一寸法師(昔話)

ページ名:一寸法師_昔話_

登録日:2012/02/04(土) 17:35:42
更新日:2023/09/29 Fri 13:12:56NEW!
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日本に伝わる昔話の一つ。現在知られている話は御伽草子が元になったとされている。


桃太郎などに比べると幾分マイナーだが、唱歌が存在するなど、現在でも根強く伝承されている。


~あらすじ~

昔むかし、あるところに子供のいない老夫婦がいました。二人は子供が欲しいと毎日神様にお祈りしていました。
やがて神様が願いを聞き入れたのでしょう、夫婦の間に男の子が生まれます。
恐らくお母さんのお腹はほとんど膨らまなかったはず。
初めての子供だからつわりも陣痛も正体不明の症状であったはずなので、突然の出産にはさぞかし慌てたことでしょう。


その男の子には一つだけ大きな特徴がありました。一寸(約3センチ)という人並み外れた小ささだったのです。
一寸法師と名付けられた彼は何年経っても大きくなりませんでした。
明らかに、男の子の名前である。よくぞ1mmもない突起物を見分けられたものだ


ある日一寸法師は武士になることを志し、縫い針に麦藁の鞘をつけて刀にしました。
そしてお椀の舟と箸の櫂で川に漕ぎ出し、京へと向かいます。


京に到着した一寸法師は、一番立派な屋敷を見つけ働かせてもらおうと考えました。


一寸法師「働かせてください」
主人「誰もいないぞ。イタズラか?」
一寸法師「…………」


……何はともあれ一寸法師は屋敷で働かせてもらえるようになりました。



屋敷の娘と宮参りの旅をしていたときのこと。大きな恐ろしいが娘をさらおうとしました。
鬼の手には打ち出の小槌が、口には牙があります。


一寸法師は針の刀を手にして鬼に向かいました。
しかし、あの恐ろしい鬼を相手に一寸の男と針で戦えるのでしょうか?


鬼「俺を相手に針とかw 自殺行為じゃねえかwww」


鬼は一寸法師をつまみ上げそのまま呑んでしまいました
小槌は使わないのかよ


鬼のお腹の中に入れられても一寸法師は動じません。
胃を直接針でつつくという、何ともエグい攻撃手段に出たのです。
鬼は堪らず一寸法師を吐きだし逃げました。


その場に残った打ち出の小槌を振ると、一寸法師は六尺(約182センチ)の長身になりました。
その後食べ物や金銀財宝も小槌から出して、娘と結婚して末裔まで幸せに暮らしましたとさ。



めでたしめでたし。


~一寸法師をモチーフにしたキャラクターおよび作品等~

ひみつ道具「いっすんぼうし」という帽子が登場する。被ると一寸法師のように小人になり、脱ぐと元の大きさに戻る。
ちなみに本作で体を小さくする道具といえば「スモールライト」が代表的だが、
こちらは「解除ボタンを押す」「ビッグライトを浴びる」「持続時間の経過を待つ」という元に戻るためのデメリットが多い。


一寸法師に登場する姫がモチーフらしい。


  • 七尺一寸・二寸(THE MOMOTAROH)

一寸法師の末裔の兄弟。
小槌と針を特殊アイテムとして持っており、打出の小槌使用後の先祖同様の巨漢である。


「美人な姫様を自分の妻にする為に、冤罪をふっかけようとした罪」に問われて地獄逝きとなるが、情状酌量*1により地獄の職員(雑用係)として働いている。
なお、打ち出の小槌は閻魔大王に破壊された模様。CV:鈴木達央。


  • イザム(小さな巨人ミクロマン)

「一寸法師のモデルになった先祖がいる」という設定。


一寸法師の末裔の少女。
「小人族」と呼ばれる一族で、打ち出の小槌を唯一使える能力を持っている。


企画段階では「一寸法師本人」という設定だったらしい。


HERO SAGA『MASKED RIDER DEN-O EDITION -1971年4月3日-』によると、一寸法師に登場する鬼がモチーフらしい。
ただし、同作オリジナルの設定であり、映画本編に適用されるわけではない事には注意されたし。


タイトルからして『一寸法師』がモチーフ。
ただし、変身やフォームチェンジには使われず、異空間『アヴァロン』への扉を開ける際に必要な13冊のワンダーライドブックの一つとしての登場に留まった。


~余談~

書物によっては内容が異なる場合もある。
中には、

  • 一寸法師が全く大きくならないので、老夫婦は次第に「実は物の怪なんじゃないか?」と思い始め、一寸法師は家を出た。
  • 娘との恋愛を親が認めようとしなかったので、娘に濡れ衣を着せて一緒に家を出てくっついた。
  • 鬼は一寸法師を飲み込んだが、一寸法師は鬼の目から体外に出るを何度か繰り返す

など、若干ブラックな話もあったりする。
とりわけ2番目のエピソードは、上記の『鬼灯の冷徹』などに見られる。



追記・修正は鬼を針で倒してからお願いします。


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  • 鬼灯の冷徹では元一寸扱い -- 名無しさん (2014-04-05 23:19:24)
  • 御伽草紙では親に成長しないことを疎まれる片手で家を出て、京では恋慕した姫君に無実の罪を着せている。鬼との戦いも鬼の目を内側から潰すなど全体的にえぐいシーンが多い。 -- 名無しさん (2014-05-04 03:10:09)
  • 確か姫様が寝ている隙に口にあんこをつけて「姫様がつまみ食いを」といって追い出しちゃったとか・・・・。おい! -- 名無しさん (2014-11-14 12:33:30)
  • 大元になった話ではエロショタが村の女に飽きて都に登った、なんてのもあるようだ -- 名無しさん (2014-11-14 13:15:07)
  • 実はハリ治療の話、って説もある。 -- 名無しさん (2014-11-14 14:54:29)
  • 桃太郎モチーフのヒーローはいるけど一寸法師モチーフのヒーローはいたかな? -- 名無しさん (2014-11-14 16:33:00)
  • 神妙丸の元ネタでいいのかな? -- 名無しさん (2016-07-21 22:04:21)
  • ↑3 なるほど、つついて悪いものを吐き出したのか -- 名無しさん (2017-12-25 16:55:09)
  • 某ヒーロー「皮膚の厚さは内側も外側も変わらないってのに……」 -- 名無しさん (2018-05-21 13:27:13)
  • ↑3どこからみてもそうだろ -- 名無しさん (2018-11-15 17:07:15)
  • 鬼灯様で見て初めて知った...姫様に「つまみ食いの濡れ衣」を着せた事や、一寸だったことで不遇の心境と境遇の主人公....。↑5 ミクロマン、天才てれびくんのナノセイバー、青山先生の探偵ジョージとかは?( 一寸法師がモチーフとして絡んでるかどうかは分からないですが。 ) -- 名無しさん (2020-05-11 19:41:56)

#comment

*1 一寸法師自身が差別され続けていた存在であったこと、相手方もまんざらではなかったことなど。

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コメント

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