オウギワシ

ページ名:オウギワシ

登録日:2017/9/25 (月曜日) 23:28:00
更新日:2024/02/15 Thu 13:24:57NEW!
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アニヲタ動物図鑑 アマゾネス 猛禽 鳥類 握力 ハーピー かっこいい 残念なイケメン イケメン テラフォーマーズ 重量級 猛禽類 ゴリウー 丸顔 オウギワシ 剛脚 かっこいい←でも正面から見たら… 天上の荒武者、救援 イケメン←横顔は 猛禽類最大




オウギワシ(Harpia harpyja)とはタカ目タカ科オウギワシ属の一属の猛禽類にして
メキシコからアルゼンチン北部にかけて生息している世界最重量級の飛べる鳥類である。



●特徴

平均して雌は全長100㎝、体重は7.5㎏と猛禽類の中でも最も重い。
対して雄は全長90㎝、体重4.75kgと雌に比べて小柄で軽いがそれでもほかの猛禽類の雄と比べれば十分大柄な方。
羽毛の色は白とやや青みがかった黒の二色で後頭部には名前の由来となった冠羽が扇状に生えており、
カギ爪はなんと13㎝とクマよりも長く鋭く翼長は2mにも達するが
ほかの猛禽類と比較するとそれ程長くなく、太短い形状をしている。




そしてこの鳥を有名にしているのが…



最高で140kgにもなる握力である!






もう一度言おう、


最高で140kgにもなる握力である!






これは猛禽類はおろか鳥類の中でもトップクラスであり、ナマケモノは勿論のこと自分と同等な
体重のサルやイグアナすら簡単に木から引きはがし、そのまま上に飛び去ることが可能な事になる。


…これだけだと伝わり辛いので人間の握力に置き換えて説明しよう。
オウギワシの握力を人間の握力で換算した場合、なんと成人男性の平均の3倍にも相当すると言えば
その凄まじいパワーがおわかりいただけるだろうか?
先述した長い爪に加えてその握力で握られようものなら人間の大人の腕の骨は簡単に折れる
頭蓋骨ですら穴が開くといわれ、子供の頭蓋骨であれば穴どころかヒビが入ってしまってもおかしくない。
実際に脚を見るとほかの猛禽類の脚が比較にならない程にぶっとくマッチョであり、
剛脚としか言いようのない筋肉質な脚の為、鳥類界握力ナンバー1と言われるのも頷ける。
とりわけ雌の場合頭部の冠羽と大柄かつ屈強な体つきも相まって正にアマゾネスのよう。



見よ、この剛脚を…



出典:先輩超かっこいいっす!猛禽類最大の鉤爪と握力を誇る、生粋のプレデター「オウギワシ」


上でも述べたが他の猛禽類とは比べ物にならない位ぶっといのである。


ヘビクイワシがスレンダーな美人モデルなイメージならばオウギワシはさながら筋肉質な
長身ゴリウーと言ったところか。


また、残念なイケメンとしても知られており、横顔はこの通り確かにイケメンである。



出典:wikipedia




だが真正面から見ると…





出典:【猛禽類】オウギワシさんの画像まとめ





あ、あれれぇ~!?




そう、可愛いのである!


せっかくかっこいい横顔を持っているのに正面から見た途端かっこいい雰囲気は何処へやら…な真ん丸な可愛い顔なのである。
でもこの真ん丸な形をした顔はちゃんと意味のあるもの。
何故なら、彼らの生息地は鬱蒼と木々の生い茂るジャングルの中であり、
サルの鳴き声やイグアナの動く音を少しでも聞き逃さないよう進化した結果このような形質となった。
この顔の構造だからこそジャングルの中で生態系の頂点に立つことができたのだ。


●狩り

多くの猛禽類が開けた環境で狩りをするのに対し、彼らの狩場は先述の通り鬱蒼と木々の生い茂るジャングルであり、
通常の猛禽類のように長くて大きな翼では飛ぶことすらままならない。
そこで彼らは木々の間を飛びやすいように翼を短く進化させ、
わずかな音も聞き逃さぬよう顔をパラボラアンテナのような構造にし、
木々を潜り抜けながら掻っ攫う戦法に特化した身体へ進化させた。
獲物はサルやナマケモノ、イグアナ等だがとりわけサルにとっては相当な恐怖の対象であるらしく、
彼らの気配を感じた途端パニックを起こして叫びながら一目散に逃げ回るほど。
彼らは木から木へと飛び移って逃げるサルや見つからないよう木にしがみ付くナマケモノ、
イグアナを先述した長い爪と凄まじい握力でいとも簡単に引き剥がし、そのまま掻っ攫って獲物にするのである。
このようにジャングルの中での狩りに特化した形質だが後述するように生息地のジャングルが自然破壊によって減少しつつあり、
生息地が狭まり獲物が減った結果子ヤギや子ブタを襲うようになったとも言われているのだ。



サル「今日も宴だぜ!餌の木の実もいっぱいあらぁ!」



オウギワシ「…今日の獲物発見じゃ♪」



サル「ひ、ひぃぃぃぃ!アイツが来やがった!ずらかるぞおめえらぁ!」



「愚か者め。わらわの爪から逃れられるとでも思うたか?」



サル「がっ!放しやがぐぐえぇ!?」


それは一瞬の出来事だった。


彼女の脚に捕らえられたサルの首の骨は音を立てて折れたのだ…


オウギワシ「フッ、わらわから逃げられる。そう思ったのが運の尽き…貴様の首などわらわにかかれば簡単にへし折れるのじゃ。それを覚えておけ、サルども♪」


逃げ遅れたサルを仕留め、勝ち誇るオウギワシ。対してサルは木の陰に隠れながら仲間が食われる様を見守ることしかできなかった…



●その鉤爪の衝撃力は1800J!これは一般的なアサルトライフルの弾の破壊力にも匹敵する!

こう聞くとそんな馬鹿な!?
と思う方々も多いだろうが、Wikipediaにもちゃんとした研究論文のソース付きで記載されているのである。
そう、信じがたいだろうがオウギワシの鉤爪の破壊力は本当にライフル弾並みなのだ!
すなわちオウギワシの鉤爪は人間はもちろんライオンやグリズリーですら一撃で殺傷してしまうほどなのだ!



実のところこれには数学と物理学のトリックが隠されている。
オウギワシの飛行速度は最大で時速約80km、体重は大きな個体で約7.5kgほど。
7.5kgの物体が時速80kmで体当たりすればその運動エネルギーは約1800Jほどになるので上述の数値は完全な間違いというわけではない。
ただしこれはオウギワシの肉体が非常に硬い砲弾であり、この速度で獲物に体当たりすると仮定した場合の話である。
実際は動物の体は柔軟で関節も稼働するので砲弾のように体の一点に全運動エネルギーを込めて体当たりすることなんて不可能だし、
もし本当にそんなことをすればオウギワシのほうが衝撃で死んでしまう。
それに時速80kmというのは高空から急降下するときの速度なので狩りをする時はもっと遅いスピードで飛んでいる。
実際にオウギワシが狩りをする時は上述の狩りの項目に記載したように鉤爪で掴んで絞め付けたり嘴で突いて獲物を殺すのである。
断じて最大速度で弾丸のごとく体当たりするわけではない。



●余談

無敵に思われるオウギワシだが生態系の頂点に立つ捕食者の為繁殖力が極めて低く、2~3年に一度しか繁殖をしない。
この致命的ともいえる生態と先述した通り開発が進み生息地が狭まったことが重なった結果急速に数を減らしつつあり、
現在では政府によって厳重に保護され、繁殖計画も進められているという。
特に主要な生息地の一つであるパナマでは国鳥とされており、密猟をした不届き者には厳罰が下されるのだとか。
いくらジャングルでは無敵でも人間には敵わないのである。


英語ではHarpy Eagle(ハーピーイーグル)とギリシャ神話に
登場する鳥女・ハーピーから名前がとられており、その名に恥じぬ巨体を持っている。


その巨体及び握力から最強の猛禽類に挙げられる鳥の一つであり、
フィリピンワシ、オオワシ(或いはカンムリクマタカ)に彼女を含めて世界三大猛禽類と言われる事もあるのだとか。





追記・修正はその剛脚に握られてからお願いします。


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  • 在りし日のテラフォーマーズのアレックスさんの活躍が印象的でした -- 名無しさん (2017-09-26 15:07:41)
  • 顔がパラボラアンテナのような構造というのはフクロウを連想する -- 名無しさん (2017-09-28 19:22:27)
  • 天使の囀りでこの鳥を知った -- 名無しさん (2019-10-28 21:33:58)
  • カッコよさと可愛らしさを併せ持つのを残念とは言わんだろ -- 名無しさん (2021-10-28 23:08:20)

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