登録日:2012/09/28(金) 21:05:32
更新日:2023/11/21 Tue 11:06:46NEW!
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クレヨンしんちゃん bgm 神曲 神演出 ひろしの回想 野原ひろし 21世紀を手に入れろ 涙腺崩壊 人生 父親 夫 家族 オトナ帝国 涙腺破壊兵器 回想 浜口史郎 大人になったら意味がわかる項目 大人になれば身に染みる 楽あれば苦もある 人生も捨てたもんじゃない 年をとるほど共感できる
「とうちゃんはとうちゃんなんだよ、このにおい分かるでしょ」
「ひろしの回想」は映画「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」で使用されたBGMである。作曲は浜口史郎。
◆概要
大人達を連れ戻す為に20世紀博に突入したかすかべ防衛隊だが、しんのすけ以外は捕まってしまう。
しんのすけはシロとひまわりを連れて大人達を探す中、遂にひろしを発見。
しかし、“イエスタデイ・ワンスモア”(オトナ帝国)の放つ「懐かしいにおい」によりひろしは現実から逃げ、子供の頃に戻っており、
しんのすけの呼び掛けにもそっぽを向く。
「だったら、今のにおいだぞ!」
「懐かしいにおい」で子供に戻ったなら「今のにおい」なら大人に戻れるかもとしんのすけはひろしの靴を脱がして嗅がせる。
ひろしの足は臭い、それは今までの人生が積み重ねた現在の臭いだからである。
自分の足の臭いで意識を失ったひろしの脳裏には、自分の今までの記憶が蘇っていく……。
幼少期に父・銀ノ介の自転車の荷台に乗って一緒に釣りに行った記憶。
故郷の田んぼを、学生時代に彼女と共に、歩いた記憶。
別れて雪の中を一人で、歩いた記憶。
故郷を離れて上京し、就職した記憶。
覚え始めで仕事のミスを注意された記憶。
上司や同僚に飲み屋で励まされた記憶。
みさえとの出会い、桜並木でのデート。
しんのすけの誕生に雨の中駆けつけた事。
35年ローンで家を新築した事。
真夏の中の外回り、仕事の打ち合わせ、夜遅くまでの残業、電車の中で眠くなるまで疲れて帰って来て、出迎えたしんのすけやひまわりにちょっとのいたずら。一緒に風呂に入り、風呂上がりの一杯。
帰りを待っている家族がいる、笑い合える家族がいる、今まで歩んで来た辛くも楽しくもある過去がある……忘れていたそんな記憶が蘇る。
その記憶の中で最後に流れてきたのは奇しくも自分が父親にしてもらったのと同じ、しんのすけを荷台に乗せ、家族みんなで釣りに行った記憶だった。
回想が終わり、現実に戻ったひろしは涙を流して横たわる。
そして、しんのすけの問いに、抱き締めながら答えるのだった。
「とうちゃん……オラが分かる?」
「ああ……ああ……!!」
◆解説
人気作品であるオトナ帝国の各シーンでも、場面と相俟ってかなりの人気と好評価を得ている。*1
また、作中クライマックスで流れる「21世紀を手に入れろ」の前半部分は「ひろしの回想」がアレンジされた物である。
過去を思い出す「ひろしの回想」が未来へと向かう「21世紀を手に入れろ」の前半部分に使われているのは、
過去を振り切り、未来へと向かう意思の現れと言われているとかいないとか。
実はこのシーンの舞台となるEXPO'70は、しんのすけ目線(現実の目線)だと非常に不気味なものとなっている。
というのも広大に見える大阪万博はひろしの幻想であり、実際はそう広くない部屋に、絵に描いたハリボテがかき集められた空間なのである。
当然ひろしは児童期の小さな姿に戻ってなどいないし、ひろしが会話している銀ノ介達も妄想の産物…自分の父親がハリボテの昭和の中で、過去に逃げ込もうともがく姿など見たくはないだろう。
その幻想から逃れ切った二人の絆の強さもまた、このシーンの印象を強くしているのだが。
「オレの人生はつまらなくなんかない!
家族がいる幸せを、あんたにも分けてやりたいくらいだぜ…!」
ひろしの後、みさえも「今のにおい」によって記憶を取り戻すが、その時の回想は無いどころか、ほんのわずかなシーンしかない。
尺の都合もあるとはいえ、扱いの差よ…*2
なお、『オトナ帝国』はせましがアニメに登場する前の話の為、この時の回想にせましは一切登場しない。
追記・修正は自分の人生を振り返りながらお願いします。
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▷ コメント欄
- この項目見るまで今までひろしがコナンみたいに縮んだのかと思ってた -- 名無しさん (2013-10-04 01:35:50)
- 実際は精神だけが退行してたってこと? -- 名無しさん (2014-02-27 19:05:06)
- だろうな>精神だけ退行 「過去の匂い」はあくまでノスタルジーに浸らせるだけだし -- 名無しさん (2014-02-27 20:06:21)
- 部屋の内装がハリボテっていうのがまた…気付いた時「うわぁ…」っておもった -- 名無しさん (2014-02-27 20:24:34)
- 靴の臭いで泣かせてきてそしてそれをまたギャグに使うとは… -- 名無しさん (2014-02-28 16:36:19)
- ガキの頃にみた時はそうでもなかったが今なら泣ける自信がある -- 名無しさん (2014-02-28 19:53:37)
- 歳を重ねるごとに(涙腺が)ヤバくなるよな -- 名無しさん (2014-02-28 20:09:40)
- ひろしの両親がしんのすけが迎えに来たときに仕方なさそうにどこかに去っていくのも、家族の象徴みたいだよな -- 名無しさん (2014-03-03 11:52:16)
- 人並みの思い出がないから別の意味で泣きそうになる -- 名無しさん (2014-06-07 16:07:25)
- しんのすけが産まれたときは本来どしゃ降りの雨だったのに、この回想だと降っていないのが残念 -- 名無しさん (2014-06-07 16:42:50)
- 雨じゃないとしんのすけって名前が付いてないもんな -- 名無しさん (2014-07-30 16:26:54)
- こんな人生送ってみたかったというので泣ける -- 名無しさん (2014-08-05 07:21:51)
- 子供の頃にしか味わえない幸せもあるが、大人にならないと得られない幸せもある。昔の方が良かった…と思ってしまうが、今の暮らしも悪くないと思わせてくれる。そんなシーン。 -- 名無しさん (2014-08-31 12:24:03)
- 中盤で流れてくる笛の音色?がすっげえ優しい音で大好きなんだよなぁ。いつか結婚して子供できたらこの映画もう一回観たいわ。 -- 名無しさん (2014-11-14 20:30:45)
- 藤原さんの「ああ……ああ……!!」がすごいグッと来る -- 名無しさん (2014-11-14 20:54:49)
- ↑あれはマジで凄かった。声優って凄いなと思った瞬間。そして涙腺崩壊。 -- 名無しさん (2014-11-14 21:01:19)
- 小学生ぐらいの時に始めて見たけど、当時はそんなに感動はしなかったけど、大人になってから見たら目頭が熱くなった。大人と言ってもまだ19だけど。 -- 名無しさん (2014-11-15 01:44:25)
- 恐ろしいのはひろしはこれでもまだ両親が健在で、しんのすけもひまわりも結婚しておらず、孫がいないということ。ひろしより年上の年配者への破壊力はもっともっと跳ね上がっていくんだよな。当時うちの爺ちゃんなんてトイレ直行して帰ってきたら顔が真っ赤だったわ… -- 名無しさん (2014-11-15 04:10:40)
- このシーン、耳すま以上に鬱になりそうなもんだが、そういう文脈で語られたところを見たことがない。 -- 名無しさん (2014-12-09 12:56:47)
- クレしん史上最も泣けるシーンだと思う。しんちゃんから見てひろしはずっと父ちゃんなんだね… -- 名無しさん (2015-02-16 17:49:05)
- この映画でもひろしが主役だったと思う -- 名無しさん (2015-03-07 02:09:13)
- 最近見たけど、このシーンでめっちゃ泣いた…家族大事にしようって思えた -- 名無しさん (2015-05-28 19:22:53)
- ノスタルジーに浸れる程度の経験はしておくべきあったな。 -- 名無しさん (2015-07-15 19:06:13)
- ガキの時でもジーンと来たのに大人になってからこのシーン見ると、もうね -- 名無しさん (2016-02-29 20:42:01)
- このシーンは未婚だと本当に -- 名無しさん (2016-12-08 16:11:50)
- みさえの回想は省略されてるのがなんともw -- 名無しさん (2017-04-21 15:30:15)
- ロボとーちゃんにもこの記憶がコピーされていたと思うとな… -- 名無しさん (2018-04-29 04:21:46)
- チーターと化したみさえが自分の息子の尻で我に帰るシーンが野生王国でもあるけど、このシーンのオマージュだろうか? -- 名無しさん (2018-04-29 07:48:09)
- しんのすけが現れた瞬間、ひろしの父ちゃん母ちゃん(つまり秋田の爺ちゃん婆ちゃん)が離れていったのがなんか意味深 -- 名無しさん (2018-07-12 06:00:47)
- このシーンの後だけど、夕焼けに染まる住宅街でカレーの匂いにやられそうになるのも分かるわ。子供のころ暗くなる直前まで遊んで帰る時の光景にそっくりで泣きそうになる。 -- 名無しさん (2018-07-12 13:26:04)
- 違反コメントを削除しました -- 名無しさん (2018-08-19 10:37:52)
- 自分が体験してない経験でも父親とか友達とか、似た風景や空気の熱さを思い浮かべてしまっただけで泣けてくるのはキツい…… -- 名無しさん (2018-08-19 11:26:10)
- 自分が体験してなくても、この映画を見るまでのクレしんを観てきた分の感情移入があるからヤバい。 -- 名無しさん (2018-11-29 10:32:53)
- ロボとーちゃん公開当時、遅れて見に行く友人に予習と称しオトナ帝国を直前に見せたのは未だに反省してる -- 名無しさん (2019-03-28 22:17:24)
- ↑鬼畜だわアンタ、だけど正しい判断 -- 名無しさん (2019-09-06 03:03:55)
- 昔はそうでもなかったけど、今見るとひろしの気持ちが分かって仕方ない。冒頭の風間くんとしんのすけのやり取りの「懐かしいってそんなにいい事なのかな?」「風間くんもそのうち分かるよ」ももうね… -- 名無しさん (2021-07-06 00:00:34)
- こうやって子持ちの親が幼児退行してるの見たら、そりゃケンも自分の計画に疑問を持つよなあと何か納得が行くよね。日本中の大人がこの時のひろしみたいな有様になるんだから -- 名無しさん (2022-03-23 19:19:04)
- ひろしのあの涙って敵の術中に嵌ったからとはいえ過去の幸せにすがり今ある幸せ(=家族)を裏切ってしまった自分の不甲斐なさに対する涙でもあったのかな。 -- 名無しさん (2022-07-31 00:28:12)
- 来年でひろしが平成生まれに -- 名無しさん (2023-04-01 00:55:19)
- 感動と同時にやり場のない虚しさも感じる、ヒロシのような人生を歩みたかった -- 名無しさん (2023-09-07 19:43:48)
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*2 一応みさえも後年放映された「オタケベ!カスカベ野生王国」にて似たシーンが流れたので、不公平ではなくなったと言えよう
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