隣人13号

登録日：2019/10/07 (月) 17:24:21
更新日：2024/05/09 Thu 13:54:20
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隣人13号(りんじんじゅうさんごう)は、井上三太の漫画作品。1993年よりに連載されたが、1994年には掲載誌が休刊となり一時期中断。その後インターネット掲載で完結した。

ヒップホップや抗争劇などのイメージが強い作者の作品の中で、「いじめられっ子の復讐」というやや異色のサイコスリラーとなっている。とはいえ、特有のバイオレントな描写や(当時は未熟ながら)立体的な作画など、作者の特徴はしっかりと入っている。

2005年に小栗旬、中村獅童主演で映画化された。

～あらすじ～
とある建設会社に、「村崎十三」という青年が入社し、同社の作業員「赤井トール」の部下となる。赤井はおとなしい彼をいびり始めるが、十三は突然、赤井に対して凶暴な一面を見せる。

十三は実は小学生時代、赤井から冗談では済まされないようないじめを受け、顔に消えない傷を負っていた。それ以降、いじめのトラウマが遊離したようなもうひとりの人格「13号」が誕生し、赤井への復讐を望むようになっていた。

しかし13号は復讐の過程で次々と関係ない人間をも殺害、十三は自分の中にいる「13号」をコントロールできなくなっていき……。

～登場人物～

●村崎十三 (むらさき じゅうぞう)（演：小栗旬）
主人公。
小学生の頃に同級生の赤井から悲惨ないじめを受け続けた上、
最終的には(過失とはいえ)硫酸で顔を焼かれるという悲惨な目に遭い、
それ以来暴力的な人格「13号」が心の中に巣食うようになった。
(ちなみに爛れた顔を隠すため、顔に人間の皮膚と見分けのつかないマスクを被っている。)

オレンジのダウンにジーンズ、ワークブーツとまるでチーマーのようなファッションだが、
作者が陰キャにB系の格好をさせるのはよくあること。

●13号 (じゅうさんごう)（演：中村獅童）
十三の人格の一人でありもうひとりの主人公。
十三と違いチーマーが裸足で逃げ出すような凶悪な人格であり、赤井を追い詰める過程で次々と殺人を犯していく。

赤井の目の前で顔のマスクを剥ぎ、「十三の本当の顔」を見せつけるシーンはグロ注意レベル。

●赤井トール(あかい -)　（演：新井浩文）
十三の小学校時代の同級生で、当時は十三に惨いいじめを繰り返していた。
十三の顔を誤って焼いた後は反省もせずに暴走族に入り、建築会社の作業員になってからもいじめまがいのパワハラを行う、
いわゆる「自称・更生したヤンキー」の典型のような男。

とはいえ、家族や暴走族時代の仲間は大切にしており、身内からは慕われている。
しかし、13号の暴走によりそれらが徐々に崩れていくことになる…。

●赤井のぞみ（演：吉村由美）
赤井トールの妻。
元は赤井と同じ族のメンバーだったが、地の性格は結局普通の女性に過ぎず、
13号の復讐により徐々に追い詰められていく。

●赤井勇気(あかい ゆうき)（演：仲條友彪）
赤井トールの息子。父親に似ずまっすぐな子供。
本作における最大の被害者。

●関肇(せき はじめ)（演：石井智也）
十三の同僚で、赤井からは格好のターゲットにされている。
根は人格者であり、13号が赤井を標的にしたときも「ヤな奴だけど死んじゃうなんて」と助けようとするほど。

夢はアニメーターだったが、中盤で13号に殺されてしまう。

●死神 （演：松本実）
赤井の後輩で暴走族の現ヘッド。
ドがつくチビ。身内への想いと外への冷酷さにおいて赤井とよく似ている。
バルーンという巨漢の手下がいる。

●二階堂 (映画未登場)
関の家庭が信奉している宗教団体の教祖。
途中から某オウムの教祖そっくりになる。

●ヒデ (映画未登場)
ヤクザ。刑事である父親の「ビデさん」が13号に殺されて以降、敵討ちをしようとする。

原作と映画版では登場人物の数が異なる（もちろん、原作のほうが多い）。結末も違うものが用意されているのだが、どちらもメタフィクショナルなオチであることは共通している。

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• お！項目立ったんだ！！ -- 名無しさん (2022-08-20 22:17:42)
• この前年に公開された「いま、会いにゆきます」で中村獅童氏が演じた純朴な主人公と180度全く違う凶暴な13号には、本当に心の底から戦慄した。文字通り肝を冷やしたよ。 -- 名無しさん (2022-09-14 21:43:30)
• たしか当時、鉄人28号のリブート（アニメとか実写化）があったから、鉄人28号とのパロディ映画なのかな？と思ってた少年時代 -- 名無しさん (2023-03-11 19:51:43)
• 中村獅童が夢に出るようになる映画 「痛い痛い痛い痛い痛い... 」のシーンほんと怖い -- 名無しさん (2023-11-02 04:15:01)

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