カミュ(FE)

ページ名:カミュ_FE_

登録日:2011/12/23 Fri 09:56:49
更新日:2023/10/03 Tue 13:58:54NEW!
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私は騎士として生き、騎士として死ぬ。それ以外に私の歩く道はない。




出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、2017年2月2日配信開始
(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS


『ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣』及びそのリメイク作の『紋章の謎』第一部と『新・暗黒竜と光の剣』『新・紋章の謎』の登場人物。
媒体によって「カミ」だったり「カミ」だったりと名前が安定しないが、公式曰く「どっちでもいい」とのこと。
クラスはパラディン


CV:井上和彦(箱田真紀版ドラマCD、FEヒーローズEchoes


若くしてグルニア黒騎士団を率いており、『ブラック・ナイツ』の異名で大陸全土にその名を轟かせる騎士。
グラと共にアリティア軍を壊滅させ、マルスにとっては父コーネリアスを死に至らしめた仇*1にあたるが、グルニアと同盟を結ぶドルーアのことを快く思っておらず、彼の本心と忠誠との葛藤に悩まされる。
後のシリーズにも見受けられる、仲間になりそうだがならず、乗り越えねばならない敵ポジションである。



【アカネイア戦記/新・アカネイア戦記】
黒騎士団にアカネイア・パレスの制圧を任される。結果、王族一同を処刑に追い込むが最後まで抵抗を続けた王女ニーナだけは処刑せず、それどころか自害しようとする彼女を諫め「アカネイア王国の再起を願う者達の為に出来る限り生き抜け」と説いて生かしてしまった。*2


その後2年間、パレスに駐留しドルーアからニーナを匿い続け、次第に敵であるにも関わらず互いに惹かれてゆく。
痺れを切らした[[メディウス>暗黒竜メディウス]]が直属の部下のマムクート・ブルザーク将軍に兵を出させてニーナを人質に取ろうと迫ってきた為、
自ら黒騎士団を脱退してまで同行を申し出た*3部下のベルフ、ロベルト、ライデンと共にニーナをオレルアンに亡命させる。この時の流れはアカネイア戦記や新・紋章で追体験が可能。
結果、ニーナの亡命は成功するが、カミュはドルーア軍に捕まりかの国への道中を服も与えられずに轢き回されるという辱めを受けた挙げ句幽閉され、以降の立場や活動に厳しい制約をつけられる事になってしまった。


この時ブルザークを倒してクリアした場合、なんとメディウスが自ら赴きカミュを制圧する流れに変わる。設定としてはカミュだけでブルザーク含む大軍を壊滅させた事になっており、メディウス曰く「自らが赴く必要に迫られたのはかつて自分を倒したアンリ以来」との事で、いかにカミュの戦果・武勇が凄まじいかが伺える。
実はメディウスは封印のせいでドルーア城の中でないと変身ができなかったりするのだが。



【暗黒戦争編】
初登場はグラの村。訪れてきたマルスにボーゼンの手から奪還したボアのトロンの書を託し、ニーナの身を案じていた。


その後アリティア軍は祖国を奪回し、ドルーア進軍の前にドルーアに加担する周辺のグルニアとマケドニアを制圧しにかかる。
そしてグルニアとの総力戦マップ「ブラックナイツ・カミュ」で、カミュも神器グラディウスを携え挑んで来る。
この時、マルスが接近すると会話イベントがあるのだが…王子やニーナの説得は全く届かず、ニーナと過ごした日々を懐かしみながらも祖国に殉じる。
DS版では倒さずクリアすることも可能で、その際は行方不明になり専用の会話になる。


ただでさえ高いステータスに加え、「グラディウス」が高威力かつ軽量で射程1-2なので安全に攻撃できない。
半端なスペックのキャラで攻撃範囲に入るとグラディウスで追撃されて死亡ということも珍しい光景ではない。
SFCでは敵ネームドとしては異例となる幸運が設定されており、城門におり回避と耐久が強化(城門込での回避は65)。
FCとDSでは敵を見つければ突撃を仕掛ける。どちらにしろ厄介極まりない。ただしDS版では幸運が0に。
故にファンからは、ラスボスであるメディウスを差し置いて暗黒戦争編最強の敵ユニットと賞されている。
なおSFC版に関しては彼の居座る城門の周囲が上以外の三箇所から隣接可能かつ、この章でエストが加入するという条件が揃っているので、
姉妹の残り二人を出撃させておき三姉妹の誰かが攻撃力30(守備16のカミュへ14ダメージを与えられる。クリティカル発生時に42ダメージが出てHP40のカミュを一撃必殺出来るライン。)を満たせるなら、その誰かでトライアングルアタック(TA)を仕掛けると一撃必殺出来る。
例として騎乗時力15+ナイトキラー(特攻時威力15)や下馬時力10+メリクルソード(威力20)で30に届く。なお後者の条件は初期値でメリクルソードが持てるパオラだと力が3回上がるかパワーリング1つで満たせる。
但し命中すればの話。この時のTAには必中効果はまだ無い。なので攻撃役には前の章で手に入る光のオーブを持たせて城門の地形効果(+回避30%)と被必殺を無効化。その上で攻撃役に支援効果を与えるように人員を配置。
(これまた前の章で入手できる大地のオーブの所有者、三姉妹全員に支援を与えられるミネルバ、カチュアにはマルス、パオラとエストにはアベル、3マス以内の1つの要素に付き命中+10%)。
出来る限り命中率を稼ぐ事でTAでの一撃必殺自体は現実的に狙える範囲である。なお攻撃役は技18と光のオーブ+支援要素1つがあれば、ナイトキラー(命中90)でカミュへの命中100%を確保可能。支援要素を1つ増やせば技の要求値が5下がる。メリクルソード(命中100)なら技13で良い。ちなみにこれも初期値のパオラに秘伝の書1つで満たせる。TAはしくじればカミュからの反撃や敵フェイズの攻撃が待っているのでまず命はない。仕掛ける時は万全を期すべし。
メリクルを取り返しに行ったエストを逃してくれたのは他でもないカミュなのだがまさかこんな形で帰ってくるとは彼も思うまい。



ちなみに本編でもマルスに敵将の武器を横流ししている辺りから垣間見えるが、彼の反ドルーアぶりは結構なもので
決定的な叛逆であるニーナ亡命の件以前からドルーアへの切り札となり得るニーナを殺さず匿う、宝物庫に入った盗賊をわざと見逃すなど
ドルーアと同盟との板挟みになりながらも、ささやかな抵抗を続けており、
ニーナからも本心でドルーアを憎んでいることを指摘された際には、彼もほぼ認めている。



そんなマルスと同じくドルーアに抵抗する者の一人であるはずの彼が悲劇的な最期を遂げてしまった原因はといえば、
彼がそれを上回る程にグルニアへの忠誠心に溢れた人物であったことだろう。
どこまで行ってもドルーアと同盟を結んでいる祖国と国王を裏切ることだけはできず、
結果的に父の仇であっても彼を評価したマルスやニーナ、直々にドルーアへの反逆を持ち掛けたミシェイル等、様々な方面への繋がりと信頼を得ていながらもそれを生かすことができなかった。


どんな言葉も彼の忠誠心を動かすまでには至らず、それは愛する相手でも例外ではない。
初対面の時点ではおそらくドルーアへの反抗から、敵国の王族であるニーナを説得して生かしてしまったのだが
愛するようになってからも彼女の意見を聞き入れたことの方が少なく、作中でニーナに対して取った行動の大半はむしろニーナの望まない行動であり、
それは国が滅亡寸前、味方の将軍もマルス軍につく状態での最後の説得の時まで変わらなかった。


ニーナ亡命の件に至っては、彼を犠牲にしてまで助かりたくないというニーナを説得し、黒騎士団の部下たちもドルーアと戦う気満々で、自身も亡命しないとどうなるかニーナに言われてなお、人質にされている王子ユベロが殺されぬよう「自分一人が裏切り者としてやったこと」として処罰される自己犠牲に走る程。
ちなみにレナに『自己犠牲なき正義は偽善である』という精神を教えたのもカミュだったりする。アカネイア戦記では初対面っぽい扱いだが


自分の身よりも己の忠義を優先している以上
人質にされているユベロ王子とユミナ姫が解放され、グルニア王ルイがドルーアに叛意を示さない限り裏切ることはなかったと思われ、どの道マルスと戦い散っていくことになっただろう。



また、「ファイアーエムブレムにより平和をもたらした者は、代償に愛する者と決して結ばれない」という『アルテミスのさだめ』を体現させる為に、ハッピーエンドを迎えたマルスとは対称的に「カミュ」は非業の死を遂げてしまったとも取れる。



【カミュの系譜】
以降の作品においても、彼をオマージュしたと思われるキャラクター達がいる。
特徴としては、

  • (敵→味方、味方→敵問わず)寝返る
  • イメージカラーは黒(+)
  • 騎兵のお助けキャラ
  • 騎士道精神溢れる漢
  • 祖国への忠誠心が強い

等が挙げられる。


外伝』『Echoes』:ジーク
『紋章の謎』『新・紋章の謎』(第二部):シリウス
聖戦の系譜』:エルトシャン&アレス
封印の剣』:パーシバル
聖魔の光石』:デュッセル
蒼炎』:ベウフォレス(レニング)


デュッセルはグレートナイトというクラスからロレンス系とのハイブリッドとも言える。
また、テリウス二部作のカミュ系は漆黒の騎士という声もある。





ファイアーエムブレム ヒーローズ


2017年6月に「大英雄戦」で登場。イラストはスエカネクミコ氏。
原作と同じ青属性の槍・騎馬ユニット
この大英雄戦は毎週火曜に必ず登場し、また常設されている「聖杯召喚」でも仲間にすることが可能。


「国を守らねばならぬ」と口にしていることから、おそらくはアリティア軍との決戦以前に異界に召喚されたものと思われる。


武器スキルは敵から攻撃された時、距離に関係なく反撃するお馴染み『グラディウス』
Aスキルは特攻無効の『グラニの盾』
Cスキルは周囲2マスの味方騎馬は、戦闘中、攻撃、速さ+4『騎刃の紋章』


ステータスは魔防が低すぎる以外は特に突出したステータスをしていないが実装当時はハーディン、フィヨルムが実装するまで貴重な遠距離反撃が出来る槍ユニットの一人として注目を集めた。
ついでに騎馬ユニットのおかげで機動力も高く、仲間を守りやすかった。
しかしインフレから後に様々なキャラクターが遠距離反撃を持って登場するようになったため、珍しいものではなくなっていった。


とはいえ、このゲームにおける騎馬ユニットは、騎馬専用のステータス上昇スキル「騎刃」や「騎盾」によって手軽に強化が出来る。
味方の騎馬と連携をとり、強化を維持しながら攻め込めばまだまだ活躍できるだろう。


改造する場合にはAスキルの「グラニの盾」を構えスキルなどステータスを上昇させる別のスキルに置き換えてやるといい。
BスキルにはHPが75%以下の場合に先制できる「待ち伏せ」を付けることで、近接戦闘で敵を蹴散らし、魔道士には先制でカウンターをお見舞いするというプレイングができる。
一発で仕留められれば、魔防の低さも関係なくなる。
完全に受けて倒すことを前提にする場合には「遠距離防御」などでしっかり補強したい。


2021年5月のアップデートでハーディンのものも含めグラディウスが錬成可能。
特殊錬成は敵から攻撃された時、または敵のHPが100%で戦闘開始時、戦闘中、自身の攻撃、速さ、守備、魔防+4かつ戦闘中、自分の攻撃でダメージを与えた時、自分のHP7回復
ステータスが上がるだけに止まらず回復する効果も付き、耐久面が上昇するようになった。




追記・修正は不運だと思って、あきらめてくれ…



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薄幸ですまぬ

必殺食らってすまぬ


[#include(name=テンプレ3)]



























さて「紋章の謎」では、シリウスという彼に似た雰囲気の騎士が登場するのだが…しらばっくれるのはいい加減にしよう。



公式からの直接的な明言こそされてないが、


カミュ、ジーク、シリウスは同一人物である。


グルニア決戦以降、バレンシア動乱と英雄戦争に関わってゆく。



  • 【バレンシア動乱】

決戦に敗れ死んだと思われたカミュだったが、実はバレンシア大陸に流れ着いていた。
瀕死の所を聖女ティータに拾われ、献身的な看病によって一命を取り留める。
しかし命こそ拾ったものの過去の記憶を喪失しており、自分の名前さえも覚えていないという悲惨な状態で、
さらに動乱の直前か少なくともリゲルの飢饉が進んでいる最中であろう時期の事であり、
異国の高貴な身形も合わさればあまりに不審で、いつ処刑されてもおかしくはなかった。


だが、リゲル皇帝ルドルフは「ジーク」の名を与え彼を庇護した。


その真の意図は不明であるが、これを機にカミュはジークとしてルドルフに忠誠を誓い、父のように慕う事となる。
ルドルフもまた彼を重用したようで、バレンシア動乱の際には既に将軍。さらに後の重要な秘密の一端も知らせている。
記憶を失ってもかつての精強で生真面目な性格は変わっていない。
その高潔さから民衆からの信頼も厚く、ティータと両想いになった様子もゴシップされたりしたようだ。


こうした来歴はルドルフ以外からは成り上がり者のそしりを受けそうなものだが、劇中ではそうした様子はない。
流れ着いたのが力を重んじるリゲル帝国であったのが逆に幸いだったかもしれない。
もしくは高潔で高貴な血筋を思わせる立ち振る舞いはベルクトもニッコリ…だったのかもしれない。



しかし、悪徳将軍ジェロームと魔女ヌイババによってティータを人質にとられた事で状況は一変。
リゲル村住民によれば、当時ジェロームとヌイババが私腹をこやしており、ジークがここに赴いて村民の生活がだいぶ改善したという。
恐らくは搾取や人攫いなどの悪事を働き、ジークはこれを告発するなどをしたと予想される。
そんなジークをジェローム達は非常に邪魔な存在として見ており、ティータを人質にしてジークに言う事を聞かせようとしたのだ。


なおジークは戦争に反対の立場だが、ルドルフ皇帝への忠義心を考えると無理矢理戦争に加担させられたというのは考えにくく、
リゲル平野における戦闘はむしろジェロームによる捨て駒扱いといった方が近いと思われる。



こうして、奇しくもかつてのアカネイアと同じく彼は抵抗勢力の前に立ちはだかる敵となる…。





…はずだったが、アルム率いるソフィア解放軍はヌイババの館を陥落させ、ティータを救出。
こうなっては皇帝の命令でもない、ましてや自国の民を苦しめて私腹を肥やすジェロームに従う義理など微塵もなく、
ジークとその配下たちはジェロームに戦いを挑み、アルム達の支援を受けてこれを撃破する。


この辺りのくだりは外伝・Echoes問わずプレイヤーが先にヌイババの館を攻略するかどうかで決まる。
後の歴史の整合性を考えればティータの救出が正史であろう。



戦闘終了後、ジークとアルムは依然として敵同士である事に変わりはなかったが、両者ともに戦争に乗り気ではない上、
リゲル村民もジークを救ってくれたアルムたちを受け入れており、事実上の休戦状態となる。


アルムはジークを解放軍へ誘うが、ルドルフに対するあまりに大きい恩義と忠誠から一度は断る。
しかし、そこにかつてルドルフからの勅命である運命の十字の痣がアルムにある事に気付き、
ジークは迷いを捨てて解放軍に寝返る事となった。




加入時のステータスはパラディンではなく外伝で追加された更に上位クラス・GナイトLV3。
即戦力クラスの能力値を持ち、さらに成長率も高め。さすがカミュ。
敵だった頃(FC時)に比べると力が妙に伸びており、僅かだが運も上がっている。
素早さはちょいと低下しているが、そこの成長率が一番高いので育てればすぐにかつての値を取り戻してくれる。
最終盤で手に入るグラディウスをカミュに持たせる事にこだわったプレイヤーも多かったと思われる。



加入後はリゲルの降伏、ルドルフ二世即位、そしてドーマの封印を見届ける。


そうしてバレンシアの動乱が終結した時。
ジークは、戦いの中でかつてのカミュとしての記憶を取り戻していた。
しかし、ティータに気を遣い戦後もそれを隠した。


ここまでが外伝とEchoesの話である。





  • 【英雄戦争】

バレンシア王国の成立後、ジークとして平穏に暮らしていたであろうカミュだったが、
故郷アカネイアでグルニアの反乱が起きた事を知ると行動開始。
生真面目すぎる性格は相変わらずで、顔を仮面で隠して「シリウス」と名乗る様にしてアカネイアに向かい、
そして海賊から逃げるオグマとユミナ、ユベロと出会った訳であるが、



正体バレバレです、カミュ将軍。



まず初登場の段階で大した面識もないオグマに見抜かれているが空気を読んで追及はされず見逃され、復活直後のニーナにも一発で看破された。
リメイクでは元部下のベルフにも見破られ、マイユニットに不審がられ付きまとわれた挙句事故から仮面が外れた。
また篠崎版小説ではマルスにもバレていた他、かつての盟友ミシェイルを仮面を外して看取り、後日談で開き直って地の文でカミュと明言されている。


もっとも、某・ロボットアニメに登場する黒騎士のように仮面は恥辱を隠す役目がやり、それも察しのよい者には看破されているという前例があるのだが。


それでも彼は「カミュなど知らぬ」とシラを切り、終戦後に姿を消した。
ニーナには「待っている人がいる」と告げたりと、外伝EDでそうしたように終始カミュとしてではなく、ジークとして生きる事を選んでいる。
他にもこれ以上自分が居てもニーナも含めてアカネイア大陸に悪影響しか及ぼさないとも考えていたと思われる。
もちろん、今の彼にはティータという大切な人がいるので、彼女のもとへ帰らねばならないという理由もあっただろう。
ジークとして生きることを決めているのに最終決戦でニーナへ説得したことは、彼なりの「けじめ」だったのだろうか。
小説版ではマルスに、終戦後はバレンシア大陸に帰ると告げている。


なお、小説では何故ジークがシリウスとしてアカネイアに戻ってきたのかが言及されており、取り戻した記憶に戸惑って『外伝』のリュートに相談したところ、
「第三者として祖国を見届けるように」と言われて仮面を渡されている(Echoesでは仮面の騎兵繋がりでコンラートに)。
その為、自身を「傍観者」と称していた。シャアみたいな仮面でジェリドみたいな声なのにシロッコみたいなこと言ってる。
…事態は彼を傍観者でいさせる事を許さなかったが。


そもそも、祖国がどうなったか見届けるために戻ってきてみたらグルニアではアカネイアに対する反乱が起きていただけでも大概なのに、
ニーナが自分の事を忘れられなかったことが遠因で暗黒戦争の英雄同士が争う泥沼の戦争が起きていたというあまりにも酷過ぎる間の悪さである。
何が酷いって、カミュが何かしたわけでもないのに戦争が起きた理由になっていた事であろう。ボアからハーディンが堕ちるまでの経緯を聞いたシリウスの心境や察するに余りある。
もちろんハーディンに対しても負い目を感じたようで、彼の最期の言葉はシリウスの口からニーナに伝えられた。
なお、ティータに相談してアカネイアに行ったかは不明。まぁ、多分言ってなさそうなので、ティータは物凄く心配していたであろう。




死に際の台詞や会話での謝罪が「すまぬ」という妙に魅力的な言葉が定型化している為、ファンにすまぬ仮面あだ名でネタにされてしまった。


全作品で、全体的に高水準なステータスの中で幸運だけが異常に低く事故死に事欠かないのもネタキャラ化を加速させている。
守備の成長率がまともにあったり、アランを過去の存在にしてしまうくらいにはTueeeeのも事実なのだが。



後に『ファイアーエムブレム 覚醒』にも他の過去作キャラと同様、魔符として登場。
男性キャラでありながらダークペガサスのスキル「疾風迅雷」を習得しており、強力な戦力になる。



『ヒーローズ』では上記のカミュに続き、2019年9月にシリウスが、更に2021年6月にはジークが登場。
同じ場所に名前の異なる同一人物3人が集う光景が遂に現実のものになってしまった
それぞれの性能を見てみよう。


出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、2017年2月2日配信開始
(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

  • 謎の仮面騎士 シリウス

イラストはカミュ同様スエカネクミコ氏。


武器スキルは奥義が発動しやすい(発動カウント-1)。周囲1マス以内に味方がいない時、戦闘中、攻撃、速さ、守備、魔防+4の『黒騎の孤槍』
Aスキルが周囲1マス以内に味方がいない時、戦闘中、攻撃、速さ+6の『攻撃速さの孤軍3』
Bスキルが戦闘中、敵の攻撃、速さ-3、かつ敵の攻撃、速さの強化の+を無効にする(無効になるのは、鼓舞や応援等の+効果)『攻撃速さの凪3』


まさに味方から離れて一人で攻める事を得意とするスキルばかり。グラディウスが消えた事で遠距離の武器相手には弱くなったが地上での攻めは格段と上がる。
ここから凪系効果が初登場した。敵の攻撃、速さのバフを無効にして僅かながら戦闘中のデバフ。このおかげで得意の速さで追撃がやりやすくなる。彼にとっては大きな好機である。


しかしグラディウスを置いてきたせいか弓と魔道相手には滅法弱くなった。守備は高めなので弓と暗器は相手次第では耐えられるかもしれないが魔防に至っては属性有利である赤属性魔法でも耐えられるか怪しい。見かけたら攻撃範囲外のマスへ移動。
同一人物のカミュ同様に騎馬特攻の弱点も含まれているのでミカヤ等には注意するといい。


2023年1月のアップデートで黒騎の孤槍が錬成可能に。
錬成すると奥義が発動しやすい(発動カウント-1)
自分から攻撃した時、または周囲1マス以内に味方がいない時、戦闘中、攻撃、速さ、守備、魔防+4
敵の絶対追撃を無効かつ自分の追撃不可を無効
自分から攻撃しても発動出来るようになった事で孤立に拘る展開が少なくなった。それに加えて見切り追撃効果での追撃対策も増えた。


特殊錬成は戦闘開始時、自身のHPが25%以上なら、戦闘中、攻撃、速さ、守備、魔防+4
さらに、攻撃、速さ、守備、魔防が、攻撃した側(自分からなら自分、敵からなら敵)の移動前と移動後のマスの距離(最大3)×2だけ増加
最初に受けた攻撃のダメージを30%軽減
移動距離に応じて全ステータスが伸びてダメージ抑制も可能へ一層強化した。


出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

  • 失いし過去 ジーク

イラストは山田孝太郎氏。


武器スキルが敵から攻撃された時、距離に関係なく反撃する
戦闘開始時、自身のHPが25%以上なら、戦闘中、絶対追撃の『聖槍グラディウス』


Aスキルが敵のHPが100%で戦闘開始時、または敵が【不利な状態異常】を受けている時、戦闘中、自分の攻撃、守備+7
敵のHPが100%で戦闘開始時、かつ敵が【不利な状態異常】を受けている時、戦闘中、さらに自分の攻撃、守備+2の『攻撃守備の機先4』
Bスキルが戦闘中、敵の攻撃、守備-3、かつ敵の攻撃、守備の強化の+を無効にする『攻撃守備の凪3』
Cスキルがターン開始時、周囲4マス以内に敵がいる時、最も近い敵の守備、魔防-6(敵の次回行動終了まで)、かつ自身の守備、魔防+6の『守備魔防の脅嚇』


こちらはちゃんとグラディウスを持ってきた。距離関係なく反撃する効果は共通で自分のHP次第で追撃が可能になった。
スペックもかなり高い。まず攻撃、守備、魔防は三人の中でトップ。今まで苦手だった魔防は何処に行ったのやら38と急上昇。
スキルも条件付きは多いがその分、相手にスキルが刺さるとダメージは一切通らない。機動力も高、自分が有利になるスキルを兼ね備えているので攻めにも壁役にも頼れる圧倒的な戦い方をするのが主流。


…が、速さは大幅に落ちていた。その数値はたったの15。今まで低かったラインハルトや比較的新しい英雄のデュッセルと水着版フロージを下回っていた。全騎馬ユニットではワースト1位遅くてすまぬ…
ある程度の鈍足な英雄でも追撃は確実に取られてしまう。追撃に頼る場面が多く「見切り・追撃効果」を持っている相手に遭遇してしまうと武器スキルが腐ってしまう。
いくら固くても騎馬特攻の弱点は同じ。固いからと言って油断しないように。


ジーク登場時の「想いを集めて その手が守る明日」では、ジークの個別イベントでカミュとシリウスが同時に登場するファン必見の展開もある。



ユベロ「あれ、シリウスさん? どこに行ったの? さっきまで項目を読んでいたのに……」
ユミナ「いいのよユベロ。これから私達、追記・修正しないと。シリウスも、きっとそう望んでる……」


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  • 荒れ気味だったので、リセットしました。 -- 名無しさん (2022-08-22 15:40:46)
  • 外伝時代のほうがわずかながら運が高いのはなんでじゃろ? -- 名無しさん (2022-11-16 12:40:18)
  • ↑ジークは無事に嫁さんと結ばれてるからな -- 名無しさん (2022-12-25 17:25:37)
  • ↑ 仕えるべき、仕えるに値する主君にも出会えてるしね -- 名無しさん (2022-12-30 21:08:24)

#comment

*1 と、グルニア決戦では自分が仇と語っているのだが、コーネリアスの死にはあまり関与していない。カミュ本人は大陸有数の武人であるコーネリアスとの正々堂々とした戦いを望んでいたが、グラ王ジオルがコーネリアスを裏切った不本意な勝利だった。カミュと黒騎士団は水を差された怒りのあまり早々に撤退した。
*2 ただしメディウスもニーナを殺すつもりはなかった。後の件でも生かして(カミュが言うには人質として)手元に置こうとしていたため、匿うことはともかく自害を諫めたのはメディウスの意に沿った行動である。
*3 黒騎士団が組織として正式に出撃するとドルーア帝国との協定が破綻し、グルニア王国はアカネイア王国同様徹底的に侵略されてしまうため。

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