佐倉未来(おジャ魔女どれみドッカ～ン！)

登録日：2014/02/06 Thu 11:12:04
更新日：2023/12/14 Thu 10:40:17
所要時間：約 3 分で読めます

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おジャ魔女どれみ 細田守 異色回 原田知世 モラトリアム 神回 ※日曜朝8時30分です。 二つの道 どれみの選択 どれみと魔女をやめた魔女 おジャ魔女どれみエピソード項目 ※ご覧の番組はおジャ魔女どれみです。

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不思議な人に会いました。
あの人の言った事、あたしもいつか分かる時が来るのかな？

【概要】

佐倉未来とはおジャ魔女どれみドッカーン！の第40話「どれみと魔女をやめた魔女」に登場する女性。
美空町にある小さなガラス工房の主人の若い女性だが、彼女の正体は魔法を使わず人間として生きる魔女。

しかし、魔法を使わなくなっても魔女は年を取るのが遅く、人間と異なり何千年も生きていく。
そのため過去は世界中を転々とし住居を変え、たくさんの人間に会っている。
加えて「好きな人」もできたが、結ばれることはなく、自分の意思で結ばれないことを選ばなければならなかった。

美空町には引っ越してきたばかりであり、ふと訪れたどれみにガラス工芸を教え、また、どれみに美空町を案内して貰っている。

その後はどれみが工房に通うようになり、未来はガラス工芸を教えつつ、自身の過去についても話している。

【別れ】

未来はある日、翌日ヴェネツィアに引っ越すことを話した。
「好きな人」が老人になり、未来をかつて出会った人（未来本人）の娘や孫だと思って「ガラス工芸の勉強をしてみないか」と手紙を送ってくれていたのである。
未来もそれを理解しており、かつて出会った人の娘や孫を演じ続け、その後も続けていく気であった。

「魔女にはこんな生き方もあるのよ。分かる？」

彼女はどれみに魔女を止めた魔女としての生き方を見せ、加えてヴェネツィアに着いてくるかと問うていた。

どれみは悩んだ末、最終的に工房に走るものの結局間に合わず、未来の家の中のガラスのコップと写真、メッセージを受け取っただけだった。

ごめんね。また何処かで……会いましょう。未来

【どれみが受け取った物】

どれみが受け取ったのはそのメッセージだけでは無かった。
人間と姿は似ていてもあまりに長い時間生きてしまう魔女の生き方を見せられ、さらにその後をどうするか、という小学生にとっては重いテーマを受け取っていた。

これまで、どれみは魔女見習いになってから、同じものになった仲間達と苦楽を共にしてきた。

やがて、そのさなかに先々代女王様の悲劇と魔女ガエルの呪いの秘密、魔女と人間の寿命の違いを知っただけだけではなく、魔女界の女王様に会うはずだった和久のぞみがその当日に死んでしまうなどもあり、どれみが人間でいるべきなのか魔女でいるべきなのかその答えを見つける日々が次の回から始まる。

結果的にそう遠くない内にどれみは人間と違う時の流れを生きる魔女としての道を捨てることになるが、それはまた別のお話。

◆登場エピソードについて

第41話「ぽっぷが先に魔女になる!? 」以降の話は、先々代女王様の決着やおジャ魔女達の進路に関する最終エピソードの連続となるため、この話はテレビシリーズとしては事実上最後の1話完結回となる。

ちなみに魔法関係のバンクシーンが全く出てこない珍しい回でもある。

絵コンテは今や世界的に評価されているアニメ監督・細田守。

いい意味でキッズアニメらしからぬ重いストーリーでファンの間ではかなりの人気を誇る。

◆後日談（小説版）
どれみが高校2年になる頃、ハナちゃんの妹、ユメちゃんが未来に育てられていることが発覚。
未来の正体は魔女界の女王様の妹・マジョアヴェニールだった。
女王様が即位する頃に一度会うも、やはり人間として生きたいがために関わりを絶ったのだという。
紆余曲折の末再会する両者＋おジャ魔女。ハナちゃんは妹のユメちゃんに会いたいと頼むも、未来はユメちゃんが成長するまで待つよう頼むのだった。
ちなみに相変わらず世界を転々としている様子。明らかに魔法を使った引っ越し方だが、どれみはユメちゃんが魔法を使っていると推測している。
（その後ユメちゃんは未来の前で魔法を使わないことが判明、結局引っ越し方は不明）
インターネットの発達に伴い自分の足取りが世間に知られるのを恐れガラス関係から手を引くことになる。

彼がまだ私より年下に見えた頃の話。それが今では私よりもずーっと年上になっちゃった。
彼は今、私の事を昔好きになった人の娘や孫だと信じてる。
だから私も彼が昔好きだった人の娘や孫を演じ続ける。

魔女にはこんな生き方もあるのよ。分かる？

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▷ コメント欄

• 何気に細田のおおかみこどもに通じるものがあるね。魔女と人間、オオカミと人間とかさ -- 名無しさん (2014-02-06 14:22:38)
• 原田さんの声が心地よかった。ガラス細工も綺麗だったな。 -- 名無しさん (2014-02-06 14:26:12)
• 今も記憶に残る回。終盤の「彼がまだ～」のセリフを述べつつ鏡台の写真を撫でて閉じるシーンが印象的…。 -- 名無しさん (2014-02-06 14:31:58)
• 小説版で未来さんの正体&その後が出て嬉しかった。 -- 名無しさん (2014-02-06 20:55:33)
• 未来さん好きだな、大人だし達観しているんだけどどこか危うい感じがして -- 名無しさん (2014-02-06 21:12:14)
• おジャ魔女屈指の名エピソードだよな　どれみがもしあの時間に合ってたら…とか妄想が広がる -- 名無しさん (2014-02-21 18:26:30)
• 素敵な話だった、ハナちゃん妹がいたのね。 -- 名無しさん (2014-02-21 19:28:14)
• ナイショ最終話でもわかるように結局どれみは魔女にならないだろうね　というかなってはいけない気もするね -- 名無しさん (2014-03-07 01:13:19)
• 背景のガラス、というかクリアパーツ的な部分みんな手が込んでたよね、この回。どこもかしこも印象的だ -- 名無しさん (2014-03-08 00:11:47)
• 同時に異色作でもある。どれみを1人で行動させるため、ハナを何度も居残りにさせたり、不自然な設定になっている。 -- 名無しさん (2014-08-09 19:20:51)
• 不老長寿キャラクターの生き方の一つを教わった話。それまではただ「死にたい」って思ってたキャラばかりだったのが、未来さんの「あちこち転々としながら生きる」というケースは個人的に初めてだったので「こういうパターンもあるのか」と思ったな。 -- 名無しさん (2014-12-31 20:29:05)
• 時をかける少女に出てくるY字路の演出ってこれが元ネタなのね -- 名無しさん (2018-07-21 22:40:28)
• エピソード項目に該当していたため、項目名を「どれみと魔女をやめた魔女(おジャ魔女どれみドッカ～ン！)」から「佐倉未来(おジャ魔女どれみドッカ～ン！)」に変更しました。 -- 名無しさん (2023-08-02 23:54:48)

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