登録日:2010/11/06(土) 04:32:31
更新日:2023/10/20 Fri 12:59:03NEW!
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―――これは
小さな小さな
彼らから始まる
物語―――
『Holy Brownie(ホーリーブラウニー)』とは、六道神士によるギャグ漫画作品。
成人向け漫画雑誌「COMIC激漫」にて、1996年から1999年まで連載。その後休載していたが、一般誌に移籍し再開。「ヤングキングアワーズ」や「ヤングキングアワーズプラス」などで2001年から2010年まで不定期で連載していた。
単行本は全6巻。他にも電子書籍限定で未収録話2回分(ネタがセンシティブ過ぎて収録を見送った回と「COMIC激漫」版最終回)を収めた「Holy Brownie -Missing Link-」が発売されている。
Brownie(ブラウニー)とは西欧における妖精のことで、一晩で靴を作ってあげる『小人の靴屋』なんかが有名。
あらすじ
ファンタジア・スペースの使いである妖精コンビ「ピオラ」と「フィオ」。二人は神様の命により、様々な時代・世界に現れては、困っている人の手伝いをしたり願いを叶えてあげたりしていた。
現世にいられるのは夜の間だけ。
決して人間に姿を見られてはいけない。
グリム童話の「小人の靴屋」に出てくる小人のようなこの二人。
でも、まわってくる仕事は、童話のようなファンタジーでメルヘンなものとは程遠いおかしなものばかりで………?
1話完結型のギャグ漫画であり、アニメや漫画、政治に歴史など、様々なネタが多く使われている。
また、風刺やブラックジョークが非常に多く、レイプ食人近親相姦から、不特定多数の隣人にケンカを売っているとしか思えない宗教ネタまで、多数含まれている。
さらに元々成人向け雑誌で連載していただけあり、性的描写や猟奇的描写が多い。そのお陰?でイラストカットでは美女モードの妖精達が本編での喧嘩等思わせない様子で百合百合するシーンも描かれているが。
話の基本スタイルは
ピオラとフィオにおかしな仕事がまわってくる
↓
フィオが好き勝手にやりピオラがキレる
↓
アンハッピーエンド
↓
フィオ「でも“目的は”達成してるよね?」
ピオラ「もうやだこの相方……」
といったかんじ。まぁ時にはハッピーエンドに見えなくもない終わりになることもあるが。
- 「(自称)妖精」とは
神様の命により様々な場所に現れ、人々を助けてやっている存在。目的は主に歴史の改変や修正であり、後の世界に影響を与える人間の手助けをしたり、その時代に存在するはずのない技術を生み出したりして歴史を変えていく。
性別や年齢はなく、肉体すらない。情報体のようなものであり、無限に情報を蓄える事ができる。
また、人や物に憑依することができ、仕事の際は必要に応じて様々なものに憑依する。
過去や未来に飛ぶ事ができそれを応用して未来から物品調達も可能で、さらには「竹取物語」などの物語の世界にもいける。また、死んだ人間を生き返らせる事もできる。(ただし魂が残っている場合のみ)
ちなみに現実的な時空では一回につき一夜しか活動出来ず朝になる前に退散するという制限を抱えており、その一方で物語の世界なら長期滞在出来たりする。
神に近い存在であるがあくまで神の使い(パシリ)であり、神様の“領域”に近づくと記憶の消去や最適化、最悪の場合は初期化されてしまう。
登場人物
- ピオラ
主人公その1。神様の命により人々の手伝いをする自称妖精。一人称は「あたし」
性格は生真面目で短気。
仕事には真面目に取り組み、人間を助けてハッピーエンドで終わらせたいと思っている。がいつも上手くいかない。(主にフィオのせいで)
ツッコミ役であり、度々フィオのブラックジョークにカッターナイフでツッコミを入れる。てか切り刻む。むしろ何もしてなくても八つ当たりで切り刻む。
仕事で人型になる際は主に赤毛の美女になるが、基本的には赤いとんがり帽子に赤いピエロ服、赤いショートヘアをした人形の姿でいる。
本人はファンタジーでメルヘンな仕事をしたいと思っているが、何故かまわってくる仕事はメルヘンとは程遠いものばかり。また、フィオとしかペアを組まされず、フィオにしか仕事内容の説明がされない事に少なからず不満がある様子。
なのでたまーに(色々とアレな状況でも)普通に人助けが出来る時は、フィオがちゃちゃを入れてきても構わず全力で挑んでいる。
自分達や神様の存在に少なからず疑問を持っているようだが、初期化を恐れ考えないようにしている。
「ファンタジィィィ!!」
「黙れ下劣人形!!」
「何処がどうメルヘンかあッ!!」
『エクセル・サーガ』最終巻で、キャラの一人「イルパラッツォ」はピオラが久遠の時の中で「壊れ」、第3者が干渉して「修復」しても、フィオらしき存在が声を掛けても想い出せない程変わり果てた姿らしい事が示されている。
- フィオ
主人公その2。ピオラと同様、自称妖精の一人。一人称は「ぼく」
品性下劣で、厭世的・退廃的な性格。
レイプや戦争などの非道徳的、破壊的な事を見ては満足そうにしており、そのせい(?)か仕事でその手の話やその手の環境が回ってくることが多め。
また性的快感が好きなようで、事あるごとに人間に憑依してはセックスしようとする。
仕事の際は自分の趣味嗜好を満たすための行動をとる事が多く、時には規則違反な行動(生きている人間に憑依する等)も平気で行い、多少色々とぶっ壊れても「仕事が達成された」ならオールOK*1。
また遠回しな表現を多用したり、ピオラに仕事内容を正しく伝えなかったりと、ピオラに誤解を招かせる事をよくする。が、そのほとんどは意図的であり、本人はそれを見て楽しんでいる様子。
なので良い話で終わりそうになったらアレな真相をぶっちゃけてぶち壊しにかかったりも。
人型になる際は主に、黒みがかった青のショートヘアをした童顔美女になる。ただ他にも、巨乳美女やスク水少女になったり、某吸血鬼の旦那を連れてきたりとピオラよりバリエーション豊富。
普段は、青い二股帽子に紺色のワンピース、青いショートヘアの人形の姿でいる。
また、デフォルメされた細い目でいることが多い。 =▽=←こんなん
悪意のこもったブラックジョークを度々吐き、その度にピオラに切り刻まれている。
終始おちゃらけているように見えるが、神様や自己存在についての深い考察を行っていたり等、ピオラと一線を画す面もある。
またピオラ曰わく「神様のお気に入り」らしく、いつも仕事の詳細内容や仕事後の影響はフィオのみに伝えられる。
「ほ〜〜〜 ファーンタスティックー」
「とりあえず暴力とセックス希望」
「よッ ザ・近親相姦!」
主な仕事内容
- 高性能ダッチワイフを作成する
- とある夫婦をセックスさせる
- 極度の電波娘を救う
- AIの代わりに人間の脳を使った宇宙戦艦を作る
- 素人トレジャーハンターに財宝を見つけさせる
- 年老いた浦島太郎にハッピーエンドを迎えさせる
- とある人魚の願いを叶える
- 引きこもり達に現実と向き合わせる
などなど
ちなみに本作後、『エクセル・サーガ』終盤で本作の妖精たちの衝撃的な未来が暗示され、『紅殻のパンドラ ―GHOST URN―』では二人にオプション装備を付けただけなスーパーAIがゲスト登場している。
ピオラ「ふぅ、とりあえずはこんなものね。これからどんどん追記修正していくわよ」
フィオ「え〜、どうせラグナロクですぐ消えちゃうんだし、テキトーでいいj(ザシュ)
ピオラ「あぁもう!!そーゆーやる気の無くなる事言うな!!」
フィオ「否定はしないんだね〜」
ピオラ「…と、とにかく、あんたも手伝いなさい!」
フィオ「はいはーい。んじゃ早速、セックスする時ぼくが一番好きなシチュエイションと体位を詳しk(ズシュ)
ピオラ「ら゛あ゛あぁぁ!!」
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▷ コメント欄
- 最終回はほんと謎の感動。ラブラブendで最高だった。 -- 名無しさん (2013-10-15 15:56:58)
- 6巻だけ見つからない……てかそもそも置いてる古本屋があんましない? -- 名無しさん (2013-12-28 20:40:13)
- 三巻のピリグリムとかの良い話も稀にあるから困る -- 名無しさん (2014-08-13 21:10:55)
- かなり話として纏まってるし良い終わり方だと思う。長編がグダグダになってるのをみると、この漫画化って短編が向いてんじゃねぇか -- 名無しさん (2014-08-13 21:21:37)
- なにげに良作が多かったな。未だにたまに読み返す -- 名無しさん (2015-04-12 03:08:32)
- でも、エクセル・サーガを見る限り……最終回後の2人は(ノД`)・゜・。 -- 名無しさん (2015-05-01 21:23:16)
- ↑3 作者的に長編は向いてない気がする -- 名無しさん (2016-09-07 16:14:03)
- ↑2 エクセルは最後まで読んだけどこっち見てないんだけど最終巻まで読むと繋がり分かる? -- 名無しさん (2016-09-07 16:20:06)
- ↑こっちの方のラストで2人が結果的にある時間軸に封じられて、明言はされてないけどそれから久遠の時の果てで「人類を救いたい」というビオラの核を受け継いだのがイルバラッツォ様(但しビオラの記憶は破損)みたい。 -- 名無しさん (2020-01-17 17:54:42)
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