバレない」と話したことを機に「殺したい人間」を書いて見せ合うゲームが開かれることとなってしまい、それがきっかけで「交換殺人ゲーム」が始まってしまった。
彼女なりのやり方で警察に任せたり、ゲームの進行を阻止するために協力的な早苗、黒島らと共に謎を解こうとするが、彼女自身も大きな謎に巻き込まれてしまい……。

実は仕事で付き合いのある細川朝男と結婚関係にあり、菜奈自身は離婚したがっているが、細川が離婚届を提出しないため、翔太とも内縁の関係になってしまった。
それが煩わしいあまり、ゲームで「細川朝男」と名前を書いてしまう。
引いた紙は「こうのたかふみ(甲野貴文)」で、田宮の部下である彼に警告しに行くが、会った直後、彼女が何もしないうちに甲野は殺害された。


翔太にはゲームのことは秘密にしていたが、尾野や木下の密告で知られてしまい、彼とも協力関係を築くも、先走りがちな彼には冷や汗をかいている。


そして第10話、意識不明となった翔太が入院し、退院した直後に自室のベッドで毒殺死体で発見される。凶器は塩化カリウム。
死体の顔は穏やかで、まるで笑っているようだった。だが、死後翔太に送り付けられた動画に、彼女が死の直前に明白に脅迫された様子が記録されていた。
彼女の死は翔太と多くの視聴者に衝撃を与え、翔太を犯人への復讐の道を歩ませることとなる。

彼女に関するデータを二階堂により解析され、「AI菜奈ちゃん」として声のみ再登場。
暴走しがちな翔太のストッパーとして重宝されることとなった。



  • 手塚翔太(演:田中圭)

もう一人の主人公。
菜奈の夫でスポーツインストラクター。ミステリー好きだが興奮のあまり犯人をネタバレしちゃうタイプ。
人懐っこい性格で、敵を作らないタイプだが、感情的過ぎるために先走って不利な状況に嵌まる傾向がある。
偶然の出会いで菜奈と出会い、仕事の縁もあって彼女が好きになり熱烈なアタックの末に婚約。その後は彼女を溺愛している。
菜奈との幸せな夫婦生活を夢見てキウンクエ蔵前に越してきたが、不穏な事件が続き、ふとしたきっかけで交換殺人ゲームのことを知ってしまい、菜奈を助けるためにも事件の謎を一緒に追う。
その過程で菜奈の嘘も知ってしまうが、それでもなお彼女と細川を愛し、彼女らを守ろうとする。

細川が死に、先走るあまり早苗の秘密を知って彼女に監禁され、ゴタゴタの末に脱出し、飛び降りた総一を助けて気絶したまま意識不明となって病院に入院する。
その後意識を取り戻した後病院を抜け出し、菜奈に本格的にプロポーズするために自宅に戻るが、待っていたのは彼女の死体だった。
呆然自失の日々を過ごしていたが、菜奈のパソコンから発見された動画で彼女が何者かに殺されたことが判明。
怒りに満ちた彼は、犯人への復讐を誓う。

事件の捜査に本格的に乗り出し、温厚だった第1章とは打って変わり、性格がやや攻撃的となっている。
しかし持ち前の人懐っこさは健在で、機械的な二階堂にも分け隔てなく接し、鍋を作ってあげたりして彼の緊張を解いていった。
二階堂と共に一連の事件の謎を解いていくが、過程で助けられなかった命もあり、感情的になって暴走し危機に陥ることも多かった。
「マンションの住人を皆殺しにしてでも復讐する」と息巻いているが、実際に犯人を目の当たりにした時、彼は何を選ぶのか……。



101号室

  • 久住譲(演:袴田吉彦)

ガタイの良い独身のエレベーター技術者。とある俳優に似ているらしいが本人はそのことに悩んでいる。
エレベーターに偏愛を抱いており、マンションのエレベーターを改造して「アンジェリーナ」という名前まで付けており執心の様子。
その俳優というのがまさかの袴田吉彦。(本人役なので当然ではあるが)双子かというくらいよく似ており、彼がアパ不倫したことにより、似てるというだけで不倫だとかポイントカードだとか周りの人から散々からかわれるようになり、外出するときはサングラスと白マスクを常につけている。そのためすべてのきっかけとなった袴田吉彦の名前を紙に書いたが、本人は軽い気持ちだった模様。

菜奈が書いた「細川朝男」の紙を引いてしまい、袴田が殺され、自身の元にも「あなたの番です」の脅迫状が届いてしまう。
さらに相談した浮田までが殺され、実家の家族まで人質に取られてしまい、ついに犯行を決意。
エレベーターに細川を誘い出し、彼をエレベーターシャフトに突き落として殺害。だが、抵抗した細川と一緒にシャフトに転落してしまい、意識不明の重体となる。

13話で意識を取り戻すが、自身を18歳の「袴田吉彦」と名乗り、記憶が混濁状態だった。
……というのは演技で、実は罪から逃れるために記憶喪失の振りをしており、見破った藤井にそのことを相談する。
だが、翔太やあいり達にバレ、浮田のためにも協力を乞われ、自首する決意を固めるが、阻止しようとした桜木に毒殺されかかるも助かる。
そして、生前の浮田が紙に仕掛けた「罠」について水城に白状し、逮捕された。
なお、エレベーターを勝手に使って臭いを巻き散らす佐野に恨みを抱いていた。


102号室

  • 児嶋佳世(演:片岡礼子)

子供が好きで子供向け英会話教室を自宅で営む。
夫と一緒に暮らしているが、関係はとっくに冷え切っている。
昔はそれほどでもなかったが、俊明の精子不全で子供が作れないことが発覚して以来関係が悪化し、「子供がいれば関係が元に戻る」と思い込み、子供を得ることに異様な執着を抱くようになる。
そのため、マンションの子供に執着し、石崎姉弟からは怖がられ、北川澄香の息子・そらを我が子のように可愛がって、澄香から嫌悪されていた。
住民会に参加しなかったため、自動的に交換殺人ゲームに参加しなかった住民の1人。

6話において切断された右足が俊明の会社にゴルフクラブに入れられた状態で宅配され、長らく消息不明だったが、15話で右足を切断された死体が食肉工場の冷凍庫内で発見された。
死体の顔は笑っていた


  • 児嶋俊明(演:坪倉由幸)

佳世の夫で地図会社勤務のサラリーマン。仕事の関係でなかなか家に帰ってこない。妻に対する愛情はすでに薄れており、愛人の家に入り浸っている。

妻が殺され、一時は容疑者として疑われていた。(石崎洋子はずっと毛嫌いしていた)
死体が発見され、ようやく妻への愛に気付き、それまでの自身の行いを反省するようになった。




103号室

  • 田宮淳一郎(演:生瀬勝久)

元エリート銀行員であり、真面目過ぎる性格が故に融通が利かない。
交換殺人ゲーム開始後の住民会ではリーダーシップをとっており、殺人犯だと疑われたとある人物をちゃんとした証拠がないという理由で強く庇うなど正義感が強い。そしてこのマンションには不穏が包まれていると感じたため、こっそりとマンション内のあちこちに監視カメラを取り付け、その映像は彼のいる103号室しか見れないようになっている。
だが、ある時から学生時代からやりたかった演劇を始め、積極的に演劇活動に乗り出し、金遣いが荒くなり、浮気もするなど、人が変わったように振る舞う。
演劇で指導にあたる彼の姿は非常にウザい。

ゲームの紙には部下の「こうのたかふみ(甲野貴文)」の名前を書き、翔太には「ゴミの分別が出来ない人」と書かれた紙を引いたと報告。
甲野は一番可愛がっていた部下だと言っていたが、実際には陰で馬鹿にされ、彼を恨んでいたという。

高知出身であることが発覚し、南から娘を殺した容疑者として疑われるが、君子から当時のアリバイを証言され疑いが晴れた。
だが、それにより自身が作っていた「演技」をやめることを決意。


そして、彼は黒島沙和の恋人・波止陽樹の名前が書いた紙を引き、彼を殺害したと警察に自供。
監視カメラに波止の黒島へのDVが映っており、見るうちに放っておけなくなり、彼を説得しようとしたが一笑に付され、激昂するうちに彼を殺害してしまったのだ。


  • 田宮君子(演:長野里美)

田宮淳一郎の妻。
交換殺人ゲーム以来、人が変わったようになる夫の姿に困惑する。



104号室

  • 石崎洋子(演:三倉佳奈)

小学生の2人の子供を持つ母親。「平穏で完璧な人生」を送るのが夢で、夫や子供達にそれを強制している。
優しい性格なのか、はたまた運よく殺したい人と遭遇しなかったのか、特にいないという理由で紙には自身の名前を書いた。
引いた紙には「吉村」と書かれていたという。
次々と起こる事件にヒステリックになり、怪しい住人には次々と疑いをかけたり新規入居者を拒否したりしていた。
しかし、対策として護身術を極めるうちに、あれよあれよという間に武闘派一家となった。基本的に事件とは無関係である意味本編の癒し要員。


  • 石崎健二(演:林泰文)

洋子の夫で区役所職員。時々突拍子もない将来の提案をするが、妻に強く止められる。


  • 石崎文代(演:田村海優)

石崎夫婦の長女で小学3年生。児嶋佳世の英会話教室に通う。


  • 石崎一男(演:大野琉功)

石崎夫婦の長男で小学1年生。姉と一緒に英会話教室に通う。


201号室

  • 浮田啓輔(演:田中要次)

暴力団の下っ端で、妹尾あいり・柿沼遼カップルをこの部屋に住まわせるなどして面倒を見ており、彼らにとっては保護者的存在である。
過去に詐欺罪で何度も逮捕されたので、警察からこの交換殺人で起きた殺人事件のうち1つの加害者なのではないかと目を光らせてしまっている。
紙に書いた名前は502号室の赤池美里。理由は妹尾あいりが彼女に酷い罵倒を浴びせられたという話を聞いたため。
引いた紙は「赤池幸子」であり、彼女にいびられている美里が書いたと睨んでいる。

袴田吉彦が殺害されたタイミングで「あなたの番です」という脅迫文を受け取るが、彼にはある心当たりがあり、「赤池美里」と書いた紙にある細工をしたという。
その人物に会いに行った翌日、リサイクルショップにいるあいりの実父に彼女を会わせたが、彼を刺し殺そうとしたあいりからナイフを足に受け、軽傷を負う。
あいりと遼を守るために二人を逃がし、自身はその場に留まり、自分で救急車を呼ぼうとした。
しかしその後、リサイクルショップのトイレで絞殺死体として発見される。死体の顔は笑っていた
交換殺人ゲームの一環と思われたが……。

紙には「赤池美里」と小さな文字で書いており、「目を細めた人物」が脅迫者だと睨んでいた。その人物とは……。



  • 妹尾あいり(演:大友花恋)

浮田啓輔のお世話になっている派手な姿をした女性で、メンズエステの仕事をしている。見た目に反してやや常識人じみたところがある。
いつものように赤池幸子にいびられた赤池美里に対し、優しくフォローしようとするが彼女に「風俗嬢に話しかけられるほど困っていない。そのド派手な服、お里が知れる」などといった暴言を吐かれたため強い恨みを持つようになった。
幼い頃父に母と自分を捨てられ、母が病死して以来、浮田に父親のように育てられ、内心では「パパ」と呼びたいと思っていた。
反面、実の父には強い恨みを抱いており、彼を殺すことを目論み、実際会ったら殺そうとしたが、浮田に制された。

浮田を殺され、失意の底に沈むが、彼の仇を取るため如何なる手段を以てしても犯人を見つけようとし、翔太にも協力する。


  • 柿沼遼(演:中尾暢樹)

浮田啓輔の子分で彼女の妹尾あいり共々彼のお世話になっている。
チンピラ気性だがあいりには頭が上がらず、尻に敷かれるタイプ。
あいりとは結婚の約束をしており、彼女へのプロポーズの方法を画策しているが、いつも失敗し彼女に怒られている。



202号室

  • 黒島沙和(演:西野七瀬)

数学を専攻している女子大生で、現在は3年生。本人曰く自室は親の所有物であり、実家は裕福であることがうかがえる。大人しい性格だが、いつも体のどこかをケガしている。
その理由は、付き合っていた恋人からDVを受けいていたためであり、5話あたりからその彼氏が喧嘩で事故死したため、かえって元の明るい性格になった。
菜奈に協力し、数学の分析力を駆使して犯人を割り出そうとするが、翔太からは容疑者の一人として見られている。
ゲームでは「早川教授」と名前を書き、引いた紙には「織田信長」と書かれていた。

同じ大学の先輩である二階堂が越してきて、一緒に事件の捜査をするうちに彼と親しくなり、彼の告白を受けて恋人同士になる。
それにより尾野の嫌がらせの標的にもされるが、めげずに彼との時間を大切にする。
だが、事件の進展のうちに彼女の過去にある不審な点が見つかっていき……。


203号室

  • シンイー(演:金澤美穂)

中国人留学生でドルジが店主を勤めるブータン料理店のアルバイトをしている。変な日本語を使いがちで、マンションの住人の癒しとなっている。
恋人のクオンや数人の不法滞在者を自室に匿っており、警察とはなるべく関わらないように振る舞っている。
紙に書いた名前はドルジこと田中政雄。バイト終了後、彼による過度のセクハラに毎度悩んでいた。
しかし彼が藤井に殺されるかもしれないという不安からか、彼のもとに電話をかけて安否を確認していたが、その不安が的中し、「あなたの番です」という脅迫を受ける。
事件が進むうちに心を閉ざすようになり、クオン達にも守られるが、やがては恋人と離れ離れにならなくなってしまう。

引いた紙は「袴田吉彦」。悩むあまり、見かねたイクバルとその仲間により交換殺人が為されてしまった。



  • クオン(演:井阪郁巳)

シンイーの彼氏でベトナム人の不法滞在者。左官見習いの仕事をしており、そこで得たお金は故郷にいる家族に振り込んでいる。
立て続けに起こる事件で精神が不安になったシンイーを守ろうと、真相を突き止めようとする手塚夫婦を拒絶しようとした。

イクバルの仲間が起こした事件によりシンイーから言われてマンションから逃亡することとなった。


  • イクバル(演:バルビー)

バングラデシュ人でSEの仕事をしている。彼のみ外国のキャストを起用している。
困っている人を見過ごせない主義で、大勢の不法滞在者を自分の代替わりにさせることで面倒を見ている。

シンイーが脅迫されたことを受け、ターゲットである袴田吉彦殺害の計画を練り、彼のスケジュールをハッキングして突き止め、自分の仲間の不法滞在者に殺させた。
また、脅迫してきた藤井のパソコンもハッキングして仕返しをした。


  • イクバルの仲間達

困っている人を見捨てられないイクバルが拾った不法滞在者の外国人達。203号室に密かに隠れ住んでいるが、何人かの住人には存在を知られている。

脅迫されたシンイーを助けるために、うち二人が袴田吉彦を殺害した。
その後、藤井の部屋を調べようとした翔太を殺そうとしたが、偶然居合わせた二階堂に叩きのめされ、逮捕された。


204号室

  • 西村淳(演:和田聰宏)

小規模外食チェーン運営会社の社長。
住民会に参加しなかったため、自動的に交換殺人ゲームに参加しなかった住民の1人。
なかなか本心を見せず、掴みどころのない人物。ジャラジャラ音のする鍵束を持ち歩いている。
管理人の床島とは麻雀仲間だったらしい。

榎本早苗逮捕後の住民会の会長となる。また、遼、あいり、シンイーを雇って「給食食堂」をオープンする。
事件のことは静観し、表沙汰にはしないよう住人に通告。
管理人日誌を見ていたことを木下に知られ、彼女から床島殺害の容疑をかけられるが……。


301号室

  • 尾野幹葉(演:奈緒)

有機野菜の宅配サービス会社に勤務しているOLで、引っ越しに来た挨拶回りで翔太に一目惚れする。
ゆるふわの不思議ちゃんを装っているが、本心は狡猾で執念深い性格。
最初は翔太も好感を抱いたが、次第に手作りのプレゼントを押し付けようとする彼女の猟奇性に感づきドン引きするようになった。
「他人の芝は青い」の言葉の通り、恋人のいる男に惚れては略奪することに執心しており、そして奪い取ったら一切興味を示さなくなる。
翔太からゲームで書いた紙、引いた紙を教えるよう迫られるも、それについては一切拒絶している。

菜奈が死んでからは翔太に興味がなくなり、今度は黒島と付き合い始めた二階堂を奪い取ろうと画策し、黒島に嫌がらせを続ける。


内山が撮った映像が彼女の部屋であることが判明し、翔太に共犯かと問い詰められるが、自身の潔白を断言。
303号室には元カレのいた空気を吸うために度々足を運んでいたという。
そして、紙には何も書かず、引いた紙も読まずに捨てたと証言。その紙は「石崎洋子」と書かれていた。



303号室

空室。尾野の元カレが住んでいた。



304号室

  • 北川澄香(演:真飛聖)

ラジオパーソナリティで5歳の子供を持つシングルマザーだが、仕事につきっきりであり、子供に関してはほぼ育児放棄状態だが、本心では息子を愛し、構ってあげられないことを悔やんでいた。
紙に書いた名前は102号室の「児嶋佳世」。息子に異様なまでの執着を抱く彼女に嫌悪感を抱き、時折諍いがあった。
引いた紙は白紙で、「ショックだった」と語っている。

次々と起こる事件や佳世が死んだことで恐怖し、別のマンションに引っ越した。
その後しばらくは事件と関係なく過ごしたが、信じてそらを預けた榎本総一に危うく彼を殺されかけている。


  • 北川そら(演:田中レイ)

北側澄香の一人息子でまだ5歳。このマンションの住民の中では最年少。
母親になかなかかまってもらえず、ずっと部屋の外で1人遊びをしており、それを見た住民の何人かに相手にしてもらっている。本人としては、自分が母親を守りたい模様。
児嶋佳世から実の息子のように構われ、本質的に彼女に恐怖心を抱いている。

402号室の扉の隙間から出会った榎本総一と親しくなり、キウンクエ蔵前から引っ越した後も彼に遊んでもらうが、彼の「実験」として夏祭りの夜に殺されかける。
しかし、翔太や南にそれを発見され、無事助かって母の元に戻った。



304号室(反撃編)

北川親子が越していった後に越してきた大学生。情報工学部所属で、AIの開発に取り組んでいる。
他人の匂いが嫌いで、潔癖症な上に碌に食事もとらない機械的な性質を持つ青年。
プロファイリング機能のAI開発を進めていると知った翔太に事件のプロファイルを依頼され、彼と協力するようになる。
翔太からは毎日鍋を作って押しかけられ、「どーやん」と呼ばれるうちに親しくなっていった。
また、同じ大学に通う黒島沙和が「匂いがしない」ことから彼女に親しみを覚え、段々彼女の影響を受けて人間らしさを得ていく。
そして、彼女が事件に巻き込まれる度に冷静さを失っていくが……。



401号室

  • 木下あかね(演:山田真歩)

一人暮らしをしている独身女性で、いつも存在感を消して住民の動きを観察している。
自分以外の住民がゴミ捨て場に来る度に、勝手にゴミ袋の中身を物色している不気味な面がある。そのせいで彼女不在の住民会で勝手にゴミ捨て場の清掃係に決められてしまう。
住民会に参加しなかったため、自動的に交換殺人ゲームに参加しなかった住民の1人。しかし、交換殺人ゲームのことを自力で突き止めており、参加者たちに非難の目を向けている。
新管理人の蓬田を抱き込み、事件をあれこれと詮索している。

その正体はゴミをテーマにした研究本を何冊か出版しているフリーライター。夢はノンフィクション作家で、ベストセラーを出版することが野望。
キウンクエ蔵前の連続殺人事件をテーマにノンフィクション本を執筆しており、そのためには手段を選ばず、ゴミ漁りなどで事件の真相を追っている。
手段は下衆いが事件を突き止めたいという思いとしては翔太と同じで、半ば彼と競い合っている。


蓬田とは利用する関係だったが、段々悪い思いはしなくなった様子。


作中では怪しい素振りを見せる佐野や西村に疑いをかけるが……。



402号室

  • 榎本早苗(演:木村多江)

警察官の夫と2人暮らしの専業主婦で、マンションの住民会の会長も務めている。
新入りの手塚菜奈に対し優しく最初から丁寧に接する等優しい性格ではあるが、人に流されやすいところがある。
また車庫入れが非常に下手で、何度かマンションの駐車場で練習しているがなかなかうまくいかず、201号室の浮田啓輔にうるさいという理由で怒鳴られることも。
転居してきた菜奈の初めての親友となり、彼女に事件のことでも協力する。
書いた紙は「初恋の人」で、引いた紙は「電車の席を譲らない人」だという。

中学生の息子・総一を溺愛するあまり、彼を402号室の隠し部屋に監禁していた。その平穏が壊れることを何よりも恐れており、それを守るためには手段を選ばない。


そして、総一の存在を床島に知られて写真を撮られ、彼に脅迫されるようになり、ゲームで「管理人さん」と名前を書いてしまう。
すると本当に床島が死に、そして彼女自身も脅迫されてしまい、引いた紙に書かれていた「山際祐太郎」を殺害し、夫・正志と協力して首を切断し残りを遺棄してしまった。


山際の首を総一に預け、表面上は平穏に暮らしていたが、総一と会ってしまった黒島と隠し部屋の存在に気付いた翔太を拉致監禁し、二人を殺そうとする。
だが、菜奈に発見され彼女も殺そうとしたが、菜奈が逃げ出しマンションの前で騒ぎとなってしまい、全ての犯行が明るみとなり、逮捕された。

総一を守るために事件の黙秘を続けていたが、総一がまた事件を起こして精神に異常をきたし、自殺未遂を起こす。
その後、彼も逮捕され、事件の真相を語った。


  • 榎本正志(演:阪田マサノブ)

警視庁すみだ署の生活安全課の課長で警察官で出世欲が非常に強い。
出世のために、一連の交換殺人ゲームを内密にしろと部下の神谷に圧力をかけている。

妻同様に息子・総一を愛していたが、暴走気味な妻に若干引いていた。
そして、山際を殺した早苗の犯行を手伝うことになってしまう。


さらに、神谷の汚職をネタに彼を半ば巻き込もうとしたが、最終的には裏切られた。
事件が明るみとなり、妻ともども逮捕された。

事件のことは神谷の件も含めて黙っていたが、総一が事件の捜査線上に浮上した時に彼の危険性を告白。
知っているすべての真相を話すのだった。



  • 榎本総一(演:荒木飛羽)

榎本夫妻の息子で、中学生。402号室の隠し部屋に監禁されていた。
小学生の頃いじめに遭い、それを防ぐために過保護な母・早苗から存在を隠した状態でキウンクエ蔵前に連れられ、外の世界から隔絶するために閉じ込められて生活していた。
監禁され苦痛に感じていたものの、徐々にそれに慣れてしまった。
だが、存在に気付いた翔太と黒島から協力を乞われ、二人に協力して脱出させ、自身も騒動によって久しぶりに外へ出る。


その後は施設にいた後、叔母に引き取られて402号室で引き続き生活を続けた。
だが、警察の調査や二階堂のプロファイルでその猟奇性が発覚する。
実は彼は小学校時代、「実験」と称して飼育小屋のニワトリを殺害し、同級生を殺そうとした経歴があり、いじめというのは恐らく嘘。
交換殺人ゲームのことも知っており、山際の生首を藤井の部屋に運び、彼に脅迫メールを送るよう母に入り知恵した、完全なサイコパスだった。
彼が監禁されたのも、これ以上犠牲者を出さないための夫婦の計らいでもあったのだ。
そして、自由になった彼は新しい「実験」として北川そらと仲良くなって彼を殺そうとしたが、それに気付いた翔太と南によって阻止され、逮捕された後少年鑑別所に入れられた。


  • 榎本サンダーソン正子(演:池津祥子)

榎本正志の妹で総一の叔母。
兄には似ずに陽気でフランクな性格。だが甥の異常性には気付かなかった。


403号室

  • 藤井淳史(演:片桐仁)

大学病院の整形外科を担当している勤務医。結婚願望は強いものの全くモテないどころか、一緒に働く医師たちや看護師、さらには患者たちからの評価は最悪なものである。
「理想の女」の肖像画を本物の妻のように接し、夜には肖像画相手にセックスもしてしまうほど童貞を極まっている。
大学時代の同期にタレントとして活動している医者の山際祐太郎がいる。
紙に書いた名前は山際祐太郎。山際は藤井の好きだった相手を弄んだあと捨て、その女性の事を侮辱する発言をしていたため藤井から深い恨みを持たれていた。
その後山際が本当に殺され、「あなたの番です」と書かれた脅迫文を受け、恐怖する。

「タナカマサオ」と書かれた紙を頼りにターゲットを探し、偶然患者として病院に来たブータン料理屋の店長がそうだと知り、夜の料理屋に忍び込み、ガス管を切断して彼をガス爆発で死亡させた。
その後事件の発覚を恐れ、手塚夫妻の詮索にも一切応じなかったが、ある時恋人関係になった看護師の桜木にそのことを知られる。
献身的に振る舞う彼女になすがままされ、最後には全ての罪を被ろうとしようとした彼女を止め、田中殺害を自供し、逮捕された。


404号室

  • 江藤祐樹(演:小池亮介)

IT起業家の若者で、アプリ開発をしている。アプリ開発に協力してもらうため、赤池家に入り浸っており、幸子に構っている。
浅薄でチャラい性格であり、事件に関しても不謹慎な失言が多い。
「より良い世界を作る」ことをモットーにしているが、昔の開発仲間からは「中身のない空っぽ」と見抜かれて去られていた。
住民会に参加しなかったため、自動的に交換殺人ゲームに参加しなかった住民の1人。

老人ホームに入居した幸子の世話を家族の代わりに行っていた。


501号室

  • 佐野豪(演:安藤政信)

詳しいことが不明な謎の男。最上階に住んでいるのにエレベーターを一切使わず、階段で大荷物をいつも運んでいる。エレベーターを使わない理由も一切不明。
住民会に参加しなかったため、自動的に交換殺人ゲームに参加しなかった住民の1人。
血の付いた包帯を捨てたり、生肉を部屋に持ち込んだりと不審な点が多い。


職業は氷彫刻師。
そして、友人から押し付けられたワニの「本山幹子」を自室で密かに飼育しており、生肉も血もワニの飼育の一環のため。
木下に怪しまれて蓬田と一緒に部屋に踏み込まれたところ発覚。本作最大の「スカし」であった。


502号室

  • 赤池美里(演:峯村リエ)

専業主婦で子供はいない。元々はスナックで働いていた。姑である赤池幸子の介護を献身的にしている。傍から見て微笑ましい関係であったため菜奈からは幸せな老後だと評されていた。
しかし水商売をしていたという理由で幸子から格下に見られており、裏でネチネチといびられ、彼女に殺意を抱いており、陰でこっそり幸子に見えない嫌がらせもしていた。
そうした環境のせいか、性根は非常に陰湿であり、あいりや浮田、江藤といった社会的に逸脱した人間を見下し馬鹿にする傾向にある。
書いた紙は十中八九「赤池幸子」と浮田は踏んでいる。

自分の誕生日に誕生日ケーキを買って自分に対するサプライズパーティーを開くが、直後に何者かに首を切られ、食卓に座った状態で翔太らに発見された。
死体の顔は笑っていた

幸子の財布に「児嶋佳世」と書かれた紙を忍び込ませていた。すなわち、自分の番が来る前に殺され、役目も果たせなかったことになる。


  • 赤池吾朗(演:徳井優)

美里の夫で商社に勤務している。母親と一緒に同居しており、車いす状態の母親のことを大切にしている。
パセリの世話が趣味だが、自分の味方をしないことを美里に恨まれ、知らないうちに酢をかける嫌がらせをされていた。

妻とともに首を切られて死んでいるところを住民たちに発見される。


  • 赤池幸子(演:大方斐紗子)

吾朗の母親であり体が弱い為か車いす生活を送っている。そのため義理の娘である美里につきっきりで介護してもらっており、周りの住人とも明るく接している。
大地主で息子も商社マンというエリートなためかプライドが非常に高く、元スナックの店員であった美里の事は格下だと思い嫌っており毎日「頭を使わないと栄養が体にいく」「介護ができなければただの大きい女」などと暴言を吐いていた。

美里のバースデーパーティーの最中に、美里、吾郎と首を切られて死んでいる中なぜか彼女だけ生存し、精神に異常をきたして老人ホームに送られた。

親戚が誰も見舞いに来ない中、江藤に付き添われており、痴呆も進んで思い出の中を生きている。見舞いに来た翔太にも「美里さん」と話しかけている。



502号室(反撃編)

  • 南雅和(演:田中哲司)

赤池一家がいなくなった502号室に越してきた男。
「事故物件お笑い芸人」を自称し、事故物件の噂のある部屋に住んではその様子をYouTubeで配信して受けを取っている。
赤池一家の事件があった血の取れない部屋でも平気で暮らし、事件のことをあれこれと詮索し、翔太や他の住人から顰蹙を買われる。
しかし、それには事情がありそうで……。

その真の目的は、高知で殺された娘の死の真相を突き止めることで、事故物件とされる部屋で暮らして情報を集めていた。
そして、その最大の容疑者と目された田宮淳一郎と黒島沙和のいるキウンクエ蔵前に引っ越し、復讐の機会を伺っていた。
それを翔太に知られ、同じく事件を追う者として協力関係を築くことに。




管理人


  • 床島比呂志(演:竹中直人)

キウンクエ蔵前の管理人でマンションではなく近くのアパートで暮らしている。
マンションに新しい住人が引っ越してくる度に、「管理人チェック」と称して無断で部屋に上がり込んでスマートフォンで写真を撮るなどの不謹慎な言動が多く、マンションの住人たちからは煙たがられている。
住民会で彼の発した「誰か殺したい人はいないか」というフレーズから今回の交換殺人ゲームが始まった言うなれば全ての元凶。
その日の夜、気を失った状態でベランダに逆さ吊りになっているところを手塚夫妻に発見され、その後地面に落下し死亡した最初の犠牲者でもある。
大騒ぎになったものの警察の捜査で、事件性が無いことや、家宅捜索で脳梗塞を患っていることを示す診断書が見つかったことから、床島の死は「自殺」と推定された。


  • 蓬田蓮太郎(演:前原滉)

床島の後任の管理人。
気さくだがどこか抜けていてお役所仕事的な若者。
ゴミ捨て場などで木下と会話するうちに意気投合し、彼女の「取材」の手伝いをさせられるが、彼自身は木下に本気で惚れ込むようになる。



住民を取り巻く人々


  • 神谷将人(演:浅川航大)

警視庁すみだ署の刑事。
冷静かつ理知的な性格で、マンションで起こる殺人を多角的に捜査する。
榎本正志から交換殺人ゲームのことを知り、菜奈や早苗と捜査を進めることを約束する。

しかし、榎本課長から「事件の捜査はするな」と圧力をかけられ、菜奈から捜査が進まないことに呆れられていた。
実は、過去の事件で裏金を得たことを榎本課長から脅迫されており、単身で捜査を続け、榎本夫妻の犯行にも気付いていた。
そして、総一のことを知った翔太と黒島を殺すよう榎本夫妻から依頼されるが、菜奈が見つけて騒ぎになったため自分だけ逃げて彼らを裏切った。

交換殺人ゲームのことを引き続き黙っていたが、翔太が全部洗いざらい話したため捜査線上に出ざるを得なくなる。
さらに、総一がまた事件を起こしたので自分の汚職も明るみとなり、謹慎処分を食らうが、それにより反省し、贖罪のために捜査に邁進すると誓う。
しかし、「菜奈を殺した犯人の手がかりを見つけた」と翔太に連絡した矢先、待ち合わせ先の公園のベンチにて手とこめかみに釘を打たれ拷問死した状態で発見された
またしても死体は笑っており、犯人に消されたことを意味していたが、直前に翔太に手がかりを送っていた。



  • 水城洋司(演:皆川猿時)

神谷の上司ですみだ署の刑事。
死体が苦手でしょっちゅう目を背けている。
基本的に人情に篤い性格で、すぐ容疑者を信用し、神谷から度々呆れられている。

第2章において交換殺人ゲームのことを知り、さらには神谷までもが殺され、敵討ちのためにも全面的に捜査に入れ込むようになる。


  • 細川朝男(演:野間口徹)

翔太が勤めるスポーツジムの客で翔太とパートナーになる。翔太からアニキと慕われているが、本人は下の名前で呼ばれるのを嫌がるなど気難しい性格である。
翔太の妻である菜奈をストーキングしている。


実は菜奈が以前勤務していたデザイン事務所の社長で菜奈の夫で、菜奈が翔太と籍をなかなか入れられない一番の原因。翔太には彼女との本当の関係を一切話さないようにしていた。
そのために菜奈からゲームで名前を書かれ、標的と目され、翔太からボディガードされることに。
しかし、勤務中に訪ねてきた久住によってエレベーターシャフトから突き落とされ、菜奈への謝罪のメールを送ろうとしながら死亡した。


  • 桜木るり(演:筧美和子)

藤井淳史が働く病院の整形外科の看護士でありドS。藤井を日常的にいじめている。

第2章においてなぜか藤井と付き合うことになり、藤井の部屋に日常的に入り浸るようになる。また、翔太のスポーツクラブにも入会し、彼のパートナーとしてトレーニングを開始する。


実は、酔った藤井を部屋まで送った際に交換殺人ゲームのことを知ってしまい、さらにイクバルとその仲間がシンイーへの脅迫で訪ねてきたことを機に、「全員が得をする方法」を提案。
そして、外国人達と一緒に袴田吉彦を殺害し、交換殺人に加担し、藤井のアリバイも偽証して彼の都合のいいように事を進めた。
さらに、裏切って自首しようとした久住をも殺そうとしたが失敗し、事件が明るみとなり、藤井に愛の告白をして二人一緒に逮捕された。


  • 山際祐太郎(演:森岡豊)

「Dr.山際」名義でコメンテーターとしても活動している人気医師であり、藤井淳史の大学時代の同期である。
上記の事があって藤井に恨まれていたが、ある日首から上が切断された状態で遺体となって発見される。

そしてその首から上の部分は藤井の洗濯機の中にあったが、彼が目を離した隙に消えてしまった。
その後、榎本総一の部屋から生首がクーラーボックスに入れた状態で発見される。
それを総一は知っており、生首を持ち出して藤井を脅迫していた。


  • ドルジ(演:名倉右喬)

シンイーがバイトで働いているブータン料理店「ドルジ食堂」の店長。明るく豪快な性格。

本名は田中政雄という名のれっきとした日本人で、ブータン料理店を盛り上げるためにドルジという名前で海外からやってきたと自称している。
そしてシンイーに対し不法滞在者のことをネタに常日頃セクハラをしており、それが彼女の殺したいという動機をうむきっかけとなった。
何者かが店に侵入しガスを漏らしたため、それに気づかずライターの火をつけた結果店が爆発し焼死した。


  • 袴田吉彦(演:本人)

まさかの実在の役者登場。

久住譲が彼に瓜二つという理不尽な理由で結果的に殺される。
ちなみに殺され方は時代劇の撮影の休憩時間、森の中で小便していたら、後ろから覆面を被った3名の人物に襲われ、持っていた刀で立ち向かおうとしたが模造刀だったため何の意味もなく、なすすべもなく撲殺されたという非常に情けないものである。
なお、この日の新聞の予告欄に「今回の被害者はあの人気俳優・・・?」と書かれていたが、まさかそれが実在する人の事をさしていたのだと視聴者の誰もが気付かなかった。
おかげで袴田吉彦の名がTwitterのトレンドに入ってしまう羽目になる。


  • 甲野貴文(演:鈴木勝大)

銀行員で、田宮淳一郎の元部下。
一番の部下と田宮は語っていたが、実際は軽薄な今どきの若者そのもので、陰では田宮のことを馬鹿にしていた。

田宮にゲームで名前を書かれ、菜奈によって引かれた。
そのため、田宮と菜奈、翔太から警告され、内心恐れるようになる。
しかし、外出した時に何者かにナイフで刺され、菜奈と翔太の目の前で死亡した。


  • 東(演:阿久澤菜々)

田宮淳一郎の劇団員仲間。
演劇に熱く打ち込む田宮の姿に憧れ、不倫と知りながらも彼に告白する。


  • 波止陽樹(演:水石亜飛夢)

黒島沙和の恋人。
一見普通で心優しい若者だが、実は束縛が強く暴力を振るい、彼女を苦しめていた。
しかしある日、酔った勢いで喧嘩し、殺されたところを発見される。

黒島に暴力を振るっていたところを田宮に知られ、彼から止めるよう説得されるが、逆に彼を嘲笑し、激昂した彼に撲殺された。
さらに、田宮の引いた紙には彼の名前があり、黒島が書いたものと思われる。


  • 内山達生(演:大内田悠平)

黒島沙和と同じ大学に通う、彼女のストーカー。
黒島に四六時中付き纏い、彼女の部屋を盗聴しているような素振りがあり、不気味がられている。

捜査が進むにつれて彼が交換殺人を知り、なおかつ連続殺人の犯人であるかもしれないという容疑がかかり、翔太、二階堂、水城が彼の部屋に乗り込む。
しかし、乗り込んだ途端に放たれた毒の塗られたダーツが彼に刺さり、死亡。
その後、パソコンからは黒島のためにやったという全ての犯行を自供する遺書動画が発見されるが……。




交換殺人ゲーム


交換殺人には「○」、死体が笑顔の人物には「☆」、どちらでもない人物は「×」


第1話:×床島比呂志/転落死
第2話:○山際祐太郎/撲殺、首切断
第3話:○ドルジ(田中政雄)/爆殺
第4話:☆赤池美里・吾朗/斬殺
第5話:○袴田吉彦/撲殺
第6話:☆児嶋佳世/絞殺、右足切断
第7話:☆浮田啓輔/絞殺、○細川朝男/転落死
第8話:×甲野貴文/刺殺
第10話:☆手塚菜奈/毒殺自殺教唆による服毒死
第15話:☆神谷将人/失血死
第16話:×内山達生/服毒死実は毒殺
第20話:×?赤池幸子/転落死


部屋番号住人書いた紙引いた紙
402榎本早苗管理人さん山際祐太郎
403藤井淳史山際祐太郎タナカマサオ
203シンイータナカマサオ袴田吉彦
101久住譲袴田吉彦細川朝男
302手塚菜奈細川朝男こうのたかふみ
103田宮淳一郎こうのたかふみ波止陽樹
202黒島沙和波止陽樹赤池美里
201浮田啓輔赤池美里赤池幸子
502赤池美里赤池幸子児嶋佳世
304北川澄香児嶋佳世
301尾野幹葉石崎洋子
104石崎洋子石崎洋子吉村
管理人床島比呂志吉村管理人さん



























  • 黒島沙和

赤池夫婦、佳世、浮田、菜奈、内山を殺し、内山に甲野と神谷を殺させた真犯人。
ゲームで波止の名前を書き、彼が殺されたことを機に、ゲームに便乗して「笑顔」の連続殺人を行った。


実は高知にいた幼い頃から「殺人衝動」を抱いており、殺人を「悪」と知っていても、その欲望を抑えきれず、それを止めるために自殺も考えていた。
家庭教師によって「サイコパス」かもしれないと判断されるが、それによってかえって「普通」の人間として振る舞おうと努力することになる。
数学に没入するのも、殺人衝動を抑えるためだった。
だが、台風12号の夜、偶然雨宿りしていた少女の南穂香に出会い、衝動を抑えきれず、彼女を殺してしまう。
それにより「普通」にはなれないと諦め、これからは自分の思い通りに生きてそして死ぬことを目指すため、交際していた家庭教師と一緒に崖から飛び降りて一人だけ生き残ってしまう。
そして、殺人において「普通の人間」には浮かべないであろう「笑顔」に固執するようになり、同級生の内山にも下僕にした際にそれを強要している。


上京後、波止のDVに悩んでいたところに交換殺人ゲームが発生し、そこで田宮によって波止が殺され、チャンスが到来したと知る。
手始めに、自分が引いた紙に書かれていた美里を唆してサプライズパーティーを開かせ、赤池夫婦を殺害。
次に、美里が引いた紙に書かれていた佳世を殺害し、さらに紙の細工から自分だと気付いた浮田を口封じのために殺害した。
そして、「ラッキーナンバー」に固執する性質を菜奈に見抜かれ、彼女を口封じのために殺害。その手口は、翔太を人質にとって彼女に自殺を選ばせるという陰惨極まりないものだった。
内山には甲野と神谷を殺させた後、「自分と同じになるため」に自殺する際にダーツに毒を塗って彼を完璧に殺害した。


さらに、恋人になった二階堂をも利用して翔太を殺すか自分を殺させようとしたが、翔太の抵抗、そして二階堂の躊躇によって犯行を暴かれた。
本性をさらけ出した後は翔太を煽り続けたが、AI菜奈ちゃんによって正気を取り戻した翔太によって警察に突き出され、逮捕された。


刑務所に収監されたが、本編後はある種を蒔いていた……。



  • 内山達生

高校時代、同級生にいじめられていたところを黒島に救われ、彼女を慕うようになり、本性を知ってもなお服従を誓った。
ストーキングしながら彼女の犯行を手伝い、実行犯として全ての罪を被った。
さらに、「同じになる」ために彼女を駅のホームから突き落としている。
しかし、彼女からは最後まで利用できる駒としか思われていなかった。



  • 西村淳

床島が死んだ日、最後に会っていた人物。木下に問い詰められ、全てを白状した。
管理人室に床島がいないことに気付いた彼は、電話で呼び出されて屋上に向かった。
そこで、床島が死ぬつもりだと明かし、目の前で首を吊るために屋上からロープで体を結んで飛び降りるところを見てしまう。
死の原因を作った早苗に嫌がらせをするつもりで床島が引いた「管理人さん」と書かれた紙を掲示板に貼り、早苗に総一の写真を送り付けて脅迫し、罪を自白させようとした。
しかし、ナーバスになっていた早苗は交換殺人のことだと勘違いし、山際を殺して交換殺人を続けてしまった。
そのことでずっと苦悩していたが、木下からは「全てのきっかけでありドミノを倒したのはあなただ」と糾弾される。
警察には逮捕されなかったが、恐らくその罪の意識をずっと引きずって生きていくことだろう。



  • 床島比呂志

ゲームでは麻雀仲間の「吉村」の名前を書いていた。
病気や借金で悩んでいたところを、早苗に名前を書かれ完全に人生に絶望し、早苗への仕返しのつもりで彼女の部屋の前で首を吊って死ぬつもりだった。
だがロープが絡まり、そのまま転落死してしまった。



  • 二階堂忍

AIの分析や状況証拠で黒島が犯人であるという可能性が否定できなくなり、彼女を問い詰めた結果、全てを白状され、「私を殺して」と頼まれる。
そして、翔太を利用して一芝居打つことになったが、彼女は翔太を殺す気満々で、二階堂のことも利用することしか考えていなかった。
結局、翔太に一枚食わされ、何もできずに彼女が警察に引き渡され深い悲しみに暮れるが、翔太の前向きな心に救われ、一歩前に進めた。



  • 手塚翔太

黒島が本性を現した時は殺意で満ちていたが、AI菜奈ちゃんの声によって自分を取り戻し、彼女を抱きしめて犯行を止めさせ、警察に突き出した。
菜奈との幻の結婚式を終え、AI菜奈ちゃんの消去も二階堂に頼んで、前へ進むことを決意する。



  • 榎本総一

少年鑑別所に入れられたが、密かに黒島から「あなたの好きなように生きていい」という趣旨の手紙を受け取っていた。
それを読んだ彼は一体何を思うのか……?



  • 赤池美里

床島に「交換殺人ゲーム」を住民会で持ち掛けるよう唆した張本人。
赤池幸子が黒島沙和の実の祖母であり、幸子が黒島に財産を渡していたことに気付いていた。
そこで、交換殺人ゲームを開くことで、黒島の殺人衝動を刺激し、彼女が幸子を殺すよう仕向けたのだ。ちなみに、床島への報酬は幸子の遺産。
サプライズパーティーでも、黒島が幸子を殺すものだと勘違いしほくそ笑んでいた。




  • 赤池幸子

ボケたように振る舞っていたが、実は演技だった。
その正体は、黒島沙和の義理の祖母。黒島に202号室を貸していたのは彼女である。
黒島は夫の愛人の孫であり、彼女を実の息子吾朗以上に溺愛している。
彼女が殺人狂であることを知っていながら、「孫の好きなようにさせるのが祖母の務め」と豪語し、大勢の人間を見殺しにした。
あまりの非道ぶりに水城も閉口し、「あなたはきっと恨まれる」と忠告するが、それも鼻で笑う。


……だが、ある晩、老人ホームの屋上の絶壁に座らされ、恐怖に満ちた顔で突き落とされる。果たして、ゲームは再開されたのか……?






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  • 普通に他の作品でも使われるセリフだし、「あなたの番です(ドラマ)」と書いて欲しい -- 名無しさん (2019-05-23 23:37:44)
  • まだ5~6話なのにめちゃくちゃ登場人物多いなぁ -- 名無しさん (2019-05-24 09:17:05)
  • ↑毎回誰かが退場するんだから、5,6話だったら多すぎるくらいでないと登場人物足らなくなるw -- 名無しさん (2019-05-24 16:36:17)
  • もう項目作られたのか -- 名無しさん (2019-05-24 17:46:51)
  • 最終回前で更新が終わっている… -- 名無しさん (2021-11-22 20:16:51)
  • 全ての真相まで書いていいでしょうか?もちろん折り畳みなどで隠します。 -- 名無しさん (2021-12-03 13:31:41)
  • 文面が少々わかりにくい&スピンオフドラマ等と矛盾しているのでそれを踏まえて全部書き直します。 -- 名無しさん (2021-12-03 14:32:50)
  • 秋元康が企画なせいで犯人がバレバレだったな -- 名無しさん (2021-12-03 20:59:48)
  • 脚本家的には黒島は「殺人しか愛する手段を知らない哀れな女」として描きたかったんだけど、視聴者から異常者扱いされて困惑したらしい。それで劇場版を書いたと。 -- 名無しさん (2023-07-16 11:51:16)

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