うぅん・・・文を書くのは退屈なんですけどね。
あ、でも経験をどこかに書いておくのは良さげな気がし ます。 お爺さんが日記を書けとガミガミ言ってきたときは本当に嫌だったけど、 今はそこまででもない気がします。
だから、 あの幻想体ってものの見た目を記録すれば良いんですよね?
まず・・・ 目が濁ってました。 口から涎も垂らしてた気がします。
瞳の色と涎の色も変でした。 全部桃色だったんですよ。 身体に巻き付けられたあのリボンの同じです。
あ、リボンで思い出したんですけど、 布質がシルクみたいじゃなかったですか?
僕の家に備え付けのシルクにも似た色のものがあった気 がします。 とても高級というわけじゃないですけど・・・ふむ、 でもそれなりに良い値段が付きそうという感じでし た。
そうだ! 弟の誕生日にプレゼント用のリボンで使った気がします!
うぅ、恐らくですがこの方々はこの会社で働いていたよ うですね。
ファウストさんがそう言ってました。 死体になった方の 服と社員証を見るに、旧L社の職員らしいとのことで す。
ふぅ、どうして死体を漁るという発想が出てくるのか理解できないです。
僕なら触るのすら嫌なので召使いにやらせたと思います。 あと、見守るにもちょっと気持ち悪い光景だから、 直接調べて状態を教えてくれと頼んだと思います。
あ・・・そもそも死体に興味を持ったりはしなかったと思います、 僕は。
じゃあ、この方々は元々は死体だったのに、あのリボンのせいで動いたんですかね?
僕たちが戦ってる間に絡み付いてきたリボン・・・。
僕たちが死んだときにこのリボンが巻き付いていると、 僕たちもあんな風になるんですかね?
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