死ねばいいのに(京極夏彦)

ページ名:死ねばいいのに_京極夏彦_

登録日:2012/09/20(木) 13:22:25
更新日:2023/08/18 Fri 19:05:27NEW!
所要時間:約 2 分で読めます



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京極夏彦 小説 死ねばいいのに 死ぬればいいのに



『死ねばいいのに』は、京極夏彦の小説作品である。


「アサミ」という女性が殺された。
彼女について話を聞きたいという若者「ケンヤ」、そしてケンヤが訪ねたアサミの関係者たちとのやり取りにより、徐々に事件の全体像が明らかになってゆく。
全六章構成で、各章はケンヤと対面する関係者の視点から描かれる。


登場する関係者たちは、みな心に不満と葛藤を抱えている。
突然現れた無礼な訪問者に、ある者は怒りある者は戸惑い、苛立ちから自身が抱える不満を爆発させ彼にぶつける。
しかしそれを聞いたケンヤは、あっけらかんとこう言い放つ。


――ならさ
――死ねばいいのに


ケンヤは学もなく、礼儀も言葉遣いも知らず、バイトについてもすぐにクビになる、自他ともに認める「馬鹿」である。
しかし彼の言葉は、登場人物たちが気付かない、もしくは目を背けている自分自身の内面を的確に暴き、心に突き刺さる。
結果、百鬼夜行シリーズの京極堂と同じく、対面した人物の「憑き物」を落とすのである。


そんなケンヤがなぜアサミのことを聞いて回るのか、アサミは誰に、なぜ殺されたのか、結末は一読して確かめてほしい。



「あのさあアンタ、そんなに追記・修正がしたいんなら」


――すればいいのに


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  • この作品はオススメですよ。自身の社会面等に埋れた本心や本音を考えさせられる作品です。 -- 名無しさん (2014-06-07 13:02:13)
  • なぜかコノセリフを聞くと「アシュラ」という漫画のほうを思い出してしまう。 -- 名無しさん (2014-06-07 13:03:27)
  • 若者のよく使う「死ねば(俺にとっては)いいのに」ではなく「死ねば(お前にとって)いいのに」ってのは言葉遊びの好きな京極さんらしい小説。 -- 名無しさん (2014-08-28 13:12:21)
  • オチに不満ってレビューもあるけど私は大満足の内容でした。 -- 名無しさん (2014-08-28 13:27:46)
  • ↑↑要するにアカギか -- 名無しさん (2014-08-28 14:31:02)
  • 不思議と人に勧めたくなるんだけど、人によっては気分を害するんだろうなぁ。個人的には良作かと -- 名無しさん (2015-02-06 15:57:29)

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