登録日:2014/09/08 Mon 01:15:43
更新日:2023/12/21 Thu 10:51:29NEW!
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ゴルゴ13 スナイパー 盲目 ライバル 南仏海岸 イクシオン
『ゴルゴ13シリーズ』第9話(単行本2巻)「南仏海岸(コートダジュール)」に登場する人物。
盲目だが凄腕のプロフェッショナルであり、神業とも称される銃の腕を持つ。
傍らには常に盲導犬のケンタウロスを連れている。
【あらすじ】
南仏のブラックマーケットを牛耳るフランソワ・ギョールとオレグ・コンスタンチンの殺害を依頼されたゴルゴ13。
しかしゴルゴがギョールの姿を銃のスコープに捉えた瞬間、ゴルゴが引き金を引くよりも早く、別の人物によりギョールは狙撃されてしまう。
標的を仕留め損ねプロとしての矜持を傷付けられたゴルゴは、ギョール暗殺の実行犯を探り出し、盲目のヒットマン・イクシオンの存在を突き止める。
ギョールとオレグの間には利権を巡る対立があり、オレグに雇われたイクシオンこそが謎のスナイパーの正体であったのだ。
お互いを並々ならぬプロと認め合った二人は、東海岸にて1対1の決闘を行い雌雄を決することとなる……
【人物】
名前はギリシア神話に登場する「最初の殺人者」イクシーオーンに由来する。
盲目ながら大変な美男子であり、態度も温和なため多くのマダムから好意を寄せられている好青年。
しかしそれは表向きの顔であり、内面は暗殺者の冷徹さと盲目ゆえのコンプレックスから来る激情を秘めた危険な男。
オレグの依頼によりギョールを狙撃したものの、
目の見えないイクシオンを軽んじ報酬の支払いを渋ったうえ「片輪者」という彼にとってのタブーを口にしたことからオレグをも殺害する。
盲目という射撃における絶対的な不利を抱えていながらも、優れた聴覚と
人間の何十倍もの感覚を誇る盲導犬・ケンタウロスとの連携により正確な狙撃すらこなす超人的な射撃センスの持ち主。
「スタジアムに血を流して」に登場するデイビット・クルーガー、「レディ・ビッチ(プリティウーマン)」のビリィ、
「落日の死影」のAX-3、「鬼畜の宴」のスパルタカスなど、ゴルゴと互角の銃の腕を誇るキャラクターや、
「氷結海峡」のエスキモー、ジョー、「白龍昇り立つ」の燐隊長など、
培った経験により特定環境下の戦いならゴルゴを凌ぐキャラクターは少数ながら存在しているが、
純粋な実力でゴルゴを上回ると明言され、かつゴルゴもそれを否定しなかったのはイクシオンが唯一である。
実際に相対したときもゴルゴは珍しく額に汗を浮かべて緊張の色を見せ、イクシオンは表情に余裕を残していた。
正面に向かい合っての純粋な決闘なら、イクシオンに勝てるのはおそらく「バイオニック・ソルジャー」のライリーくらいだと思われる。
そのライリーの強さが米国科学班による肉体改造と薬物投与により支えられていることを考えると、
生身でありながら経験とセンスだけでゴルゴを超える能力を誇るイクシオンの存在はまさしく異例と言える。
初期の作品ではまだゴルゴ13のキャラクターと作品のテンプレートが固まっていなかったため、
(ゴルゴが饒舌、ジョークを言う、笑う、ツメの甘さから窮地に陥る、よく怪我を負うなど)
この時期の設定はあまり考慮されなかったり忘れられていることが多く、イクシオンの知名度もあまり高くはない。
そのため最強の敵という称号はライリーかスパルタカスに譲っていることが多いが、
描写だけ見たならその両名にも決して劣っておらず、数いるライバルキャラクターのなかでも間違いなく最強格の一人。
作中では一度銃を捨てることにより盲目のイクシオンを困惑させるというゴルゴの奇策に敗れたが、
逆に言えば奇策を用いなければゴルゴでさえ不利だったということでもある。
(この点もライリーと共通している)
盲目でこの強さなのだから、もし晴眼だったならゴルゴすら敵わなかったかもしれない……
なおゴルゴは決闘を終えたのち、イクシオンの亡骸に寄り添うケンタウロスをも射殺している。
任務と直接関係のない命(特にヒト以外の動物)に関しては不干渉を貫くゴルゴとしては珍しい行いであり、
無二のパートナーを共に送ることでイクシオンへ敬意を払ったようにも解釈できる。
同時期作品の「檻の中の眠り」と並び、ゴルゴの人間的な一面が垣間見えるエピソードの一つ。
【他メディアでの活躍】
少ない。
ゴルゴ13はテレビアニメやノベルをはじめとする多くのメディアに進出を果たしており、
上述のライバル達のエピソードの多くが再現されているが、「南仏海岸」が採用されることはなかった。
(スパルタカスがアニメ、ノベル、更にビック東海作のバカゲーにすら登場しているのと対照的である)
ここまではライリーやデイビット・クルーガーも同じ境遇ではあるが、
彼らはパチスロ「ゴルゴ13 ザ・プロフェッショナル」にてスパルタカス、AX-3とともにリーチ演出という形で映像化が行われているため、
最強クラスのライバルのなかではイクシオンだけが恵まれない時期が続いていたことになる。
盲目・美男子・最強クラスというおいしい個性を持ちながら色々と勿体無いキャラである。
後継台にあたる「ゴルゴ13 あの男に連絡だ!」にてようやく登場、
ダン・ストライカー、シュツカ・マックス・ベルンハイム、サビーヌ兄弟とともにリーチ演出を務める。
ただし演出の期待度は最高の★★★★と、何故かぶっちぎりで弱い扱いを受けている。
とはいえ原作以外でイクシオンの姿が見れる唯一の作品であり、ムービーの出来も良いためファンなら一見の価値はある。
【余談】
ゴルゴ13シリーズでは連載が長期継続中かつ内容が内容なだけに新しい版では台詞などを現代向けに修正する例が多い。
表現の規制の是非についてはこの項目では触れないが「南仏海岸」においても
イクシオンが自分の依頼主を殺した理由を答える場面において
「やつは言ってはならないことを言ったんだ…片輪者ってな!」→「目のことをなっ!」
と台詞が書き換えられている。
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- 強いんだが第9話という最初期の話だからゴルゴの方もぶっちゃけ後に比べると弱いんだよなぁ・・・(素人の尾行に気付かなかったり、片目じゃないと狙撃できなかったり) 最強クラスの敵というのは正直言い過ぎの様な気がする。 -- 名無しさん (2014-09-08 03:55:00)
- 長期連載モノの、設定というか強さの上限が定まってない最初期にはよくある『後々考えるとチートキャラ』やね。金田一少年の六星竜一とかさ。 -- 名無しさん (2014-09-08 08:27:13)
- 盲目がかえって、人間以上の感覚の盲導犬と連携するという逆転の強みになっていると思うんだ。 -- 名無しさん (2014-09-08 17:13:08)
- ↑だな。ハンディを乗り越えたうえで神域の境地にたどり着くってキャラクターは多い(シグルイの伊良子清玄とか餓狼伝の泣き虫サクラとか)し、例外なく強い。・・・それにしても盲目の狙撃手ってすげえ発想だな。スコープを覗き込むって前提が頭にある限りまず思いつけんわ・・・ -- 名無しさん (2014-09-08 17:20:58)
- ↑宇水「全くだな」 -- 名無しさん (2014-09-08 17:29:41)
- ↑斉藤に勝つのは歴史的に無理w後を引く手傷を負わせたんだから充分強いって(震え声) -- 名無しさん (2014-09-08 17:32:17)
- ↑何が可笑しい!!! -- 名無しさん (2015-05-05 19:33:33)
- ↑4小池一夫せンせいのセンス爆発してるキャラの一人 -- 名無しさん (2015-07-31 20:45:57)
- 敵対したわけじゃないのにゴルゴと戦うことになった人。ゴルゴも決闘という方法を選んでいるので報復とかじゃないのだろう。ちなみにゴルゴを上回ると言われたのは抜き打ちの速さ。狙撃とかは不明 -- 名無しさん (2016-11-01 20:58:17)
- 盲目じゃなかったらコンプレックスが生まれることもなかっただろうし普通のイケメンとして過ごしてただけかもなぁ -- 名無しさん (2017-06-26 21:21:21)
- 抜き打ちの速さゴルゴ以上ってのび太クラスか… -- 名無しさん (2019-05-29 22:59:49)
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