BAMBOO BLADE

ページ名:BAMBOO BLADE

登録日:2014/01/16 (木) 15:55:17
更新日:2023/12/08 Fri 13:52:25NEW!
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『BAMBOO BLADE』とはマテリアル・パズル清杉でガンガン読者にはお馴染みだった土塚理弘を原作、
後に咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-Aの作画を担当する五十嵐あぐりを作画とする、
ヤングガンガンで連載されていた剣道漫画およびそのシリーズのこと。
この項目では一作目『BAMBOO BLADE』とアニメ版を紹介。


キャッチコピーは3巻の帯に書かれていた『女のコの真剣(ホンキ)魅せてあげる!』


当初は「土塚が『女子』剣道?色気無いのに青年誌?」と危ぶまれていたが、何だかんだで人気が出てアニメ化もされ、
シリーズは次作『BAMBOO BLADE B』、3作目『BAMBOO BLADE C』(作画は高尾じんぐ)と4コマ漫画『BBデフォルメ』までがビッグガンガンで連載された。


なお、世界観は清杉と繋がっている様子。



【執筆にまつわる色々】

マテパを月に2話、清杉を季刊で描いていたにも関わらず、仕事をしたくてしかたがないワーカーホリックな原作者。
しかしさすがに連載が忙しいので、新作連載の話をもらった時には作画を別の人に任せることに。
そして「自分より女の子を描くのが得意な人が描くのに」ということで、以前から興味があった女子剣道を題材としたそうな。
あと学園コメディという土塚的に得意なジャンルなので。


バンブレは隔週連載だったが、それまでの仕事は減らしておらず、
おかげで一時期にはマテパ(相変わらず月2話掲載)、季刊の清杉、さらに今作のネームを月2話分とアホみたいな仕事量になったが、
それでも「もっと仕事下さい」とガンガンの作者コメ欄で血迷った言葉を口走っていた。忙しいと違うのか。


ちなみに土塚は剣道の経験が体育の授業レベルでしかなく、執筆にあたって周囲の剣道部の経験者に色々話を聞いたとか。「剣道=臭い」的なネタも実話が元。


また作画面ではあぐりに任せている部分が多い。
キャラデザや私服などのデザイン面のみならず、デフォルメverやネームにはない描き文字・リアクションなど、あぐり自身によるキャラ付けも多いとか。
また時々すっごい大雑把なネーム送ったり、ギャグ混じりのネーム送ったりしていたらしい。



【おはなし】

愛車インテグラのローンで生活が苦しい室江高校のグータラ非常勤講師、石田虎侍。
顧問を務める剣道部の指導にもやる気が出ないが、ある日飲みに誘ってきた高校時代の先輩に
「自分の指導する女子剣道部と勝負して勝ったら1年間父親の経営する寿司屋で寿司食い放題にしてやる」
と話を持ちかけられて俄然その気になり剣道部強化に乗り出していく…


剣道の試合や全国大会で熱血バトルどうこうといった話では無く、
普通の部活や高校生活、それを指導していく中で成長していくオッサンと少女のコメディ成長物語。
おかげで強豪校に取材しに行った時はあんま漫画に活かせれなかったらしく、次作『BAMBOO BLADE B』にてようやく活かせたとか。



【登場人物】

多いので一部だけ。


  • 石田虎侍/コジロー

忘れられがちだが、今作の主人公は彼。
生徒たちには慕われているが、軽くグータラな性格で大人・社会人として未熟。
しかし剣道部に力を入れ出し、川添珠姫という逸材と出会ったことで彼も変わり始めていく。
レイミママとのトラブルで、今学年限りでの解雇を申し渡され、それを撤回させるべく部の実績を上げようとする。
最終的に解雇通告は「バニッシュ学園」で部の知名度が上がったことで破棄されるが、自身はその一連の流れの中で己の未熟さを自覚し、
タマちゃんの進級と入れ替わるように室江を去る。土塚によれば、その後関係者がバニ学を見たというとある高校に招かれ、問題を抱えた女子剣道部の顧問に就いたとのこと。
『BAMBOO BLADE B』では室江高の話題が出た時にたまーに話の端に出る程度だったが
『BAMBOO BLADE C』ではインターハイにて室江高の生徒たちの超近くで変装しながらタマの試合を観戦していた。


みんな大好き、小さくかわいく強いタマちゃん。
当初は世間知らずで愛想もよくないヲタ少女だったが、剣道部などでの交流を通じ成長していく。
詳しくは項目参照。


室江剣道部部長。親しみやすい性格からか、アニメでは人気投票1位に。
けど原作アニメ共にコジローの嫁。


  • 桑原鞘子/サヤ

キリノの幼馴染。ギターや小説と色々手を出すがイマイチうまくいかない。
メインシナリオでは影が薄く、やや不遇。
終盤のある試合を観戦した時も剣道部員でサヤだけヤムチャ視点に。


  • 宮崎都/ミヤミヤ

剣道部新入部員。一見華やかで礼儀正しい美少女だが猫を被る性格であり、中学時代はヤンキーのリーダー格。
面倒見は良くしっかりしており、色々と年齢不相応に幼いタマやドジを多発するサトリに接する姿は姉のよう。本人は妹だが。
また彼氏であるダンに対する愛情も本物。当初はダンに付き合って入っただけっだが、次第に剣道に熱意を持つように。
アニメでは喫煙や自転車2人乗りなど一部シーンとそれに絡むストーリー修正をくらった。


室江高校1年であり、中学時代は有名選手だったが高校に入ってからは剣道を辞めている。
しかしキリノやミヤミヤの勧誘によって…
真面目な性格だが尋常ではないドジっ子。
詳しくは項目参照。


  • 中田勇次/ユージ

タマの幼馴染。
周囲がアレなため「普通」「平凡」と評されるが、学年4位の成績に中学時代は県大会ベスト8の実力を持つと実は優秀。
性格は基本的に真面目な好青年で、剣道に対しては「竹刀で語る」と言いだすほどの熱血。
基本的に男子冷遇の作風に加え貧乏くじをひく不憫な子だが、付き合いが長いだけあってタマの変調には敏感。
BAMBOO BLADE Cでは朝比奈希輝(キキ)に押されているかに見えるタマを前に、不気味な予言を…。


  • 栄花段十朗/ダン

ミヤミヤの彼氏。とっぽい外見であり、当初ミヤミヤを連れてきた時は2人の容姿のギャップにコジローとユージがキレた。
いつの間にかデフォルメ体形で描かれるのが基本になり、そのことに対するメタ発言も時々ある。


  • 石橋賢三郎

コジローの高校時代の先輩。今でもコジローとは仲がいい。
実力は今も昔もコジローよりも強く、作中で初めてタマちゃんと渡り合った人物。
しかし大事な場面で負けるクセがあり、高校時代には昇龍旗という大会でコジローに負け優勝を逃した。
そのことを今でも気にしており、何かと付けてはコジローを勝負事に誘って優勝トロフィーを奪い取ろうとする。


バンブーブレード終盤、および以降のシリーズの主要キャラたち。
項目参照。


  • 小田島礼美/レイミ

ミヤミヤの幼馴染にしてストーカー。
彼女がテレビの人気番組「バニッシュ学園」にミヤミヤと室江高剣道部を紹介する投稿を送ったことから、物語は剣道小町たちを巻き込んで大きく動く。


  • レイミの母/レイミママ

室江高校の理事長の妻の友人。
超自己中な性格であり、ある意味アダラパタ以上のクズ。


アニメでは25話に一度しか出ない灰色ねこが!


  • いぬ

出番が少ない。


  • 鍋山一花/イツカ

続編『BBデフォルメ』のキャラだが、便宜上本記事で扱う。
タマちゃんの2年進級と同時に室江高校に赴任した体育教師。コジローが退職し空席となった剣道部の顧問となる。
BAMBOO BLADE Cの鍋山沙美(サミ)の姉で、当初の遠征先の部員が牡蠣の食い過ぎで全滅したと知るや、妹のツテで亀之宮高校との遅延をアレンジしたりする。
選手としても全国大会(中学か高校か大学かは不明)に出場歴があるが、指導者としての素質があり、教師の道へ。
お嬢様風のサミとは対照的に、大型バイクを乗りこなすパワフルな女性。
しかし毎日サミが懸命に作る不味い料理を食べさせられているようで、「料理が作れる嫁が欲しい」と嘆く日々。
Cにも登場し、全国大会個人戦準々決勝でのタマちゃんとキキの対戦に立ち会う。



【アニメ版】

2007年秋から2クールに渡って放送された。アニメ化の性だが基本的に賛否両論であり、原作者の作風に慣れている人ほど否定的になりやすいかも?
EDテーマ「STAR RISE」の歌詞が「あんこ入りパスタライス」と聞こえると話題になった。
一部除いて曲の作詞は故・河井英里さんが担当。またタマ役の広橋涼が歌う「SUNFLOWER」の河井英里版が追悼アルバム「ひまわり」に収められている。



ストーリーは原作が連載中だった関係もあって、インターハイ県予選以降の19~26話は鈴木凛との出会いと戦いを中心とした完全オリジナルのシナリオに移行した。
尺を確保しているだけあって、原作との雰囲気の違いに対する評価は分かれていても話自体はきっちりまとまっている。


アニメで特に文句言われる原因となっているのは主にキャラの描写や間といった部分。
全体的に『美少女剣道』という側面が強まり、
やや肉感的な作画やテカる肌、やたら生足強調するフェチ描写などは原作が色気皆無なこともあって喜ばれたり辟易されたり。
また細かいキャラの描写などもそこそこ改変をくらっているのも不満が出る原因。
主な犠牲者はコジロー、小西、タマ父。特にタマ父は完全にウザキャラと化している。


一方でタマちゃんが買おうとしていたDVD-BOXの作品が『マテリアル・パズル』に差し替えられていたり、
まさかの清杉が出演といったファンサービスはおおむね好評。
あと松戸高校の面々が好きな人には出番が増えて嬉しいかも。ただし浅川役の人の棒読みっぷりは酷い
まあそもそも演じたのが声優でなく当時10代のファッションモデルだったので無理からぬ話だが。


あと劇中劇『ブレイドブレイバー』関連は異様なまでに力が入っており、アニメ化に際して大幅な設定変更が加えられた。
真の主役(ここ重要)シナイダーをはじめとする追加キャラや、詳細なキャラクター設定、バイク型のメカ、巨大ロボット、
全52話のストーリー構想や劇中で製作された劇場版のプロットが用意されている始末。
また幾つかのシーンが劇中で紹介されているほか、サントラには『超剣戦隊ブレードブレイバー』や『シナイダーのテーマ』がFULLで収録されている。
両曲とも救急戦隊ゴーゴーファイブのOPを歌った石原慎一が歌い、作曲は百獣戦隊ガオレンジャーの作曲である中川幸太郎というパネェ布陣。
ちなみに曲調的な意味でも、声量的な意味でもけっこう難しい歌です。



ついでにアニメ版のその後を描いたゲームも発売されている。
ゲーム自体はまあ、アニメ作品のゲーム化という時点で大体お察しできると思う。
ただキャラクターのイベントは豊富であり、松戸高校のメンバーやメイはおろかアニメキャラの鈴木やキャリーも出てくるので、好きな人は買って損はない。
あと水着とか色気が欲しい人も。






追記修正おねがいします。


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  • これ項目名に(漫画)つけなくていいんじゃない? -- 名無しさん (2014-01-16 16:39:30)
  • ↑かもね。まあ、あっても困らんけど。 -- 名無しさん (2014-01-16 17:36:24)
  • 「N」じゃないよ、「M」だよ -- 名無しさん (2014-01-16 19:13:03)
  • 梅子とウラの頂上決戦の出来が良すぎた。 -- 名無しさん (2014-01-22 21:49:27)
  • バニ学編あたりから土塚漫画として読んでる層と美少女部活モノとして読んでる層が出してる感想違うのが良く出てたと思う -- 名無しさん (2014-01-23 00:25:08)
  • 剣道マンガとして面白いとは思わなかった。今では大好きだよ! -- 名無しさん (2014-01-24 19:07:45)
  • あくまでコジローの成長物語だから、それがわかってるか、女の子達が主人公だと思っちゃってるかも感想では大きく影響する -- 名無しさん (2014-01-24 19:19:14)
  • ↑アニメもそんな感じだな。コジローが少し脇に追いやられてるのに違和感あった。 -- 名無しさん (2014-01-24 21:32:14)
  • いいキャラしてるし、題材も良いし、作画も良いが、漫画として面白かったかどうかは結構評価が分かれるというか…なんか、迷走してる感もかなりあったし -- 名無しさん (2014-07-12 06:53:36)
  • 13巻の内容だけでも買う価値はあったと思う -- 名無しさん (2014-07-12 06:57:40)
  • 途中までは発売ごとに、んで他のマンガが増えたのもあって最後辺りは一気に買った自分は気にならんかったが、若干グダったのは確かだったわ(汗) その分終盤に活きたとは思うが -- 名無しさん (2014-07-12 10:42:35)
  • ↑5 読者の求めてる物と作者の書きたい物の違いが大きく出たのが終盤って感じだな。絵柄から言って読者の求めてたのは女の子達の物語だし、アニメ化するまで受けたのもその辺。同時期看板だった咲とここまで差が付いたのは、バンブレが受けた原因を作者が全く理解してなかったって所。いや理解してやってたのかもしれないけど、おっさんやコジローの物語が書きたいなら何故萌え絵の作画を付けたって言いたくなる。作画の方は咲阿知賀で受けてたの見て尚更思った。 -- 名無しさん (2014-07-12 11:37:24)
  • 多忙すぎる中でも仕事がほしいなんて、かなり創作意欲が煮えたぎっているんだなぁ・・・。 アマチュアの欠片的創作者として見習いたい限りだ。 -- 名無しさん (2015-01-24 10:50:18)
  • 咲みたいな美少女推しのBBなんて、何の価値もない、一過性の萌え漫画にしかならんと思うけどなぁ。そのクールではそこそこ人気出るかもしれないけどそれで終わり、続編も出ずに忘れ去られるだけの佳作にしかならないでしょ。 -- 名無しさん (2015-04-07 11:10:06)
  • 今見てもキリノが一番可愛い -- 名無しさん (2021-06-05 17:22:33)

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