登録日:2012/03/05(日) 16:50:35
更新日:2023/08/21 Mon 13:54:47NEW!
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鉄道 鉄道項目 タカラトミー ヒカリアン シンカリオン おもちゃ 玩具 プラスチック モーター プラレール ロングセラー 子供も大人も楽しめる玩具 種類が異常 きかんしゃトーマス プラプラプラプラプラレ〜ル チャギントン 企業の本気 ミニチュア こいつ…動くぞ! プラレールは日本の鉄道史の鏡
プラレールとは、トミー(現在はタカラトミー)から発売されている鉄道を題材にした玩具である。
【概要】
1959年にとみやま商事(旧トミー)から「手転がし式プラ汽車セット」として事実上最初の玩具が発売された。
そして現在まで、半世紀以上にわたって愛され続けている超ロングセラー商品でもある。男の子にはとりあえずプラレールかトミカを与えておけばまず外さない。
「プラレール」という名前自体は、1970年代頃より使われはじめていたが、商標登録されたのは1990年頃と意外と遅い。この名前は
- プラ電車だと語呂が悪いので、製品工場のパッケージ担当の人が勝手につけた
とか
- 営業担当の人が取引先でプラ電車をプラレールといい間違えたのがそのまま定着した
とか様々な説があるが、会社側もその辺りは「わからない」としていて、メジャーなおもちゃの割りには珍しい経歴を持つ。
なお、タカラトミーでは同じ乗りもの玩具として車型のおもちゃ「トミカ」も1970年代から発売しており、1990年代以降は事実上の姉妹ブランドとして展開している。
そのためトミカを積載出来る車両やトミカと一緒に遊べる踏切なども発売された。
プラレールは派生した商品も含めて膨大な種類があり、タカラトミーさえ「数えたことがないので全く分からない」としている。
【歴史】
1961年には、早くも電動型が発売され、レールなどの基本もこの頃からのものが今だに基礎となっている為、最新型の車両と同じレールで走行させることが可能。
ちなみにこの電動型プラ汽車は「D51」を土台にしたらしいが、はっきり言って似ても似つかない。
戦前から戦中にかけて南満州鉄道を走っていたダブサ型蒸気機関車に似ている。
ちなみに、タカラトミーに置いてあるものしか初代が確認できておらず、一般家庭から発掘されたという情報はいまのところないらしい。
プラレールを一躍メジャーにしたのが、1964年に発売された「超特急ひかり号(東海道新幹線・0系)」で、
当時同じ時期に発売された鉄道模型よりも丈夫かつ安価であったため、子供たちに安全で遊ばせやすく、大ヒット商品となった。
この商品は1980年代中頃まで、基本性能そのものはそのままで発売され続け、
バブル景気の頃にスイッチが車両先頭部から車両上部に移されてからも、モーターは改良されても外観は2000年頃に発売中止となるまで変わらなかった。
これ以降プラレールではオリジナル車両でなく現実に存在する車両を商品化するようになった。
つい最近まで発売されていたプラレール485系電車の中間車は0系中間車の金型をそのまま流用していたため、
485系の中間車は、1964年から未だに使われ続けられていた、貴重な玩具であった。(現在は新規金型を利用した別のものになり廃盤となった)
また、1983年から数年間、東京ディズニーランドで走っているウエスタンリバー鉄道の蒸気機関車を模した車両も発売されたが、
モーター出力が悪く、高架線に上がれないという致命的な不具合があり、モーターが焼けるトラブルが続出したため、この車両だけは「黒歴史」扱いされている。
基本的にタカラトミーは、絶版になった製品の金型は取っておくのだが、この車両だけ金型がなく、復刻が出来なくなったと会社が嘆いた。
(一時期ディズニーランド内で再販したものはモーターの構造やスイッチを見直した新規金型でパワーアップしている)
逆に前述の電動プラ汽車やなんかは半世紀経っても金型が残っているのだが。
現在は主に古い製品の金型改修及び新規金型が作製されよりリアルになっている。
またライト、サウンドギミックの搭載や新規金型を起こした大手私鉄オリジナルプラレールの販売が行われる等よりマニアックになっている。
【変わり種商品】
半世紀以上にわたって発売されているため、往復運転のできるプラレールやリモコン操作できるスーパーひかり号*1、カメラ搭載型ドクターイエロー、プラレールのレールを使った懸垂式モノレールといったものが過去に発売された。
現在はディズニーリゾートラインや東京モノレールといった跨座式モノレールが発売されている他、スシローとのコラボ商品の「すし特急おまち」にて久々に往復機構を持つプラレールが発売された。
さらに玩具オリジナルシリーズとして「トミカハイパーレスキュー」と世界観を共有する「プラレールハイパーガーディアン」も展開している他、
ガシャポンサイズの小さなプラレールとしてカプセルプラレールが発売されている。
また海外に輸出されるものも存在している。主に香港・ベトナム・中国・台湾などなど。
特に、香港の香港地下鉄、中国の中国新幹線・台湾の台湾新幹線は現地でしか購入する事が出来ない。
きかんしゃトーマスシリーズは、当初モーター出力が悪く、一部の既存の情景レールを通過できない事態となっていたが、現在はモーターが強化したものであるため、問題はない。
最近は車両の精密さに一段落がついたためか、情景セットの方に力を入れており、グラグラ揺れる橋やジェットコースターのような山などの珍品が続出している。
基本の車両もくっついて販売されているため、すぐに遊べるが、在来のプラレールの車両、特に新幹線をハイスピードできかんしゃトーマスの情景セットに通過させた時は、脱線転覆をする場合があるので、やめていただきたい。
やはりというか一部の車両セットは期間限定商品だったりするため、入手に非常に難儀することとなる。
TVでのエピソードを再現するのは誰しもが通る道。その場合急行車両やブレーキ車を複数買いした人もいることだろう。
【余談】
- レールの誕生した当時の物と現在の物の相違点は底面に車輪の空転防止の溝が付いた程度で規格は一切変わっておらず、プラ汽車セット付属のレールを現在のレールにつないで遊ぶことも可能である。ただし、急坂レールに限り初期の物は手転がしで遊ぶことが前提であったために非常に急な勾配となっており、現在のプラレールではモーターの出力不足で上ることが不可能となっている。もちろん手転がしであれば問題なく上ることができる。
- プラレールの原型は先述のプラ汽車セットであるが、レールに関してはそれ以前に発売された「ハイウェーセット」という車で遊ぶおもちゃに入っていた物と全く同じ規格である。
なお、上述の通り最初期の製品から現在に至るまで互換性は一切切れていないので現行のレールでハイウェーセットの車も使えることになる。
- プラレールでは分岐器は「ポイントレール」、もしくは「ターンアウトレール」(アメリカ英語での分岐器の正式名称に準拠)という名前になっているがかつて販売された1線から4線に分岐する分岐器(1線からY字に2線になり更に分岐し4線になる形状)に限って「ぶんきき」という名前であった。
- プラレールの分岐器は一部の特殊な物を除いて必ず分岐器の外側に黄色の進路設定用の物があるがかつては分岐器の内側に進路設定用の物が設置されていたこともあった。
- プラレールは曲線レールを8つ繋げると円ができるが、この円の大きさはちょうどプラレールの発売された時期に主流であったちゃぶ台の大きさとほぼ同じである。
- プラレールの踏切には必ず遮断機と連動するプレートが線路上にあり列車が通過すると遮断機が降りるようになっているがかつて販売された「ぜんじどうふみきり」に限りプレートが無く、踏切手前で線路側に伸びた棒に列車が接触すると電池で遮断機が降りるようになっていた。
- トミーは80年代にプラレールの上位版として、車両やレールをより精密にしたスーパーレールという商品も出していた。
こちらは対象がNゲージとかぶってしまうのか、あまり長続きしなかった。
近年になって似たようなコンセプトの「プラレールアドバンス」を発売したが、こちらは6年ほどで姿を消している。
- 昔は大らかな時代だったのか、シールや塗装を替えただけで別の電車として発売することも多かった。
中でも80年代はムチャクチャで、165系急行型電車の塗装を変えて阪急電鉄6300系「通勤特急」や185系「おどり子号」として販売していたが、流石に評判が悪かったのか短期間で販売中止になっている。
他にも営団地下鉄(現:東京メトロ)6000系のシールだけ変えて福岡市交通局1000系に仕立て上げたなんてことも。しかも営団地下鉄のマークがモールドなので営団マークがそのまま付いている。
- 一時期、「乗り物王国ブーブーカンカン」内にてプラレールとトミカを利用した「冒険アスファル島」という番組をやっていた。
登場するオリジナル車両の製品化もなされたがその中に出てくる283系オーシャンアローとE351系スーパーあずさは、一両以外*2は元の車両とほぼ同じ塗装である。この二形式は「冒険アスファル島」のキャラクターとしてしか製品化されていない。でも前者は近鉄21000系の色違いだから両方の先頭車両がイルカ顔で後者は651系の色違い。
番組放送期間しか販売されなかったため、今では超プレミア商品として知られている。
- そして同じくブーブーカンカン内で放送され、後に30分番組に昇格した超特急ヒカリアンシリーズの玩具もプラレールとの互換性を持っていた。
- フジテレビ系列で放送中のアニメ「チャギントン」がプラレール化されることになり、
きかんしゃトーマスとチャギントンとの相互直通運転が実現する運びとなった。
- プラレールはその対象年齢が主に子供に設定されていることから、現役の車両や新幹線など子供人気が強いor馴染みの深い車両が製品化されることが多い。欲しい車両がなかなか製品化されないからと改造やフルスクラッチで自作しちゃう人も少なくない。
追記・修正はプラレール20両編成を走らせてからお願いします。
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▷ コメント欄
- 男の子なら一度は遊んだことがあるはず。 -- 名無しさん (2014-07-02 19:57:36)
- 遊ぶどころか、JR西日本では鉄道事故の救助・復旧の机上演習でプラレールを活用しているそうな。 -- 名無しさん (2014-07-02 20:00:42)
- ↑マジっすか -- 名無しさん (2014-07-23 18:21:21)
- メトロも導入だとさ。安価で自由度も高いから模擬練習としては最適なんだろう -- 名無しさん (2016-02-23 14:14:19)
- 重箱の隅をつつくようで恐縮だが、阪急の"通勤特急"のベースは東海型急行電車です。 -- 名無しさん (2019-07-05 17:02:25)
- なんか本物と同じ仕組みで浮くリニアモーターが無かったっけ? -- 名無しさん (2020-02-13 14:00:10)
- そういえば規格とかの起源はアメリカ製玩具、電動化初製品の蒸気の起源がドイツ製鉄道模型にあるんじゃないかという説が出てきたようで -- 名無しさん (2020-08-19 14:58:46)
- ディーゼルのプラレールに貨物を大量に連結させるのは男子諸君なら誰もが通る道だと思う。それでやり過ぎてまともに走らなくなったりするのもお約束。 -- 名無しさん (2020-08-19 15:56:10)
- シンカリオンもプラレール派生だったよね、確か -- 名無しさん (2020-12-08 23:36:27)
- アプリなどには非常に向いていると思うがそっちへの展開はいまいち恵まれない玩具。あと通勤車をもっと出して欲しい -- 名無しさん (2020-12-13 20:32:53)
- 子供のころ車両は買ってもらえてもレールはあまり買ってもらえなかった人いる? -- 名無しさん (2020-12-13 20:36:10)
- レールはブックオフ漁ると良い -- 名無しさん (2020-12-13 21:10:38)
- 子供のころ遊んだことあるけれど、線路をどうつなげるかでも悩む -- 名無しさん (2022-01-19 20:33:04)
- 8↑本物と同じ仕組みだと…最近の玩具はすごいな -- 名無しさん (2022-01-19 20:33:49)
- 異次元列車が出たんだからデンライナーも・・・と期待していたころがありました。 -- 名無しさん (2022-02-02 02:16:10)
- 最近ドン・キホーテからバッタモンが出たらしいで? -- 名無しさん (2023-04-23 20:52:30)
#comment
*2 オーシャンアローはボートの積載車両、スーパーあずさは救急車両が連結されている。
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