フルリジッド車両をサスペンション付きへ
といってもフレームを切り貼りして溶接したりの魔改造ではなく、
既存パーツを組み合わせて背筋を立てた直座状態での快適性を上げる仕様です。
多くの幹線道路が振動が皆無に等しい新規格の舗装へと敷き直されつつあるとは言え、
大通りから路地へ入った途端に旧規格の古い舗装による振動地獄に陥ったり、
郊外へ向かうにつれて道が細くなって荒れてボコボコのコンクリート路側帯や、
舗装と側溝の段差で操舵不能に陥る危険な道を延々走行させられるのが現状。
そういった旧規格の道は車道から妙に盛り上げられた位置に歩道が敷かれている事がよくあって、
道路状況によっては危険回避の為に歩道を微速通貨せざるを得ない状況では、
かなり短い間隔で不快な衝撃とアップダウンを繰り返されてしまい、
遠方で目的が済んだ後の疲れ果てている時に、それが続けば疲れが積み重なってしまいます。
これが楽しく遊んだ帰りならまだしも、通勤用途では話が大きく変わり、
風呂に漬かったら寝ちゃう位にヘトヘトになった時でこれだと嫌になります。
そういった経歴から舗装用タイヤのアルミフルサスMTBを試作して今も運用していますが、
10cmものロングストロークのお陰で、市街地では持て余し気味な程に衝撃を逃がすので、
前述した一般道の各種乗り越えを抜重せずにズボラに突っ込んで越えても大丈夫となり、
不意に何かを踏む機会が多い始めての山際ルートを散策する時にも重宝しています。
そうして乗り慣れた頃にオーバーホールしてみると、有効長の1/4も使っていない事を再認識して、
やっぱりもう少し短めにして軽量化しても良いのでは・・・と考える様になりました。
そこで今回は、初心者の頃にロングツーリング向けと銘打たれた700cリジッドシティサイクルに、
ショートサスフォークとサスシートポストで疑似的なフルサスとして再構成し、
都市間移動時の状態の悪い路面から受けるストレスを軽減させる試みをしてみました。
これには振動吸収性と軽快さが両立した35cタイヤが標準で装着してあり、
そこへサスペンションを追加してタイヤでは吸収しきれない大きな衝撃を担当させる合わせ技とし、
サドルに座りっぱなしの場合に素晴らしい乗り心地が得られました。
こういった流れで狭い範囲で各種サスペンションを味わってみたわけですが、
手持ちの車両に装着しようかな? とお考えの方に、
数ある中の選択肢の一つとして経験を書き残してみたいと思います。
個人的にはなるべくリジッドのままタイヤの太さで可能な限り衝撃を和らげてみて、
その末にワンモアを求めたい場合の装着をお勧めします。
現在書きかけです
サスペンションは本来、高い速度を出した際の路面追従性を上げるのが主な目的ですが、
競技で技術と性能が向上するにつれて、一般車の乗り心地にも影響を及ぼした様です。
しかし人力で動く自転車の特性として、
柔らかい設定にし過ぎるとクランクの入力の度に伸び縮みをし始めてしまい、
逆に乗り心地の低下とパワーロスに繋がります。
そして殆どが悪路走行を前提とした作りが成されており、
その機構に付いたパーツで調整しても、あちらを立てればこちらが立たずとなるのが現状。
そしてサスペンションパーツは殆どが重く、
装着箇所が増えるごとに軽快さとのトレードオフが積み重なって行く事となり、
可動箇所が増える毎にメンテナンスの頻度が上がる側面も持っているので、
無計画に装着すると数か月か数年後に手がかかり過ぎる面倒な車両になってしまう事もあります。
リジッド車両への取り付け
今回取り付けるパーツは二つで、フォークには調整可能なシングルショックフォークと、
後付け不可なリアサスの代わりとして効果の高いパンタグラフ式サスシートポストを採用しました。
サスシートポストは一部の特殊な形状を採用した物を除き、
シートチューブ径に対応した太さの製品をポン付けするだけですが、
フロントサス交換の場合は関連パーツや規格に癖がある物がたまにあるので注意。
シートポストの例外としてエアロフレームに良くある専用品の楕円シートポストがありますが、
GIANT社のD字断面形状を採用したD-FUSEがあり、
それをお手頃な価格帯の車両にも採用する事があるので、
手持ちの車両を良くご確認の上でパーツを注文してみてください。
フォークは今時の700c軽快車だと「28.6mm (1-1/8)」径のOS(オーバーサイズ)コラムが殆どで、
新しいフォークと入れ替えて適度な長さにコラム上端部を切り揃え、
他のパーツとの辻褄合わせを済ませば完了なのですが、
一般的なクラウンのフォークの採用を前提に設計されたフレームだと多少前上がりとなるので、
可能であれば古い規格のハードテールMTBフレームを使った方が面倒が無いと思います。
しかし安価な完成車だとねじ切りタイプのOSを採用した車両が結構存在し、
ヘッドパーツ交換を余儀なくされる事があり、
逆に奮発すると最新式のMTBが標準採用する様な上下異形の剛性を求めた組み合わせになり、
下側のヘッドパーツを特殊な物に交換する例もありました。
あとGIANT製品は「31.75mm (1-1/4)」サイズのOver Drive 2という規格があり、
ヘッド回りに高い剛性を求められる走りを想定した車両に採用している様ですが、
今回取り上げる車両の価格帯ならば大抵上下共に現在主流のオーバーサイズだと思います。
今回の車両は今では稀なネジ切りOSが採用されていたのでヘッドパーツの交換に踏み切り、
叩き出してから一般的なアヘッドのOSを圧入して組付け完了という流れとなりましたが、
サスフォークをご検討されている方のヘッド回りはいかがでしたか?
たった一回の作業の為に決して安くはない特殊工具を揃える事を考えると、
経験豊富で良い工具を取り揃えたプロに頼んだ方が安上がりになる場合が良くあるし、
車両が余程駄目な状態でもない限り失敗する事は無いので、
安価な工具での自力交換をお考えの方は、一度再検討してみてください。
それではフォークとフレームのヘッド回りの仕様が分かったらフォークを調達する事となるので、
どんな物があるのかを書き出してみました。
ロングストロークフォーク
正式名称はわかりませんが、MTBが装着するような長いサスフォークだと思って下さい。
通常走行時に乗り心地を求めるなら大抵こちらで、
その長い作動領域を有効に生かして乗車時に軽く沈み込んだ状態を作ると突き上げだけでなく
軽くバウンドして浮いた状態でもタイヤが接地し続けたり地面と離れすぎない様になり、
結果的に着地のショックが軽減されますが荒れ地を高速で走り抜けるのでもない限り出番が無く、
市街地走行程度の段差ではかなりのデッドウェイトとなります。
(リジッドフォークに対してサスフォークは3倍かそれ以上の重さ)
このページでは一般舗装路での使用が主なので、このタイプは取り扱いませんが、
しなやかに動くサスペンションは路面変化に敏感に反応するので、
上手く設定すると細かな段差が多い市街地走行でもバネ感のあるフワフワとした乗り心地が得られます。
しかし自転車は人間の力をクランクを介して入力して駆動する機構の乗り物なので、
そのレベルまで柔ららい設定だとペダルを慎重に回し続けないとボヨンボヨンと跳ねてしまい、
進む力を逃がされて不快係数を上げる可能性を含んでいます。
現在発売されている自転車用のショックだと、オイルが封入された減衰機構付きは殆どが競技用で、
車やオートバイの様なしっとりした乗り心地を作るのはかなり難しいのですが、
圧や伸び縮み速度の設定を色々変えて乗り込んでベストを探ってみると、
巡行時に限っては割と良い乗り心地を提供してくれました。
ショートストローク
このタイプの利点は軽さと激しく漕いでもリジッド感覚で使える事で、
硬い突き上げの対処に特化した物とも言えます。
動作領域が短く通常走行時はほぼ伸び切った状態のままなのでリジッドに近い感覚ですが、
大きな入力があった場合に絞ってバネが作動して不快な突き上げのカドだけを取る事が目的となるので、
突き上げの殆どを吸収出来るロングストローク系のフカフカした感覚とは異なります。
しかしその軽さを生かして咄嗟の抜重もしやすく、
車道を極力走る事にして高い速度を維持して幹線道路を駆け抜けるのに向いていたので、
地域の舗装状態に合わせて28c~32c辺りのタイヤに微振動を吸収させると高い快適性能が得られました。
ミドルストローク
大体60mm前後の作動域を持ったサスフォークの様ですが正式名称は不明です。
サス付きクロスバイク・シティバイクに採用されることが多く、
この作動域なら殆どの舗装路に対応できると思います。
難点としては殆どがロングストロークサスの流用で製品化されており、
それらと変わらない程の重量になっている事と、
上位機種が無い事の方が多いので調整機構の少なさによる好みの乗り心地が得づらい事でしょうか。
まだ調べる範囲が狭く、これだという物を使用していないので何とも言えませんが、
ロング系の高級フォークを加工してミドルを作るならば満足行く結果が得られる可能性が高いと思います。
サスペンション配置
街乗りとちょっとしたサイクリング時にサスペンションがあるとどう変わるかを記載してみますが、
乗り味が減衰機構の作りによってかなり変化してしまうので、
二種類位を比較にしたいと思います。
フロントサス
市街地の段差や峠道の下りで路面に減速を促す為の各種凹凸が施されている様な場所を、
高い速度で駆け抜ける際に効果を実感します。
人里離れた場所によくある酷くひび割れた路面や、つぎはぎだらけのボコボコな舗装路、
細かな段差が続く市街地を走行する際にも効果を発揮しますが重量がかさむ為、
余程酷い状態の路面を頻繁に走行する状況で太いタイヤに満足出来なかったり、
太いタイヤが履けない車体ならば選択肢に入ります。
注意点としては、快適に動作を継続させる為に定期分解メンテナンスをする必要が生じ、
それを怠ると動作が渋くなって乗り心地を損ねたり、大きな事故に繋がる可能性が高くなるので、
気軽に乗り続けられるリジッドの様にはいかない事でしょうか。
試す時に長さで迷った場合は、自由長が60mm位のお手頃価格のクロスバイク用をお勧めします。
MTBが付ける様な10~12cmクラスやショートはミドルで十分な下調べを行い、
自分の運用方法と環境で事足りる長さだと理解した上で購入された方が間違いないと思います。
(実際、ショートかロングに変えずともこのままで良いかも・・・と感じると思います)
リアサス
現在書きかけです
リアサスに関してはGoal26Xのページ等に記載してあります。
サスペンションステム
これはまだ装着して日が浅いので今は軽い感想程度の内容になっていますが、
装着をお考えの方の足しになればと思って追加しました。
これは何らかの事情によりサスフォークを装着出来ない時に装着され、
あまり重量を増やさずに最小限の衝撃を吸収する装置となってくれます。
稼働領域が少な目なのでMTBが行くようなオフロードよりも、
舗装路走行時の大き目な振動や突き上げの不快感を和らげるのが主で、
上手く調整すれば太いタイヤが履けない高圧タイヤ専用車両の微振動対策にも使えます。
しかしそういった車両の場合は激しく漕ぐ機会が多いので、
しなやかにし過ぎると上半身を通常よりも力ませて漕ぐ場面で、
コンフォート寄りにした分だけ上半身の力が逃げてしまう感覚があったので、
予定走行ルートによって硬さを変えて出発するのが良いと思います。
ロードバイクやシクロクロスで段差の多い市街地を駆け抜けたり、
状態の良くない舗装路主体のまったりツーリングに使っていますが、
様々なポジションを試しつつ走り込んで基本的な痛みを出づらくした上でテストしてみると、
1~2cm程度の軽い突き上げを吸収して巡行時の乗り心地を向上させる良いパーツだと思いました。
製品がかなり限定されているので選択肢が少ない上に高価なのですが、
自分好みの調整に出来る製品ならば細くて高圧なタイヤを履いていても、
ストローク範囲内ならば手や腕への不快な衝撃を吸収してくれます。
欠点は今の所見つかりませんがあえて言うならば、
ショートサスと同じ様にフカフカな乗り心地を演出するには不向きです。
サスペンションシートポスト
大抵のフレームはリアサスを後付け出来ないので、これに頼る事になると思います。
上半身が垂直に近い状態でサドルに自重を預けるシティサイクルに装着した場合、
あえて柔らかい設定にしてみると座った瞬間に適度な反発力を感じつつ沈み込み、
良い製品だと後輪から伝わった上下動や突き上げに機敏に反応して細かくいなしてくれるので、
乗り心地の良さを実感し易いパーツで、長時間座り続けるツーリング等にもってこいです。
弱点としては安価な製品に多い事例ですが、乗車時に多少沈んだ状態でベストポジションを取ると、
通常時はその分余計にサドルを上げた状態にする必要が出るので、
サドルを高い位置に設定している方だと乗り降りに独特の工夫をする必要が生じます。
但し安価な製品だとしなやかに動かないので細かく動作しづらく、
大きな入力時に限り適度に動く動作となる製品が多い様です。
もう一つはシッティングで激しく漕ぐ方ならば固めに設定する必要があり、
乗り心地を求めると沈み込み方向の尻跳ねを起こし易いという悩ましい問題が起こります。
ここまでせずとも、しなやかなサドルに交換する方が良いと考え直す人も居るので、
試してみたい方は基本性能の良い製品の中古を探す等して、
多くの品を体感する事をお勧めします。
共通の問題点として、衝撃吸収機構が6~10cm程の長さがあるので、
その車両のシートクランプからベストサドル高のヤグラの高さまでにショックが収まるスペースが必要となり、
シティサイクルやMTB並のスローピングフレームでしか使えないと思います。
サスシートポストの種類
分類としては正立フォークの様な作りの上下に作動するだけの物と、
パンタグラフが縮む時に反力を与える機構を備えた物の二種類だと思います。
正立フォーク式
・・・と書きましたが、多分バネ式で通じるかと。
正式名称を知らないのでこの様に記載しましたが構造はほぼ同じで、
サスフォークの片側がシートポストになった見た目で、上下にのみストロークします。
作りが単純なので安価な事と、装着しても見た目が殆ど変わらない事が利点で、
市場にかなりの種類が出回っているので入手し易く取り付けも簡単です。
しかし安価な製品だと作りの問題で硬さ調整が出来ずに製品の想定荷重から離れてしまう事があり、
その場合は柔いか硬いだけの乗り心地になりますし、
その中には動きが渋くて動作が遅れる物が割とありました。
もしもこれを買うならば、自分の好みを探ったり場面に合った調整に変更する為にも、
調整可能な製品が良いと思います。
テストとしてママチャリに安価な調整式を付けて、着座して1cm程沈み込む調整としましたが、
路面からの突き上げに対しては、後述するパンタグラフほど機敏に動かないので細かく吸収しませんが、
大きな突き上げにはしっかり反応してくれたので自分の中の評価が上昇。 ・・・割とありです。
パンタグラフ式
通称から想像すると上下に動作する電車の菱形のパンタグラフが思い浮かびますが、
実際はダブルウィッシュボーンサスの様に動作するので、
扇状の起動を描きながら斜め下後方へ沈み込みます。
これは凝った機構で作動する製品で、ほぼ硬さ調整機構が備わっており、
バネのプリロードを変えたり、硬さ違いの反発材と入れ替え出来ます。
そして明らかに動きが滑らかで、突然の衝撃に対してだけでなく、
断続的な細かい上下動にもしっかり反応するので、
多少高価とは言え個人的にお勧めしたいパーツです。
しかし微妙にとは言え斜め下後方へ動作する独特な感覚が合わない人もいるでしょうし、
正立フォーク式よりも見た目がゴツくて重めなので人を選ぶパーツと言えます。
更に弱点として、ヤグラ位置が後方へ引き気味になる傾向があり、
対策としてはバネ調整でピストンを突き出させてパンタグラフが立った状態となり、
ヤグラ位置も前方斜め上へ移動させる事が可能です。
番外編:バネ付きサドル
よくママチャリに装着されているアレですが、よく考えられたパーツだと思います。
しかし今回の様にある程度荷物を背負いつつサドルに座り続けるとなると、
どう頑張っても10mm前後しかストローク出来ない関係で、
柔らかい物に変えるとすぐにバネが縮まり切る可能性が高く、
フカフカさせて乗っていた所に大きなギャップを乗り越えるといきなり縮まり切ってしまい、
それまでの様に吸収したかと思ったら突然ズドンと突き上げられて荷物が偏ってしまう確率が高まります。
それを防ごうと思うと結構な長さのバネを仕込む必要が出てしまい、
降車時は物凄く尻あがりのシートになると思います。
まとめとしては、サスシートポストの効果は高いとは言え、
常にお尻を圧迫するサドルが硬いままではジワジワとお尻のダメージが蓄積するので、
例え重くてもコンフォート系のスポンジの厚いサドルとの合せ技で、
長時間走行をほぼノーダメージで終える事が可能となっています。
フルサスMTBと疑似フルサスの差
手短に言うとペダルに立った状態のスタンディングポジションでの衝撃の伝わり方が明らかに違います。
フルサスはザックリ言うとフレームが前後サスペンションに持ち上げられて浮いている状態で、
その下に付いている前後車輪が独立して衝撃を吸収する仕組みが得られるので、
ペダルに棒立ちになったままでも車体が傾く程の障害物でなければ体への大きな衝撃は皆無でしょう。
それに対して疑似はリアがリジッドのままなので、
突き上げられた後輪の衝撃がシートステー・チェーンステーに伝わり、
フレームに固定されたクランクセットからペダルに伝わるので、
多くの場面でいわゆる中腰の膝サスを駆使して腰から上への衝撃をいなす事となります。
フルサス優位! と思うかもしれませんが、柔らかい設定だと体や荷物に優しい反面、
漕ぐタイミングに合わせて前後サスがピョコピョコと作動し易いので、
力を吸われまいと気を使って長時間漕ぐ事になり、慣れない内は気疲れが出てしまいました。
荷物への影響に関してですが、買い物用のデリバリーバッグの中にGoProをセットし、
麺屋チェーンの汁物やドリンク&バーガーをテイクアウトして中身の動きを撮影してみました。
お持ち帰り容器の開発に情熱をかけてきたチェーン店のパッケージは堅牢な作りになっており、
動画を見ると数キロをゆっくり運ぶならば型崩れが起きたとしても漏れは皆無だろうと思いました。
それに対して異様な拘りの個人店にありがちな例ですが、
ペラペラベコベコの密封度が低い汁漏れ必至の蓋にテープ留めのみとし、
そこへ考え無しに火傷しそうな程の脂ぎったスープを注ぐ事が多く、
只でさえダメな作りの容器が熱変形を起こしているのを散見しています。
オマケに倒れづらくするベース無しの状態で、
逆台形型の倒れやすい丼物の容器を袋へ直入れという暴挙を犯す店が多々あり、
宅配とお持ち帰り客への配慮が薄い残念な店がかなり存在します。
これでは受取時に既に漏れていたという案件が後を絶たないのも当然です。
コレを想定して飲食店で残した時に貰える様な簡素なお持ち帰りパックにお惣菜や揚げ物と刻みキャベツを詰め、
蓋付き簡易スチロール容器に水を入れてテープ止めをして僻地の誰も通らない歩道で激しく運搬テストをしましたが、
フルサスの方は同じ道の衝撃でも上半身の揺れが少なく、漏れたとしても包み袋の底が僅かに湿る程度でしたが、
疑似の方にどっしり座った場合はどう頑張ってもばらけたり袋の底に明らかな漏れがありました。
勿論どちらもそ~っと運べば大丈夫でしょうが、そうはいかないのが道路事情。
昨今はああいった漏れ必至容器を採用する様な店は少なくなった様なので、
安価で効果が高い疑似フルサスでも大丈夫だと思いますが、
もしピックアップ時にこのパッケージングではヤバイ・・・と気づいたら、
上のテスト結果を思い出して補助の衝撃緩和材を敷き詰めてゆっくり運んであげてください。
あとがき
フルサスMTBは衝撃吸収能力が高いとはいえ、
アルミフレーム車でも結構なお値段で購入を躊躇ってしまう位ですが、
お手頃価格のクロスバイクにあの組み合わせならば、
安価にサドルからの突き上げを軽減できたので、長時間乗車のストレスが軽減されました。
サドルから上への突然の大きな突き上げも緩やかな上下運動へと緩和されるので、
背筋を立てて大きな荷物を背負って走り回る時に、中の荷物の心配をせず目的地まで走る事が出来そうです。
そしてパンタサスポストは尻痛対策としてはコンフォートサドルの上位互換といって差し支えないのですが、
そのサドルとの合わせ技がかなり有効と気づいて長時間稼働の友となりました。
そう、微振動対処のタイヤと大きな突き上げを担当するサスフォークの関係の様に、
座席に関してもコンフォートパーツの合わせ技こそが肝だったのです。
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