登録日:2009/09/03(木) 21:48:56
更新日:2023/09/28 Thu 13:17:09NEW!
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アメコミ 漫画 marvel ヒーロー ディズニー クロスオーバー スパイダーマン x-men ファンタスティック・フォー アイアンマン キャプテン・アメリカ ハルク アベンジャーズ
アメリカを代表するコミック出版社。1939年に設立された。
当初の社名はタイムリー(Timely)で、後にアトラス(Atlas)を経て1957年からマーベル(Marvel)*1に変更された。
DC COMICSと並んで二大アメコミ出版社と称されるほど人気は高い……というか、1980年代以降は業界第一位の座を守り続けている。
しかし、1980年代後半から人気に反比例して経営は悪化していき後述の買収劇に発展した。
また、DCの様にずーっとヒーローコミックを出版していた訳ではなく1950年代には怪奇・犯罪コミックに傾倒していた。
しかし、1960年代の初めまでに怪奇コミックが売れなくなり、スーパーヒーロー物への回帰を計画して『ファンタスティック・フォー』を発刊。
続いて『ハルク』が発刊され、続いて『スパイダーマン』が生み出された。
後にMARVELの顔となるスパイディは、元々は廃刊予定の怪奇コミックスの最終号に唐突に登場した読み切り作品が最初。
廃刊するなら好き勝手にやってやろうと、当時としても既にパターン化し過ぎていたマッチョヒーローに対するアンチテーゼというかパロディとして描かれたことが反対に読者の共感を呼ぶと共に人目を引き大ヒットを記録することになった。
1962年*2にはスパイダーマンもレギュラー誌を獲得して連載を開始。
1965年までにX-MENやハルク、ソー、アイアンマン…etc.のキャラクターが生み出され、1940年の戦時下に誕生した愛国ヒーローであったキャプテンアメリカが復活する等、現在も実写映画で新たな魅力を放っているキャラクター達が誕生している。
所謂、伝統的で正統派と呼ばれるDCヒーローに対して、貧乏生活に悩むスパイダーマンやアル中に追い込まれるアイアンマン等、後に他社も真似するようになった妙な人間臭さや生活に根付いたリアリティーを持ち込んだ斬新な手法はMARVELヒーローのお家芸であり、実際に上記の面々は一筋縄では行かないキャラクター付けがされている。
1980年代からはチーム制であることを活かした複雑な人間関係と差別問題に根付く思想をストーリーに盛り込めるX-MENファミリーが大人気となり、歴代のヒーローコミックでも最高の売上を記録することになった。
この潮流は老舗のDCも巻き込み、一時期は新ヒーローはみんなミュータントで、ミュータントではないヒーローの登場するコミックには一々と断りの文が扉に載せられていたなんて話も。
主だったヒーローの原案には多くの場合にスタン・リーが関わっていることで有名。
元々は創立者の甥っ子で、十代にして編集に加わって数多のヒーローのオリジンを担当したのである。
文字通りのアメコミの重鎮であり生ける伝説であった。
MARVEL関連の実写映画シリーズでのカメオ出演(という名のお約束)で実写映画シリーズからのファンにも親しまれていたが2018年に逝去。
しかし、今後も何らかの形で出演を重ねるのでは……と半ば以上に本気で期待されたりしている。
スタン・リーといえば“キング”ジャック・カービーの作画が挙げられるが、アメコミの制作スタイル故に、その後も世代毎に多くのライターが物語を描き、多くのアーティストがイラストを描くため、一人のキャラに多彩なタッチで描かれている。
ストーリーも担当者によって様変わりし、1990年代のスパイダーマンの様に後に丸ごと黒歴史化する位にやり過ぎた時代なんてのも出てきたりする。
日本の漫画と違って、キャラクターの所有権は漫画作者ではなく出版社にあるのがアメコミの特徴。
この特徴を生かして、色々なキャラが全て同じ世界に住んでいるため、
ヒーローが共闘したり、漫画の違うヴィランが手を組んだりすることも少なくない。
これを一般に“クロスオーバー作品”と称される。
いわゆる並行世界を認めているため、同じヒーロー名を複数の人物が名乗っていたりする。
それが極まったのが「スパイダーマン(本家ピーター・パーカー)とスパイダーマン(アニメ版ピーター・パーカー)とスパイダーマッ(特撮ドラマ版山城拓也)と他のスパイダーマン」のクロスオーバー作品スパイダーバースである。
ちなみにこの作品、ピーター・パーカーが5人以上というか「1コマだけに登場まで考えたら何人居るかわからない」レベルである。
また、出版社が違えどもDCとMARVELのキャラクター同士が共演することもあった。
DCのみならず他の出版社のヒーローとの夢の共演はやっぱり夢の架け橋と言えるのだろう。
日本では実写映画が有名。かつて困窮した台所事情から映画化権を割と手当たり次第に売ってしまったせいでタイトルによって配給会社が異なっているが、2008年の『アイアンマン』から始まるマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)では作品間でリンクを設けている。
ソニー配給のスパイダーマンは再リブートに伴い映画化権をMARVELと共有しており、MCUに属するシリーズとソニー独自の作品が共存している。
また、ディズニーの20世紀FOX買収によってX-MENやFFの映画化権もディズニーに渡ったことで、版権の整理が進みつつあるのが現状である。
ディズニー(パラマウント・FOX):アイアンマン、キャプテン・アメリカ、ソー、ハルク、アベンジャーズ、アントマン、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー、ドクター・ストレンジ、キャプテン・マーベル、デアデビル、ゴーストライダー、X-MEN(デッドプールを含む)、ファンタスティック・フォー
ソニー:スパイダーマン
2009年8月31日、ディズニーにより買収された。
その目的は男性層を主なターゲットとしたコンテンツの補充であり、これによりディズニーは性別・年齢を問わないキャラクタービジネスを確立した。
ミッキーとスパイダーマン、さらにはダースベイダー(MARVEL同様ディズニーに買収された)が共演する日も近いかもしれない。
2012年の『アベンジャーズ』からは、MCUの配給もディズニーが担当しており、さらに、NETFLIX、ディズニープラス、ディズニー傘下のHulu、同じく傘下のテレビ局ABCなどと提携して、映画シリーズでは実写化されなかった数多のキャラクター実写化のスピンオフドラマなどを製作し、世界観拡張も積極的にされている。
2014年にはMARVEL原作のディズニーアニメ映画「ベイマックス」が公開され、アカデミー賞を受賞するヒット作に。
超マイナーヒーローだったベイマックスの知名度を押し上げることに成功した。
主なMARVEL COMICSの作品
1980年代以降のMARVEL、延いてはアメコミ全般の流れに影響を与えた人気シリーズ。
ウルヴァリンやサイクロップス、ケーブル、プロフェッサーXなんかはこのファミリーの一員。
デッドプールも元はシリーズのヴィランだった所から単独タイトルを獲得するまでの出世を遂げたキャラクターである。
宿敵のマグニートーもコミックのみならずダース・ベイダーに優るとも劣らない支持を受けているヴィランとして有名。
MARVEL中でも全時代を通して一番人気を誇るであろうポップな蜘蛛男。
単独タイトルでしかも個人のヒーローでありながら関連コミックの数はX-MENファミリー全部にも勝る程。
日本でも東映との提携時に生み出された特撮版で馴染みがあった。
上にも書いたがスパイダーマンしか出てないのにクロスオーバー物が出来るレベルで関連作品が多い。
2020年末に日本発祥のサクラスパイダー(女の子)がまた増えました。
そして2022年、「Edge of Spider-Verse #3」にて、サクラスパイダーがついに本家スパイダーバース入りすることに。
1962年からのヒーローコミックへの回帰と共に生み出されたメタ的な意味でもMARVELの元祖ヒーロー。
宿敵のDr.ドゥームも有名でやっぱりコミックスを越えた人気を誇るヴィラン。
FOXが映画化権を取得していたが、のんびりとして抑揚のない凡作はともかく、2015年制作のリメイク版に関しては、メインのキャラ設定が完全に無視されたり、製作上のゴタゴタが悪い意味で目立ち、MARVEL側もさすがにぶちギレたと言われる。
本来のデビューは1941年の第二次世界大戦中で前身となるTimelyコミックスの愛国ヒーローだった。
その後、赤狩りの時代に復活したが、後にこの設定はネタ元が過ちだったと認識される中で消滅し、更に後には別の危険な差別主義者がキャップの名を騙っていたのだ、ということにされた。
1964年にアベンジャーズを初結成させる為にアイコンとして復活し、社長の最初の個人タイトルを奪う形で完全復活を果たし、1945年以来眠っていたということにされた。
コミックでは20年程度の眠りだったのに、実写映画では公開年分を加算した結果70年も眠っていたことになってしまった。
MARVELに於いては、その数奇な運命と高潔な魂からヒーローの中のヒーローとして扱われている皆のキャップ。
盲目だが他の感覚が異様に鋭い弁護士ヒーロー。
一言で言うと地味なバットマンだったが、後にDKRを生み出すフランク・ミラーのストーリーによりシブ好みのファンの支持を受けるようになった。
MCUにてMARVELの顔にまで大出世した鉄の社長。
アメコミの方ではアル中で破滅したりと問題児であった。
- ゴースト・ライダー
燃え上がる髑髏の頭のバイカーヒーロー。現在は車に乗っている。
この世の物ではないためやってることは地味だが、実はチート中のチート。
MARVEL随一の怪力無双キャラ。
日本でも往年のドラマシリーズ『超人ハルク』で知られていた。
北欧神話の雷神その人…という設定の最強ヒーロー。
魔法のハンマー、ムジョルニアが武器。
- アベンジャーズ
キャップ、社長、ンーさんによって最初に結成され、以降は様々なヒーロー達が所属した最強チーム。
他の有名なメンバーとしてはジャイアントマン(アントマン)、ワスプ、ファルコン、ヴィジョン、スカーレットウィッチ等。
- キャプテン・マーベル
DCのシャザムと名前が被っている、早い話がMARVEL版スーパーマンである。
宇宙帝国クリーのスパイが光堕ちした初代、あんまり関係ないが光使いの2代目、クリーの血と魂を引く者たちが継ぐ以降の世代を経て、現代は初代の元カノが襲名中。
単身で宇宙に飛び立ち宇宙戦艦の艦隊を壊滅させたりする圧倒的な戦闘力を誇る。
- Dr.ストレンジ
超能力や科学兵器ではなく魔術で戦う変わり種のヒーロー。
魔法のイメージは米国でもやっぱりチートなのか、何でも出来ちゃうワイルドカード的な扱いをされている。
- ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー
スターロードやロケット・ラクーン、ガモーラ、グルート、ドラックスら宇宙の荒くれ者が集まったチーム。
歴史は意外と古いものの長らくマイナーチームの座に甘んじていたが、映画化されると一転人気チームへと昇りつめた。
妻と子の為に人外をも殺してのける復讐鬼と化した型破りなヒーロー。
時にどっちが悪党なのか解らなくなる程の制裁も加える手法はリアルでも物議を醸した。
2008年に誕生したヒーローに憧れる少年を主人公にしたメタ的な視点を含むコミック。
実写映画がヒットした。
元々は日本を守るローカルヒーロー「ビッグ・ヒーロー・シックス」のキャラクター。
人気が出ず打ち切りになっていたシリーズだったが、ディズニーが路線を変えて映画化してヒットした。
- ブレイド
吸血鬼をたたっ斬る黒人のダンピールにしてデイウォーカー。
吸血鬼ネタ以外では地味なヒーローだったが、実写映画やアニメではスタイリッシュな姿をアピールした。
- ハワード・ザ・ダック
デ████社のドナ██に見えなくもないやさぐれアヒル型エイリオン。色んなとこで顔見せしているネタキャラ。
実写映画版のことを話題にしてはいけない。
- デッドプール
マーベル内でも異色というかぶっ飛び過ぎている存在。
自分が漫画内の人物だと認識しているのでやりたい放題。
映画版もやりたい放題した結果レーティングがR-15に。
etc....
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- 買収って映画部門だけじゃないの? -- 名無しさん (2014-07-21 07:07:03)
- アメコミ高いしどこから手をつけていいのか、わかんねぇ -- 名無しさん (2014-11-09 11:44:36)
- ディズニーに買収されて以降、これの映画は字幕推奨になっちゃった -- 名無しさん (2014-11-09 12:26:09)
- ディズニーの公開予定の日本人主役の映画って人気なかったMARVEL COMICが元らしいね -- 名無しさん (2014-11-19 19:49:49)
- 3↑クレカとアプリがあって英語が読めればそこそこの値段で読めたはず -- 名無しさん (2022-07-11 21:39:10)
- スタンリーのおじいちゃんは若かりしころには連載抱えすぎな本数(10作品超えてた)を同時に脚本担当してたらしいけれど、想像しただけで頭のなかが弾けそうだ -- 名無しさん (2022-07-11 21:41:33)
#comment
*2 1963年とする記述もある。
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