加藤鳴海

ページ名:加藤鳴海

登録日:2011/05/30(月) 19:03:10
更新日:2023/09/29 Fri 13:28:55NEW!
所要時間:約 5 分で読めます



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からくりサーカス お兄ちゃん 中国拳法 ピエロ 形意拳 拳法家 名言のデパート 子供好き 努力の天才 しろがね 悪魔 海の家 小山力也 もう一人の主人公 数奇な運命を背負った男 めんどくさくて大人気ない男 ゾナハ病 心の中に吹く風 ナルミ エレオノールの嫁 下手くそな道化



「オレは……オレになりてぇんだよ!」



からくりサーカスの登場人物。
からくり編の主人公であり物語全体の主人公の一人。


CV:小山力也


そして漢祭りなこの作品の中でも屈指の



である。




プロローグ〜勝編〜


物語は彼がピエロの役をして人を笑わせようとするが人を笑わせる才能がない彼が悩んでる場面からはじまる。
彼はゾナハ病にかかっていたため笑ってくれないと発作が起きてしまう。そこを通りかかり唯一笑ってくれたのがだった。その後殺し屋集団に狙われた勝を助ける最中に同じく勝を守りにきたエレオノールと出会う。


その後勝とエレオノールを自宅に誘うも殺し屋集団の襲撃によって勝を連れ去られたためエレオノールと共に救出に向かう。


この救出の最中にエレオノールと鳴海はお互い惹かれていくようになるが屋敷の爆発から勝を庇った際に行方不明になる。
左腕だけを残して…




〜からくり編〜


死亡したと思われていたが直前にギイに助けられる。重傷から回復するため最後の一滴の生命の水(アクア・ウイタエ)を飲まされ、左腕もあるるかんの腕を義手としたことにより彼もしろがねとなる。


最初は助けられた恩もあって協力することに決めるがパウルマン編でゾナハ病が引き起こす真の現実を見た彼は自動人形オートマータへの憎悪を募らせ、戦えない者達の変わりに自分がオートマータへの悪魔(デモン)になることを決意する。
その後数々の死線をくぐり抜けた彼はサハラ砂漠最終決戦にも参加。


協調性がなく、冷酷なしろがね達に困惑しつつも自分の信念を通し続けて他のしろがね達の考え方を変化させるにまでいたる。


その後、フランシーヌ人形を守るアルレッキーノと交戦するもそれ以前に重傷を負っており、あと一撃といったところまで追い詰めるもついに意識を失う。
大量出血により四肢が石化し、崩壊する。
しかし他のしろがね達の必死の治療やミンシアの涙によって四肢を様々なマリオネットの足や腕を義手にすることで復活。
圧倒的な戦闘力を持ってパンタローネ、アルレッキーノを粉砕するがフランシーヌ人形が本物ではなかったため絶望に打ちひしがれる。


更に真夜中のサーカスを壊滅させるための照射レーザーも発射が間近になるが脱出ポットはミンシアとあと一人しか乗れず、手術直後驚異的な精神力で動き続けた鳴海の体は完全に動かなくなる。
そのためロッケンフィールドに譲ろうとしたが逆に押し込まれてしまい最終決戦に参加したしろがねで唯一生き残る事になる。(しろがね-Oも含めるならジョージも生き残ってるけど)
新たなる絶望と共に…




〜からくりサーカス編〜


日本に戻った彼はフウと出会い本物のフランシーヌ人形がエレオノールに成り代わったと勘違いしてしまう。
そのためエレオノールをひどく憎むようになる。
フウもあの場面に直面した訳ではないので仕方ないと思われるが…
そのため夜の浜辺でエレオノールを襲撃するも一旦辞め、彼女の誘いで仲町サーカスに勝と入れ替わる形で入団する。


サハラ砂漠最終決戦の結末が仲間のしろがねを誰一人救えず、目的すらも果たせなかったため、瞳から輝きがなくなり無愛想になるが本質的な部分は変わっておらずエレオノールを安心させる。


その後はゾナハ病から人間を救う希望である「ハリー」を守るための戦いに赴くため、仲町サーカス団を離れる。




〜機械仕掛けの神編〜


モン・サン・ミッシェルでの戦闘には間に合わなかったが最終決戦においてフェイスレスのいる宇宙ステーションに向かう作戦で一番重要な、宇宙に行きフェイスレスを倒すという役目を任される。


また、ギイから作戦前夜に「エレオノールをどう思うか」と問われ、これに対する表情からこの時には記憶を取り戻していることが予測される。
ちなみに確定したのは打ち上げ上に向かう列車の中。
その後、最後の四人であるブリゲッラとハーレクインに襲撃され、ハーレクインにエレオノールを連れ去られるもブリゲッラを倒し、そのまま宇宙に行く事を決めるのだが…ここから先は自分の目で確認しよう。


作者が書きたかった、読者が見たかった九年間の集大成がそこにある。




彼自身昔は勝と同じようにいじめられっ子で泣き虫だった。
そんな彼が近いうちに兄になると両親から伝えられたことがきっかけで、彼は中国武術の門を叩き、修行を開始する。
結局母親が流産したため、自分が兄になることはなかったが、師匠である梁先生からの言葉を受け、そのまま修業を続けて現在に至る。
あのヒョロイ少年が数年後にはガチムチかつなのだから人生は分からない。


作中登場時ですでに戦闘スタイルは完成されていて実力も高い。
勝が自分の引き出しの多さとマリオネットの特殊能力を組み合わせて戦闘するのに対し鳴海は武術と義手に内蔵された剣一本のみで闘う。
この戦い方はしろがねとしては珍しく、マリオネットを一切使わないしろがねは彼と老フェイスレスだけであったため、オートマータの間でも話題になるほど。


ただ、彼の真価は感情を爆発させた時でその時は人間離れした強さを発揮し、炎すら効かなくなる。オートマータですら恐怖を覚えるのである。
また、劇中終盤ではマリオネットの腕によって「気」を込めれなくなっていた事が発覚するも師匠の言葉を思い出してその状態でも「気」を送り込める事が出来るようになる。



強い信念と優しさ、関わった人物何かしらの影響を与える人物だがまだ19才。人生これから長いのだ。


そんな彼の勝との一番の共通点は一級フラグ建築士であろう。
彼が関わった女性はほぼナルミLOVE状態になる。
しかし彼は記憶喪失になってもエレオノールへの愛を貫いた。
ちなみにそんな彼でもルシールは落とせなかった。
まぁほぼ親子みたいなもんだが


彼は自分を変えるのではなく周りを変えていけるパワー、そして仲間はそんな彼がいるだけで心強く、どんなに絶望的な状況でも鳴海ならば、鳴海がいれば、と精神的支柱の一つ。
しろがねでありながら人間であり続けようとした彼がこだわっていたことは「誰かの笑顔」が見たい、だった。



以下、ネタバレ注意(反転)
からくりサーカス反省会において勝と打ち上げ場で共闘した後、二度と勝と再会することはなかったと公言された。




○余談
同作者の作品『月光条例』にエレオノールと共に脇役でちょくちょく登場しており海の家で働いていたりする。





「ああ、俺よかつよくなれるぜ。」


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  • しろがねOのドリルちゃんも落としてたな -- 名無しさん (2013-09-04 18:04:12)
  • ルシールやギイと三人で旅してる時も好きだった 終盤で、またあんな旅がしたいってギイと話してるとこで泣きそうになったよ -- 名無しさん (2013-09-14 04:23:34)
  • 最古のしろがね、伝説のしろがね、最後のしろがねと少数精鋭なチーム -- 名無しさん (2013-09-20 15:13:16)
  • 『死を必すれば即ち生く。』根性決めりゃあたまには生き残らぁ。 -- 名無しさん (2013-09-20 15:55:09)
  • 月光条例でも元気そうでなにより -- 名無しさん (2013-09-20 17:43:02)
  • 武道経験者から言わせてもらうと勝を武術を勧める時のセリフ(人を待っている現実のもの)は凄くいいセリフ。熱い奴だけどただの古典的熱血暴れん坊タイプじゃない。 -- 名無しさん (2013-11-11 22:58:43)
  • 義手・義足代わりのマリオネットの手足が、整形されていない武骨なスタイルも、結構好きです。 -- 名無しさん (2014-01-15 21:01:58)
  • うん。 -- 名無しさん (2014-01-15 22:25:52)
  • 作戦前夜時にギイに投げつけられた「館に忘れた箱」を渡されたとき「失くしたと思ってた」から確実にこの時点で思い出してるよ -- 名無しさん (2014-03-02 01:06:00)
  • 旅の間嫁の義兄と祖母に散々鍛えられただけあるよね -- 名無しさん (2014-08-13 16:29:49)
  • 作者曰く、もし勝ではなく鳴海がフェイスレスと戦っていた場合は「北風と太陽です」って事らしいので、ゾナハ病の治し方は聞き出せないがフェイスレスを倒す事は出来た模様 -- 名無しさん (2014-08-13 16:36:11)
  • そりゃまあなあ ただそれだとあいつ倒されながらあーあやっぱりまた勝てなかった!やっぱり僕は不幸だあ!でもどの道みんな終わりだよ~~んとかってげらげら笑いながら死に勝ちするだろうからなあ。鳴海はしろがねの方行って正解だったわけだ -- 名無しさん (2014-09-20 00:14:26)
  • しかし「フランシーヌは僕のなんだよ、兄さん!」と狂気爆発して完全に鳴海を銀とダブらせて兄弟喧嘩しようとしてくるフェイスレスも見てみたかったかも -- 名無しさん (2014-09-20 00:29:59)
  • 中盤以降の暴走ぶりで株を落としたのが残念だな。まぁあれだけの目に遭ってりゃあ荒むのも無理ないが。 -- 名無しさん (2014-10-31 13:20:37)
  • 仲間全員失った挙句お前らの戦いは無駄だったんだよ!とか言われたらそりゃね -- 名無しさん (2014-11-03 16:44:12)
  • 勝を本格的に参戦してバトルもラスボスとの対峙とかの役割取られて割をくったからしゃあない -- 名無しさん (2014-11-03 16:48:46)
  • つーかいつの間に記憶が戻ってたんですかねぇ……? -- 名無しさん (2015-01-04 09:19:05)
  • ↑6 バトルは鳴海が、フェイスレスの心を折るのは勝が、と分担すりゃ良かったのにな -- 名無しさん (2015-01-09 23:08:35)
  • しかし老け顔なのは否めない。初登場の時点で25くらいに見えるw -- 名無しさん (2015-01-10 16:12:18)
  • まぁ白銀そっくりなのに似てないって言われてるから読者視点の顔の印象がアテにならない部分もある(芝居的な意味で) -- 名無しさん (2015-01-10 16:17:31)
  • やっぱり勝との打ち上げ場での共闘が一番印象に残っている。うしおととらのコンビを見てる気分になったなぁ・・・(ちなみに自分の中ではうしお=勝、とら=鳴海) -- 名無しさん (2015-03-17 12:57:11)
  • ↑あのシーンは熱いよな!! -- 名無しさん (2015-04-09 10:37:21)
  • ロッケンフィールドとの会話で「ああ、九月過ぎてるからもう19歳だな」って言ってたんだけど、ホントに九月生まれなのかな? -- セイ (2015-10-31 22:37:25)
  • 終盤はただのDQN -- 名無しさん (2015-11-04 11:59:23)
  • フウの話を聞いて、エレオノール=フランシーヌ人形と勘違いしてしまったが、行動を共にしてたルシールの孫であることに躊躇いはなかったんだろうか?ルシールの半生を聞いてる鳴海としては即抹殺モードに移行出来ちゃうのかね? -- 名無しさん (2016-01-12 22:47:03)
  • シリアスになったのとしろがねの気持ちに気づいていながらのあの態度とラストは…鳴海兄ちゃん好きだったのに再登場で人格変わってて購入はしたが完結まで読まなかったわ -- 名無しさん (2016-05-23 15:23:56)
  • 終盤は生かされた人形状態だしなぁ…。操り人形でなくなった勝との対比になってるから仕方ないな… -- 名無しさん (2016-07-07 14:28:52)
  • 尺があれば超特急列車じゃなくていろいろ心の葛藤や変化も描けたかね・・・ -- 名無しさん (2016-07-07 14:32:35)
  • ちなみに鳴海が勝と生き別れになったのは村枝賢一氏のアイデア。 -- 名無しさん (2016-12-16 08:36:43)
  • からくり12巻の鳴海の悪魔的な強さは本当に読んだとき震えた -- 名無しさん (2016-12-16 09:05:05)
  • 大好きだったけど作中で公式にナルミナルミと持ち上げやモテモテ描写が過剰に増え出しモヤモヤしてきて後半のキャラであんまり好きじゃなくなった。 サハラ経験+記憶喪失+勘違いだからギリ許せてたけど…記憶戻っててギイの覚悟を見たりフランシーヌ人形の真相まで知ってて、本人なんも悪くないのにあんな冷たい態度取るなよな。勝だって悲しむだろうによ。最後まで謝罪描写がないのも気に入らない。 -- 名無しさん (2018-03-05 14:29:21)
  • 勝に比べてなんか雑だったからそこら -- 名無しさん (2018-03-16 08:11:05)
  • 終盤は尺の都合もあってか鳴海の事に限らず、割と雑な部分が多かったよね ヴィルマや英良とか長い間、活躍してきたのに、その死について仲間たちに全く触れられてないし それでも好きな作品だけど -- 名無しさん (2018-03-16 11:18:20)
  • 終盤打ち切りとはいえ、流石に急ぎすぎたなぁ -- 名無しさん (2018-10-25 04:45:13)
  • 勝が宇宙に行ってしまった事をすぐ横のエレオノールと聞いていながらノーリアクションだった事がどうにも…勝は背中合わせで戦いながらグリポン頼んでまで正体を隠したのに結局バレてしまった…な展開のはずだったのに…「まさか後ろで戦ってたのが勝!?」とか「背中の奴が誰かは分からないが何であの少年がここに!?」とかなんか一言欲しかったのに何というか雑。 -- 名無しさん (2020-10-23 19:59:49)
  • ↑17「男塾」の塾生達よりかはずっと若い(震え声) -- 名無しさん (2022-07-29 23:05:35)
  • おもいでアルバム(「勝 第6幕 約束」で勝に見せていた)の写真の幼き鳴海がThe お坊ちゃまな格好していて笑ったwwwwwwwwwこんな微笑ましい頃が彼にもあったんだなぁってwwwwwwwwwww -- 名無しさん (2022-07-30 20:25:39)
  • ↑鳴海「見てんじゃねーよ」 -- 名無しさん (2022-07-30 22:38:28)
  • それどころか梁先生に弟子入りするまでもやしっこやぞミンハイ -- 名無しさん (2022-07-31 06:17:49)
  • 最近一気読みしたけど、序盤から中盤にかけての鳴海がめちゃくちゃ好きだった分、エレオノールと会ってからの鳴海が諸悪の根源のフェイスレスにじゃなくてエレオノールに当たってるのがつらかったわ… その分、勝がここまで成長したんだなと感動はした -- 名無しさん (2023-03-13 15:04:05)

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