世界の各地に生息すると考えられている竜。
龍に近似の種は多いが、古代から生き残っている純粋な龍種は個体数が少なく、大概は人類の生活圏から離れて暮らす、希少な獣であり、それを竜と呼ぶ。
古代からの生き残り、あるいは神話に登場するものを龍と呼び、希少動物としての竜とは区別する者もいる。
古代に生きていた龍はただの獣ではなく、知恵を持ち、言葉を解し、魔術を使ったという。
圧倒的な力に、長い寿命を持った古代の龍は、この世界の支配者であったと言われる。
特に、古代の竜は体の色によって階級があったとも言われている。
生まれつきの体色による階級分けは、血統による身分階級に近い物がある。
それによると、最も高貴で力を持っているとされるのは白竜であり、次いで銀竜、赤竜、青竜、紫竜、と続き、緑竜、黄竜と低くなる。
黒竜は例外で、破滅を呼ぶ忌み子として竜の社会では嫌われており、その意味では白竜であるギルガンテスの直系であるダグザルカンが黒竜であり、その代に知恵ある龍のほぼすべてが死に絶えたのは、何かの因果を思わせる。
七賢竜のように高い知能を持った個体も存在しているが、現在ではそれは例外である。
七賢竜は神話にもその存在を語られており、古くは神域より降り立った神々と戦ったと言われている。
その戦いの結果、龍は神々に敗れ、世界の片隅で隠れるように暮らすようになったと神話は伝えている。
その後、龍は神々や人と共存することになるが、獄炎を司る黒龍王ダグザルカンは前の戦から生き残った龍を集め、再び神々を相手取り戦を仕掛けた。
しかし、蒼穹の王者ラミアテスカトリが率いる共存派の龍がそれを阻み、前の戦を生き延びた龍もほとんどが死に絶えた。
二度目の戦を生き延びた、最後の知性ある龍がダグザルカンとラミアテスカトリを除く五柱の七賢竜である。
絶海の双頭蛇アルトリスカ、砂丘の太陽オブラスキュラ、南海の氷晶龍ベルテミスカ、神樹の守り手アルベルシュトラ、冥府の番龍ハザキルトスの五柱は、戦の後に結ばれた神々との盟約を果たすため、世界のどこかにいるのだと言う。
→七賢竜
→その他の龍王
→現在見られる竜種
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