惑星ゾラ

ページ名:惑星ゾラ
曖昧さ回避 この項目では戦闘メカ ザブングルの舞台としての惑星ゾラについて記述しています。同名のマクロスダイナマイト7の舞台についてはマクロスダイナマイト7をご覧ください。

テレビアニメ『戦闘メカ ザブングル』の舞台世界である惑星ゾラは遙か未来の荒廃した架空の地球である。物語初期のナレーションでは「惑星ゾラと呼ばれている地球。しかし、人々はゾラという名前を忘れて久しい。」とある。テンプレート:ネタバレ

目次

概要[]

遙か昔、地球に「神の怒り」と呼ばれる大変動が起こり、人類は地球に住めなくなり、月へと移住していた。そして、月も影響を受け、以前よりも地球との距離が縮まっている。

地球の異変が一通り収まった後に、人類は地球へと帰還を果たす。しかし、環境は激変し、大気圏上層の電離層が破壊されたことで生態系は大きく変わっていた。大気は以前と同等ながら唯一の違いとして、宇宙から戻った人類にとって非常に有毒な細菌が溢れるようになった。

この新しい地球に適応する人類を生み出そうと、イノセントと呼ばれる支配層が誕生し、生体改造を行い、新しい地球に溢れる細菌を克服し、生きられるようにしていった。

その第1号がトラン・トランであったが、知能の低さから失敗と見なされ、続いて創られたハナワンは知能と知性を高めたものの、大変動によって増した太陽光に対応出来ず、泥の海でしか生きられない事で失敗する。

3度目の正直という形になったのはシビリアンと呼ばれる第三世代型人類であり、トラン・トランの力とハナワンの知性を兼ね備え、更に闘争心と行動力、判断力を増した完成された人類として誕生した。

しかし、イノセントの支配体制は続き、シビリアンはそのイノセントの支配を受けるという下層階級の地位に甘んじる体制が続いた。三日経てばどんな事でも無罪放免になるという「三日限りの掟」の為に、シビリアンの間では強盗や殺人などが横行し、イノセントドーム内以外でのゾラの治安は極めて悪い。

環境[]

月が大変動によって移動した事で、海が干上がり、乾燥した過酷な環境となった。現実のアメリカのアリゾナ砂漠やオーストラリア大陸のような荒野が世界の大部分を占めている。海は以前の青さを失い、茶褐色に変色し、マッド・シー(泥の海)と呼ばれるようになった。

寒冷地はカナダやロシアのようなタイガがあり、豪雪地帯となっている。

ゾラは乾燥した環境故に森林や湖などが極めて少なく、限られた安定した場所であり、定住する者も少なくない。環境変化の為、各地ではブルーストーンと呼ばれる高価に取引される青く輝く石が出土され、それを掘り出してイノセントに献上するのがシビリアンの生業となっている。

ゾラ各地には大変動前の地球の古い遺跡などもみられる。

地域[]

霧の河第6話に登場。霧が険しい谷間に立ちこめて谷全体を覆う視界が極めて不良な場所である。ランドシップで航行するのは極めて危険が伴う。楽園第7話登場の頑固な老ロックマン、ホッターがつくり出した水と緑の楽園。鳥達も住み、極めて良好な環境だが、蛮族であるトラン・トラン族も住み着き、その為にホッターは一家を殺されながらも、楽園を守ってきた。イエローヒルタウン第8話の舞台。西部の街さながらの姿をしている。ここに限らず、ゾラはそういう街が多いようである。ここでバザーを開こうとしたカーゴ一家は、先約で居座っていたギャブレット・ギャブレイに妨害される。ゴーストタウン第11話でジロン・アモスティンプ・シャローンを追って迷い込んだ場所。人は住んでおらず。石油タンクが僅かに油を残すだけの寂しい場所となっている。Pポイント第12話のイノセントの上納ポイント。一級司政官ビエルが担当している。第13話では謎の「光の昇天」を行った。ここでティンプを見つけたジロンは両親の仇であるティンプを狙い、第14話でティンプを追い詰めたジロンはドームを崩壊させてしまい、これによってアイアンギアーは運び屋やブレーカーから狙われる羽目となってしまうが、ビエルは目的のために聖域にまで侵入してきたジロンの姿にシビリアンの中での変化を見る。マッド・シー第15話~17話までの舞台となった茶褐色の海が続く場所。泥と名は付いているが、実際は色以外は混じり気の無い水であり、人には有害ではない。ここに逃げ込んだアイアン・ギアーは、キッド・ホーラの手引きで、ここに暮らすハナワン族と交戦する事になる。エル・ドラド第18話と19話の舞台となった場所。船出したエルチ・カーゴがここでエル・コンドルに拾われる。中南米に似た遺跡があり、石油と緑がある場所だが、ここに住むコンドル家がイノセントの横暴に立ち向かったため、イノセントの支援が受けられなくなり、人々はよそ者とイノセントの援助を断ち切ったコンドル家を嫌っていた。Lポイント第25話と26話に登場。弟と妻に多くの財産を失ったカラス・カラスが、ここに配属していたビエルに頼み込み、新型ランドシップを前借りで手に入れる。それはアイアン・ギアー二番艦のグレタ・ガリーであった。初代アイアン・ギアーとサブ・ザブングルを代償にしながらもカラスを倒し、グレタ・ガリーを二代目アイアン・ギアーとして手に入れたジロン達はここを目指して、ドワスの独断で命令されたイノセントのホバーヘリ隊と交戦する羽目になって最終的に襲撃。ウォーカー・ギャリアを強奪して破壊してしまった。尚、ドワスの手引きで、ホーラもダブルスケールを失った後、ガバリエを手に入れる。メッカバレー第27話の舞台。ネーミングにメッカとあるが、現実の聖地と関係するのかは不明。ここでジロンは反イノセント組織のソルトの女戦士トロン・ミランと出会うが、ギャリア専用バズーカを託されて死に別れる。また、ホーラの策略でゲラバ・ゲラバにより、エルチを奪われた。Kポイント第28話でビエルがエルチを連れてきたポイント。エルチをビエルに取り上げられたホーラは、腹いせに二級司政官スタンをジロン達に襲わせた。ジロン達はホーラと一時的に手を結び、エルチ奪回に乗り出してポイントを崩壊させるが、エルチを取り戻す事はできなかった。Jポイント第29話と31話に登場。ビエルの政敵である一級司政官ビラム・キィが管理している。ここへ待避したビエルはエルチをDr.マネの研究材料に取り上げれ、降格処分を受けてしまう。Pポイントで死んだと思われたティンプはここを警護していた。第31話でカタカム・ズシム率いるソルト隊の攻撃によって破壊されてしまうが、そこでジロンはテレビ越しでアーサー・ランクと初対面する。ソルトレークシティ第33話で登場。現実のソルトレイクと関連があるのかは不明。名前通り、反イノセント組織ソルトの街であり、ここでアイアンギアーはイヤイヤながらカタカムの手引きで修理を受ける。メディック・ヘルトマリア・マリアもここへ流れてきていた。尚、船出中でその際中にビエルを拾ったブルメもここへ立ち寄り、ビリン・ナダをナンパしたが、無視された。Hポイント第34話~37話に登場。洗脳されたエルチが、ここで軍隊の訓練を行い、イノセントがソルトに対するためにキャローン・キャルをはじめとした多くのブレーカーを集めていた。第36話でビエルの協力を得て、ジロンとブルメ、ファットマン・ビッグの3人がエルチを連れ戻そうと潜入したが失敗し、援護に来たビエルも命を落とす。その後でソルト部隊が突撃をかけるが、高度に訓練されたイノセントの軍隊の指揮の前に返り討ちにあい、撤退してしまう。劇中でシビリアンに破壊されなかった数少ないポイントである。ラナ峡谷第37話でのソルトの救護キャンプ。ここをキャローンは襲撃し、アイアンギアーをおびき出して叩こうとした。モドの地獄第42話の戦場となった巨大なカルストの地形を支えている鍾乳洞。石灰質の柱は脆く、ここにイノセントのブレーカーとなったグレタ・カラスが亡き夫の仇討ちのためにジロンのギャリアをドランで誘い出して翻弄したが、ギャリアの攻撃によりガウツ・ガムのランドシップを巻き添えにして崩壊した。ヨップ第44話に登場したイノセントの主要ポイントの一つで、雪深い高山地帯にある。ここにカシム・キングの策略により、軟禁状態にされているアーサー・ランクがいる。第43話でマツミ・クラムから貰った地図を頼りにジロン達はここへ入り込み、困難の末にアーサーを確保して脱出する。不死の谷第45話でアーサーの案内で来た場所。大変動で宇宙へ避難していた人々が最初に降り立った場所で、ここで人類復活を夢見た人々によって、「不死の谷」と名付けられた。古いロケット打ち上げや人工衛星制御施設があり、太陽光で動くロボット達によって運営されている。ここでアーサーはイノセント独裁を目論むカシムを倒し、シビリアンに地球支配権を譲る時が来たと演説し、世界中のイノセントのポイントに伝える作戦は成功したものの、その代償でキャリングとアイアンギアーとの戦いで施設は全壊し、カシムによって、衛星も爆破された。Vポイント第46話で登場。イノセントの武器庫とも呼ばれ、豊富な武器を隠したポイントである。ここで、ガードマンによってアイアンギアーは苦戦を強いられるが、アーサーの機転によって切り抜ける。ポイントは崩壊するが、カシムを討ち果たすことまでは出来なかった。Xポイント第48~50話の最終決戦地となったポイントで、巨大なドームが三つもあり、旧世紀のミサイルを大量に隠した場所である。カシムはここでミサイルや残ったブレーカー達によって最後の防御線を引いたが、既にシビリアンの大攻勢をはね除けるほどの力は無く、カシムに従わない離脱者も多かった。

動物[]

大変動の為に、ゾラの生物は、昔の生物の名残を持ちながらも、異なった進化を遂げた生物が多く住む。

  • 砂漠トカゲ
各地に生息するトカゲ。あまり放牧などを行わないシビリアンにとって、貴重な蛋白源となる。昔のトカゲのように尻尾の自切、再生機能を持つようだ。カタカムの話によると、養殖場もあるらしい。
  • コウモリ
第6話の霧の河に生息するコウモリ。超音波を用い、集音機に釣られて集まる性質を持つ。
  • ウーマ
第7話でトラン・トラン族が使った馬。西部劇世界的要素を含む本作にマッチしているものの体は小さく、道産子程度。
  • ブランコヘビ
第8話に登場した猛毒を持つ蛇で、毒は一滴でも人命を奪う程強い。ガロンヌがジロンを暗殺しようとして、これの毒を浸したナイフを使用したが失敗する。
  • キング・アーサー
ギャブレットの愛猫。全身真っ白でペルシャネコに近い。アーサーという名前があるが、アーサー・ランクに因んで名付けているのかは不明。主人を失った悲しみに暮れながらも、トカゲに飛びかかって生きようとする逞しさを見せた。
  • ペッカリー
第11話に登場した砂漠に生息するイノシシ。中南米の実在のペッカリーとの関連は不明。ティンプの仕掛けた罠の地雷によって、ザブングルに変わって吹っ飛んでしまう。
  • ピュルマ
第13話に登場。実在のピューマに因んだ名前と思われる獰猛な大型ネコ型動物。クロヒョウのように体色は闇夜に紛れて黒いが、集団で狩りをするのはライオン的である。
  • カンガリアン
第15~26話のオープニングナレーションに登場するカンガルーのような動物。群れで行動する。カラス・カラスは妻グレタに手料理としてカンガリアンのソテーをリクエストしていた。
  • 夜オオカミ
第18話に登場。名前通り、夜行性のオオカミ。家出したエルチが襲われる羽目になる。
  • 森ヒル
湿地帯の森に生息している吸血性のヒル。第20話で、船出したラグがアコン・アカグのランドシップに追われている時に襲われる。ヒルは血を吸うだけでなく、体の身体機能を麻痺させる恐ろしい毒を持ち、解毒するにはヨモギを入れた薬用湯に浸かる必要がある。
  • 夜光蛇
第21話に登場。目が離れ、発光する性質を持った樹上性の蛇。群れる性質がある。
大変動後の世界にも鳥は多く、トラン・トランが飼っているニワトリや第19話のコンドル、第24話のハゲタカ、第41話の大鷲などいろいろいる。
  • 鹿
豪雪地帯では変温動物であるトカゲの代わりに、恒温動物である鹿が貴重な蛋白源となるが、トカゲよりも飽きやすい味らしく、ガルロなどはあきあきしている。これに馬肉を混ぜると、プロポピエフ曰く、「馬鹿肉」になるらしい。
  • 雪猪
第30話でラグがカタカムから「食べてみないか?」と言われただけで、劇中には登場しない。
  • エラヘビ
第40話で登場。アイアン・ギアーへ帰還途中のジロン達が、ガウツのドラン隊が休息しているのを見て、強奪しようとして失敗する時に登場。トカゲと同じく、貴重な蛋白源となっている。体が名前通り膨らんでいる。

関連項目[]

  • 架空の惑星一覧


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