ヒカルが地球にいたころ……

ページ名:ヒカルが地球にいたころ__

登録日:2011/09/01(木) 17:01:40
更新日:2023/12/08 Fri 11:48:28NEW!
所要時間:約 5 分で読めます



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ライトノベル 野村美月 竹岡美穂 ファミ通文庫 幽霊 ミステリー 源氏物語 ハーレム ヒカルが地球にいたころ……




「心残りがあるんだ」


恋多き学園の"皇子"ヒカル――その幽霊が、是光の前に現れそう告げた。


このまま幽霊につきまとわれ続けるなんて冗談じゃない! と、渋々"心残り"を晴らす協力をすることにした是光だが、
対象の左乙女葵――"葵の上"と呼ばれる少女は、頑なに話も聞こうとせず、生徒会長の斎賀朝衣にも不審がられ、敵視されるハメに。
そんな時、ヒカルの死にまつわる、ある噂が聞こえてきて―!?
(1巻より抜粋)




『ヒカルが地球にいたころ……』は“文学少女”シリーズでお馴染みの野村美月&竹岡美穂のコンビによるライトノベルシリーズ。全10巻。


登場人物の名前から分かる通り、『源氏物語』が下敷きにされている。
前作同様に学園ミステリーでありながらも、登場人物の恋愛に関する描写も書かれている。
舞台となる平安学園は階級意識が強い風潮にあるため、“文学少女”シリーズ以上にドロドロとした人間関係が楽しめる。まあ元ネタからしてNTRとかヤンデレとか満載だし……。
もちろん、病んでるキャラも多い。さすがは野村先生。
とは言いながらも読み終えるとスッキリと透き通った気分になれるのも前作と同じ。


ガンガンONLINEで漫画版も連載していた。全3巻。


[登場人物]
◎赤城是光
本作の主人公。
赤みがかった髪の毛とつり上がった目つきのせいで小中学校と友達がおらず、新しい環境で友達を作ろうと平安学園には受験にて外部入学したが、
入学前日に事故に遭い高校デビュー失敗。(しかも風貌もありあることないこと噂され、学園一のヤンキーと呼ばれる)
死んでしまったヒカルのことが見える唯一の人間で、ヒカルの“約束”のために東奔西走することに…。
祖父の影響で女を信用しないことをモットーにしているがヒカルの頼みは全部女絡みなため苦労している。



◎帝門ヒカル
名門の生まれであり男性でも惹かれてしまうような容姿のため、学園女子の憧れの的で「ヒカルの君」と呼ばれる。…いつの時代だ。
そして当の本人が大の女好きで学園内外問わずイチャイチャ。
ただ、「リア充爆発しろ!」と読者が思う必要はなく、1巻の冒頭から死んで登場。
しかし生前に女の子と交わした約束を叶えられなかった未練からか、幽霊として現世に留まる。その数およそ……やっぱヒカル爆発……いやもう火葬も済んだっけ
以後は是光の呪縛霊…もとい友達になる。



◎式部帆夏
多分全体を通してのヒロイン
男勝りで当初是光を痴漢呼ばわりしていたが、実はHPに自作小説をアップし、掲示板の恋愛相談書き込み全てにレスをしている「恋愛の達人・ぱーぷる姫」である。
是光にその秘密を知られ、葵攻略の助言を請われたことで彼の理解者になっていく。
原典は源氏物語の作者、紫式部その人だと思われる。
[[『そこ、ななせ改とか言うな』>琴吹ななせ]]



◎左乙女葵
1巻のヒロイン。平安学園高等部2年。附属幼稚園からのエスカレーター組・通称「貴族」。
その育ちや容姿から「葵の上」と呼ばれている。だからいつの時d…
小さい頃からヒカルの結婚相手と決められていたが、とっかえひっかえ女の子と仲良くするヒカルを怒っていた。
原典は光源氏の幼なじみであり最初の妻だった葵の上。



◎奏井夕雨
2巻のヒロイン。平安学園高等部1年。受験による外部組。
1年前のイジメにより、古い木造アパートの一室で一日中籠っている。
ヒカルの「心残り」の一人ではあるが、恋人では無く、恋を知らないというやや特殊なポジションに居る。
非常に気弱で無気力だが、記憶力と想像力が超人レベル。
原典は光源氏と一夜を共にし亡くなった女性である夕顔。



◎斎賀朝衣
平安学園生徒会長で、学園では教師も頭が上がらない存在。
葵のお世話役であり、葵の見識は朝衣によるものが多い。
ヒカルの友達を名乗る是光のことをよく思っておらず、よく敵対している。



◎近江ひいな
平安学園報道部。スクープ取材のためなら、男子トイレにも侵入する。ちなみにそのとばっちりは是光行き…。
ヒカルの死の真相を追っており、ときには生徒会長である朝衣にも臆せず挑発まがいな質問を試みる。



◎若木紫織子
3巻のヒロインにして現在唯一のロリ
あだ名は「しーこ」。
とある事情によりヒカルが文字通りお買い上げし、数年後に自分のvirginをあげる約束をした小学四年生のツインテロリ。
ヒカル爆発…もう火葬済みだった


見た目通りの可愛く健気な性格…かと思いきや非常にシビアな一面を持つ。是光曰く「クソガキ」。彼女のせいで是光はロリコン疑惑をかけられた。
原典は『若紫』に登場する藤壺にそっくりな容姿をもつ源氏物語屈指のロリの紫の上。





以下三巻ネタバレ



半ばプロポーズに近い形で是光が紫織子を引き取ったことで赤城家に住むこととなった。是光とは兄妹の仲となっている。







尚、タイトルの「ヒカルが地球にいたころ……」の“……”は3つでなく6つなのは画数的に良いからという作者のこだわりがある。


あと、各巻のタイトルにはヒロインをイメージした花の名前が付いている。



「ねえ是光、僕の代わりに追記・修正してくれないかな?」


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  • 読み終わった。まとめ方としては、文学少女より綺麗に終わったと思わせてくれた。こっちはドロドロしてはいるけど、文学少女の方は殺伐としてて被害者も何人か出てるから、こっちのが生きやすい世界ではあるな……。 -- 名無しさん (2014-08-24 14:57:14)
  • 文学少女よりハーレム度増した分闇は薄らいだよね。慣れただけとも言うが。 -- 名無しさん (2015-02-03 16:23:50)
  • 10巻の最後の方で涙が出た。言い終わり方したと思う。 -- 名無しさん (2017-01-19 22:50:02)
  • ネタバレ、是光がお付き合いを始めた相手は帆夏。 -- 名無しさん (2017-12-12 16:48:48)
  • 近江ひいなのキャラクターが素敵だった… そして彼女の結末には泣いた -- 名無しさん (2017-12-16 23:09:39)

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