登録日:2017/07/26 Wed 18:32:25
更新日:2024/02/08 Thu 13:45:23NEW!
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『Batman: Bloom』は2015年にDCコミックスから出版されたアメコミ作品。
『Batman Vol.2』#46~#50
発売 2015年11月から
脚本 スコット・スナイダー、ジェームス・タイニンⅣ(#49)
作画 グレッグ・カプロ(#46~#48、#50)、ヤニック・パケット(#49~#50)
『Detective Comics Vol.2』#27
発売 2014年1月
脚本 スコット・スナイダー
作画 ショーン・マーフィー
日本では2017年に小学館集英社プロダクションから邦訳本が発売されている。
スコット・スナイダーとグレッグ・カプロの描くバットマン・サーガ第2部の第2巻。
ジェームズ・ゴードン扮する新バットマンとミスター・ブルームの戦いの決着とブルース・ウェインのバットマンの復活が描かれる。
ミスター・ブルームとの戦いを通じてゴッサムの一般市民と上流階級や権力者との対立を浮き彫りにしており、
その問題をバットマンの復活を通して答えを出そうとしてる。
バットマンの復活にはかなり前から構想が練られておりその1つとして『Detective Comics Vol.2』#27が収録された。
本作を最後に『New 52』のバットマンの戦いは終わりエピローグの2話を挟んで『DC Rebirth』の新たな物語が始まることとなった
『Batman Vol.2』#46~#50
『Detective Comics Vol.2』#27
『Batman Vol.2』#46~#50
【物語】
記者会見の場でミスター・ブルームからジェリの命を救い彼の危険性を証明したゴードン。
総攻撃を仕掛けようとするジェリに経験からその危険性を指摘したゴードンは、単独でミスター・ブルームに挑み捕らえることに成功する。
しかし移送中に大量のミスター・ブルームに襲われ捕まってしまい、ミスター・ブルームは自らの目的を語りだす。
ゴッサムが混乱に陥る中、ブルースは記憶を取り戻すことを決意しウェイン邸の扉を開ける。
【登場人物】
- バットマン(ジェームズ・ゴードン)
元ゴッサム市警本部長で新たなバットマン。記者会見の場でクビを言い渡されるはずだったがその場に現れたミスター・ブルームを撃退する。
総攻撃の危険性や戦争状態になる恐れを考慮し単独でミスター・ブルームに挑み、『ロボバットバニー』を犠牲にしながら勝利する。
『バットトラック』でミスター・ブルームを移送中にゴードンにかつて逮捕されたギャングたちがミスター・ブルームとなって襲撃し、
逆に捕らわれ身となり彼らの目的を聞かされながら街が破壊される様を見せられてしまう。
- ロボバットバニー
パワーズ社が警察からの依頼でウェイン産業を買収し得た技術から開発した『バットスーツ』。
様々な外見・機能を持つ兄弟機が量産されており、ゆくゆくは全ての街でその街のヒーローを模したスーツが開発される予定。
ミスター・ブルームの電磁波を遮断する装置を組み込みゴードンと共に挑むが、乗っ取られゴードンを攻撃してしまう。
ゴードンの機転で破壊されてしまうが遮断装置が機能し勝利に貢献した。
かつてバットマンとして活躍したゴッサムの大富豪。全ての記憶を失い学友のジェリーと共に児童館で働いている。ジェリーと結婚の約束をした。
ゴードンから預かったミスター・ブルームの種が無くなっていることに気付き、失われたはずの探偵能力でデュークを発見し彼を救出する。
その際デュークから自分が何者かを指摘され蝙蝠の幻覚を見たことで、自分がバットマンである可能性に気付き
公園のベンチで悩んでいると謎の男に話しかけられる。思わせぶりな言動を繰り返す男と問答していると街で爆発が起き児童館に戻る。
そこで子供の1人がミスター・ブルームの種を使用したことで、記憶を取り戻しバットマンに戻ることを決めウェイン邸に向かう。
止めようとするアルフレッドを押しのけバットマンの記憶を植え付ける装置を起動し様々なバットマンの死を経験する。
しかし決め手に欠け体力を消耗していくだけだったが、脳死の状態まで追い込んでから装置を最高出力まで使用するようアルフレッドに頼む。
≪ヴィラン≫
- ミスター・ブルーム
花のマークがついた覆面をつけ異常に細長い体を持つ謎の人物。銃で撃っても死なず指を鋭く伸ばし攻撃する。
体に植え付けることで特殊能力を発揮する種を裏社会にばらまいている。
ジェリの記者会見場を襲撃しゴッサムの名士たちを殺していくがゴードンに防がれ撤退する。
追って現れたゴードンを『ロボバットバニー』を操るなどして追い詰めるが種の機能を遮断する装置を使われ敗北する。
しかし移送中に種を植え付けていたギャングに救出され巨大化しゴードンを捕らえる。
そして自分の正体が街に尽くしながら無縁墓地に埋められた人間だと語り、街中にばらまいた1000個の種を使うことで
自立したバットマンのような存在になり搾取するだけの上流社会に対抗し自分の意思を貫くよう市民に呼び掛ける。
- ペンギン(オズワルド・コブルポット)、ベントリロクイスト(アーノルド・ウェスカー)、ブラックマスク(ロマン・シオニス)、グレート・ホワイト・シャーク(ウォーレン・ホワイト)
ゴッサムで活動するギャングのボスたち。ミスター・ブルームの情報を追いペンギンのレストラン『アイスバーグラウンジ』に現れた
デュークを追い詰めるが逃げられてしまう。
≪バットマン計画関係者≫
- ジェリ・パワーズ
パワーズ社のCEOでバットマン計画の責任者。ゴードンに首を言い渡していたが記者会見の場で命を救われる。
ミスター・ブルームを総攻撃で倒そうとするがゴードンの意見を飲み彼に任せる。
ミスター・ブルームが街で暴れ始めると量産化した『ロボバットバニー』を出撃させる。
- ジュリア・ペリー(ジュリア・ペニーワース)
イギリス陸軍の特殊部隊に所属しているアルフレッドの娘でバットマン計画のオペレーター。
ゴードンを通信でサポートしミスター・ブルーム確保に貢献する。
- ダリル・グティエレス
バットマン計画のオペレーター。デュークの友人で色々無茶をする彼を心配している。
ミスター・ブルームを移送する『バットトラック』の運転を担当する。
≪その他≫
公園のベンチで思い悩むブルースの隣に座った男。ジョーカーを思わせる服装をしており悪趣味なジョークを織り交ぜた思わせぶりな話し方をする。
ブルース同様バットマンとジョーカーの戦いで全てを失い銃による自殺も考えたが現在は肉屋で働いているらしい。
ブルースに過去に戻るなと言い動揺させるが、今の小さな問題に目を向けるブルースのままウェイン社に目の前の湖を頼んでほしいという意味だった。
そしてブルースからウェイン社に戻っても良い結果に結びつくとは限らないと言われ人生をはかなみ自殺しかけるが、
街の爆発を聞いて止め姿を消してしまう。
- アルフレッド・ペニーワース
ウェイン家に仕える執事。ミスター・ブルームによってゴッサムが混沌に陥る中、バットマンになるために現れたブルースを拒否しようとする。
押し入って来たブルースに装置を破壊したことを告げるがバックアップシステム『アルフレッド』によって復旧されてしまう。
そして完全にバットマンが復活するにはブルースを一旦脳死にする必要があると言われ拒否するがそこにジュリーが現れてしまう。
- ジュリー・マディソン
ブルースの学生時代の友人で共に児童館を運営する。父がブルースの両親を殺したジョー・チルに銃を売ったこと悩んでいたが、
受け入れてもらい結婚についても真剣になり始める。その後、児童の1人がミスター・ブルームの種を使うが何とか切り抜ける。
そしてブルースの後を追いウェイン邸に行きアルフレッドに代わりバットマンを生み出すためにブルースを殺す役目を引き受ける。
- ロビン(デューク・トーマス)
『バットマン:ゼロイヤー』でバットマンの命を救った少年。ダリルとは友人。現在はジュリーの児童館で世話になりながら、
街の少年たちと『ウィ・アー・ロビン』として活動したり『エンドゲーム』で姿を消した両親を探している。
ミスター・ブルームの種からペンギンにたどり着きアイスバーグラウンジに侵入する。
そこである証拠を手に入れペンギンをはじめとするギャングのボスからブルースの手助けもあって逃げ切る。
その際にブルースにかつての自分を取り戻すよう呼びかけバットマン復活のきっかけとなった。
- マギー・ソーヤー
ゴッサム市警新本部長。ミスター・ブルームの対処をゴードンに任せる。
『Detective Comics Vol.2』#27
『Detective Comics Vol.2』がバットマンが初登場した『Detective Comics Vol.1』#27と同じ号数になったことを記念して、
『Detective Comics Vol.2』#27にはバットマンに関わって来た様々な作家陣が記念作品を描いた。
本作はその内の一遍で『バットマン:ブルーム』で描かれたバットマン復活に関わる装置が登場する。
【物語】
父の胸像に向かい犯罪と戦うために『蝙蝠』となることを誓ったブルース・ウェインだったが気づくと謎の洞窟の中にいた。
そしてそこにいた老人から衝撃の事実を聞かされる。
【登場人物】
両親を殺されたゴッサムの大富豪。犯罪と戦うために修行を重ねるも何かが足りず結果を残せずにいたが、
父の胸像に悩みを話した際に天啓を受け『蝙蝠』になることを誓った。しかし気づくと様々なモニュメントや機械のある洞窟にいた。
その正体はバットマンになるために重要な記憶を植え付けられたブルース・ウェインのクローン。
犯罪と戦うのに限界があると考えた初代バットマンは、自身のクローンを作り記憶を植え付けることでバットマンを永遠のものにしていた。
そのことを老人に教えられた彼は動揺し出ていこうとするが……。
- 老人
洞窟で目覚めたブルースの前に現れた老人。彼もまたブルースのクローンで次世代のバットマンとなるブルースにバットマンという存在について教える。
様々な世代でバットマンと戦ってきたヴィランたち。その世代独特のものや過去のヴィランに似た存在など様々居る。
ジョーカーもまた永遠の存在らしい。
- スーパーマン(クラーク・ケント/カル=エル)
メトロポリスを守る鋼鉄の男。彼もまた生き続けており犯罪と戦い続けている。『キングダム・カム』を思わせる外見をしている。
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