ギルガンテスの系譜にあらざる龍でありながら、最も高貴で力ある龍であるとされる白竜であり、「獄炎」こそ使えないもののギルガンテス配下の龍の中でも右に出るものはいないとされる龍王の一柱であった。
九つの尾と、そこから放たれる雷を武器としており、神々と龍との戦では多くの神を苦しめた。
しかしギルガンテスが討たれた後は神々への臣従を誓い、ダグザルカンの挙兵に際しては一族を率いて人の側について戦った。
その際にカルザミスに対して、ダグザルカンを討つ代わりに、戦を生き延びた龍の命を取らぬよう求めたという。
結局、戦を生き延びた龍は五柱のみであったが、カルザミスはラミアテスカトリとの契約を果たし、敵味方を問わずその命を遺したという。
この戦を生き延びた五柱の龍王に、それぞれの陣営で龍を率いた長であるダグザルカンとラミアテスカトリを加えた七柱の竜を七賢竜と呼ぶ。
ラミアテスカトリとダグザルカンは七日七晩の間、絡み合いながらローランディア大陸のすべてを巻き込み、互いの命が尽きるまで喰いあったとされる。
決着を見たのはローランディア大陸の西端で、現在の王国の首都であるアルトリオであるとされ、アルトリオ大聖堂の地下墓地の奥底にはダグザルカンとラミアテスカトリの亡骸が祀られていると言われている。
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