登録日:2017/09/02 Sat 16:01:56
更新日:2026/06/25 Thu 20:09:22NEW!
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クレジットカード(英語:Credit card)。それは、現金の持ち合わせがなくても代金の支払いができる魔法のカードである。
目次
概要・歴史
英語の“Credit”とは「信用」を意味する単語であり、「所有者が後でちゃんと代金を支払ってくれる」と信用してカードを提示された店などが代金の後払いを認めるものもある。
代金はカードの発行者である信販会社が立て替え、後日(翌月10日あるいは27日が主流)カード所有者の銀行口座より引き落とされる。
支払日に口座に利用分のお金が入っていないと支払遅延となり、何度も支払遅延を起こすとカードの継続使用や別会社でのカード発行ができなくなる。
支払いを先延ばしにできる、という意味で所謂「ツケ払い」と同じであり、これを厳格にシステム化したものと言える。
一般的には1950年代にアメリカ合衆国で誕生し、今なお続く「ダイナースクラブ」が第一号とされているが、起源をたどると1880年代にはアメリカで「フランク(Frank)」と呼ばれる支払い用の紙製カードが発行されたのが最初とされる。
なお、ダイナースクラブは「創始者が夕食のときに財布を忘れて惨めな思いをしたのでそれがきっかけで生まれた」と言われ公式もPRで使っているが、実際の信憑性はかなり低い。
とはいえ、「なぜクレジットカードを含めた借金というシステムが必要なのか?」という根本の思想を伝えるための例としては一番わかりやすい内容ではある。
日本では1960年に丸井やJCB、高島屋が導入したのが最初。
特に丸井については「赤いカード」の名前で大規模な宣伝戦略をかけたことから、クレジットカードの知名度を大幅に向上させた。*1
なお、当時は口座振替システムがあまり普及してなかったため店頭での返済も実施しており、これは現在も継続している。
上記のように、長らく「高額決済用の手段」というイメージが強かったが、2010年代以降はオンラインショッピングの急速な普及とキャッシュレス化の推進から少額決済手段としても使用されるようになり、それに伴うインフラの整備が進められるようになった。
手に入れるには
日本ではまず18歳以上、すなわち成人であることが絶対条件。
一般に発行希望者に安定して継続した収入があることも条件に含まれるので、定職に就いていないとカードの入手が難しくなる。よってフリーターや日雇い労働者など、勤続年数の短いことが多い状態だと審査に落ちやすい。
しかし仕事をしていなくて収入がない場合でも、学生であれば審査は基本的に緩いので、学生のうちに発行しておくのも一つの手。ただし学生は学生でも高校生は発行できないものも多い。
先に書いた通り、過去に債務(借金やカード残高)の支払いが滞ったことがあるなど、信用情報に粗があると審査を通らないこともある。
一応基本は「無駄な浪費癖が無いこと」だが、逆に「金払いが悪くほとんどカード決済をしない」状態でも、途上審査でカードを強制解約させられる場合もある。
なので「クレジットカードを所持する権利があるのは、カード払い相応の出費をする人間である」という認識を各カード会社はしていると、基本的には考えた方が良い。
中には、親が子供名義の携帯電話の端末代金を滞納したなどでいつのまにか信用情報に傷が残り、社会人になりたてにもかかわらずクレジットカードの入会を拒否されるといった例もあるので、注意が必要。
また、身分や経済状況の審査が入ることから身分証としても機能する。
日本では他にも資料が必要な「やろうと思えばやれる」程度だが、経済格差が激しい海外諸国ではクレジットカードを持つこと自体が相応のハードルとなっている場合もあるので、はるかに重要なものとなっている。
偽造通貨対策でキャッシュレス化も日本よりずっと進んでいるので、クレジットカードを無くしたら一大事である。
支払い方法
- 一括払い
一般的なもの。代金を支払日に1回でまとめて払う。金利手数料はかからない。
- 分割払い
高額な商品を購入した時などに代金を何回かに分けて支払う。3回以上では金利手数料がかかる。一部、2回から手数料を設定している会社もある。
- ボーナス払い
夏や冬の賞与(ボーナス)で払うための支払い方法。概ね1万円以上の取引でないと使えない。手数料はかからないことが多い。
だいたい8月や1月に一括で引き落とされるが、ボーナスが出るのが当たり前だった以前と比べて使う人は少なくなった。
日本独自と言えるもので、海外では使えない。また国内であっても店舗の裁量で断られることもある。
正式名称「リボルビング払い」。毎月一定の金額で支払っていく方式。
一見支払いが楽そうに見えるが、金利手数料がかかる上、大抵他の支払い方法より高めに設定されている。
カード会社によっては元金を先に入金できることもあるが、あまり使いすぎると金利手数料の返済ばかりで一向に元金の返済が終わらないといった事態を招くことに。詳細はリンクを参照。
カードによってはこの方法でしか支払えないものもあるので、余裕があるなら支払金額を目一杯上げておくが吉。
特に海外では、一括以外だとリボしか使えない事が多いので注意。
経費
普通に払うより余分な手間をかけるため、当然そのための余分な経費がかかる。
近年はカード会社同士の競争の激化により、各経費はかなり下がってきているとされる。
- 年会費
クレジットカードの会員になると一定の会費を支払わねばならない。
最近は無条件または条件付き(1年間で〇円以上利用するなど)で年会費を免除してくれるカードも増えているので、払わなくていいことも結構多い。
- 手数料
原則的に、分割払いやリボ払いにする際はその都度手数料がかかる。一括払いでは設定されない。
分割払いなら決済額と分割回数に応じて、リボ払いならその月のカード残高に応じて手数料が決まる。
「金利」とも言われることがあり紛らわしいが、厳密には「信用購入あっせん」に必要な手数料であり、借金したときにかかる金利とは異なる。まあ実質利息と考えて大差ないが。
手数料は、月あたり購入金額の数%〜十数%かかる。分割払いやリボ払いを利用する前に、自分の利用しているカード会社の「よくある質問」などをしっかりと調べ、計算しておくこと。
- 加盟店手数料
カードに対応する店舗の側も手数料を支払っている。
これは定額ではなく、売り上げ額に対して割合でカード会社が徴収する。
相場は明らかにされておらず、概ね売上げの4〜7%と言われていたが、2020年代では3%台まで下がってきているとも。
店舗側のポイント付与率がカード払いだけ低かったりするのは、この手数料の分を差し引いているためで*2、最近だとウォルマートやコストコやAmazonといった小売大手もこの手数料でカード会社と揉めたりしている。
店舗ごとに個別に決定されているほか、カード会社毎に異なっており、さらにカード会社と店舗の間に入る決済代行業者によっても違いがあったりする。
手数料は売上に対して発生するので、利益率が低い商品では手数料の負担が重くなりがち。
このような事情から、利益率が低い商品を取り扱う小規模な店では
「手数料が割に合わない」
「そもそもクレジットカードに頼らないと払えないような高額商品を置いていないので、コストパフォーマンスが悪い」
「設備導入・更新コストが高すぎる」
「現金がすぐに手に入らないと困る厳しい経営なので、黒字倒産のリスクがある」
といった理由で現金払いのみとする店は珍しくなく、場合によってはある日突然キャッシュレス決済を廃止または特定ブランドに絞り込むこともある。
また、日本における手数料(主に飲食店)は下がったとはいえ、諸外国と比較してまだまだ高すぎるとの指摘もある。2022年から公正取引委員会が各社に対し調査を実施しており、将来的にさらに下がる可能性も示唆されている。
ランク
クレジットカードには所有者の年収などの情報に基づき、ランクが存在する。
ランクが上がるほど支払い上限も上がる。
支払い状況が優良と判断された人物にはカード会社側からランク昇格の案内状が来ることもあり、ノーマルからゴールドへは年会費不要で昇格可能な例も多い。
- ノーマルカード
最初に手にすることが多く、特化型のものは上級者にとっても有用な基本のカード。Visaのものはクラシックカードとも。
年会費は無料もしくは低廉。その分保険などのサービスは弱い。
- ゴールドカード
券面が金色でかつてのお金持ちの、今はポイ活上級者のマストアイテム。
年会費が数千〜数万円。保険や空港ラウンジなどの付帯サービスが充実している。
- プラチナカード
ゴールドカードに代わって今やお金持ちの中で主流になったランク。
保険や空港ラウンジなどの付帯サービスが、ゴールドカードよりもさらに充実している。
ちなみに厳密にはプラチナカードはアメックスの登録商標なので、アメックス以外の他社は「〇〇プレミアムカード」「〇〇カードプラチナ」等の名前で案内することが多い。
- ブラックカード
クレジットカードの中で最上級ランクで、俗にVIP・セレブ用とも。
年会費は十万〜数十万円と非常に高額な上、自身から申請をして発行してもらうのではなく、カード会社から「あなたこそブラックカードを持つのに相応しい」と招待される方法でないと発行されない。
主なブランド
- Visa
アメリカ発の、世界で最もユーザーが多いブランド。クレジットカードの他にプリペイドカードも発行している。
日本では住友クレジット(現:三井住友カード)が初めて発行権を手にし、同社は「Visa」を強調して長く宣伝を行ってきたため、「Visa=三井住友カード」を連想する人は多い。
ちなみに、Visaという会社はカードそのものの発行をしていない。あくまで決済システムを提供し、手数料収入で経営している。
- Mastercard
Visaに次いでユーザー数の多いカード。Visa同様Mastercardという会社そのものはカードを発行せず、決済システムを提供し、手数料収入で経営している。
三井住友がVisaに強いのに対して、こちらは前身の各社が初期から発行していたMUFGが強い。
「お金で買えない価値がある。買えるものはマスターカードで」というCMのフレーズが有名。このフレーズはThere are some things money can't buy. For everything else, there's Mastercardの邦訳。
- JCB
VisaやMastercardがアメリカ発祥なのに対し、JCBは日本発祥の国際ブランド。さらにJCB自身もカードを発行しているという点でも違う。
日本発祥ということでアジア圏で加盟店が多く、アメリカではDiscover扱いで利用をすることが出来る。
ただし、海外加盟店数はVisaやMastercard程多くないので、JCBカードだけを持って海外へ行くのは少々リスクが高い。面倒でも他の国際ブランドカードを持っていくのが吉。
ファミマクレジットのように一時的に国内専用となった事例もある。*3
それでも「Steamでゲームを買おうとしたら、昨日は通ったのに今日は蹴られた……」なんてこともあった。有名カード会社の中でも一番対応が遅かったのがJCBでもある。
国際ブランドと呼ばれてはいるが、そのユーザーの大半は日本人であり、海外でも(ある程度)通用するのは、設立当初から加盟店を増やすために続けてきたドブ板営業の賜物。
手数料が他のブランドに比べて高いと噂されており(近年は他のブランドとほとんど差は無いらしい)、国内でもJCBに非対応あるいは対応を渋る店も多い。その分セキュリティは堅固とされる。
また、海外で使える店こそ他ブランドより少ないが、使えさえすれば海外事務手数料が安価なものが多いのも魅力。
2022年以降はとある事情で上2社の同人サイト・エロサイトからの撤退(通称:クレカ検閲、クレカ表現規制)が相次いでおり、結果オタク層を中心に今のところその傾向が見られないJCBに注目が集まりつつある。
どうしてこのような事態となってしまったのかは各自調べていただきたい。
- American Express
通称「AMEX」。古代ローマ百人隊長(センチュリオン)のマークでおなじみ。
直接発行(プロパー)のカードは年会費が高い上、審査基準は他のカードに比べると非常に厳しい。ただし高額な年会費の分、それに見合った(1ランク上相当)高いサービスを受けられる。いわゆる無印のカードから万単位の年会費が請求されるのはアメックスぐらい。
提携カードは大体同色のプロパーに比べて年会費が下がり、特典も相応にランクダウンする。プラチナとANAプレミアムのように同額でトレードオフなものもあるが。
有名なのが「支払い上限額がない」こと。年収や使用実績に応じて個人ごとに「大体〇〇万円」と決まっており、数%の超過であればそのまま通る場合も多い。また先にアメックスに保証金を支払うことで、更に上乗せして使用することも可能。
プラチナとかブラックになると「戦車が買える」という有名なネタがあるのはこの保証金制度が原因。このレベルになると保証金さえ出せれば本当に数十億円の支払いが通るのである。
もちろんこの後で返済を焦げ付かせれば、ランクも支払い目安額も没収されるのだが。
普通ならクレジットカードはプラスチック製だが、アメックスの上級カードではプレミアム感をそそる金属製のものを入手できる。*4
もっとも、厚さのせいでカードリーダーによっては認識できなかったりする他、そもそも加盟店の数がVisaやMastercardに比べて少ないというデメリットも。
日本国内では、基本的にJCBの加盟店であればアメックスブランドも使用することができる。
- Diners Club
冒頭でも書いた、クレジットカード界の老舗。
その名に違わず高級レストランでの特典が充実しており、2人前のコース料理を1人前の価格にできるなどといった優待がある。
かつて用いられていた「ゴールドよりも、プラチナよりも上の、プラスチック」というアメックスを意識しまくったキャッチコピーの通り、ゴールド・プラチナ相当のカードであっても券面がシンプルで落ち着いた色合いなのが特徴(なお上位カードであればメタルカードの追加発行は可能)。
かつては独立した法人が存在したが、現在では本社はDiscover、日本支社は三井住友信託銀行の傘下へと下っている。
アメックスと同様に日本ではJCBと提携しており、使える店は案外多かったりする。
なお展開する国によっては必ずしも高級戦略を取るとは限らないようで、シンガポールにおいてはあの驚安の殿堂 ドン・キホーテとの提携カードを安めの年会費で提供している。
- 銀聯
UnionPayのサブネームでも知られる中国発のブランド。
設立は2002年と遅いが、中国の経済発展に伴って急速に加盟店を増やし、現在では国際ブランドの一角を占めるほどに普及している。
銀聯の公報によれば、2015年には決済額がVisaを抜いて世界トップに立った。
発祥地が中国なだけにアジア各国での普及率が特に高く、日本でも一応いくつかのカード会社から発行が可能。
主なサービス
- ポイント還元
毎月の使用額に応じ、一定の割合でポイントが付与される。付与されたポイントは貯めて現金に変えたり、賞品と交換したりできる。
1ポイント何円か、どの店で何ポイント入るかはカード会社による。自分がよく利用する店やサービスに合ったカード会社のカードを選ぶと良い。
ポイント還元の代わりに、同等の還元率分を来月の支払い分から減額する(キャッシュバック)サービスを提供する事業者もある。
- マイレージサービス
上記のポイント還元の一種。ポイントを航空会社のマイルとして貯める方法。
航空会社というものは交通機関と旅行会社の両方の特性を併せ持っているため、特に大手キャリアは非常に顔が広く、航空券の購入以外にも様々なサービスのポイントと交換できる。
- ETCカード
高速道路・有料道路の料金自動収受システムであるETCはその特性上後払いにせざるを得ず、大抵はクレジットカードの付帯サービスとしてETCカードが提供される。
かつてはETCカードとクレジットカードを一体化したタイプが存在していたが、デメリットの方が大きかった*5ためかどんどん減少し、2018年の法改正により全廃された。
- 非接触決済(EMV Contactless)
少額取引での取扱を簡略化するために2020年代以降主流になっている方法で、タッチ決済・NFC決済と呼ぶ事が多い。稀に例外もあるが、暗証番号や署名は求められない。
使用できるカードは必ずWi-Fiのマークを右に倒した様な記号が表記されている。
Google PayやApple Pay等に対応したカードを登録している場合、カードの代わりにそれらに対応した端末をかざす事でも使用可能。
日本ではFeliCaを採用した非接触決済としてiD(NTTドコモ主導)やQUICPay(JCB主導)も存在し、近年は上のNFC決済とiD/QUICPayの両方を使える物も存在する。
- 乗車カード
非接触決済の延長線上にあるシステムで、自動改札にタッチして乗車券代わりに使用するもの。「オープンループシステム」とも呼ばれる。
交通系ICカードと違ってチャージ不要で、一日乗車券などの割引システムの実装も簡単にできるのが特徴。
欧米圏で2010年代以降導入が進み、2020年代以降インバウンド需要に対応しやすいということで日本でも急速に普及するようになった。
日本での運営会社は三井住友カード傘下のstera transit。
主な導入事業者は私鉄や公営交通が多く、交通系ICカードシステムが維持費も含めてオーバースペックになってしまう地方ではICカードをすっ飛ばしてこちらを導入する事業者もあり、熊本県のように交通系ICカードサービスから離脱を発表したところも存在する。
JRグループでは主導する交通系ICカードとの競合に加え、「加盟することで支払う手数料の煩雑さを制御することができない」「貴重なデータをカード会社に手放すのは損害になりかねない」などの理由から導入に消極的で、導入路線は鹿児島本線(JR九州)の門司港~久留米間に限られている。
また、私鉄でも京阪電気鉄道と京成電鉄はグループ各社含めて導入を一切行わないなど、事業者によって扱いに差が生じていることが伺える。
改札の処理速度については交通系ICカードが採用するFeliCaよりも遅く、エラー発生時の処理が面倒な点などまだまだ課題も多い。
一部メディアからはQRコード決済とともに「ポストICカード」と報じられているが、そもそもクレジットカードは冒頭に記した性質上、ICカードの完全代替は不可能であることを気に留める必要があり、stera transitも「ICカードの代替のつもりはない」と公言している。
実際に、先の熊本県でも熊本市電の離脱*6については発表後利用者の半数近くから反対意見が寄せられたことや、機器の更新コストを改めて試算した結果ICカードも引き続き使用できることとなった。
- タクシーチケット
タクシー降車時に必要事項を記入して運転手へ手渡すと、後日利用金額分が指定の口座から落ちる。
多くのカード会社が発行しているので、必要と思ったら利用しているカード会社へ問い合わせよう。
似て非なる物
- デビットカード(Debit card)
銀行口座から即時で引き落とすことで支払いを行うもの。銀行などの金融機関が発行しており、クレジットカードとは全く異なる。当然、口座の残高が足りないと決済ができないので注意。
しかし月単位ではなく利用ごとに引き落とすので、「口座にいくら残しておけばよかったっけ?」といった事態にはなりにくく、借金を抱える心配がない安全装置があるとも言える。
世界的にはこちらの方が主流。*7
ヨーロッパでは借金を嫌う土地柄からデビットの方が好まれている他、オーストラリアの場合クレジットカード払いだと手数料がかかることから、こちらが好んで使われる。
現在はクレジットカードと同様に使える「ブランドデビット」(Visaデビット、Mastercardデビット、JCBデビットなど)が主流。日本独自の物だと多くの銀行キャッシュカードに付帯する「J-debit」もこれにあたる。
J-debitは加盟店が少なくあまり存在感がないが、加盟店側の手数料が非常に安いという特徴がある。
一方で、利用出来る店舗やサービスが限られる(原則的に都度承認のオンライン決済か対面取引)ため、普段利用している、もしくはこれから利用しようと思っている店が対応しているかよく調べておくこと。
その仕組み上、不正利用の被害に遭った場合に銀行の残高が直接減ってしまうことも覚えておこう。*8
ちなみに“Debit”とは簿記用語の「借方」のこと。
- チャージ型電子マネー
事前に金額をチャージした分だけ使える。
公共交通機関が発行する交通系ICカード、楽天カードの楽天Edy、イオンカードのWAONが代表的。
これらのカードはソニーが開発した「FeliCa」の規格を採用している例が多く、コンビニやスーパー、交通機関など比較的少額の用途が主。
カードブランドの加盟店手数料を節約したいという店舗側の思惑もあって、国内外問わず近年急速に普及している。
逆にVisaやMastercardとして扱えるプリペイドカードも発行されおり、Vプリカなどがこれに該当する。
「信頼出来ないサイトでクレジットカードやデビットカードを使うのはちょっと……」という人におすすめ。明細なども届かず足がつきにくい。つまりは家族に明細を見られたくないやらしい買い物に使えということだ
- 二次元コード(QRコード)決済
スマートフォンを使った決済方式で、2010年代後半以降急速に普及した。上記の物と比べると管理する側の整備が楽で安価なのも理由。
そのため、元々クレジットカード・デビットカードの使用が盛んでなかった地域(中国・東南アジア・インドなど)では大きな存在感を持っている。逆にVisa・Mastercard払いが圧倒的な欧米ではあまり盛んではない。
導入範囲も少額決済から公共交通機関まで幅広い。
こちらは事前チャージとクレジットの2種類があり、日本ではヤフー・ソフトバンク系のPayPayやドコモのd払いなどが代表例。
特にPayPayについては地方の個人商店でも導入されているほか、自治体独自の還元キャンペーンも多く、規模で他社を大幅に圧倒している。
店にバレないようこっそり偽のQRコードを貼り付ける犯罪者が現れたので、利用ごとに決済履歴を確認しよう。
限定デザインカード
クレジット会社によってはアニメやゲームなどのキャラクターの限定デザインカードを発行していることがある。
- 三井住友カード
- 提携先が多く40券面以上存在する。
多くは国際ブランドがVisaであるが、ガルパンのようにまれにMastercardの場合もある。
これらとは別に、旧OMCカード由来でハローキティがデザインされたコンセプトカードがあった。
タッチ決済はVisaの場合リアルカードに付帯、Mastercardはほんの一部。ただしApple Payはどちらも対応,
- JCB
- TDR®の公式スポンサーということもあり、ディズニーキャラクター柄が存在する。
タッチ決済はApple Payでの対応。
- 三菱UFJニコス
- μ'sの描き下ろしイラストがデザインされたラブライブ!デザインなど、「VIASOカード」のMastercardにコラボがある。
利用金額に応じてポイントが付与され、ポイントを貯めると現金に変えることができる。ただし、還元率はあまり高くはなく、ポイントの有効期間は1年だけ。
タッチ決済はApple Payで利用可能だが、旧UFJカード由来のMastercardは自社加盟店で承認されないことがあるため、少々クセがある。
- エムアイカード
- 本業は三越・伊勢丹のカードなのだが、近年ではFGOなどアニヲタ向けコラボが増えている新興勢。
タッチ決済はApple Payで利用可能。
- エポスカード
- ご存じ丸井の赤いクレジットを端緒とするカード会社。
近年丸井自体がアニメを一事業として展開しており、その関係でコラボ券面が増えてきている。
2021年4月以降の券面は会員情報が裏面に集約されており、表面にはタッチ決済対応のシンボルがある以外はデザイン重視の券面になっている。
- 楽天カード
川平慈英楽天カードマンのCMでも有名な、楽天グループのカード会社。
マスコットキャラクターの「お買いものパンダ」や楽天傘下の東北楽天ゴールデンイーグルスとヴィッセル神戸のデザインもあるが、ここもディズニーデザインのカードを発行している。
この他にも格闘家の武尊、X JAPANのYOSHIKIがデザインされたカードもある。
なお、ディズニーカードは当然ながらJCBしか選べない他、他のカードでも国際ブランドが限定されることがあるため注意が必要。
- ライフカード
- 信販系のカード会社。ソードアート・オンラインやリコリス・リコイルなどがデザインされたカードもある。
- イオンカード
- 流通系大手のイオングループの金融会社・イオンフィナンシャルサービスが展開するカード。
ディズニーデザインはミッキーマウスに加えトイ・ストーリーデザインも展開。勿論いずれもJCBブランドのみ。
また、USJのマーケティングパートナーにも加盟していることから、ミニオンズデザインのカードもある。こちらはVisaかMastercardの2択。
更にVisa限定のリラックマデザインのサンエックスカードまである。
こういった限定デザインカードの発行は日本固有(または精々アジア圏)の文化であるらしく、海外の店舗で対面取引で使おうとすると、JCBのディズニー柄はともかく、多くは「偽物ではないか?」と疑われることがままある。
無用なトラブルを避けるためにも、ネット通販のような非対面取引で使用するか、対面取引で使用するのは日本国内のみに留めるのが吉だろう。
トリビア
- クレジットカードは借り物である
本来クレジットカードとは、カード会社とカード契約者の間に信用取引契約が結ばれていることを第三者(お店)に示すための証明書であり、カード会社から契約者に貸し出されている。
なので、契約終了や更新などでカード契約者がそのカードを持つ理由がなくなった場合、返却を要求できる契約になっている。
実際にはカード会社は再利用不能にしてから処分するよう求めることが多いが、あくまで貸し出し(貸与)なので、署名欄に署名する以外でカードに消えない落書きをしたりシールを貼ったりなどの毀損行為をしてはいけない。
借り物に無断でそんなことしちゃいけないのは当然といえば当然だが。
- 署名欄のからくり
そのカード裏に行う署名だが、お店にカードを提示してクレジット払いを要求した人物が本当にそのカードの持ち主なのかを識別するためのものである。
カードが届いた契約者は自分でカードに署名し、その署名と同じ字でお店の人にサインしてみせることで、筆跡により本人と証明する。
なのでカードは届いたら必ず契約者が署名することが契約で定められており、カード署名欄を空欄のまま使用したり他人に署名させると契約違反となる。
だがそれさえ守れば、署名欄に書く署名にカード契約者の名前と違うものを書いても良い。
例えば佐藤龍太郎さんがカードを作り、券面に刻まれた名義は“RYUTARO SATO”だとしても、署名欄に「クリスチーナ・マッケンジー」とか書いても契約上は問題ない(混乱を招くのであんまり好ましくないが)。
ただしその場合は、店頭でのサインもクリスチーナでないとまずい。あくまで本人確認に使用するので、署名欄の字とお店で書く字が一致するかが大事なのである。
佐藤龍太郎→クリスチーナはともかく、「二木一士」のような直線が数本で書けてしまう名前の人は、そのままだと他人に文字を真似されやすいので逆に不安になるだろう。そういう人は署名欄に「二木☆一士」「地上最強の生物 二木一士」と文字を増やしてもよい。もちろん、ちゃんとその通りにサインしろよ。
- サインパネルレスカード
ただ、署名欄が無いカードが存在しないわけでもない。それどころか2020年代には、三井住友カードなどの大手が署名欄の廃止に踏み切っており、そうしたカードを「サインパネルレスカード」と称している。
というのも、日常の買い物などの少額支払いではタッチ決済で済むことが多くなり、また本人確認が必要な場合でも専ら暗証番号(PIN)入力を求めるようになったことが挙げられる。
それに比べると署名や筆跡は見た目だけで判断する他なく、機械化や自動化も難しいアナログな仕組みであり、相対的に不便になってしまったのだ。
お店の都合でどうしても暗証番号入力ができない、もしくはユーザーが暗証番号を忘れた場合の代替手段として、署名認証は長らく残されてきたが、それも2025年3月末で原則廃止となり、本人確認時の暗証番号入力が必須化された。
- ナンバーレスカード
同じく2020年代、カード番号の盗み見を防ぎたいというセキュリティ意識の高まりから、券面にカード番号が書かれていないカードを提供する会社も出てきた。こちらは「ナンバーレスカード」と称している。
表面には書かない代わりに裏面に小さく書かれているものと、裏面にすら書いていないものの2パターンがあり、会社によってまちまち。特に後者では、カード会社のマイページやアプリを使わないと番号がわからない仕組みになっている。
追記・修正は、請求額を最低でも毎月1回きちんと確認してからお願いします。
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▷ コメント欄
- プリペイドも可能なクレジットカード、あるいはクレジットカード扱いされるプリペイドカードもあるので、ネットショッピングなどでどうしてもクレカが必要だが抵抗あるという人はこちらを使うのも手 -- 名無しさん (2017-09-02 17:04:38)
- 支払いの均衡が崩れる時、私は顕現する! -- 名無しさん (2017-09-02 17:47:19)
- 未だに借金カードだと思ってる人、結構多いのよな -- 名無しさん (2017-09-02 18:24:18)
- …金利といわずに手数料と言い換えているわけじゃないの? -- 名無しさん (2017-09-02 18:37:37)
- 分割払いでも2回払いなら手数料は大抵掛からない。まあそもそも2回払いができないとこもあるけどね -- 名無しさん (2017-09-02 18:47:24)
- 海外でアイマスのクレカ使って捕まった人思い出した。偽造カードと間違えられたんだっけ -- 名無しさん (2017-09-02 19:29:48)
- ついこの間初めて自分のクレジットを手にしたからなんか運命感じる -- 名無しさん (2017-09-02 20:15:09)
- 現金が手元にない状態でやりくりする以上金利や手数料はともかく本質的には借金だと思うけどな -- 名無しさん (2017-09-02 22:25:34)
- 店に後で払うことを約束するツケ払いの様なものだと考えてる -- 名無しさん (2017-09-03 01:24:20)
- 「何も考えずに使うと悲惨なことになる」最近……もそうだが親のカード使ってゲームにつぎ込むのが問題。あれなんとかならないのだろうか -- 名無しさん (2017-09-03 07:18:01)
- ↑2まあ、ツケ払い自体も「後でまとめて払ってくれる」っていう信用の上で成り立ってるから、ある意味では第3者の仲介するシステム化したツケ払いといってもおかしくないのかも。 -- 名無しさん (2017-09-03 09:10:00)
- ↑2使用時以外は他人の手の届かないところに保管するくらいしかないのでは… -- 名無しさん (2017-09-03 09:38:15)
- うかつに使い過ぎると請求書観てため息吐くことになる、そしてため息で済むレベルならまだ全然マシ。 -- 名無しさん (2017-09-03 11:18:19)
- 「明細が家計簿替わりになるほど使う人」or「旅行時や手持ちがないときに使う人」or「使いすぎると危ないからやめとけな人」の3者で評価が分かれる不思議なカード。 -- 名無しさん (2017-09-03 11:54:16)
- ↑ネットの買い物だけでしか使わんって人も割と多そうだけど… -- 名無しさん (2017-09-03 13:09:35)
- 一括でネットの買い物とガソリン代にしか使わんな なんでも使いすぎると歯止めが効かなくなりそうで -- 名無しさん (2017-09-04 00:26:19)
- リボ払いの項目もお願いしたい -- 名無しさん (2017-09-04 09:22:31)
- リボにさえ手出ししなければそこまで恐ろしいものでもない、はず? -- 名無しさん (2017-09-04 13:47:01)
- クレカ持ってなくてクレカ決済でないといけないの増えてからはvisaデビットで処理してるなうちは、ネットバンクだから残高確認もし易くて重宝してる、まあそれでも決済できないのが時々あったりするけど -- 名無しさん (2017-09-04 14:57:34)
- 新しいアイマスのデザインが微妙すぎて草 -- 名無しさん (2018-08-03 13:27:01)
- 三井住友VISAゾーイで界隈で少し話題になった。グラブルやりまくってる連中だと信用情報がなくて作れなさそうとか言われてたな -- 名無しさん (2018-08-03 13:35:27)
- カードの裏にサインが無いと使えないってのはカード会社の規約なのに、マジギレするほどサイン拒否する奴は一体何なんだろうか -- 名無しさん (2018-09-24 21:00:37)
- 無職だけど障害者年金の年収77万と親の扶養でAmazonのカード作れた -- 名無しさん (2019-03-31 23:28:45)
- 前の会社辞める前に、知り合いの助言で数枚作ったな。今の会社に転職するまで少しばかり間があったけど、その時に何だかんだ助けられた。 -- 名無しさん (2019-04-01 01:55:12)
- 12日に申し込んだリクルートカードがまだ届かない -- 名無しさん (2019-04-30 22:44:21)
- これから作るならKYASHのプリペイドカードにチャージするためのリクルートカードとpaypayにチャージするためのヤフーカードがいい -- 名無しさん (2019-07-03 12:00:59)
- 普通に生活するのに必要な必需品買うのに使う分には怖いことなんか無いのよ。偶に幾らでも買い物できちゃう魔法のカードみたいな錯覚起こす人いるが残念ながらお勉強が足りない。でも知人見渡すと結構いるんだよな。特に一時的に収入減ったからリボ払いで凌ごうとかやっちゃうのは地獄の入り口。 -- 名無しさん (2021-12-17 11:48:49)
- 危ないって言う人が未だにいるけど、むしろ盗難や落としたりしたらまず絶望的な現金の方が危険だ。災害などでシステムが死んだ時やキャッシュレス不可といった、使わざるを得ない状況くらいで、敢えて現金というメリットも小さい。個人的には、キャッシュレス8:現金2くらいで使うのが丁度いいと思っている -- 名無しさん (2023-01-15 13:51:51)
- キャッシュレス決済を盲目的に信奉している狂信者が怖くてたまらない(結局どこまで行っても後払い=一時的な借金なのを忘れてるとしか思えない) -- 名無しさん (2023-03-23 17:52:39)
- 最近は番号のエンボス加工がなかったり番号自体書かれてないカードもあるけどやっぱりエンボスが無いと落ち着かない -- 名無しさん (2023-04-26 22:04:29)
- 基本的な技術は半世紀以上前から更新されないままである…という話を数ヶ月前に聞いたな。世界全体での発行枚数があまりに膨大な所為で技術更新にも大幅なコストが掛かるという話も聞いたことが… -- 名無しさん (2023-04-27 10:08:54)
- ↑×3「ご利用は計画的に」という奴だな。使い過ぎに注意。 -- 名無しさん (2023-09-14 09:51:40)
- ちなみにバキシリーズの範馬勇次郎は現金を持ち歩かないが、ブラックカードは持っているとの事らしい。 -- 名無しさん (2024-05-13 17:25:07)
- ここ最近一部のサイトで海外ブランドのクレカが使えなくなる例が増えてきたな -- 名無しさん (2024-07-02 02:22:31)
- (2025-01-21 18:10:50)のコメントをを荒らし報告ページに通報しました -- 名無しさん (2025-01-21 20:07:26)
- プリペイド式クレジットとかデビットカードだとガソリン代や高速道路の料金が払えないことも多い…まあ後者は今となってはETCで通ることのほうが多いかもしれんが -- 名無しさん (2025-01-28 06:58:24)
- クレジットカードもそうだが非現金決済システムが普及するかはその地域の社会情勢にも左右される。日本では現金の信用が根強いが、情勢不安定だと特に高額紙幣の信用度が低い(偽札の危険がある)とかそもそも、現金を扱うことそのもののリスクが大きいとかの事情がある。 -- 名無しさん (2025-05-27 13:29:10)
- ↑×4 いわゆるクレカ問題ってやつだよね -- 名無しさん (2025-07-18 10:17:46)
- 欧州とかの活動家から見て「ポリコレ的に反している企業の購買決済に使えるのはその企業の理念を肯定しているのと同義でポリコレに反する行動である」とか最早思想言論弾圧でドン引きする。 -- 名無しさん (2026-05-18 11:48:49)
- ↑「大麻が合法な国でJCBカードを使って大麻を買うと何が起こるか」を想像してみろ。ポリコレ憎しで頭がまわらなくなってないか? -- 名無しさん (2026-05-24 13:41:14)
- せめて信用が数値で見られればまだ良いんだがな -- 名無しさん (2026-05-25 16:32:27)
- ↑500円の手数料がかかるけど「信用スコア」で自分の信用度を確認できる。 -- 名無しさん (2026-05-25 19:06:14)
#comment
*2 ちなみにカード会社は、加盟店手数料を客に負担させる(=カード払いと現金払いで値段を変える)ことを禁じている。ポイントの増減という回りくどい方法をとっているのは、その規定を回避するためでもある。
*3 現在はその時と別の会社に移管されて海外でも使えるようになった。
*4 プラチナ以上では汎用性が高いプラスチック製のカードも同梱される。
*5 高速道路のパーキングエリアで車上荒らしに遭ってカードを盗まれるというのが特に大きい。降りる前に抜き取ると今度は差し忘れ事故の危険がある。
*6 熊本電鉄および路線バスは2024年11月にサービス終了。
*7 クレジットカードの方が保有枚数が多いのは北米と中国を除く東アジア、トルコ、アラビア半島の湾岸諸国、ブラジルなどに限られる。
*8 クレジットカードの場合は、不正利用があっても引き落とし前に対処できれば実際の被害は抑えることが可能で、引き落とし後でもカード会社が返金に応じてくれる場合がある。
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