アポカリプス(X-MEN)

ページ名:アポカリプス_X-MEN_

登録日:2015/11/14 (土) 14:46:03
更新日:2024/01/16 Tue 13:02:51NEW!
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「アポカリプスは蘇りし!」



■アポカリプス


「アポカリプス」は米MARVEL社の人気コミックス『X-MEN』シリーズに登場する代表的な悪役の一人。
数千年に渡り人類の歴史の陰で暗躍していたと云う設定から、邦訳では“魔神”とされている。
シリーズを通しても最強クラスの敵キャラクターの一人であり、MARVEL全体での悪役としての格付けも“かなり上位”に位置付けられている一人(準コズミックビーイング級の能力者)。
より古い年代から登場していたマグニートーDr.ドゥームがキャラクター人気からヒーロー寄りの立ち位置になっているのに対し、その見た目もあってか決して“善には傾かない”であろう悪役としての安定性も魅力の一つである。
とか思っていたらXチーム入りして懐かしのモイラ博士と恋仲に……どんな展開やねん編集部。


名前のモチーフはキリスト教の「黙示録(Apocalypse)」から。
自らの名前に準じた「黙示録の四騎士(ホースメン)」や「ダークライダーズ」なる配下を持つが、部下との関係やメンバーの選抜問題等で毎回の様にトラブルが起きている。



【プロフィール】
初登場は86年の『X-FACTOR#5』誌で、初代X-FACTOR(=復活したファーストファイブ)最初の強敵であった。
本名はエン・サバー・ヌール(選ばれし者、第一の者…等の意味合い)とされているが、一種の称号であり人間としての本名は不明(元々無いのかもしれない)。
5千年前のエジプトに誕生した世界でも最古にして最強格、また不老不死(エクスターナルズ)のミュータントである。
“古代エジプトで誕生した”と云う設定は初期から存在していたものの、詳細な設定は95年の一大クロスオーバー『エイジ・オブ・アポカリプス(AOA)』以降に詰められていった。



【人物】
架空の民族アッカバ族(聖書にも出てくる地名)の出身だが、生まれたときからグレーの肌と裂けた唇を走る青い線が特徴的な異様な姿で、恐れたアッカバ族は彼を砂漠に捨てた。
しかし、盗賊達のリーダー、バアルが彼の潜在的な能力に気付き、拾って育て、エン・サバー・ヌール……すなわち「選ばれし者(Chosen One)」と名付けた。
バアルに強者だけが生き残る資格があると言い聞かされていたため、成長した後も「適者生存」という信念を持っている。
その後は、偉大なるオジマンディアス(ラムセスII世)の為にピラミッド作りに明け暮れる奴隷となっていたが突如としてミュータントパワーに目覚め、その強大な力により逆にオジマンディアスを“永遠の虜囚”にすると共に、自らがエジプトの支配者となる。
……そして、これ以降の歴史に誕生していくであろう、己の様な強大な者達(ミュータントや超人)と戦い、生き残った者のみが勝ち得る「適者生存の世界」を実現するべく、人類へのはた迷惑な干渉と上から目線な挑戦を開始していく事になる。
尚、アポカリプスを崇める秘密教団といった集団も存在しており、眠っている間の主のサポートを(勝手に)していたりと極めて厄介。


尚、数千年“前”どころか、数千年“後”でも変わらずに戦い続けている末に“やっと”地球を支配している為か「時間かかりすぎだろw」と、読者にもツッコまれていたが、時代毎に相応しい強者とのみ戦うべく数百年単位で眠りについていると云う設定が後付けされた。


また、確かに強大は強大だが、以前は普通に撃退される強さだったのだが、タイトルにしてラスボス設定された『AOA』以降は絶大な補正が掛けられる様になり、並のヒーローやヴィランでは全く相手にならないレベルにまでパワーが引き上げられる様になった。


それと共に、数千年を生きていると云う設定からか、コズミックビーイングであるウオッチャー(地球方面担当のウアトゥ)とも旧知である事が明かされた他、ミュータントに目覚めるきっかけを与えたのが、アベンジャーズの最大の宿敵の一人である征服者カーンの実験による物であった…等のシリーズの枠を越えたクロスオーバーも生まれている。


『X-MEN』の悪役としてはマグニートーを東の横綱とするなら西の横綱と呼べる位の位置付けなのだが、マグ様とは別の意味でXファミリーに拘ってしまう悪癖があり、よく自分の配下にX-MENを加えようとしては失敗してしまうパターンが多い。


また、不死のミュータント(=エクスターナルズ)の長(未来世界に於けるニューカナーン王朝の王)でもあるが、この辺の設定は近年では余り触れられていない。




【能力】
能力はアメコミでも最上位の超能力と位置付けられている、所謂“現実改変能力(原子操作能力)”=日本の作品だと『仮面ライダークウガ』のモーフィングパワーが説明としては解り易い。
特にアポカリプスの場合は自分の肉体を自在に変形、巨大化、身体能力強化…etc.させるのを得意としている。
日本のアメコミファンにはサノスらと共に「見た目が悪い癖に能力が多彩で弱点らしい弱点も無い厄介な奴ら」…通称“MARVELゴリライモ軍団”の一人と言われている。


以前は腕など自分の肉体の一部をドリルや回転ノコギリ、重火器に変形させたり巨大化させたりするのが能力と紹介されていたのだが、クイックシルバーをも超える超高速で動いたり、通常状態のハルクなら簡単に殴り飛ばせる程の怪力を発揮したりといった身体強化も披露する様になった。
他、念動力や飛行、テレポート、未知の次元からエネルギーや質量を得る等、万能とも呼べる能力を誇る。
『AOA』世界では本気モードのマグ様とやり合った結果、向こう側の地球の地軸が歪んでしまい『AOA』世界は恒久的に天変地異が発生する地獄へと変化してしまった。
……迷惑な奴らだ。


また、自らの細胞の一部を変化、増殖させる事によりアポカリプスが創造したのが、生命体を機械に作り変える悪名高き「テクノオーガニックウイルス」であり、これは未来世界での宿敵であるケーブル始め、幾人もの犠牲者を出している。
この技術は肉体改造に応用する事も可能であり、アークエンジェルを始めとした「四騎士」や、Mr.シニスターらはアポカリプス自身が転生(細胞レベルで変質)させた存在である。


この他、厳密には自分の能力では無いものの、エジプトを支配した時に得た古代文明やセレスティアルズの使用していた宇宙船から得たテクノロジーを自分の物としており(後に初代X-FACTORに奪取された)、絶大な科学力を身に付けていた。
この知識は、上記の自身の能力の発展にも活用されていると考えられる。
尚、以前は保有している科学技術の知識自体は持っていないと語られていたのだが、この辺りの情報は後に改められた可能性もある。


……と、上記の様に能力の多彩さや影響力には枚挙に暇が無いが、何故かDr.ドゥームばりのパワーハングリーとしても知られており、その度に失敗するのもお約束。


ゲームの「X-MENVSストリートファイター」「マーヴルVSストリートファイター」では巨大化して戦ったこともある。
原作での暴れっぷりが嘘みたいに弱いのは内緒


【関連人物】


サイクロップス
X-MENのリーダーで、前述の様に初代X-FACTOR結成時代に激突して以来の仇敵。
最初の戦いでは月世界の住人インヒューマンズを捕らえ、生まれたばかりのサイクの息子(ネイサン)にウイルスを植え付ける非道を行うが、ブチギレたサイクのフルパワーオプティックブラストで倒されてしまい、数年を掛けて復活。
後に、別世界の息子であるX-MANと合体しようとしたら、代わりに合体する羽目になったりと、とにかく因縁が多い。
尚、サイクが現在の様な冷徹な性格になったのはアポカリプスとの合体が原因と考えられている。


■アークエンジェル
初代X-MENの一人で、翼を失い自ら死を選ぼうとしていた彼を捕らえ、自らの軍勢の最強の戦士「デス」に変えた。
しかし、サイクらの活躍により記憶を取り戻した事により、以後アポカリプスへの憎悪を燃やす事になる。
アポカリプス自身も「最高傑作」として並々ならぬ執着を見せていた時期も。
この他、ウルヴァリンやガンビットが同じく改造を受け「デス」の座に着いた事がある。


■ケーブル
X-MENの一員で、未来世界にてアポカリプスと戦っていた後に敗れ、やり直しを図るべく現代にやって来た。
当初は記憶や情報が錯綜していたが、後にサイクの息子ネイサンが成長した姿であると云う事が明らかになった。
本来は最強クラスのミュータントパワーの持ち主なのだが、赤子の時に寄生させられたウイルスを抑える為に力の大半を回している為か普段は重火器に頼っている。


マグニートー
磁界王と呼ばれる最強のミュータントの一人で、正史世界では殆ど関わりが無いが前述の様に『AOA』世界では最大の宿敵同士となっている。



■Mr.シニスター
X-MENの宿敵で史上最強のミュータント創造を目指す怪人物。
後に、元々はアポカリプスに転生させられた生物学者であった事が判明。
自らが支配者となるべく袂を分かったらしい。


■ストライフ
ケーブルの遺伝子から生み出されたスペアボディがアポカリプスに奪取され、成長させられた姿。
自らのオリジナルであるケーブルと、運命を歪めた養父(アポカリプス)と実の父母(サイク、ジーン)を憎む。
クローンとは云え、ウイルスの影響が無い為に、ケーブル本来の極めて強力なサイオニクスパワーを操る(通称“完全体”ケーブル)。


■エヴァン
本体消滅後に現れた「福音」を意味するアポカリプスのクローン現在はウルヴァリンの「学園」にて保護されていたが……。


■ジェネシス
未来世界(39世紀)で生まれたケーブルの息子にして、アポカリプスの養子(ややこしい)。
アポカリプスの後継者を名乗り、ウルヴァリンを操ろうとしたりアポカリプスを復活させようとしたが、配下のダークライダーズ共々、ウルヴィーに殺害された。


■ホロコースト
『AOA』世界に於けるアポカリプスの息子で、四騎士の一人。
本来の名前はネメシスで、見た目もチャラいイケメンだったが、ワンダ(スカーレットウィッチ)との戦いにより相討ちとなり、彼女を殺害するも自らも巨大なサイオニックアーマーに頼らなければ生きられない怪物となってしまった。
後に正史世界に転移したりもしたが「AOA」以外では影が薄い。


■オジマンディアス
古代エジプトのファラオであったが、パワーに目覚めたアポカリプスにより転生させられ、永遠を生きる奴隷となった。


■黙示録の四騎士
「ホースメン」と呼ばれるアポカリプス軍の最高幹部。
……なのだが、メンバーは割と流動的な上に現代でのオリジナルメンバーは雑魚扱いと今イチ扱いが悪い。
更に、前述でもチラチラと触れられている通りアポカリプスに“X-MENメンバーを仲間にしたがる”と云う悪癖があり、そこから計画が破綻する場合が多い。
メンバー的にも一番豪華で人気なのが『AOA』版のシニスター、ホロコースト、ミハイル、アビスの正に「四騎士」な組み合わせらしく、これ以降は「AOA」に倣い、高名なミュータントが地位に就く様になった。


■ダークライダーズ
「四騎士」とは別のアポカリプスの側近集団。
「四騎士」不在時の代理的なグループなのかもしれない。
9人のメンバーで結成されているが、こちらはメンバーが固定されているものの、主が居ない間に捨て犬の如く境遇に陥ったりと不遇。


■アポカリプストウェルブ
アポカリプスが神性獲得(と云う名の強化)をする為に集めた12人の強力なミュータント。
例の如く殆どがX-MEN。
この事件にて計画を失敗したアポカリプスは肉体を失ってしまった。


【血脈】
■サイクロップス
■ジーン・グレイ
■ケーブル
■X-MAN
※サイクとジーンが強力なのは勿論、直系遺伝子が全員最強レベルのミュータントと化した化け物一家。
最終的にX-MANの力だけでも奪おうとするがサイクに阻まれる。


【精神】
■プロフェッサーX
※史上最強のテレパス。


【磁極】
■マグニートー
■ポラリス
※地球とも一体化しうる能力者。


【精霊】
■アイスマン
■ストーム
■サンファイヤー
※分子レベルで熱や大気を操作、広範な応用を可能とする能力者。


【時間】
■ミハイル
■ビショップ
※過去や未来、次元転移の扉を開く能力者。


…以上の12人が該当。


■征服者カーン
アポカリプスの育ての親ともいえるべき存在。ファラオ・ラマ=タトとして古代エジプトを統治した際に盗賊だったエン・サバ・ヌールの潜在能力を見出し後継者として育てた




追記修正は適者生存を生き抜いてからお願いします。


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  • 不死不滅の存在となった今、黙っているだけで暗然と頂点に君臨できるのに更なる力を求めて悪事を働いた結果、自分を脅かす『敵』を作ってしまう。皮肉なものだが、その結果相手が自分を乗り越えていくというのならそれもまた彼の信念に沿う結末なのだろうな。 -- 名無しさん (2015-11-15 07:09:26)
  • 来月公開されるX-MENの映画でマツケンがアポカリプスの日本語吹き替えを担当 -- 名無しさん (2016-07-14 21:03:37)
  • ダークライダーズ割と好きだな でも9人だった期間は短いはず -- 名無しさん (2016-07-15 08:55:55)
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