リカンベント主体の所なのにRANSリカのRIFLEやX-STREAM700じゃなくてごめんなさい。
ここではRANSの独特なCRANK FORWARD設計のアップライト車について記載します。
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・なにこの変な自転車・・・からの直輸入
・パーツの組み付けとセットアップ
・クランクフォワードの乗り方
・個人的な現在の仕様
・超ロングホイールベースの乗り心地
・風防制作
なにこの変な自転車・・・からの直輸入
前回購入した車両で試行錯誤して色々と学んだことがあり、自分の欲しい物を見つめ直した所、
自分の環境だとリカンベントはトライクが合っていた事が分かりました。
しかし同時に興味を持っていたX STREAMのフレームを買おうとしましたが、
数か月も在庫が復活しないので他を調べていた所、クランクフォワード設計に興味を持ち、
場繋ぎで買ってみるか・・・と、色濃くCF設計思想を表しているであろう物を選びました。
(購入手続きをした数日後に700c対応版のX STREAM700がラインナップ!)
しかし正直言って全く期待せずに余剰パーツを組み付けて乗ってみましたが、
独特な漕ぎ方に慣れると速度が乗りつつ維持しやすい事がわかり、
腰砕けではなく張りのあるしなやかなロングホイールベースフレームのお陰で、
リジッドとしては状態の良い舗装路での乗り心地が良く、これでいいじゃん・・・という事になり。
フルサスGoal 26Xの開発を1年放り出す程に気に入ってしまいました…。
CRUZでこれですから更にロングなSTRATUSや、
Pheonixの良さそうな乗り心地が容易に想像できます。
RANS BIKES本社からの購入までの流れ
まず最初に英語が堪能ではないので、
相手側にgoogle翻訳での文章という事を最初に伝えてからやり取りをしましたが、
担当のKaraさんの丁寧な対応で直輸入出来ました!
しかしこれは全ての下地づくりや組み付け調整を自分で出来るので実行しましたが、
輸入手続きや各部を調べてからのパーツ・ギア比の選定と組付けや、
独特な作りを生かす為のセットアップも知識と経験がいるので、
例え割高になってでも日本でRANS製品を取り扱っている経験豊かなショップに頼んだ方が、
安全確実に末永くRANSのBIKEを楽しめると思うので、まずはお店探しをお勧めします。
割高といっても空輸費用とパーツ組付けと調整の手間暇を考えると、
ショップに任せた方が・・・と考え直すと思います。
ちなみにCRUZのFusion系・Dynamik・Alterraとシリーズが分かれていますが、
どっしり座るリカンベント的な設計から段々フォーク角度が立ってきて、
ホイールベースが縮まって一般的なアップライトに近い感じになって行き、
更にそこへ跨ぎやすいスタッカードフレーム?もあって目移りします。
中でもアルテラシリーズはなんとやろうと思えば立ち漕ぎ出来るらしく、スポーツ性を感じさせます。
今回はこの中で一番リカンベント色が濃く、
状態の良い舗装路でのクルージングに向いた物を選んだつもりですが、
こんな感じであなたの目的に合った一台を選んでみてください。
パーツの組み付けとセットアップ
組み付け前にフレーム各部の精度をチェックしましたが、
タップもフェーシングも一切行う必要が無い程に精度が高く、
末端の処理も非常に良い塩梅だったので、出して置いた修正ツールを使わずに済みました。
心配していたディスクキャリパー取り付け台座の高さ違いも皆無で、
調査後にすぐコンポを組み付け開始出来た程の質の高さで助かりました。
ヘッドは上下OSサイズのアヘッドの圧入式で、BBにJIS/BSA68mmが採用されており、
一般的なUN26や55等の四角軸カセットBBやねじ込み式のホローテックIIが使えます。
本当はここで要点だけまとめて書き留めようと思いましたが、
公式に詳しいアッセンブル・セットアップガイドに全ての工程が記載されており、
その説明通りに行うだけで済むので、ここで備忘録を残す必要がありませんでした。
(詳しいセットアップ方法は、RANS BIKEの新社名であるPhoenixbike WRXのサイトへ飛び、
ページ上部にあるLibrary内にあるCrank Forward User Manualをご一読下さい)
ここで今時の構成部品しか触れた事が無い自分が新たに買い足した工具がヘッドスパナで、
これを二本購入して独特なヘッドセットアジャスターの調整をしました。
これらの必要工具もCrank Forward User Manual最下部付近に写真付きで紹介されています。
特に2mmが必要な個所は見落とし易くてコラムに通せずに焦る事があるのでご注意下さい(経験則
購入したヘッドスパナは厚さ4mm・開口部36mmの単能タイプですが、
低トルクな箇所なので2サイズ兼用の安価な物で大丈夫です。
2mmの六角を使用する箇所はCF設計フレーム車で正確な位置にグリップを導く為に必須な仕組みで、
キャップとスペーサーでヘッドを押し付ける機構を利用できない場合の対策品となっており、
殆どのCF設計バイクで使うと思います。
フォークコラムをヘッドに通したらコレの上下にOSクランプを配して上クランプを固定し、
グラグラしなくなるまでこのパーツをスパナで開かせて隙間を埋めたら下クランプを固定すると、
以降は下クランプが隙間が無い状態を保持してくれる様になる仕組みです。
固着して回せない時は2mmネジをかなり緩めると回る様になります。
ママチャリの1インチヘッドは薄型モンキーレンチ二本で対処可能でしたが、
この車両の独特なパーツに対しては隙間的にヘッドスパナでしか対処出来ないので必須となります。
クランクフォワードの漕ぎ方
現在煮詰め中ですが、公式サイトの文章を読んで乗るを繰り返せば大丈夫です。
基本的に立ち漕ぎや上下に揺する様な荒い漕ぎ方の事は一切忘れて厚手のシートに尻を預け、
そのまま悠々と漕ぎ出してみてください。
特性を掴んだら大雑把な表現ではありますが、
ウォータースキーで猛烈に引っ張られている姿を念頭に置きつつ、
着座姿勢のまま上体を軽く反る感じでハンドルを軽く引き、
腰と手の位置を微調整している内に3点が繋がった様な感覚が分かるので、
ペダルを突く感じで漕ぐと猛烈な加速や登坂を始めます。
そして各部の調整を煮詰めて行くと、
座って漕ぐだけでそれを自動的に軽く行える場所が見つかるので、
皆さんもそのスイートスポットを探しにファンライドしまくってみてください!
これを踏まえてPhoenixやX-STREAMの構成や乗車写真を見ると設計思想が伝わってくると思います。
ロングホイールベースの乗り心地
まず感じるのは建築用の太くて長い角材の両端に枕木を敷いて中央に乗り、
故意的に上下に揺すった様な腰の有るしなりを感じます。
太めのタイヤと合わさる事でサスフォーク無しでもかなり良い乗り心地が得られるので、
当初予定していたFショック取り付け案が立ち消えとなる程に良い感じでした。
流石にずっと座りっぱなしだと尻の一部が痛い事がありますが、
ポジションを煮詰めれば手持ちのアップライト車両たちよりは軽い痛みですし、
その痛みが出てくるのがライドの終わり際になっています。
最初の内は前の車両から1インチ幅のタイヤを流用していましたが、
完成車と同じ幅のタイヤを装着すると古い舗装のゴツゴツ感や微振動をかなり吸収するので、
硬い車両で路面から受け続けていたストレスがかなり軽減されています。
それどころかLWBの独特なしなりで軽減された路面からのインフォメーションを味わいたくなり、
それらを求めて舗装が悪い田舎方面へロングライドしたくなってくる程でした。
フルサスMTBの前後ショックを煮詰めて、一般道での乗り心地を求めた車両も持っていますが、
一般的な三桁国道や県道だと軽快車の速度域であれば、そこまで求めずともCRUZで十分でした。
こうして最初求めていた姿とは打って変わり、
まったりロングライドに出かけたくなる様なごきげんマシンが完成しました。
個人的な現在の仕様
元々は前3s速、クロスレシオな後10速にしたTiagraを組み付けていましたが、
そこから必要ギア比を調べて煮詰めた結果、現在この構成に収まりました。
ブレーキ TOURNEYのシフト一体型レバー+SPYRE
ディレーラー 前後TOURNEY
ヘッドセット TEN EC34
前後ギア F-28/39 R-13-26
ホイール 32H自作の手組み
タイヤ 1.5インチ幅
NEW!
8sギアを更に煮詰めて良く使う速度レンジをクロスレシオにして、
発進・登坂用は大雑把に3枚のワイドレシオで対処した39Tシングル運用を主軸とし、
細かく変速したくなる様な坂でインナーへ落としてクロスレシオ部分を生かす感じです。
以前は油圧ブレーキにクロスレシオな10sシフトでしたが、
現在は新車取り外し品の7sターニーへとアップ・・・ダウングレードしましたが、
素早い変速性能が求められるスポーツ走行をする車両ではないのでこれで全然OK。
それにシマノなら最低グレードのターニーでもガッチャッ!と一呼吸置きつつも、
しっかりと正確な位置へ変速してくれるので安心です。
良く向かう地域に登りが多い事と平地での速度は求めず、
乗り心地を楽しむ様に味付けし直したので、ギアもそれに沿った形に変更しました。
・・・し直したというよりは設計者が意図した組み合わせに戻った形でした。
もしもリアにワイドレシオを使用するならフロントシングルも良い選択だと思います。
風防の導入
ここからはCRUZをより快適に楽しむ為の小変更を、備忘録の形で記載したいと思います。
大きなダンボールを捨てに行く際に解体してからママチャリの前かごに詰めて走った際に、
意図せず風防の様な効果が出て良さを実感したのでオートバイのパーツを流用し、
それなりの効果を持つフェアリングを作ってみたいと思います。
公式の作りの良い風防を買おうと思いましたが、た・・・高杉ィ!
という事で既存の物を流用しようとあれこれ物色すると、
ビッグスクーター用のツーリングロングスクリーンが理想とする形をしていますが、
より良い形のRANS製風防を買った方が良い位の良いお値段・・・はてさてどうしましょうか。
ペラペラで問題無し!
この自転車の速度域だと1~2mmの薄い素材でも軽く曲げて湾曲させれば張りが出て強度が増すので、
部分的に同じ素材で補強をすれば軽量かつ清流効果が得られる風防が完成しました。
取り付けベースをしっかり作れば大体問題無く機能するので、
そういった基礎部分の重要さを再認識しました。
現在書きかけです---------------------------------------------------------
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