登録日:2018/01/25 (Thu) 18:45:13
更新日:2024/02/16 Fri 14:26:45NEW!
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女神転生 デビルサマナー 葛葉キョウジ みんなのトラウマ 3dダンジョン アトラス ss 中華街 ゲーム psp マニアック 高難易度 私立探偵 バーチャファイター セガサターン 実写化 テレビ東京 ドラマ 90年代テレビドラマ 97年秋ドラマ 言うことを聞かない仲魔達
『真・女神転生デビルサマナー~悪魔召喚士~』とは1995年12月25日にアトラスから発売されたRPGゲーム。
プラットフォームはセガサターンで、当時次世代ゲーム機と呼ばれていた3Dポリゴン表現も可能にする新世代ハードでの初のメガテンとなった。
翌年
次世代機初のメガテンとあってか『真・女神転生』と銘打ってはいるが、前年までSFCで展開されてきた本家とは違い、過去作とのシナリオ上のつながりは無い。企画時点ではタイトルも『デビルサマナー』だったが、当時「召喚士」という単語が浸透していなかった為、女神転生の系譜を明示したタイトルになった。
シナリオ上も冒頭で市ヶ谷駐屯地のクーデター失敗や米国大使死亡のニュースなどが告げられるため、「ベースは同じだが違う世界観」と主張してるのが分かる。
この『真・女神転生if...』から発展させた、従来よりもリアル(現実世界)寄りの世界観が魅力である。
雰囲気的にはポストアポカリプス要素を廃し、登場人物の年齢が引き上げられたアダルティかつハードボイルド寄りな現代ファンタジーになった。
お馴染みのマルチエンディング方式=主人公の属性の傾きがなかったり、仲魔も連れてるだけでは言うことを聞いてくれない、といった独自のシステムが多数盛り込まれていたりと、従来とは少々毛色が違った作品に仕上がっている。
『真Ⅱ』で黙示録的な終末思想を一度描き切り、『if』で一度ミクロな世界観を描いた後、次世代ハードへの移行などに伴い『女神異聞録ペルソナ』共々世界観をリビルドするような目論見があった模様。過去作で設定・シナリオを手掛けた鈴木一也氏も本作からは関わっていない。
これ以降のシリーズでは喩え未来を描いたとしても、以前に比べてドメスティックな雰囲気に落ち着いたりしていくようになった。
シリーズにおける一つの再スタートであり、後に明確に本作と同じ世界、別時代を舞台とした『デビルサマナー』シリーズとして独自の発展がされることになった。
一方で、世界観のリアリティーが増すと共に、元々「癖が強い」「難易度が高い」と言われていたシステム面も複雑化した上に容易には使いこなせないレベルに。
メガテンマニア向けと言われた『if』以上の鬼畜ぶりで、本作での評価・反省*1が後のシリーズにフィードバックされていくことになり、実際に直接の続編である『デビルサマナー ソウルハッカーズ』は、本作から引き継がれたシステムを多く有する一方で、一転して低難度となっている。同じシステムを使ってて何でこんなに印象に差が出るんだ!?と驚くレベルである。
こうした、余りにも一見さんお断りの雰囲気や難易度もあってか、一般知名度こそ前後の作品に譲るところはあるものの
シリーズの発展に貢献した役割は決して小さくない。
2005年12月22日にはPSP版が発売された。
上記、及び後述の問題点に対応した様々な調整、追加要素によりプレイ時のストレスが大幅低減されている。
ストーリー
199X年、某都道府県平崎市に暮らす主人公は、とあるきっかけで謎の男に命を狙われる。
肉体と魂を分離させられ、三途の川まで来てしまった主人公だが、渡し守のカロンの
計らいで「葛葉キョウジ」という男の身体で復活した。
だが、表向きは探偵であるキョウジの正体は悪魔を召喚し使役するもの‐デビルサマナーであった。
なし崩し的に「葛葉キョウジ」をやる羽目になった主人公は、キョウジのパートナーである
レイ・レイホゥと共に平崎市を脅かす怪事件に挑むことになる。
登場人物紹介
- 主人公(デフォルトネーム無し)
プレイヤーの分身。得意技は一人バックドロップ。
「たまたま」お嬢様の彼女がいて、
「たまたま」彼女がヤバい本に興味を持ち、
「たまたま」彼女に貸し出しカードを貸したが故に、
冒頭で殺される、筋金入りの不幸体質。
彼は最初何の価値もない「モブ」として、次に数々の苦難を抱える「主役」として、後に強大な「加害者」として、
"世の中には理不尽な事などいっぱいある"ことを、体を張って教えてくれる、偉大な人生の先輩である。
シド・デイビスよって、体と魂を分離させられたデビルサマナー。
得意技は悪魔をカード化した後、マハラギオンで焼き払う通称「キョウジスペシャル」。
体は主人公、魂は名脇役というかなりおいしいポジションであり、アトラスの別作品にも魂だけ出張するという斬新なスターシステムを生み出した。
ただ本作においてはあまり好感が持てる人物ではなく、パートナーのレイ・レイホゥも自身の危機を主人公に救われた際には、
「キョウジだったら絶対助けてはくれなかった」と洩らしている。
詳細は人物の項にて。
- レイ・レイホゥ
本作のパートナー枠。得意技はツンデレ。
主人公が悪魔に彼女の関係を問われた時、
「彼女」と返せば「いつからそうなったのよぉ?」と狼狽し、
「誰がこんな女」と返せば「いくらアンタでも許さないわよ!」と怒り出す。カワイイ。
因みに選択した魔法のタイプ次第では、彼女も「キョウジスペシャル」を使えるようになるが、実用性はあんまりないので正直どうでもいい。
- シド・デイビス
本作におけるライバル的存在。得意技は100%中の100%ォ!!
ダークサマナーの異名を持ち勿論悪魔を召喚できるのだが、敵と対峙する際はあくまで己の身一つで立ち向かうという非常に漢らしいファイテングスタイルの持ち主。きっとコイツもMAG貧乏性なのだろう。
彼の敗北は「安易な節約は死を招く」という教訓を組織に与え、次作の組織の刺客達は必ず悪魔を召喚してから勝負を挑むようになった。
そういう意味では彼も主人公同様、偉大な人生の先輩だと言える。
- ドクター・スリル
造魔研究の第一人者。得意技はパーティーいかなあかんねん。
キャラクターは三枚目だが彼の持つ技術は一級品であり、舐めてかかると痛い目にあう。
彼の造魔から崩撃雲身双虎掌改め肉体の悪魔を喰らって「十年早いんだよ!!」されたプレイヤーは数知れず。
- マリー
表向きは探偵であるキョウジに悪魔絡みの仕事を斡旋してくる占い師。得意技はピンハネ。
本作の悪魔退治の報酬は一律五万。だが、後に一人の刑事から「彼女には百万払った」という話を聞くことが出来る。つまりマージン率は…。
この事に対し当時の〇ァミ通スタッフは「天下の電〇、〇報堂もやる前からTKO負けである」という、味のあるコメントを残している。
評価
世間での本作に対するイメージは
「ソウルハッカーズの前のヤツ」
「葛葉キョウジは知ってる」
「途中で投げた」
「中華街」
といったものが割と少なくない。実際↑の方が項目先に出来てるし。
決してクソゲーではないのだが、非常にアクの強い作品であることは否定できない。
中華街
さて、このゲームを語る上で真っ先に槍玉に挙がるモノと言えば、3Dダンジョンの難易度の高さであろう。
代表的なものとしては先述の「中華街」や屈指の長丁場である三連ダンジョン「新市庁舎」「疑似アストラル界」「無間地獄」などが挙げられる。
「警察署」や「ヤクザ邸」「古墳大迷宮」なども苦労した人は一杯いる筈。要は後半のダンジョン全部である。
そしてそれらは全て「難しいというよりは嫌らしい」類の代物であり、「幼いころからWIZARDRYやメガテンで慣らした海千山千のツワモノたちならあるいは気付くかもしれない」レベルの罠がこれでもかとばかりにちりばめられている。
▼中華街とは
デビルサマナーについて語るとほぼ必ずセットで話題に挙がる、本作にとっての代名詞的存在。
このダンジョンの難しさは「どこも同じに見える背景」と「エフェクトの無いワープゾーン」のコンボで成り立っている。
普通に歩いているだけでは自分があっちこっちに飛ばされている事にすら気付かずいつまでたってもゴールできない、という寸法なわけだ。
更に「以前のダンジョンのワープにはきちんとエフェクトを付けている」というひじょーに嫌らしい仕込みまでしているという鬼畜っぷり。
「ワープにはエフェクトがある」と学習した素直なプレイヤー程この罠に嵌りやすい。てかフツーはこの裏をかいてくるなんて思わないだろ!!いい加減にしろ!!
幸い、COMPのオートマッピング及びマッパー*2は有効なのでどんなプレイヤーでもいつかはカラクリに気づくことが出来るが、気付いたら気付いたで、一歩一歩ワープの存在を確認しながらマップを埋めるという作業が待っている。
そして皆最後にこう思うのだ。「このCOMPのマップアイコン使えねえ…」と。
▼「新市庁舎」「疑似アストラル界」「無間地獄」とは
中華街をクリアして「今の私ならコズミックキューブにだって勝てる!」と調子に乗ってしまったプレイヤーを更なる絶望の淵へ叩き込むデビルサマナー界の黒い三連星。
- 多層構造で落とし穴・一方通行によるやり直しが非常に多く、ようやくボスかと思ったら肩透かしを食らわされ、最後の最後では"引き返す"という発想がないとゴールできない「新市庁舎」
- COMP不可でオートマッピングを封じた上で、まさかのループ構造。悪魔会話もできずストレスが溜まりまくる「疑似アストラル界」
- ワープによる択一問題を唯々延々とやらされ続ける
小学生レベルの悪意の塊「無間地獄」(但し精神世界では使えなかったCOMPが地獄では使える。何故だ?)
単体の難しさよりも「こいつらは連続したダンジョンである」ことがミソ。
厳密には疑似アストラル界から新市庁舎には戻ることは出来る。但しそこから拠点に戻るのにも、拠点から疑似アストラル界に赴くのにも、新市庁舎を通らなくてはいけない事実は変わらない。
即死の恐怖
次に戦闘面だが、これも少々大味で洗練されているとは言い難い。
先ず敵が総じてタフで中々戦闘が終わらない傾向がある。終盤に近付くほどそれは顕著になり、店売り武器なんかでは敵一体すらスムーズに倒す事は出来ない。
敵がそのまま味方になりうるメガテンにおいて、それはこちらもタフであることを意味するので「なんだ、じゃあ時間が掛かるだけで安全なのね。」と思われる方もいらっしゃるだろう。
しかしここに落とし穴がある。
本作は主人公が戦闘不能になった時点でゲームオーバーなのだ。これ自体はシリーズでも珍しくはないのだが、ここに先述の要素が組み合わさると…
長大なダンジョンを延々歩かされる。
↓
必然的に戦闘回数も嵩む、戦闘毎のターン数も嵩む。
↓
主人公に即死技が飛んでくる機会も増える。
↓
当たりを引いて数時間の苦労が水の泡。
↓
心がポッキリ折れる。
というコンボが成立する。ちなみにダンジョン内でセーブできるアイテムも存在するが原則一個しか持てないので、こまめにバックアップという手段も取りづらい。
勿論こんなつらい要素ばかりではなく、君たちの破壊欲を促進する為、武具や戦法だって色々と凄いモノを用意してあるのだが、それらを知ったら知ったで、
「攻略そっちのけでひたすら魔石や宝玉を漁りまくる」ゲームになったり、
「ボスの目の前でマッパになって、お札を片手に挑発を始める」ゲームになったりと、
やっぱり色んな意味で戦闘は大味であると言わざるを得ない。
バグ
一ファンとしてはこれ以上悪いことを述べたくはないのだが、残念な事にこれで終わりではない。本作はゲームバランスに深刻に影響を及ぼすバグも幾つか見つかっている。
最も代表的なモノは「素の"速さ"が26以上になると行動順が最後になる」というバグ。
RPGにおける速さのアドバンテージについては説明不要だろう。特にメガテンでは「氷結」「感電」など1ターンだけ相手を行動不能にする状態異常が存在する為、先手の優位がより顕著に出る傾向にある。
よって速さ偏重は最もスタンダードな育成方針なのだが、これを知らずに極限まで速さに振ってしまうと、只遅いだけのポンコツ主人公が出来上がってしまうというわけだ。
ただ、皮肉な事にこのバグが及ぼす悪影響は意外と小さい。
なぜなら先述の「氷結」「感電」もバグによってそもそも機能していないからである。
「この敵には感電が有効だ!中華街をクリアして手に入る感電付与の弾丸を用意しておこう!」という攻略本の情報を信じた当時のプレイヤーは泣きを見るハメになった。
このバッドステータス不発バグは何かの拍子に正常に戻ることもあるのが厄介なのだが。
「え?金王屋?あ、玉じゃないんだ。そうなの、ふ~ん、なんかガッカリ。」(原文ママ)
散々自ら述べておいてこう言うのもおかしいが、「あ、やっぱりクソゲーなのね。」と断ずるのはもうちょっとだけ待っていただきたい。
本作にはきちんと光る所も沢山ある。特に今回から導入された画期的な試みは目を見張るべきものが多い。
まずはグラフィック。
プラットフォームがサターンになったことで描画能力が飛躍的に上昇、全ての悪魔は視覚面での個性がパワーアップした。
砕けて言えば「ピクシーは益々可愛くなり、ネコマタは益々エロくなり、モーショボーは多くのプレイヤーを魅了した」って事である。
ここでのデザインが後の作品の悪魔にも流用されている事からも、本作のグラフィック面での功績は大きいと言える。
あ、あと悪魔合体シーンはシリーズでも屈指のカッコよさなので必見。
次に造魔システム。
これは悪魔を合体させ続けることで成長する悪魔、というコンセプトのシステム。
特筆すべきは消費マグネタイトが0という事と最初からちゃあんと言うことを聞いてくれる事。
よって悪魔の一体というよりは第2のパートナーとでも言った方が良いだろう。MAG貧乏性の方々も安心。
また、一定の法則で悪魔合体させることで「英雄」という特殊な悪魔に変える事も出来る。
次作のソウルハッカーズでは造魔のタイプも増え特技の継承も可能になるなど、さらに洗練されている。
次に合体事故。
これ自体は以前のシリーズにも存在したが、本作からは「珍獣」「秘神」「死神」など、事故からでしか作成出来ない種族が誕生し、「合体事故を起こす」積極的動機が強化された。
次作のソウルハッカーズでは合体事故自体を故意に起こせるようになり、さらに洗練されている。
次に忠誠度システム魔晶変化システム。
これは自分の物欲を満たしてくれたプレイヤーへのお礼として、仲魔自身が強力無比な武具へと変化してくれるシステムである。これにより、
「愛しのピクシーやネコマタに自分の愛を示したい」という嗜好面での需要と
「キツイ戦闘を何とかしたい」という攻略面での需要を
「仲魔に貢ぎまくる」事で同時に満たすという奇跡のゲームバランスが完成した。
次作の以下略。
▼え?ちゃんと説明しろだって?しょうがないなあ…
本当の事を言うと魔晶変化は「どれだけ仲魔が自分の言う事を聞いてくれるか」を数値化した「忠誠度システム」の一部分にすぎない。
仲魔の忠誠は上昇の仕方によって三つのタイプに分けられるのだが、魔晶変化というのはその中の一つ「物欲型(仮称。以下の型も同様)」の悪魔が持つ特徴。
物欲型は特定のアイテムを贈与することによって忠誠度が上昇していき、忠誠が最大に達すると特別な武具に変化してくれるというわけだ。
では残り二つのタイプは?という話だが…こいつらは少々問題児なのである。
一つは「連れ合い型」
プレイヤーが出した命令を"忠実に実行した場合のみ"ポイントが蓄積していき、その多寡によって忠誠度が決まるタイプ。
問題なのは簡単な命令はポイントの蓄積が少なく、複雑な命令はそれだけ成功率が低いという事。必要なポイントも膨大なので忠誠度を最大にするには結構な手間を要する。
連れ合い型はLIGHT悪魔に多い傾向にある。よって折角強い魔神や破壊神を作っても、かなり長い間パフォーマンスを発揮できないというじれったさがついてまわるのだ。
また、物欲型の様なご褒美が無いのも大きなマイナス。これは次のレベル差型も同様。
最後は「レベル差型」
これは自分と対象のレベル差が大きいほど忠誠が高くなるという単純な仕組み。
上記二つと違って地道にコツコツ上げていく類ではないと言えば聞こえがいい。しかし具体的な数字を挙げると話が変わってくる。
忠誠度を1上げるのに必要な差は4。忠誠度は初期が1で最大値は10なので10になるのに必要な差は36になる。
36…普通だn…なわけないだろ!!いい加減にしろ!!
36もレベルが下の悪魔なんて連れまわせるわけがない。つまりジュージュー従順になるまで待ってたら戦力外通告不可避なのである。
レベル差型はDARK悪魔のほとんどが該当する。これは本作でDARK系統が敬遠されがちな大きな理由の一つとなっている。
え?何?「全部ハッカーズの劣化じゃないか!」だって?
ほほう、そんな事を言ってもいいのかね?
例えば本作で「造魔という概念が生まれなかったら」
君たちが愛してやまないメアリたんも生まれなかったかもしれないのだよ?*3
何事においても「さきがけ」は偉大だってのが判らないなんて、ダメダメ君だね、チミ。(ガイン君)
なんて戯言は置いとくとして、どこに出しても、どれと比べても恥ずかしくない立派な美点ならちゃあんとある。
それは「アダルトな世界観とテキストのセンス」
ハッカーズや後のペルソナシリーズの様なキャラクター性を大きく前に出したジュブナイルなストーリーも非常に魅力的だが、
あまり多くを語らず、あくまでダークでアウトローな雰囲気だけを醸し続けるアダルトなストーリーもメガテンファンにとって一定以上の需要がある事は疑いがない。
そして、そんな世界観の合間合間に差し込まれるセンス溢れる台詞の数々は一度聴いたら忘れられない程のインパクトを持っている。
「デビルサマナーは世界観が好き。」
「デビルサマナーは悪魔会話が面白い。」
「デビルサマナーはNPCが頭おかしい。」
という褒め(?)言葉を聞いたことがある方もきっといらっしゃるだろう。
極一部ではあるがちょっと紹介しよう。
▼悪魔会話編(口調の種類は仮称。)
- 子供(女性)
「なのぉ~」や「ねぇねぇ」といった舌足らずな話し方が非常にカワイイ所謂一つの幼女。
代表的な悪魔はピクシーやモーショボー。
特にモーショボーは"ダーク悪魔は勧誘できない"という鉄の掟を承知で話しかけまくった諸兄も多いのでは?
本作は口調と外見が「大体」一致するのでグラの可愛さも手伝って、凶悪なダンジョンに疲弊したプレイヤーをもれなく癒してくれる。
但し「妖虫ウブ」*4テメーはダメだ。
「ねぇねぇ どして こんなところ うろうろしてんのぉ?」
(自己鍛錬のため)
「いちごタンメン~!?おいしそぉ~ たべにつれてってくれるのぉ~!?」
- 子供(男性)
↑と違うのは性別だけだが、こっちは所謂一つのクソガキ。
子供特有の理不尽な屁理屈の数々でもれなくこっちを苛立たせる。
しかし「1+1=?」の問いに「2」と応えれば「田」だと返し、「田」と応えれば「2」と返すその様は、
"我々も且つてはそのクソガキであった"という事を否が応でも思い出させてくれる。
それを彼らに対する好意に変えるか、純粋な殺意に変えるかは剣を握っているその手次第。
「もんだい!"あーゆーわーさかな?"」
- 老人
所謂一つのおじいちゃん。おばあちゃんはいない。
本人的にはお茶目な人物のつもりだろうが、実際は都合のいい時は上から目線で、都合が悪いと弱者を装うかなりムカつく性格。
「饅頭怖い」の要領で金品を要求したり女子大生の話にめっちゃ食いついたりと欲望にも正直。ぶっちゃけ精神年齢は↑と大差ない。
そして大多数のプレイヤーは老人の経験がないので、殺意への変換効率は子供の比ではないだろう。
「こっちへ来い!お灸を据えてやる!」
(近づく)
「な、なんじゃァその態度はァ…。と、年寄りだと思うてあなどっ…てはいけません。」
「…仲魔になれとォ、おっしゃいますかァ。よ、よろこんでェ。」
- 関西人
所謂一つのステレオタイプな関西おばちゃん。
交渉時の要求が専ら金銭である事が大きな特徴。
いきなりボケたり一人漫才を始めたりとやや絡みづらい時もあるが、言葉には人情味があってかなり話しやすい。
怒りのベクトルも普通の悪魔と違って「ノリが悪い」「辛気臭い」などかなり平和的。
「ええかぁ?いくで~!お題は"でびる"」
「で~ デリケートで~」
「び~ 貧乏で~」
「る~ る!? る…る… ルルルのル~。」
- 高貴(男性)
メガテンではお馴染み所謂一つの「慇懃無礼が服を着て歩いている様な奴」(皆着ているとは言っていない)
「尊大」「残忍」「狭量」「冷酷」といった名前の棒を投げれば、大体こいつらにぶち当たる。
やはりというべきか、天使系は大抵の奴がこの口調。重要なのは女性的なグラの「エンジェルも」だという事。
だって天使はりょうせいぐ…ボクこどもだからよくわかんないや。
「貴方は剣と銃、どちらがお好みですか?」
(剣)
「そうでしょう、そうでしょう。剣が敵の肉体に沈む時の、あの感触は何物にも代え難い。」
- シニカル
持って回った言い方や独特のリズムが特徴の所謂一つのヘンなヤツ。
現実でこんな奴いたらイジメ不可避だろうが、悪魔だから問題なし。
言葉の一つ一つに形容し難い独特のキレの良さが込められており、数ある悪魔会話の中でもダントツの面白さを誇る。
ハッカーズ経験者には「ガイン君をアダルト寄りにした感じ」と言えばわかりやすいか?
「君と俺は運命の糸で繋がっているに違いない。さて、そこで問題です。それは何色でしょう?」
(白)
「そう、まだムクな白のままだ。これから二人の色で染め上げよう。とりあえずなんかくれ。」
▼NPC編
- 矢来区:目玉男
「俺っちの愛しのソング聴くかい?」
「ホテルで女と男はギュイーン!」
「獣の様な雄たけびあげて、二人一緒に昇天だぜぇーー!」
「こいつにゃ神様だって、文句言えない。奴らはあんたが造ったもんだからぁぁぁフーー!」
「好きにやるぜ、好きにやるぜ、誰が相手でも、三人組でも、気に入りゃギュイーンだぜい!」
「イェイェイェィ創造の詩ぁぁぁーーー! THANK YOU!」
これぞアダルトな世界観(子供には見せられない的な意味で)の醍醐味。
ペルソナや幻影異聞録♯FEなんかでは間違ってもこんなに好きにはヤらせてもらえないだろう。
- 臨海公園:夫婦(一人の子供を抱えながら)
夫:「ここはいい公園だよね、図書館や博物館があって、何故か病院まである。天気はいいし、家族3人で公園を歩くのは幸せだなあ。」
妻:「あなた、3人じゃなくて…4人なの。」
夫:「……ええっ、本当かい?」
妻:「(略)一人はあなたの名前から一文字とって、もう一人の方はお母さまから…」
夫:「え?もう一人って…?」
妻:「あなた、実は双子だったの。」
夫:「……ええっ、本当かい?」
夫:「今日もいい天気だね。こんな素晴らしい日を家族3人で、いや4人、いやいや6人だったね。」
妻:「あなた、もしかすると、6人どころじゃないかもしれないの。」
夫:「……ええっ、本当かい?」
時間が経つにつれ何故か増えていくお腹の中の子供。そして何故こんなセリフを入れたのかと思うとかなり恐ろしい。
仮に本作がアニメ化されたら声優さんは「……ええっ、本当かい?」の調声に相当苦労する事だろう。
- 雲雀ヶ丘:幼女
「何不自由しない生活、豊かな自然と暖かい日の光。これで友人の愛まであったら、私はダメになってしまうわ。」
「世界がどう変わろうと、私のまわりは、いつも同じ色、同じ香り。これほどの不幸があるなんて、不思議でしょうがないわ。」
「常に光があり、薄れることなく輝くのなら、私はどこに隠れればいいのでしょう?」
「ゆらぎを映す私の瞳は、ケガレを恐れ、影法師を作るだけ…早く大人になりたいなあ。」
すでにだめになっています。なるべくおとなにならないでください。(ファ〇通編集者談)
結局「名作」?「駄作」?どっちよ?
長所・短所共にはっきりしている為、名作とも駄作とも言い切れない。アクが強すぎる為、凡作という言葉も相応しくない。
なんとも言い難い非常に曖昧な存在。ドライな表現をするならそんなところだろうか。
しかし一つ断言できるのは、本作を形作る要素がどれもこれも「強烈な記憶として刻まれる」モノだという事。
それはここまで辛抱強く読んでくださった方々ならきっと理解してくれる筈だ。
要は
「デビルサマナー君って本っっっ当にダメな所ばっかり!!…でも…でも…でもやっぱり好きなの!!」
「ハイ、クソ~。二度とやらんわこんなクソゲー。」(投げたコントローラーを再び持ちながら)
って感じのゲームである。
余談
なんと実写ドラマ化されている。しかし知名度やクオリティは…
TV版「エコエコアザラク」とか「ねらわれた学園」と枠も制作会社も同じと言えば伝わるだろう。
分からないなら視聴はお勧めしない。岡田耕始と金子一馬がゲスト出演している第1話だけ見てもいいかもしれないが。
また実写ドラマ版のノベライズという少々ややこしい代物も存在する。作者は後の小説版ライドウを手がける蕪木統文。
第一巻はドラマ前半部の小説化だが、残り二巻はオリジナルストーリーになっている。
葛葉キョウジの名や、彼がペルソナCMのヴィシュヌを召喚できる理由付けなどの補完的内容もあるので、ドラマ版視聴者は読んでおくと良いかも。
俺っちの愛しのソング聴くかい?
PCで女も男もギュイーン!
ヲタクの様な雄たけびあげて、今日も追記・修正だぜぇーー!
こいつにゃ誰だって、文句言えない。WIKIは皆で造るもんだからぁぁぁフーー!
好きにやるぜ、好きにやるぜ、
太文字でも!
取り消し線でも!
ルールは守りましょう白文字でも!
気に入りゃプラグイーンだぜい!
イェイェイェィ創造の詩ぁぁぁーーー! THANK YOU!
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▷ コメント欄
- バッドステータス不発のバグは確実ではなく、ごくまれに『発動する状況』を引く事がある(ごくまれに発動する、ではない) -- 名無しさん (2018-01-25 19:11:21)
- あと、問題点のおおよそはPSP版で解決されていることも添えておきたい -- 名無しさん (2018-01-25 19:13:02)
- ネタに走るのはいいが、まず先にちゃんんと内容を説明してからにした方がいいのでは? -- 名無しさん (2018-01-25 20:47:12)
- この記事の順序はおかしいと思う、ストーリーも無く、登場人物に関しては二の次でいきなり評価云々から初めてしかも評価に重点を置きすぎだし、他作品のネタを盛り込みすぎて意味がわからん -- 名無しさん (2018-01-25 21:40:01)
- 続き。と言うか悪意があるって自覚して作ってる事を書いてるし、悪質じゃないか? -- 名無しさん (2018-01-25 21:43:27)
- ↑悪意があるってあくまで文面でそう書いてるだけのジョークに見えるし、本当に悪意があるって判断するのは早計じゃない?ゲーム自体の内容から説明してほしいってのは同意。だけど、同じような感じでベルウィックサーガの項目なんかも上げて落とす方式だしなぁ… -- 名無しさん (2018-01-25 23:19:15)
- mala -- 名無しさん (2018-01-26 11:03:12)
- ↑ 失礼投稿ミス。悪意があるわけじゃないと思う。擁護したいって気持ちが先走ってる気はするが。 -- 名無しさん (2018-01-26 11:04:15)
- シニカル口調悪魔(モスマンとかナハトコボルト達)の会話が楽しい。SJでイベント時にもちょっとだけ出たけどまたやってほしい。ボス戦のBGMも好き。 -- 名無しさん (2018-01-26 13:25:13)
- やったこと無い身としては、各キャラクターの得意技の意味がわからない……技?それともイベント? -- 名無しさん (2018-01-26 14:16:06)
- ↑項目の通りとしか言いようがない……。技ではあるかな。 -- 名無しさん (2018-01-26 14:38:12)
- とりあえずクセが凄い、って感想になりそうなのはよくわかった機会があったらやりたい -- 名無しさん (2018-01-26 18:26:57)
- ↑そんなアナタには、これのワールドガイダンスがオススメ! -- 名無しさん (2018-01-26 19:51:10)
- 実際買ってやってたけど、おおむねこの通りだし、だからといってそれがだめってわけじゃない作品だから… -- 名無しさん (2018-01-26 23:43:02)
- 欠点に関しては実際言われてる通りだから困るけど好きなゲーム。それはいいとしてこの記事忍殺ネタがくどすぎやしないか -- 名無しさん (2018-01-29 20:33:24)
- 創造の詩好き -- 名無しさん (2021-04-20 21:32:16)
- 編集者がソウルハッカーズ狂信者なのだけはわかった -- 名無しさん (2021-04-21 02:46:16)
- なんかきもいなこの記事 -- 名無しさん (2021-09-28 03:24:21)
- 悪魔召喚士じゃなくて悪魔召喚師なんだけど誰にもツッコまれてなかった -- 名無しさん (2021-09-28 11:17:45)
#comment
*2 シリーズお馴染みの補助魔法。周囲数マスのマップを常時表示させる。オートマッピング機能が備わっている作品では、画面の変化でターンテーブルやワープの存在を見破る事が主なお仕事になる。
*3 劇中で「メアリは造魔だ」という直接的表現はない。しかし彼女はヴィクトル(サマナーシリーズにおける悪魔合体担当)に作られた心を持たない人形であると明言されている事、造魔の性格は「虚心」である事、今は無きメガテンのカードゲームのメアリカードに「造魔の宴(中略)場にいる全ての造魔(メアリ含む)」という記述がある事などから、造魔であることはほぼ間違いない。
*4 「赤ちゃんの顔に蜘蛛の足をくっつけてエクソシストごっこしました」的なデザインの悪魔。サターンのグラレベルでは赤ん坊の頭部だと認識しずらいのが幸いか。知らなければ、だが。
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