人間魚雷・回天

ページ名:人間魚雷_回天

登録日:2014/02/15 Sat 18:16:18
更新日:2023/12/14 Thu 10:54:29NEW!
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特攻、この言葉から想起するものは何であろうか? 蛮勇? あるいは愛国心? はたまた狂信?


その辺は個人の思想故に筆者が見解を強制できるものではないが、命をもって戦果を挙げるという発想は、世界を見渡してもそこまで珍しいものではなかった。
第三帝国を名乗ったドイツも、ソ連の猛攻に晒されベルリン陥落が目の前に迫った辺りになると、ゾンダーコマンド・エルベなる部隊を組織し特攻を行っていた記録がある。


しかし旧大日本帝国軍ほど、作戦の要としてコレを起用し、命を使うような組織はなかったであろう。
機動力が売りの零戦に爆装を施す他にも、様々なモノを乏しいリソースからひねり出し企画した。
「BAKA BOMB」こと桜花、上陸艇を狙う突撃モーターボート震洋は有名だろうか。

その先陣を切って誕生した忌み子、それこそが回天である。
回天とは幕末期の艦船回天丸より取られ、「『天』を『回』らし戦局を打開する」という願いが込められたものであったが、戦局打開はならなかった。


性能諸元

  • 全長:14.75m
  • 速力:30ノット
  • 射程:23000m/30ノット
  • 炸薬:1.55t
  • 安全潜航深度:80m

※他にも速力重視の2型、電池魚雷を利用し後進や待機が出来る様になった10型もあったが量産ラインに乗らなかった。


回天を搭載・搭載予定だった主な艦

  • 伊47(回天初出撃の玄作戦にて搭載、給油艦ミシシネワ、揚陸艇撃沈)
  • 伊53(回天で護衛駆逐艦アンダーヒル撃沈)
  • 伊58(多聞隊、通常雷撃で重巡洋艦インディアナポリスを撃沈する大戦果)
  • 北上(元重雷装巡洋艦、回天搭載用に改装されるが呉軍港空襲で大破)

開発経緯

日本が誇った独自技術の粋を集めた酸素魚雷。スピード・航続距離・航跡が見えないステルス性・推進力が高いため大量の炸薬を積める積載性。すべてにおいて連合国の魚雷を上回る強大なものであった。
軽巡洋艦大井・北上の重雷装艦改装、駆逐艦島風の重雷装高速駆逐艦設計はこの酸素魚雷の性能を前提においたものである。
連合国も「ロング・ランス(長槍)」と呼び恐れた。伊19が一回の雷撃で空母を含めた二隻を沈め、戦艦を中破させた大戦果はあまりに有名である。
ところがどっこい、このロング・ランスは扱いが非常に難しい物であった。
速過ぎるが故に磁気信管を使えないため、接触信管を使用していたのだが接触感度を設定し間違え波にぶつかった衝撃で暴発、逆に当たっても炸裂せず、
酸素が充填されているためメンテナンスも大変、長射程が仇になり外れた魚雷が遥か彼方の味方を撃沈せしめるなど色々とアレな部分も多かった。
特に信管の問題、速過ぎるが故の精度の低さには頭を悩ませていた。


信管技術の発達は進まず、戦局も悪化しつつあったガダルカナル島失陥後には、すでに人間魚雷の発想が各方面から挙げられていた。
日清・日露戦争の頃からある肉弾攻撃の概念が頭をもたげたが、軍令部はそれを拒絶。
それでもこの発想は無くなる事は無く、1943年末になると甲標的搭乗員であった黒木博司大尉・仁科関夫中尉の二人が軍令部の藤森康男中佐を通し、回天の原案を建言する。
当時の軍令部総長永野修身大将は拒絶したものの、軍令部にこの発想を目に止めた者が居た事や
1944年になり戦局は悪化の一途を辿ったこと、黒木が全面血書の請願書*1を提出していた事も影響したか、
2月に海軍工廠に試作品の作成を命じる。ただし、「脱出装置の実装」という条件をつけての開発開始であった。


こうして○六(マルロク)というコードネームを与えられ、開発が始まった。母体となったのは酸素魚雷の中でもやや旧式化していた大型魚雷・九三式三型酸素魚雷。
これを元に急ピッチで開発が進み、7月には試作機の試験が行われたものの、評価は芳しくなかった。
「魚雷の改造だからバックできない、一回しか突撃出来ないのはどうか」「旋回半径が大き過ぎる、操作性に問題があるのでは」
「潜水艦搭載なのに80mしか潜れないんじゃ潜水艦が危険過ぎるし、潜水艦の機動力を殺ぐ」という3つの問題点が浮上。
さらに、結局脱出装置は実質配備されていなかった。一応初期の機体は搭乗ハッチは手動で開けることは出来たものの、水中からハッチを開けて飛び出せる訳も無く、
すぐに出撃直前に外からハッチをボルトで固定する方式に変更し、結局は必死必殺で臨む他無い兵器という面は改善されなかった。
ところが海軍はこれを制式兵器として認可してしまった。6月のマリアナ沖海戦の惨敗で追い詰められていたとはいえ、自分で付けた前提条件を破棄する辺り判断力がおかしくなっていたのだろうか…
1944年8月、マルロクに「回天」という名が付き、山口県大津島など各地に搭乗員養成のために基地が作られる。回天特攻の始まりである…


実戦での戦果

こうして搭乗員の養成と回天の量産が始まったのだが、資材不足で量産も予定通りに進まず、
さらに潜望鏡から覗いて射角・所要時間を設定し、標的のルートが航路と重なる事をお祈りしながら突撃という操縦法は、会得にかなりの手間を要した。
特に最も有効な夜間突撃は非常に難易度が高く、「手脚と目が六つないと無理」と優秀な訓練生に言わしめるものであった。
訓練も過酷を極め、発案者の一人である黒木大尉は訓練中の事故で瀬戸内海の底に沈んで帰ってこなくなった程である。
黒木大尉は発案者ということもあって無茶をしがちで、沈んだ日も荒天時に訓練を強行したが故であったが。


初陣となったウルシー環礁泊地襲撃ではアメリカの油槽艦ミシシネワと揚陸艇を撃沈せしめる戦果を挙げた。
この時、発案者の一人であった仁科中尉は黒木大尉の遺骨を抱き特攻。ミシシネワを撃沈したという。
その後も泊地襲撃を幾度となく試みるが、厳重な警戒を敷くアメリカ軍の前に大半が失敗。
より難易度が高いが確実と思われた洋上襲撃に力点を移していく。


しかし残念ながらその成果は芳しくなく、その戦果は先の2隻にくわえ


撃沈

  • バックレイ級護衛駆逐艦「アンダーヒル」

損傷

  • リバティ船「ポンタス・H・ロス」:(損傷軽微・負傷なし、死亡なし)
  • ラッセン級輸送艦「マザマ」:(中破・負傷13名、死亡8名)
  • アンタレス級貨物船「アンタレス」:(損傷軽微・負傷なし*2、死亡なし)
  • バックリー級駆逐艦「アール・V・ジョンソン」(小破・負傷なし、死亡なし)

と悲しい結果に終わっている。
出撃数(※母艦に搭載された状態で出港した数)が153基、その内49基が発射された戦果であることを考えると成功率そのものは悪くはないのだが、調達価格が通常魚雷の10倍前後にも達すること、搭乗員の育成コストがかさむこと、運用中の母艦の防御力が著しく低下すること*3などを考慮すると、上層部的には「期待外れ」と言わざるを得ない戦果であった。


しかし実際の戦果はともかく心理的効果はそこそこあったのか、フィリピン~沖縄戦にかけては、アメリカ軍の指揮官たちも回天を強く警戒している記録が残っている。
海軍中佐だった吉田俊雄の手記によれば、終戦後にアメリカ海軍から「洋上に出撃した回天部隊の動向把握と停戦命令」を日本側に要求されたとされているほど。
アメリカは民間船舶の被害統計を今に至るまで発表していないこともあって、実は商船に対してなら知られていない回天の戦果がかなりあったのでは?とも言われているが、*4推測の域を出ない。
というかそもそも使用記録から算出される命中率が15%程度であることを考えると、出撃数と喪失数を顧みるに「記録外の戦果」はあまり期待できなそうだが・・・・・・


とはいえ、基本が魚雷である回天の機動性は決して高いものではなく、また射程も延ばされたとはいっても決して十分ではなかった。
なによりもスロットル操作が微妙で、手順を少し間違えるとすぐにエンストしてしまう「冷走」という問題は根本的には解決しきれなかった。


だが魚雷を一回り大きくしただけという極端な小ささのため、アメリカ軍としては一旦発射された回天に対して有効な対策を持つことができず、
発射前に母艦ごと沈めること以外はなんとかして回避するしかなかった。
洋上で撃沈された駆逐艦アンダーヒルの場合、発進した回天は敵艦の動向を把握しつつ巧みな操縦で、回避を繰り返すアンダーヒルに見事命中した。
この件は詳細なバトルレポートがアメリカ側に遺されており、沈着冷静な操縦ぶりと勇敢さが惜しみなく(アメリカ側から)賞賛されている。


本土防衛戦になった場合、各地の基地からわずかな望みを胸に、無数の回天が伊号に乗って洋上襲撃任務に行けなかったくらいの未熟な搭乗員を載せ
米軍に突撃する地獄絵図が展開されるところであったが、1945年8月15日に日本が降伏し終戦となったため、その地獄は現出せずに済んだ。


出撃:49基
撃沈:駆逐艦1、給油艦1、揚陸艇1
その他与えた損害:大破1、小破4
搭載母艦損害:伊号潜水艦6隻
戦死搭乗員平均年齢:21.1歳



後世の評価

最悪である。まあ仕方がないところであろうか…。
とはいえ、イヤイヤな人間を無理やり乗せただの(むしろコンセプトの時点で搭乗者が率先して突撃しないと当たらない)、
ハッチは開けられないようにされただの(水中じゃなければ問題なく開けられた。単に最も必要な場面では開けられなかったというだけである)、
一切の戦果を挙げられなかっただの(最初の方は一応戦果を挙げている。それが魚雷よりはるかに高い製造コストと、厳しい訓練を潜り抜けた優秀な兵士とに見合うか*5は別問題)、
大嘘や誇張で叩く様な向きもあり、あまり正しい評価をされているとはいえない。
せめて脱出装置だけでも妥協しなければもう少し風当たりは弱かったかもしれない。


なお回天の搭乗員は全員予科練、つまりエリート中のエリートである(しかも全員志願)。
燃料や機材が足りなくなり、パイロットへの道を閉ざされた若者達が回天を選んだのだ。


余談だが世界一般的に「人間魚雷/有人魚雷(Human torpedo/Manned torpedo)」と言えば「敵の港に潜入して船を攻撃する潜水工作兵が搭乗する水中スクーター」を指すのだが、
日本でのみ回天が強烈なインパクトを残しているためイメージするものが異なるという弊害も残している。


回天を取り上げた作品

  • 出口のない海(横山秀夫/小説・映画)
  • 真夏のオリオン(脚色福井晴敏/映画)
  • 特攻の島(佐藤秀峰/漫画)
  • 金田一少年の事件簿(天樹征丸・さとうふみや/漫画)

など



ちなみに艦隊これくしょん -艦これ-では、運営から回天をはじめとする特攻兵器そのものは実装しない(特攻兵器に改造された物や特攻兵器母機となった物などは改造前や特攻兵器を積まない状態を「本来の仕様」として採用・実装している)旨が明言されている。
また、史実で回天と縁のあった一部の艦娘は「アレ」とぼかしながら(どちらかと言えば「名を口にするのも忌まわしい物」と認識してる感じ)も回天の搭載を嫌がる台詞がある。





追記・修正は特攻志願書に二重丸してからお願いします。


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  • スネ夫「悪いなのび太、この回天は一人乗りなんだ。」 -- 名無しさん (2014-02-15 19:29:10)
  • 僕たちの戦争か -- 名無しさん (2014-02-15 21:47:17)
  • 回天に限らず特攻兵器はいろいろ頭が痛くなる代物しかないな…どんだけ切羽詰ってたんだと -- 名無しさん (2014-02-15 22:43:57)
  • 漫画版ゲッターにこれをモデルにした鬼がいたな -- 名無しさん (2014-02-16 06:38:06)
  • 超音速で飛んでくるミサイルに百鬼獣の上半身載っけたやつね。 あれは制御するのがロボだったからまだよかったが…… -- 名無しさん (2014-02-16 09:10:30)
  • ウルトラマンAにも有人ミサイルが出て来たっけな。 -- 名無しさん (2014-02-16 09:56:48)
  • エリートしか操縦できないって時点で特効兵器としては失格だよなあ。 -- 名無しさん (2014-02-17 11:45:47)
  • 発想としては誘導弾と一緒。技術がないため、人力操作というド外道兵器になったけど。 -- 名無しさん (2014-02-17 15:52:27)
  • 回天の戦果は米軍発表より実は多いんじゃね??って説があるよね。まあ特攻を送り出す側としては戦果を上げさせたいって気持ちがあるから仕方がないけど -- 名無しさん (2014-02-17 16:27:16)
  • 因みに、空中用回天とでも言うべき有人爆弾もあった。確か桜花だっけ? -- 名無しさん (2014-05-07 00:33:13)
  • トランザム!トランザム!トランザム!トランザム!… -- 名無しさん (2014-05-20 10:22:59)
  • 2↑亀だが、別名『BAKA BOMB』… -- 名無しさん (2014-08-07 15:02:37)
  • ↑西から登ったお日様が東に沈みそうだw -- 名無しさん (2014-08-07 15:09:47)
  • それでその後、原案を提出した二人の軍人はどうなったん? -- 名無しさん (2014-08-07 17:52:32)
  • ↑順番に読んできゃわかるがどっちも最終的にこれに乗って死んでる -- 名無しさん (2014-08-07 18:13:02)
  • 人をゴミのように扱ってたんだよな、マジで… -- 名無しさん (2014-08-07 18:56:51)
  • 初期はともかく後期のあまり効果が得られないとわかっていた状態で出撃する兵士の心境やいかに -- 名無しさん (2014-08-07 20:59:13)
  • ↑そのための情報操作ですよ -- 名無しさん (2014-08-07 21:02:33)
  • 『命は投げ捨てるもの』を地で行ってやがるな。搭乗員育成の手間と戦果比べたら全然釣り合わんだろうにそんなことも分からなかったのか? -- 名無しさん (2014-08-08 02:20:44)
  • ↑こんな物を採用しなければならない位追い詰められていたんだよ。そして相手が米国。絶望的な状況だったんだ。 -- 名無しさん (2014-08-08 02:35:36)
  • ↑6 そうなのか。まぁ、自分の命も捧げた分、特攻を主導していながら自らが特攻しなかった軍の上層部よりはいくらかましだが、それでも人の命を投げ捨てさせた罪は重いな。自分の理想に他人を巻き込むな、といいたい。 -- 名無しさん (2014-08-08 07:05:31)
  • 当てるためには有能な人間が必要、普通の人だったら当てれず無駄撃ち…なんだこの兵器!?つかえねー!? -- 名無しさん (2014-08-08 07:13:40)
  • ゴルゴがこれを改造して一人乗りの潜水艇にして海賊始末してたな -- 名無しさん (2014-08-08 07:31:50)
  • 自爆特攻は悲しいわ、中東とかね -- 名無しさん (2014-08-08 10:52:16)
  • ↑2 まぁ、その点は反省しなきゃとは思うけど、やっぱり自分は安全な高みにいて、他人には命を投げ捨ててこいというのは、やっぱり怒りを禁じえないわけでして^^; -- 名無しさん (2014-08-08 11:25:02)
  • 俺は、確かに歴史的事実としては痛ましいことだとは思うけど、だからって特攻に参加した人ひとり残らずに「お前らは命を捨てさせられた!犠牲者なんだかわいそうなんだ!」って断言しちゃうのも傲慢だし侮辱だと思うんだ。ひょっとしたら、本当に自国を守りたいと考えてあえて特攻の道を選んだ兵士だっていたかもしれないじゃないか。少なくとも、何千人といる兵士が全部おんなじ考えなわけがない。そういうことにも思いを馳せるのも死者を悼むってことだと俺は信じている -- 名無しさん (2014-12-13 02:53:27)
  • ごう慢だろうがなんだろうがかわいそうなもんはかわいそうだよ -- 名無しさん (2014-12-13 07:51:12)
  • ↑×2その「考え」は、国から刷り込まれ、強いられたものなのだが? -- 名無しさん (2014-12-13 07:53:22)
  • てか、国守る志を持っていたからこそ、こんな無茶な(効果の薄い)物に乗せられたのは可哀想だろ。この国の上の人間はいつもそう。無いに等しい小さなリターンの為に、莫大な犠牲を顧みない。 -- 名無しさん (2014-12-13 15:23:34)
  • 実のところアメリカには未公表というかアメリカ軍が記録をとっていない民間船舶の分があり、戦後すぐに回天の洋上所在を問い合わせられた事実から、洋上で民間船を相当脅かしたのではないかとも言われている(それらしき記録もあり、また後半戦は洋上での輸送船団襲撃に戦術を転換していた事実もある)。総出撃数50基に達しない僅かな量にも関わらずこれほど警戒されていた事実からも、回天の潜在的脅威をアメリカ軍が相当深刻にとらえていたことだけは間違いない。 -- 名無しさん (2014-12-13 15:45:46)
  • うちらもいつ同じ目に遭わされるかわからんし、いざというときにすぐ亡命できるよう準備しとかないとな。 -- 名無しさん (2015-04-08 22:55:09)
  • ゴーヤノギョライサンハオリコウサンナノデチ! -- 名無しさん (2015-10-05 18:30:48)
  • ↑58のおりこうさんはインディアナポリスを仕留めた通常型魚雷なんだよなあ… 58の回天は成果挙げてない -- 名無しさん (2015-11-17 22:26:46)
  • むしろお利口さんな魚雷が別途いるんだから回天はいらないと言ってるのかもしれない。 -- 名無しさん (2015-11-17 23:00:31)
  • アンダーヒルの「いくつもの潜望鏡を確認した」ってのをこういう風にもってきたのか、と感心した<特攻の島 よくあるフー・ファイターなんだけどね -- 名無しさん (2015-11-22 02:47:41)
  • 予科練がエリート中のエリート… -- 名無しさん (2016-01-22 02:50:18)
  • 「よく当たる魚雷を造ろう」って発端から、「人を乗せよう」って発想に至るのが理解できない。やっぱり苦労知らずのボンボンだったって事かね。さすがに上層部も、一回は「アホか」って突っぱねてるんだよね。 -- 名無しさん (2016-12-09 17:01:24)
  • ↑2 完全に事実。予科練は当時においては一流国立大学に匹敵する難関&ステータス。若者の憧れの場。 -- 名無しさん (2016-12-09 17:13:49)
  • 俺が生まれる前に亡くなったお祖父ちゃんが工場でこれのシャフト作ってたんだと。どんな兵器でどんな使われかたされるかも知らされて作ってたそうだけど何を思いながら作ったのかな・・・ -- 名無しさん (2017-04-19 06:26:28)
  • ↑3 どっちかって言うと若い責任感と正義感が変なふうに暴走したって感じかなあ。合唱コンの練習中に泣き出す女の子のメンタルに近い感じ。 -- 名無しさん (2018-09-19 00:49:02)
  • 特攻の精神性の是非はともかく、特攻を前提にした戦術って相当頭悪いと思う。追い詰められながら見栄張ったせいで効率も糞も無くなったのか -- 名無しさん (2018-09-19 01:15:20)
  • 本当に回天部隊の動向を恐れていたかどうかもちょっと元ソース確認しないと眉唾なのよなぁ。そうでなくても潜水艦部隊なんて性質上連絡取りにくいのだから真っ先に停戦命令伝達させないと死ななくてもいい人間が死ぬ事になるからってだけの話かも知れないし -- 名無しさん (2018-09-19 05:11:30)
  • 素人目だと金属資源の無駄遣いにしか思えない、普通に爆弾落として帰った方がいいのでは? -- 名無しさん (2020-04-11 00:32:56)
  • ↑間違えた特攻機じゃないわ、どのみち兵士減らすリスクの方が大きそうだけど -- 名無しさん (2020-04-11 00:36:10)
  • 日本軍は兵士の練度が強みだった。訓練する余裕も無くなってこれを始めた -- 名無しさん (2020-04-11 00:49:38)
  • 米軍からのニックネームはBAKA-BOMBだったっけ、他の何かだったかな -- 名無しさん (2020-05-09 21:49:52)
  • 元から優秀な兵士の数も揃える能力もないのに、食い潰すようなもの 窮鼠猫を噛む状況だったとは言え、小利を得んとして、大利を失う -- 名無しさん (2020-05-09 22:42:17)
  • 回天で沈めれる船は、普通の魚雷で事足りる そもそも人載せようってことになったのは、技術力の欠如が要因の一つ -- 名無しさん (2020-05-09 22:45:50)
  • 特攻兵器の何がまずいって、成功失敗どちらでも死ぬから学習して次に役立てるということができないからなぁ。 -- 名無しさん (2020-05-09 23:06:04)
  • こんなこと言ったら失礼かもしれないがこういうの見てるとそりゃアメリカも原爆投下したくなるわって思う… -- 名無しさん (2020-08-26 14:44:38)
  • そもそも自分から志願というが空軍なんかはベテランほどバカバカしさを知ってて特攻拒否(2/3ほどが機械不良で帰還)して実際に特攻したのは若い学生がほとんどという話もある。こっちはともかく特攻隊は上層部は責任を取って自刃したのはたった一人であとは戦後も財を成して大成功、帰還した特攻兵をいじめぬいた将校は死ぬまで遺族が復讐に来るのを恐れて拳銃を手放さなかったし、特攻隊は日本が追い詰められたのではなく日本人の「やれることがなにもなくなったけど、とにかく何かをやらないと無能扱いされる」という強迫観念から生まれたもの -- 名無しさん (2022-01-22 10:18:37)
  • 存続に値しない国と言うか体制ほど国民の生命を道連れにしたがる典型例よな -- 名無しさん (2022-01-22 12:37:16)
  • 「人間狂って結構!それが戦争だ」これを地で行く兵器だな... -- 名無しさん (2022-01-22 13:27:52)
  • 某お船ゲー(not艦これアズレン)で「恐ろしい武器を身につけているが使う機会がなく少し不満」な回天搭載艦が実装されていた。インディアナポリス撃沈時のエピソード反映とも取れるが、大丈夫なんか。 -- 名無しさん (2022-01-22 13:58:56)
  • 当時のドイツにもネガーという同じような兵器が存在する。魚雷を改造して人が乗り込めるようにして、しかも内部からハッチ開けるのは不可能、なんて言うとまんま回天と同じだが、最大の違いは人が乗り込む改造魚雷の下に本物の魚雷を接続して攻撃にはそっちを切り離して使うという点で『必死』の兵器になる事を回避してる。それでも戦死率は非常に高い危険な兵器であったが -- 名無しさん (2022-01-22 14:22:26)
  • ↑4 敵国に対する信頼が無い(あるいは負の信頼がある)と戦争は凄惨な物になるのよ。降伏したとしてまともな扱いを受けられないと思われてれば降伏なんてできないでしょ? -- 名無しさん (2022-01-22 14:59:18)
  • 報告にあった違反コメントを削除。 -- 名無しさん (2022-01-23 22:51:43)
  • ↑2 -- 名無しさん (2022-01-23 23:27:57)
  • ↑3まあ自分たちが散々ひどい扱いをしてきたから、捕まったらひどい目に合うと思ってしまうんだろうけどな -- 名無しさん (2022-01-23 23:40:28)
  • ↑当時の列強は自分たち以外を人間にあらずとみなしてたから、むしろ正確な評価なんだよなあ… -- 名無しさん (2022-01-23 23:50:00)
  • ↑列強にあらんずば、ってか -- 名無しさん (2022-02-09 03:26:18)
  • 当時は戦死したら「靖国で会おう」と生きる世界が変わることが当然に信じられていた。現代の死が消滅と同義語とはそもそもの死生観が違う。狂ってるとか洗脳とかじゃなくて、それが時代。 -- 名無しさん (2023-06-07 00:51:55)
  • 大学生並みの智識と教養身に着けてる士官以上が正気で本気でそんなの信じてるわけないじゃん。大半はそうでも言わなきゃやってられないから連呼してただけだよ -- 名無しさん (2023-06-07 01:04:39)
  • これ作ったやつ頭悪すぎだろ、コストもかかるし人死なせるし、普通のミサイルとかでいいだろ。なんで特攻させるのかな、だから負けたんだよ -- 名無しさん (2023-07-28 22:33:45)
  • ↑2一流大学出たインテリの思想かぶれや宗教狂いとか現代でも山ほどいるぞ。つかむしろエリートほど極端な思想にはまりやすい -- 名無しさん (2023-07-28 23:17:15)
  • ↑2爆弾三勇士の逸話などを若い頃から見たり子供の頃から聞かされて育った時代だぞ。彼らから見れば人間が乗り込まずに機械任せにする兵器とかのほうが正気じゃない -- 名無しさん (2023-08-05 19:08:48)
  • いつの時代もそうだけど、人間、特に若者の主義や思想や価値観というのは「この時代はこうだった」でまとめられるほど単純なものではない。近代以降は特にそう。大喜びで特攻に向かっていった頭八紘一宇もいれば、手記にボロクソ書き残して死んだ頭わだつみもいるし、素朴な国防感覚から「本当は行きたくないけど、それでもみんなのために行く」って人もいれば、「これそもそもコスパ悪いよね?」って冷静に見てた人もいるよ。 -- 名無しさん (2023-08-05 21:24:51)
  • 遠隔自動誘導装置が使い物にならなかったから人間に直接操作させようってのが特攻兵器の肝。その遠隔自動誘導装置が発展したのが現代のミサイルだからなあ。 -- 名無しさん (2023-08-05 21:37:46)
  • ↑5 第二次世界大戦時にミサイルがあったのか。寡聞にして知らなかった。勉強になるなあ。 -- 名無しさん (2023-08-05 22:23:10)
  • 有名な人類初のミサイル兵器V1とV2は第二次世界戦で使用されたものだし、実は音響誘導魚雷もWWIIで実戦投入されている。こうした「無人誘導兵器」の開発は世界中で行われていたし、実は日本でも普通に行われていた。つまり「ミサイル(という名前ではまだないが)とかでいいだろ」とは日本軍自体も考えてたわけで、思われてるほど日本軍も精神主義一辺倒ではないのだ。ただ普通「無人化できないの?できない?じゃあまだ無理か……」ってなってたところを、日本の場合「無人化できないの?できない?じゃあ有人でいくか!」ってなっただけなのだ。 -- 名無しさん (2023-08-05 23:36:05)
  • 「無人化できないの?できない?訓練した鳩でいけない?」って所もあったとか -- 名無しさん (2023-08-05 23:51:45)
  • 実戦には間に合わなかったが、最初期の無線誘導式対艦ミサイルだって開発してたしな。実験中に無線誘導が不具合起こして熱海の温泉旅館に直撃して死傷者出したあげく、女湯に突っ込んだということで『エロ爆弾』なんて呼ばれるようになってしまったが。 -- 名無しさん (2023-08-31 12:27:28)

#comment

*1 黒木は戦時中のいわゆる「皇国史観」の第一人者である歴史学者・平泉澄の薫陶を強く受けた「皇国青年」であり、平泉自身も戦後黒木に言及している。
*2 ただし視認した回天を攻撃中、過失や火器の暴発で負傷者11名を出している
*3 回天は小型な分限界深度が浅く、搭載したままでは母艦もその深度までしか潜れないため、発見されやすく&撃沈されやすくなってしまった
*4 ただし公表されていないだけなので実際のところは不明瞭である。少なくとも作戦行動中の潜水艦は8/15に玉音放送を聞けたような艦は無いだろうし、まず停戦させなければ油断した友軍が食われる、という意味でさっさと連絡しろとなったのかも知れない。
*5 特攻戦術自体の矛盾ではあるが、そもそも特攻を成功させられる程の技量がある兵士ならば、特攻でその命を散らせるのはあまりにも惜しい訳で…

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