DRAGON JAM(ドラゴンジャム)

登録日：2014/05/05 (月) 21:27:10
更新日：2023/12/18 Mon 10:38:53
所要時間：約 5 分で読めます

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バスケは、即興演奏(ジャム)だ。

『DRAGON JAM』とは、藤井五成により『月刊!スピリッツ』誌上にて2010年7月号から2011年3月号まで連載されたのち、
『ビッグコミックスピリッツ』に2011年23号から移籍したバスケ漫画である。現在も連載中。
単行本は2015年3月時点では12巻まで発行されている。

このマンガの特徴としては、バスケ漫画では扱われることの少ない（他には『ハーレムビート』等が該当する）
ストリートを主体としたバスケでの活動を主に描いていることが挙げられる。
それも、ただストリートを舞台にしているだけではない。

なんと、実在するストリートボールリーグ「SOMECITY」とタイアップしているのである。

劇中に出てくるプレーヤーには一部実在の人物も混ざっており、この漫画の宣伝をたびたび行っているプレーヤーも居る。

ちなみに、主人公が拠点としているコートは鎌倉にあるのだが、現実にもそれにそっくりなコートが存在している。

• 簡単なあらすじ

家庭の事情で中卒プーな主人公立花龍也（16歳）は賭けバスケで日銭を稼ぐのを生業としていた。
ある日彼がいつものように仲間と稼いでいたところ、ミニバス時代の因縁の相手と偶然出会う。
喧嘩バスケ勝負をふっかける龍也であったが、相手は名門高校の特待生であった。

惨敗する龍也のチーム、賭け金8万円をむしりとられた龍也は途方に暮れる。
そこに現れた謎の中年との出会いが、彼の人生を大きく変えていく。

名門・辻沢にリベンジを果たしたり、SOMECITY挑戦のために登竜門へ突撃したり、ハチャメチャなスポーツ活劇が幕を開けるのであった。

• 登場チーム及び登場人物

○ストリートドリームス（後に、「パンサー王子と給食当番」）

• 立花龍也 SG、F

主人公。小6のときに亡くなった父親から受け継いだストリートテクニックで相手プレーヤーを翻弄する。
年齢水準を大きく上回る技術の持ち主であり、特にドリブルは天下一品、超絶技巧のボール捌きである。
……のだが、調子乗りな性格であり、ボコボコにされて土下座することもしばしば。
試合中はタオルを頭に巻く。このときの姿は亡き父親に似ているらしい。

• アコ SG

主人公チームの紅一点。周りはデカい男どもばかりであるが、そんな中でも臆さず闘う闘志の持ち主。
内外を問わず超速のシュートモーションでリングを打ち抜くシューター。
そのシュートの正確さと華麗さにより、「星が見えた」とコメントする者も。
おっぱいが大きい美少女である。

• タイゾー PF

高身長と恵まれた体格を活かしたポストプレーを身上とするゴール下の番人。
性格や見た目は地味だが、昔馴染みの龍也とアコには慕われている。
最近サラマンダーになった。

　さぁ魅せてくれ、おまえの“男”を！！
（アオリより）

• パンサー SF、PF

後述する辻沢高校の葉山と同一人物だが、ここにも記述。
攻守ともに圧倒的な速さでコート内を駆け回るスピードスター。
柔軟な身のこなしと器用なフィンガーロールによって相手を陥落する生粋の点取り屋。
ストリートドリームスを「パンサー王子と給食当番」というふざけた名前に改名した張本人である。
部活に居た時よりは性格が丸くなっているようだ。
顔はいいが言動が残念。

○辻沢高校

• 緋口涼司 PG

第一話で龍也に因縁をつけられ、勝負に勝って8万円をむしりとった男。
石川から特待生でやって来たバスケエリート。
そのことを鼻にかけることはなく、性格は穏やかである。
しかし、試合中は相手プレーヤーに「かまし」をかけて冷静さを失わせるといった面も。
ゲームのマネジメント能力が高く、PGとして理想的な能力を持ち合わせている。

• 葉山瞬一

先述した「パンサー」と同じ人物。
態度がデカく、ストリート出身のストリートドリームスを小馬鹿にする典型的な嫌な奴。
だったのだが、ある事情で部活から追い出される。
その後パンサーとして主人公のチームと合流、紆余曲折あった末に仲間となる。
パンサーというコートネームは自称である。

○T-REX

• 寺門丞

8万円をむしられた龍也たちの前に現れた中年、その正体はバスケットリーグ「SOMECITY」の選手である。
長身と日々鍛えている肉体を活用したポストプレーは強烈。リバウンダーとしてチームに大きく貢献している。
コートネームは「TJ」である。寺門丞でTJ、とのこと。
（龍也たちに対し）「お前らのバスケが面白そうだったから」という理由で辻沢へのリベンジに手を貸す。
勝負では容赦しない性格であり、龍也たちとの練習試合では毎回のようにギャグみたいなスコアで叩きのめしている。
鎌倉には仕事の都合で転勤してきており、バスケと仕事の両立で日々忙しい様だ。

• ハンサム　SG、F

TJに付き合って龍也たちに教えを授けるT-REX所属のプレーヤー。
技術では龍也を、スピードではパンサーを上回るハイパーオールラウンダー。
ピンク色のド派手な髪色に負けないほどのキワモノな性格。ナルシストである。
自分大好きな性格ではあるが、面倒見はよく龍也たちに厳しいながらも的確なアドバイスを出したり出さなかったり。
本名は「早川勇」である。おそらくコートネームは「ハヤカワイサム」の語感からもじっている。

• マイキー

TJに誘われて龍也たちの面倒を見ている、黒人プレーヤー。
日本語は流ちょうなようで、自身が店長を務めるハンバーガーショップでは頼りにされている。
数々のストリートテクニックを自在に操る。龍也とパンサーにテクを教えることも。

☆フーズガット編以降の登場チーム
「フーズガット」とは、リーグ「SOMECITY」の登竜門である。
成り行きで参戦を決めた龍也たちの前に、さまざまな（アクの強い）ライバルが立ちふさがるのだった。

○ザ　ロンリーハーツ親父ボーラーズ
チーム名通り、中年オヤジで構成されたストリートチーム。
龍也がミニバス時代に師事していた先生がいる。
試合後には「父親の悲しみ」溢れる寂しいコメントを残していた。

○Bay City Ballers
二回戦の相手。
荒々しいラフプレイで龍也とタイゾーの怒りを買う。
このようなゴリ押しプレーに走るチームであるが、SOMECITYにはある特別な思い入れがあるようだ。

○10%s
強豪のうちの一つ。
「ジュッパーセンツ」ではなく「テンパーズ」である。
その名の通りメンバーは皆天然パーマ。天パの読者から熱い支持を受けている模様。
チームメンバーの一人「パーすけ」は龍也たちと練習中に遭遇しその実力の一部を見せている。

○キャシーの憂鬱
強豪二つ目。
ハンサムの妹、早川京花（コートネーム「キャシー」）が率いるチーム。
フーズガットを勝ち上がりSOMECITYにて兄に一泡吹かせたいという理由で参戦している。
最近、名前だけ出ていた「ショーケン」というチームメイトがついに登場。
まさかのビジュアル系フリフリスタイルであったため読者の度肝を抜いた。

○シルバーの銀時計
強豪三つ目。前「フーズガット」大会の覇者。
ダンクを軽々こなす「ジェロニモ」というプレーヤーが率いるチーム。
見た目からして破壊力が高い。
オレはジェロニモ…トレードマークは、炎の如き朱色のモヒカン…　モヒカーーーーン！！

○ブギウギ列車夜行便
強豪四つ目。ここも前回覇者である。
リーダー「純」を応援する女性ファンが多いチームで、応援時には独特のノリが形成される。
相手チームは非常にやり辛く、戸惑う。そこを突いて一気に崩すのがこのチームの勝ち筋である。
試合中は荒くれ者だが、試合が終わると紳士的である。

○駒沢特戦隊
強豪五つ目。このあたりで「強豪多すぎ」というツッコミが入った。
「ミチロウ」という骨からストリートが染みついたフリーダムプレーヤーを軸としたチーム。
試合中にグローブ嵌めたりボールを枕にして寝たりやりたい放題。だが強い。
好き放題やっているだけではなく、それを可能とする実力を持ったチームである。

最高だよね！！　
ストリートボール！！　
　一番最高なのは、オレだけど。

• 補足

○連載ペースについて
週刊スピリッツで連載されてはいるが、3週掲載すると3週休む、といった状況が続いており、
連載ペースはほぼ隔週という有様になっている。
一度体調を崩し下書き掲載になってしまったことがあるため、このような事態になったのかもしれない。

○単行本表紙カラーについて
補色を多用しており非常に派手。ぱっと見で眼を引く表紙である。
巻中カラ―は渋い色使いのものが多い。こちらもカッコイイものが多い。

○余談
上記人物紹介で解説した通り、クセのあるキャラクターが大量にひしめく漫画である。
画風のクセも相まって一見では手に取りにくいかもしれない。
しかし、内容は（派手なエフェクトが飛び交うが）王道少年漫画であり、熱い漫画を求めている人にはうってつけである。
バスケ漫画が読みたい人、それも一風変わったものが読みたい人にはぜひオススメしたい作品である。

　まぁとにもかくにも　残りX分X秒。
　追記・修正の行方はWiKi(仮)篭り…
　旧アニヲタWiKi篭りに、託されたワケだ！！

オレ達だったら、できンじゃん…！！？

なァーーーーーー！！

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