僕だけがいない街

ページ名:僕だけがいない街

登録日:2015/07/16 Thu 23:28:05
更新日:2024/01/16 Tue 10:57:21NEW!
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『過去』に起きた出来事に向き合う時、

青年の『今』が動き始める……!!








概要


『僕だけがいない街』とはヤングエースで連載されていた漫画。全8巻。
『このマンガがすごい! 2014』オトコ編第15位。『マンガ大賞2014』第2位。
著者は『魍魎の揺りかご』等の三部けい。
2016年1月から3月までテレビアニメが放送。実写映画は16年3月19日に公開。
意外なところで話題を集めたが、中身は練りに練られた本格SFサスペンス。朝日新聞書評でも紹介されていた。


また、電子書籍雑誌「文芸カドカワ」では、一肇によりノベライズ『僕だけがいない街 Another Record』が連載された。
こちらは、事件の犯人が手記の形で自身の事について語った内容となっており、単行本化された際に弁護士側の視点が加筆された。


その後、本編を主人公以外の人物の視点から描いた『僕だけがいない街 Re』が連載され、コミックス9巻として発売された。




あらすじ


2006年5月、上手くいかない現実に苦悩しながら生活している売れない漫画家・藤沼悟は、
自身が有する1~5分だけ『時が巻き戻る』という力すら所詮不満を加速させるだけの代物だった。


ある日特殊能力『再上映リバイバル』によって人助けしたものの、交通事故で入院してしまった悟。
この事故が切っ掛けでバイト先の愛梨と仲良くなり、母親の佐知子が心配して上京して来た。


母親と生活を始めた悟だったが、ある日またリバイバルが開始する。
悟はその原因を突き止める事が出来なかったが、この時佐知子は誘拐の現場を目撃してしまう。
誘拐自体は未然で終わったが、この時の目撃によって佐知子は18年前の連続誘拐事件の真相に気付いてしまう。
だが同時に誘拐犯――18年前の真犯人も佐知子に知られた事に気付いており、佐知子を殺害してしまう。


それと同時に第一発見者の悟を犯人に仕立て上げてしまう。
悟は母親を助けるために殺害直前にタイムスリップしようとするが、
これまでにないほどの時間跳躍、18年前の1988年に意識が巻き戻っていた。


飛ばされた時代は女子小学生を対象にした『連続誘拐殺害事件』が起きる直前だった。
『連続誘拐殺害事件』の犯人と母親殺害事件の犯人が同一人物であると確信した悟は、
『連続誘拐殺害事件』を防ぐ事がリバイバルの終了であり、母親を助けられる行為だと考え行動を開始した――





主な登場人物


  • 藤沼悟

CV:満島真之介、土屋太鳳(幼少期)、演:藤原竜也、中川翼(幼少期)
この物語の主人公。北海道出身。
1977年3月2日生まれ。29歳(初期は28歳と表記されていたが、単純にミスであったと6巻で作者の謝罪があった)
ゲームのコミカライズでデビュー自体はしているものの、芽が出ない漫画家。
普段はピザ屋「Oasi Pizza」でバイトしており、社員に誘われている。


斜に構えがちで幼少時は人の気持ちが分からず、他人と普通に接する事も出来なかった。
そのため編集者に作品に作者の気持ちが込められていないと指摘されている。
18年前の事件で白鳥潤が犯人ではないと証言していたが信じてもらえず、その事が原因で母親とも距離が出来てしまった。
再上映リバイバルと言う力を持ち、母の死を食い止めるために過去の世界で小学生として奮闘する。
ようやく真犯人に辿りついたものの、殺されかけてしまい植物状態で15年間も眠る事になる。


  • 藤沼佐知子

CV:高山みなみ、演:石田ゆり子
悟のお母さん。2006年時点で52歳なのにそう見えない容姿を持ち、
洞察力も優れ悟の心を見透かす事から妖怪と呼ばれている。
口をすべらすと「冗談に決まってるべさ」と言う口癖がある。


18年前の連続誘拐殺害事件際に元テレビ石狩の報道部アナウンサーと言うコネで、
報道を深夜と早朝に限定させ子供達に詳細を知られないようにした。
この事件の際に悟の証言を信じなかったが、実際には悟を信じてあげたかったが、
それ以上に母親として悟に後悔も責任もない事を教えるために行動していた。


結果的に母親として最優先として行動したが故に真犯人は野放しにされ、佐知子も殺されてしまう。
走馬灯で悟の事を思い出すほど息子想い。
歴史が変わったため生存しており、過去の世界で意識を失った悟がいつ起きてもいいように、マッサージ等をして過ごしていた。


  • 片桐愛梨

CV:赤﨑千夏、演:有村架純
2006年時代のヒロイン。17歳。悟のバイト先の後輩。夢のためにお金を稼いでる。
悟がリバイバル能力で人助けをした事で仲良くなっていった。
警察に追われる悟の数少ない味方。
歴史が変わった後は再会出来ないと悟は考えていたが……。


  • 高橋

CV:竹内栄治
「Oasi Pizza」の店長。悟を気に掛ける気の良い人物。
愛梨に好意を抱いている。父親は町会長。
警察に追われていた悟を匿うように見せかけて、警察に連絡していた。
最終的には愛梨に顔を殴られた。


  • 澤田

CV:大川透、演:杉本哲太
佐知子の友人で昔はテレビ石狩・社会部に所属していた。
18年前の事件を今も追っている。
どのタイムラインでも悟を信じ、協力してくれる。


  • 雛月加代

CV:悠木碧、演:鈴木梨央(幼少期)
1988年時代のヒロイン。1977年3月2日生まれ。
本来の歴史では連続誘拐殺害事件で殺害されるはずの少女。
実は母親から虐待を受けており、その事が原因で無関心を装っている。
悟たちと交流する事によって仲良くなっていくが、誘拐されてしまう。
アニメでは若干目元が柔らかい感じに。
さらにリバイバルした悟によって虐待問題が解決され、誘拐されずに済んだものの悟が植物状態に……。
15年後の世界では無事生存し杉田広美と結婚。杉田加代になった。未来と言う息子がいる。


  • 小林賢也

CV:大地葉(幼少期)、柄本佑、演:福士誠治
悟の子供の頃の友達。サッカー一直線の少年。
子供っぽい」が禁止ワード。
雛月の家庭事情に気付いていたり悟の異変に気付いたりと子供ながらに異常に鋭い。
しかし気付いていてもアプローチが下手で自らは動く事が出来なかったが、悟の行動で叱られた気分になり動く事になった。
父親が弁護士のために賢也が白鳥と雛月が接触している所を見たと警察に言っても、悟とは違い信用された。
15年後では弁護士になっており、悟を殺そうとした真犯人を追っている。


  • カズ

CV:菊池幸利
クラスの友達。シューティングゲームが好き。
中西彩と仲良くなる。


CV:七瀬彩夏
友達。ドラクエが好き。
アニメでは眼鏡をかけている。


  • 杉田広美

CV:鬼頭明里(幼少期)、田丸篤志
クラスの友達。まつ毛が長く女の子にしか見えないが男の子。FINAL FANTASYが好き。
本来の歴史では小学生女子しか狙わない真犯人が広美の性別を理解したうえで殺害した。
つまり広美の性別を知らない人が犯人だと警察を誘導させるためだけに、広美は殺されてしまった。
アニメ版では髪型が変わったほかやや明るい性格になっている。
生存した15年後では悟を助けるために医者になった。それとなんと雛月加代と結婚した。


  • 中西彩

CV:金子彩花
泉水小学校に通う少女、明るい性格。
本来の歴史では失踪してしまった。


  • 美里(みさと)

CV:木野日菜
クラスメート。1988年のクラスメイト。気が強く八代や浜田に熱を上げたりと年相応の性格。


給食費の一件で加代を犯人扱いするが悟や賢也に反撃され失敗。逆にクラスでは浮いた存在になっている。
悟と加代から求められても完全な和解には至らなかったが、ケンヤによれば募金活動の手伝いをしていたことが明かされる。
アニメでは二度目のタイムラインでは和解する機会がなかったが募金の件もあったためか完全に和解し、一緒に飲み会をするまでになった。


  • 八代学

CV:宮本充、演:及川光博
1988年の市立美琴小学校に勤める教師。悟たちの担任。
誠実な人柄で何事も全力が信条な好青年。
人心掌握術も優れており人柄も合わせ生徒・保護者共々信頼を寄せられている。
雛月の家庭の事は知っており担任として児童相談所に連絡する等動いてはいるのだが、児相の動きが遅いのと母親が逃げたりと成果はない。
しかしあと一歩のところまでは追い込んでいるのだが……。
煙草を止めたらしく、代わりに大量の飴を人知れず食べているらしい。愛車はトヨタ・スプリンターカリブ。
誘拐事件の真犯人。全ての元凶。
狡猾で慎重な男であり入念な下調べと行動を起こす時は身代わりを用意するため2006年でも捕まらず、犯行を続けている。
これらの行為は本人曰く満たされない事への代償行為らしい。

なお、2006年においては「西園」の姓を名乗り、市議会議員となっている。
(アニメ版でも登場しているが、声優名が「大泉一平」と別名義で表記されている)。
ノベライズ版によれば、この時46歳で、37名の人間を手に掛けたとされる。


  • 白鳥潤

CV:水島大宙、演:林遣都
1988年の悟の近所に住む青年。通称ユウキさん。ペーパークラフトで遊んでいる。
2006年では誘拐事件の犯人として確定死刑囚として牢の中にいる。


優しい人物で、グループの中に入れず一人ぼっちの子供がいたら遊び相手になってあげている。
……が、これを犯人に利用されてしまった。
というのも殺害された人物は皆基本的に一人でいることが多い女の子、つまり白鳥が接触している少女ばかりなのだ。
そのため証言もあったことで逮捕された。
ロリータというビデオを持っていたりする。しかし同性愛の本はない。
16年後の世界では悟やケンヤの活躍で犯人にされることなく、結婚している。



用語


  • 再上映リバイバル

藤沼悟が持つ超能力。『何か』が起こる数分前に時が巻き戻り、それが解決するまで発動は止まらない。
タイムスリップであると同時にループ能力でもある。


その『何か』は悟が事前に知る事は出来ず、
何も悟本人が解決しなくても悟が動いて誰かが『何か』に影響を与えれば発動が止まる。
この能力は基本的に悟の意思や危機に発動することはなく、悟には良くて±0の結果にしかならない。


肉体ごと過去に戻るのではなく、過去の自分に未来の意識が宿るといった感じの力。


  • 連続誘拐殺害事件

北海道で1988年3月~6月にかけて小学生女子・雛月加代、中西彩と男子の杉田広美が殺害された事件。
犯人とされているのは誘拐された女子と接触していると証言があった白鳥潤。
逮捕された原因も一人でいる男子に声をかけた所を通報されたから。
加代の自宅の物置に白鳥家の靴跡があったこと、自宅に小児性愛関連の本があり、
広美の性別を知らないと考えられ、さらに部屋から小児性愛だけでなく同性愛の本もあったことから確定された。





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  • スタンド使い? -- 名無しさん (2016-01-17 13:54:46)
  • 荒木先生のアシスタントやってたから似てる部分もあるかも。良質なヒューマンドラマでお勧め -- 名無しさん (2016-01-21 23:00:41)
  • 面白いけど主人公のキャラが立ってたらもっと人気あったろうなこのアニメ、タイムリープものはする人間の魅力も重要だと思った -- 名無しさん (2016-02-16 20:21:37)
  • OPもリバイバルなのね -- 名無しさん (2016-03-03 14:34:15)
  • ユウキさんは最終的に救われたけどそれ以外にも冤罪で捕まった人は大勢いるんだよね…この漫画の警察って無能すぎじゃね? -- 名無しさん (2016-03-19 18:33:54)
  • ↑ 現実の警察だって冤罪でパクるって結構あるから今更。 -- 名無しさん (2016-03-20 00:54:22)
  • 現実にどうかはともかくこういうサスペンス系の作品だと主人公が警官でも警察組織は無能か日和見書かれる場合が多い気がするが。 -- 名無しさん (2016-03-21 10:03:28)
  • 悟のお母さんに声が似てるメガネのガキの世界でも警察は小学生(中身高校生)の助言でようやく事件解決できるレベルだよね -- 名無しさん (2016-03-21 10:07:56)
  • あんまり味方組織や公的機関が有能すぎると主人公が活躍できないしな -- 名無しさん (2016-03-25 16:07:41)
  • 15年後の正直シビれたの所の表現は素直に感心した。お前の独白かよとツッこんだが -- 名無しさん (2016-07-25 17:22:21)
  • 『体は子供、頭脳は大人』なキャラの母親のCVが高山みなみさんって……どこまで狙ったんだろうとおもわざるをえない。 -- 名無しさん (2016-09-03 00:52:13)
  • 後半ヒロイン二人がほとんど出ずケンヤと八代が悟に対しヒロイン以上の執念燃やしてるのは草。面白いんですけどね -- 名無しさん (2017-01-18 23:09:51)
  • 映画は泣けた。タイトル通りになるとは -- 名無しさん (2017-01-19 00:12:44)
  • 原作では37人殺して 塀の中で語っているけど、アニメ版では尺の都合から 主人公への殺人未遂だけなんだよね…… -- 名無しさん (2021-09-30 01:27:33)

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