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テンプレート:漫画『NARUTO -ナルト-』(ナルト)は、岸本斉史による日本の漫画作品。またはこれを原作とするアニメ、ゲームなどの作品。『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて1999年43号から連載中。単行本は2011年4月時点で55巻まで発刊中。
その身に九尾の妖狐を封印された落ちこぼれ忍者・うずまきナルトが、里一番の忍である火影を目指し、数々の試練を乗り越え成長していく物語。仲間との友情、裏切りと復讐、師弟の絆が中心として描かれ、諸国の忍とド派手な戦いを繰り広げていくバトルアクション漫画。
本作の人気は連載当初から順調に伸び、『ONE PIECE』と並ぶ『週刊少年ジャンプ』の看板作品となっている。2002年から、ぴえろ製作のテレビアニメが放送開始。一部終了後には85話のアニメオリジナルストーリーを挟み、二部からは『NARUTO -ナルト- 疾風伝』というタイトルにリニューアルされている。
日本国内にも増して、海外では極めて人気が高く、2000年代を代表する『ドラゴンボール』の後継作品として認知されている[1][2]。単行本は30ヵ国以上で翻訳出版され、累計3,000万部を記録(2009年時点)。アニメ放映は80ヵ国以上、ライセンス商品は90ヵ国以上で販売されている。主人公のナルトは「ニューズウィーク日本版」2006年10月18日号の特集「世界が尊敬する日本人100」に選出された。2009年米Yahooの検索ワードランキングで6位につけ、テレビアニメが高視聴率を記録するなど、米での注目度も高い[3]。
単行本の国内累計発行部数は1億冊を超える[4]。アメリカでは900万部。欧州でも熱狂的な人気を誇り、フランスでは書籍全体の週間売上で1位になるなど、1,600万部を売り上げている。また、テレビゲームのナルティメットシリーズは、世界累計800万本を記録している[5]。
原作は、二部構成となっており、一部と二部の間に2年半の歳月が流れた設定となっている。他に、一部と二部の間に主要人物の一人であるはたけカカシを主人公とする外伝が連載された。
テンプレート:ネタバレ
(ジャンプコミックス27巻まで)
プロローグ[]忍五大国の一つ、火の国は木ノ葉隠れの里に、強大な力を持った尾獣九尾が襲来した。四代目火影の波風ミナトは自らの命を犠牲にして、へその緒を切ったばかりの赤ん坊に九尾を封印した。時は流れ、再び長についた三代目火影により、里は平安を取り戻していた。
波の国任務[]忍者を目指し、アカデミーに通ううずまきナルトは超問題児の落ちこぼれで、毎日イタズラ三昧。卒業試験に3回落第していたが、身を挺して守ってくれた教師うみのイルカの行動をきっかけとして目覚め、何とか卒業して下忍になる。下忍になったナルトは、うちはサスケ、春野サクラと共に、上忍はたけカカシの第七班に配属される。カカシから鈴を奪い取るサバイバル演習では自分たちの未熟さを思い知るが、“仲間の大切さ”に気付き、これまで合格者を出したことのないカカシから正式に下忍として認められる。
その後、波の国のタズナの護衛の任務において、霧隠れの抜け忍・桃地再不斬(ももちざぶざ)と氷遁忍術を操る少年・白(はく)と戦闘。苦戦を強いられるが、この実戦を通じて忍者として大きな成長を遂げる。サスケはこの戦いにおいて、うちは一族の血継限界である写輪眼を開眼し、ナルトは自らに眠る九尾の強大な力の片鱗を初めて見せる。
中忍試験[]下忍となっていくつかの任務をこなした第七班は、カカシの推薦により中忍試験に参加。木ノ葉の同期の下忍を含め、各里から中忍候補の下忍達が木ノ葉の里に集う。第一次試験である筆記試験を突破し、第二次試験の“死の森のサバイバル”に臨む。しかし、その途中、伝説の三忍の一人大蛇丸が突如として現れ、サスケに謎の呪印を刻み込む。試験官のみたらしアンコは、かつての師であった大蛇丸を追撃するが、惜しくも取り逃がす。
その後、二次試験は終了。合格者多数のため、候補者同士による個人戦という形で予選が執り行われる。サクラは山中いのと引き分けるが、ナルトとサスケは勝ち上がり、後日行なわれる本戦への進出を決める。
木ノ葉崩し[]中忍試験の予選から1ヶ月後、各国の忍頭や観衆が見守る中、中忍試験本戦が開始される。ナルトは白眼を持つ柔拳使い日向ネジを相手に苦戦を強いられるが、九尾の力を解放し勝利。カカシとの修行を終えたサスケが満を持して登場。砂隠れの砂瀑の我愛羅と対戦する。
カカシから千鳥を伝授されたサスケは我愛羅を相手に善戦するが、その最中、突如として何者かが場内全体に幻術をかける。大蛇丸が“砂隠れ”を巻き込み、中忍試験の隙に乗じて木ノ葉隠れに戦争を仕掛けたのである。三代目火影は大蛇丸を封印する一歩手前まで追い詰めるが、力及ばず術のみを封じてこの世を去った。木ノ葉の忍者も死力を尽くして応戦し、何とか敵を撃退。ナルトも人柱力の我愛羅と激突し、これを打ち倒す。
大蛇丸が成りすましていた四代目風影は、側近と共に腐乱した無残な死体の姿で発見され、砂隠れもまた大蛇丸に利用されていた事が明らかとなる。結果的に、この戦いで五影の内2人が死亡し、双方の里は甚大な被害を受けてしまうのだった。
暁の影[]数年前、うちは一族を滅ぼし、木ノ葉隠れを抜けたうちはイタチと、霧隠れの抜け忍干柿鬼鮫の2人が突如として里に現れた。彼らは、かつて大蛇丸も所属していた暁と呼ばれる組織のメンバーで、九尾を宿したナルトを狙っていた。彼らの侵入を察知した猿飛アスマ、夕日紅、カカシが応戦するが、イタチの写輪眼による幻術“月読”を受け、カカシは戦闘不能となる。事態を知ったサスケは、復讐の対象である実兄イタチを追う。
その頃、伝説の三忍の一人、自来也は上層部から火影就任の要請を受けるも、これを固辞し、同じ三忍で初代火影の孫でもある綱手を推薦。ナルトの修行も兼ね、共に綱手を探す旅に出る。その道中で、イタチと鬼鮫がナルトを狙って来襲。自来也の高等忍術でなんとか退けるが、イタチに単身で挑んだサスケは返り討ちに合い、重傷を負う。
三竦みの戦い[]自来也と共に里を旅立ったナルトは、道中で術の修行に励む。その頃、三代目火影によって両腕を奪われた大蛇丸は術を封じられ、激痛に苦しめられていた。医療忍者のスペシャリストである綱手に両腕を治すよう、部下のカブトと共に交渉を持ちかける。腕が治ったら再び木ノ葉を襲うという大蛇丸に綱手は激昂し、要求を退けるが、「最愛の2人を生き返らせる」という大蛇丸の言葉に動揺する。
その直後、自来也とナルトも綱手を発見。ナルトの姿に亡き弟の姿を重ねた綱手は「螺旋丸を修得できたら、初代火影の首飾りを譲る」と賭けをする。ナルトは螺旋丸の修得に燃える。その後、綱手は大蛇丸の要求を完全に拒絶。そのまま大蛇丸・カブトとの戦闘に突入。自来也も駆けつけ、巨大口寄せ動物3体を巻き込んだ壮絶な三竦みの戦いを繰り広げる。苦戦の末、綱手の渾身の一撃によって大蛇丸を何とか退ける。この戦いで、ナルトはついに螺旋丸を修得する。
サスケ奪還任務[]大蛇丸を退け、綱手が五代目火影に就いたことにより、里は平静を取り戻そうとしていた。しかし、大蛇丸によって呪印を刻まれたサスケは、己の宿命に苦悩する。そんな中、サスケは大蛇丸の部下である音の四人衆と接触。大蛇丸の元へと誘い込まれる。ナルト、シカマル、チョウジ、キバ、ネジの五人は、サスケを連れ戻すため音の四人衆と交戦。我愛羅たち砂隠れの忍者の助けもあり、重傷を負いながらも全員を倒す。しかし、サスケと戦ったナルトは敗北を喫し、サスケは大蛇丸の元へ行ってしまう。
その後、ナルトは自来也と2年半の修行に出る。
ジャンプコミックス27巻『カカシ外伝~戦場のボーイズライフ~』
ときは第三次忍界大戦、『第一部』から遡ること十数年前。はたけカカシの少年期の物語。写輪眼を手に入れた経緯が明らかにされる。
上忍に昇格したカカシは、うちは一族の中忍オビト、同じく中忍で医療忍者のリン、そして上官の波風ミナト(後の四代目火影)の4人で任務に向かっていた。カカシとオビトは水と油で、いつもぶつかり合う仲。ミナトは2人を諭し、しっかり者のリンは間を取り持っていた。
任務遂行のためミナトと別行動を取ったカカシ達は、敵の奇襲に遭い、リンを人質に取られる。任務を優先するカカシと、仲間の命を優先するオビトは、忍者として人としての在り方で対立する。オビトは単独でリンを助けに向かい、窮地に陥るが、駆けつけたカカシに救われる。この戦闘でオビトは写輪眼を覚醒させ、カカシは左目を失う。リンの救出に成功するが、オビトはカカシをかばい、落石の下敷きになってしまう。死を覚ったオビトは上忍の就任祝いと称し、カカシに写輪眼を、そしてリンを託した。
(ジャンプコミックス28巻から)
風影奪還任務[]第一部の2年半後から始まる。暁が尾獣を手に入れるため行動を開始する。暁のデイダラが、砂隠れの里の風影になった我愛羅を倒し連れ去ろうとした。
暁を追ったカンクロウが、デイダラと共に活動していたサソリのカラクリ人形の毒によって倒され、意識を失ってしまう。その後、砂隠れの里からの緊急の報せを受け、ナルト達カカシ班が砂隠れの里へ向かう。途中砂隠れの里に戻るテマリと合流し、砂隠れの里を目指す。その頃、木ノ葉隠れの里では、ガイ班もカカシ班と同様の任務で派遣されていた。砂隠れの里についたカカシ班は、毒に蝕まれたカンクロウを治療、そして、砂隠れの里の相談役でありサソリの祖母、チヨバアと共に暁のアジトを目指す。
一方ガイ班は、カカシが口寄せした忍犬、パックンと共に川の国にある暁のアジトを目指していた。そして、カカシ班とガイ班は途中、それぞれイタチと鬼鮫(両者は偽物)の足止めを食らいながらもアジトに到着。トラップを破り、アジトである洞窟の中に突入する、ナルト、カカシ、サクラ、チヨバアの前には、既に尾獣と引き離されて絶命している我愛羅と、暁のサソリとデイダラしかいなかった。
我愛羅の奪還のためデイダラを追うナルトとカカシ。サクラとチヨバアはサソリと対峙する。祖母と孫による、砂隠れの歴史の中で最強のカラクリによる死闘の末、サクラとチヨバアは苦戦しながらも何とかサソリを倒し、ナルトたちの後を追う。
一方ナルトとカカシは、カカシの万華鏡写輪眼のおかげで我愛羅の遺体の奪還に成功する。しかし、ナルトは尾獣を体内に内包し、人柱力として生きる宿命と同じ境遇である我愛羅の死の怒りを、砂隠れのご意見番であるチヨバアにぶつける。ナルトと出逢い、考えや認識を改めていたチヨバアは、自分の秘術を使い自らの命と引換えに、我愛羅を蘇生させる。目を覚ました我愛羅の周りには、彼を尊敬し敬愛する砂隠れの忍者たちが、己の指導者の救出のために集まっていた。
天地橋任務[]我愛羅奪還を果たしたカカシ班。しかし、万華鏡写輪眼の影響でカカシはしばらく動けなくなっていた。代理でカカシ班の隊長に指名されたのは暗部のヤマトと名乗る忍者だった。さらに、サスケの補充として暗部の根から派遣されたサイと名乗る忍者がカカシ班に加わり、サクラがサソリから聞き出した情報で、大蛇丸のもとにいるサソリのスパイと接触することになる。しかし、何かに付けてぶつかるナルトとサイ。そんな状態で接触の時が来る。ヤマトがサソリに変装しスパイと接触する。そのスパイの正体は大蛇丸の右腕のカブトだった。しかし、既にカブトに掛けられたサソリの術は大蛇丸に解かれており、ヤマトは窮地に陥る。ナルトはヤマトを助けるために大蛇丸に挑む。その際に大蛇丸の言葉に触発され、九尾の力が目覚めて大蛇丸を追い詰めていく。その最中、サイは本来自分に与えられた任務のために動き出す。ヤマトは何とか九尾の力を押さえ込み、その最中に、サクラに自分の正体を明かす。ヤマトは大蛇丸により初代火影の遺伝子を組み込まれた実験体で、今の木ノ葉の里で唯一木遁の術を扱え、九尾の力を押さえ込むことのできる存在だった。
ダメージを受けたナルトを回復させたカカシ班は、大蛇丸のアジトに潜入する。そこでサイの全てを知るカカシ班。サイは三代目火影と敵対していたダンゾウの部下で、ダンゾウの命によって大蛇丸と結託して、綱手の治める今の木ノ葉を潰そうとしていた。しかし、暗部の真の目的は大蛇丸が次の体にと目を付けていたサスケの暗殺にあった。ところがサスケとの繋がりを守ろうとするナルトとサクラを見て、サイはかつて自分が大切にしていた兄との繋がりを思い出し、ナルトたちと共にサスケ奪還に協力する。サイはナルトたちより早く、本来の暗殺対象であるサスケと接触し、ナルトとサクラの話をする。サイの元にナルトたちが来た時、ナルトは2年半ぶりにサスケとの再会を果たす。しかし、そこにいたサスケはかつてのサスケとは違っており、ナルトたちを本気で潰しにかかる。ナルトとサイとヤマトは、全くサスケに歯が立たずに敗れていく。その中で、九尾の妖孤はナルトに自分の力を頼るように言う。ナルトがそれを断ろうとした時、ナルトの中にサスケが現れ、九尾の妖孤を一時的に消滅させてナルトの中の力の正体を見極める。そして、全てを終わらせようとした時、大蛇丸がそれを止める。そして、かつての友であるサスケはナルトたちの前から再び消えてしまう。
変わってしまった友と、自分の非力さを痛感したナルトは、再び修行に入る。そこでカカシは、螺旋丸以上の物凄い術をナルトに授けようと特訓させる。
新たなる刺客[]ナルト達が木ノ葉の里に帰還してまもなく、雲隠れの里に新たな暁のメンバーの飛段と角都が現れ、二尾の化け猫(猫又)を宿した人柱力・二位ユギトを倒し、拘束する。そのまま、彼らは次なるノルマの達成のため、火の国に侵入し、高名な忍寺“火の寺”を襲撃。“守護忍十二士”の一人、地陸を倒す。また、他国においてはデイダラと新たに暁のメンバーとなったトビがコンビを組み、三尾の大亀(磯撫)の捕獲に成功する。
暁が着実にその目的を達成していく中、飛段と角都が火の国に侵入したことを知った五代目火影は、新編成した二十小隊の精鋭達に彼らの抹殺を命じる。しかし、交戦した上忍猿飛アスマは、彼らの術の前に敗れ還らぬ人となる。
師の敵を討つべく、元第十班のメンバーは、アスマの代役のはたけカカシと共に再戦。彼らの連携に苦戦を強いられるが、シカマルは命がけの策で飛段をバラバラにして生き埋めにし、ヤマトを筆頭とする仮の第七班として参戦したナルトは修行で習得した、螺旋丸に風の性質変化を組み合わせた“風遁・螺旋手裏剣”を使用し角都を戦闘不能に追い込み、カカシが雷切でとどめを刺す。
大蛇丸との決別[]飛段と角都との交戦が終わった頃、サスケは大蛇丸の下で修行を重ねていた。しかし、自身が「大蛇丸を越えた」と確信したサスケはついに大蛇丸に凶刃を晒すのであった。大蛇丸を倒しその力を取り込んだサスケは囚われていた水月を引き連れ、残りの香燐、重吾を仲間に加え、小隊を「蛇」とした。
それぞれの捜索[]木ノ葉と小隊「蛇」はそれぞれイタチの捜索を開始する。ヤマトの小隊はカブトと戦闘に陥り、取り逃がしてしまう。水月、香燐、重吾が別行動をしている間、サスケはデイダラとトビの襲撃に遭うも、デイダラを自爆に追い込む。「蛇」は木の葉の追跡から逃れ、サスケは(分身の)イタチと遭遇したことでうちはのアジトへ向かうも、水月、香燐、重吾は四尾を一人で仕留めた鬼鮫に足止めを食らう。
自来也は暁のリーダー格の情報を得るため、単独で雨隠れの里へ侵入する。ペインと小南に発見されると、ガマブン太や師匠のフカサクを口寄せし、仙人モードになって孤軍奮闘する。激しい戦闘の末、自来也は殺害されるが、死に際にペインの正体の情報をフカサクに託す。
ナルトは「蛇」を見つけるも、イタチの分身に遭遇する。その後、木ノ葉の小隊は、神出鬼没のトビ(うちはマダラ)に足止めを食らう。サスケはイタチと戦闘を始め、苦戦するも勝利する。後に、マダラから、うちは一族とイタチの真実を知らされることになった。
次なる暁の動き[]万華鏡写輪眼を手に入れたサスケは水月、香燐、重吾と合流し、小隊の名を「蛇」より「鷹」と改め、暁と手を組み、イタチや一族の真の敵である故郷、木ノ葉への復讐を決意する。その頃、木ノ葉では自来也の戦死がフカサクから伝えられ、ナルトはフカサクのいる妙木山で修行を開始する。
「鷹」は雲隠れの里へ向かい、八尾の人柱力・キラービーと戦う。水月、香燐、重吾に助けられながらもサスケは天照でキラービーを生け捕りにし、マダラに引き渡した。このことは雲隠れにも知られ、「鷹」は雲隠れに追われる身となった。暁は八尾の封印を行うが、サスケが生け捕りにしたキラービーは変わり身だったため、失敗に終わった。
ペインの侵攻[]ナルトが妙木山で修行の成果を上げる中、九尾捕獲の為、ペインと小南は木の葉へ襲撃を開始する。容赦無い破壊を行い、次々と里の人や忍達を追い詰め、はたけカカシやシズネ等の忍達を殺害。更に、自らの術で木ノ葉にクレーターを作った。ナルトは蝦蟇から木の葉襲撃の報を聞くと、急いで帰還し、単独でペインと相対する。
仙人モードを駆使したナルトは、九尾暴走の経緯を経て、ペインを打ち倒し、ペインを遠隔操作していた本体の長門に接触する。ともに自来也を師と仰ぐ弟弟子のナルトに、長門は自らの過去を語り、忍びの世界に平和をもたらす術を問う。ナルトは自来也の想いを説く。その想いに応えるように、己が命と引き換えに木ノ葉の忍達を蘇生させ、長門は力尽きた。長門の亡骸を抱いた小南は、長門の遺志に応え、ナルトに協力する旨を伝えた。
五影と暁[]木ノ葉が復興へと動く中、ペイン襲撃の際、チャクラを使い果たして昏睡状態に陥った五代目火影・綱手に代わり、暗部の頭・ダンゾウが半ば強引に六代目火影に就任してしまう。
雷影は、実弟の八尾・キラービー(変わり身)が誘拐されたこと激高し、雲隠れの忍にサスケらの捜索を命令。また、抜け忍のサスケを木ノ葉が止めなかったことが気に入らなかったため、サスケの殺害に同意を求める文書を用意させ、五影を招集する。八尾の捕獲に失敗したことを知ったマダラは、サスケに接触し、急遽「月の眼計画」を打ち出す。
中立国である鉄の国で「五影会談」が開かれたが、暁が会場に侵入し、五影と交戦。マダラは「月の眼計画」と「第四次忍界大戦の布告」を伝え、姿を消した。最終的に五大国は、雷影を筆頭に忍連合軍を結成することとなった。
サスケは敵の一人であるダンゾウを殺害、鷹のメンバーを見限る。サスケの復讐心を知ったナルトは、サスケとの決着に命を懸けることを決意する。大いなる野望に動き出す暁、そしてそれを阻止しようとする忍五大国。世界の運命を賭けた最終決戦が始まろうとしていた。
詳細は「NARUTO -ナルト-の登場人物一覧」を参照
テンプレート:節stub
この作品の舞台は近世の日本をベースに、現代文化をミックスした架空の世界である。科学技術はある程度発達しているが、人々は昔ながらの営みと共同体を築き、独特の世界観を構成している。
衣服は近世に見られるような着物が中心で、和装からジャージ、タイツ、チャイナ服、洋服まで様々。木ノ葉の里の忍はベストを着用している。食も基本的に和食。建物には東洋の趣があり、公共建築などにはコンクリートや金網も見受けられる。通貨の単位は両。
消防には水遁が用いられるなど、忍術が機械の役割を果たしているため機械文明はさほど発達していないが、蒸気機械や電気機器はあるようだ。
この作品は、忍術が一種の超能力として描かれている。忍者という設定や忍術の位置づけが、バトル漫画としての根幹を成しているが、どらかといえば戦国の侍や傭兵に近い(史実の甲賀忍者や服部半蔵は侍でもあり、伊賀忍者は傭兵でもある)。「忍者」の神秘性を分かりやすくデフォルメして、「自己主張の強い『ninja』たちが派手なバトルを展開する」という娯楽性重視の世界観が作品に魅力を与えている。
忍者は、各国にある隠れ里に属している。隠れ里は依頼を受け、忍者を派遣する。依頼内容には難易度別にランクがあり、内容によって派遣される忍者のレベルが変わる。忍者は通常数名でチームを組み、派遣される。
ナルトの世界では、主に忍者同士の戦いが描かれ、それ以外の者(侍、あぶれ者など)との戦いは、あまり描かれていない。国というものは存在しているが、隠れ里以外で国が持つ軍隊などの戦力はほとんど描かれていない[6]。
隠れ里は、ひとつの国にひとつあり、それぞれ国全体を勢力圏としている。そのため、国の力というのはその国の隠れ里の力に大きく依存している。
隠れ里同士はかつては大戦に見舞われたが、第一部開始時点では表面的には友好関係を保っている。戦争時には国は里に頼るしかないが、平和な時代が訪れたため里の力は小さな里から順に弱まり始めている。
火の国、水の国、雷の国、風の国、土の国の5つの国は特に大きな力を持ち五大国と呼ばれる。五つ国の里の長(火影、水影、雷影、風影、土影)は「五影」と呼ばれ、全世界何万の忍者の頂点に君臨する存在である。
隠れ里では、忍者だけではなく、多くの一般人も住んでおり、商売をするなどして暮らしている。
ナルトやカカシの所属する木ノ葉隠れの里を持つ。五大国中、最強の里である。地形的には森林の描写が多い。砂隠れの里とは同盟関係にある。
木ノ葉の隠れ里の長「火影」は、第一部開始時は三代目・猿飛ヒルゼン。四代目・波風ミナトは、九尾を封印した際に既に死んでいる。第一部途中に三代目が四代目と同じ術を使い、大蛇丸の術を封印し、死亡。五代目には綱手が就任している。
里の周囲には結界が張られており、許可なく侵入すればすぐに感知される。崖には歴代火影の彫刻が彫られており、見た目はラシュモア山に近い。
第二部からは綱手の指揮のもと、20小隊に隊が改変されている。
守護忍十二士かつて火の国の大名を守っていた12人の忍者。猿飛アスマと地陸だけがその生き残りだったが、どちらも暁によって殺害された。アニメの『疾風伝』ではかつて一部のメンバーがクーデターを起こし、それを止めようとした残りのメンバーと相討ちになったことが語られている。「根」木ノ葉暗部の養成部門。タカ派のダンゾウが「木ノ葉という大木を目に見えぬ地の中より支える」という目的で創設した秘密組織。「根」に属するものの多くは孤児で、幼いころからわが身を捨ててひたすらに任務のみをこなすのが唯一の存在意義されてきた。三代目火影ヒルゼンは「根」を公式的には解体したが、依然ダンゾウの下で水面下に存在している。木ノ葉警務部隊木ノ葉隠れの里内での治安維持を目的として2代目火影扉間が創設した特別部隊。「うちは一族」がその任に代々当たっていることから、警務部隊のシンボルマークはうちは一族の家紋である。イタチの事件によって壊滅した。火ノ寺「火の国に火ノ寺あり」と謳われた名刹。その寺の「忍僧」は皆「仙族の才」と呼ばれる特別な力を持つといわれる。伝説の三忍木ノ葉隠れの里出身の自来也、大蛇丸、綱手の3人のこと。その力は五影に匹敵するともいわれている。大蛇丸は里を抜け後に死亡。自来也も殉職し、残っているのは現火影である綱手のみ。森の千手一族木ノ葉隠れの創設者の一人であり後に初代火影に就任した千手柱間が筆頭となり、弟の二代目・千手扉間らと共に率いた一族。柱間の孫である五代目・綱手もその血を受け継いでいる。『千の手を持つ一族』として、どの一族からも一目置かれ、恐れられていた。忍術・体術・幻術などあらゆる忍術に精通する忍を有し、うちは一族と共に戦国時代最強と言われていた。うちは一族木ノ葉の隠れ里のエリート一族。主に火遁を用いる。かつてはその図抜けたチャクラと、相手の体術・忍術などをコピーでき幻術を繰り出す写輪眼、さらに写輪眼以上の高等瞳術を発動させる万華鏡写輪眼を用い、あらゆる戦闘に長けた一族として知られていた。戦国時代後期に無敵を誇った柱間率いる千手一族に対し、唯一対抗しうる一族だった。当時のリーダーは、一族の創始者であり木ノ葉隠れ創設者の一人でもある、うちはマダラ。初代火影の座を巡る主権争い、そしてうちは主導の道に反対した一族と千手率いる里への復讐を誓いマダラが挑んだ木ノ葉隠れ(柱間)との戦い、双方に彼が敗れた後、一族は二代目火影らによって里の政から徐々に遠ざけられた。そして16年前の九尾事件により一族への疑念は決定的となり、居住区も里の片隅へと追いやられることになる。里への不信を募らせた一族は、サスケの父うちはフガクを首謀者として里を乗っ取るクーデターを企んでいた(当時、子供だったサスケは知らされていなかった)。しかし、里の平和と安定を第一に望み、ダンゾウら木ノ葉上層部に一族抹殺の命を受けた兄イタチとその協力者マダラによって、サスケ以外の一族全員が惨殺された。この事件以後、サスケはイタチに対し並々ならぬ憎悪と復讐を誓うようになる(その後、イタチへの復讐を果たしたサスケは、古くから続く一族と里との因縁、一族抹殺事件とイタチの真相をマダラから知らされることになる)。イタチが死亡した現在、一族の生き残りはサスケと未だ存在自体に謎の多いマダラのみである(いずれも万華鏡写輪眼を有している)。日向一族同じく木ノ葉の一族の一つ。透視能力や写輪眼以上の動体視力と体内の経絡系(チャクラが流れる管)を透視する能力を持つ白眼の血継限界を持つ。一族には宗家と分家があり、ヒナタは宗家の出身だが5歳年下の妹ハナビにも劣るとされ、一族は次女ハナビが継ぐ方向。ネジは分家の出身である。分家は宗家のためにあるとされており、分家の者は「籠の中の鳥」を意味する印を額に刻まれる。その印を刻まれた者は宗家の者の意思により殺すことさえ可能。そしてその者が死んだ時には、白眼を封印し血継限界の秘密を他国に漏らさないようにする。油女一族蟲使いの一族。自分自身のチャクラを餌に奇壊蟲と呼ばれる蟲を無数に体内に飼い、戦闘に利用する。山中一族他人の精神を乗っ取る「心転身の術」を使うことができる一族。奈良一族自分の影を自由自在に操る一族。影で相手の足止めが可能。鹿を操れる。秋道一族体を巨大化する倍化の術を操る一族。体に負担を強いる一方強力な力を示す秘伝の丸薬が伝わっている。犬塚一族犬と共に戦う一族。一族の人間は普段から犬と共に生活している。鞍馬一族アニメに登場。かつては木ノ葉の一代勢力だったが、現在は衰退している。幻術を得意とする。一楽ナルトが好物として、頻繁に通うラーメン屋[7]。テウチとアヤメの親子が営んでおり、『疾風伝』では一時的につけ麺の専門店になった。死の森第44演習場の通称。中忍選抜第二試験の会場となった。終末の谷サスケが里を抜ける際にナルトと戦った場所。火の国の外れにあり、滝が流れている。かつて、うちは一族創始者のうちはマダラが後の初代火影・千手柱間に木ノ葉隠れの里の主導権争いに敗れた場所で、谷には彫刻が残されている。砂隠れの里を持つ国。地形的には砂漠が多い。砂隠れの里は木ノ葉隠れの里と同盟を結んでおり、中忍試験を共同で行っている。
風の国の大名は、軍縮の方針を打ち出し、他国の隠れ里に依頼するなど自国の里の力を重視していないため、力は衰えつつある。そのため、大蛇丸の計画に乗り木ノ葉崩しに参加するも、その後は再び同盟状態に戻っている。
砂隠れの里の長「風影」は、第一部開始時四代目。「木ノ葉崩し」の際に大蛇丸に暗殺されていた。第二部開始時には我愛羅が五代目に就任している。
「水影」を長とする霧隠れの里を持つ島国。作品の舞台としては未登場。かつては血霧の里と呼ばれ、その当時のアカデミー卒業試験は生徒同士が殺し合いをするという過酷なものだったが、ある事件を期に改変を余儀なくされた。また、内乱が多発した政情不安定な土地柄ゆえか、血継限界の血族はその力を恐れられ迫害される傾向にある。島国故に、外交をあまりしてこなかったため、暁発祥の地と考えられている。
霧の忍刀七人衆特殊な7本の刀を操る里の実力者達。彼らの持つ刀は代々受け継がれていくことになっているが、その多くが刀共々里から離反し、第二部時点では長十郎しか残っていない。「土影」を長とする岩隠れの里を持つ。作品の舞台としては未登場。
上水流一族アニメオリジナル。蜂を操る力をもつ。昔油女一族に破れ現在では里での地位は低くなっている。「雷影」を長とする雲隠れの里を持つ。かつてある出来事により火の国と戦争寸前の状態になったが、両者の間で交わされたある取引により回避された。
第一部開始の約一年前に、大蛇丸を長とする音隠れの里ができた。
ふうま一族アニメオリジナル。大蛇丸に協力するものと協力しないものとに一族が分離してしまった。ちなみに原作にも「風魔一族」という名の忍の一族が登場するが、関連は不明。死韻の一族アニメオリジナル。楽器を用いた術を扱う。音隠れの里ができたことで仕事が減り窮地に追い込まれる。アニメの公式本については、NARUTO -ナルト- (アニメ)#公式本を参照。
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2003年から放送されている、ナルトをテーマにしたラジオ。2007年3月までのタイトルは『オーNARUTOニッポン』だったが、同年4月からは『NARUTO Radio 疾風迅雷』に改題された。
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2006年5月、東京・大阪にて、ミュージカルとイリュージョン(大規模なマジック)を融合した“忍者イリュージョン”として戯曲化。
主要キャストはジャニーズ事務所の所属ユニット・ミュージカル・アカデミー (MA)。イリュージョン演出はプリンセス天功(プリンセス・テンコー)、脚本・演出はきだつよしが担当した。
公演日と場所は
出演者は
以下はオリジナルキャラクター
すべて集英社・JUMP jBOOKSから発売。著者は、日下部匡俊(ド根性忍伝のみ東山彰良)。
NARUTO -ナルト- 白の童子、血風の鬼人ISBN 4-08-703121-7序盤の白、桃地再不斬までのノベライズ。NARUTO -ナルト- 滝隠れの死闘 オレが英雄だってばよ!ISBN 4-08-703135-7ジャンプフェスタ2004のアニメをノベライズ。劇場版 NARUTO -ナルト- 大活劇!雪姫忍法帖だってばよ!!劇場版脚本 - 隅沢克之ISBN 4-08-703143-8劇場版第1作のノベライズ。劇場版 NARUTO -ナルト- 大激突!幻の地底遺跡だってばよ!!劇場版脚本 - 川崎博嗣、宮田由佳ISBN 4-08-703158-6劇場版第2作のノベライズ。劇場版 NARUTO -ナルト- 大興奮! みかづき島のアニマル騒動だってばよ劇場版脚本 - 都留稔幸ISBN 4-08-703170-5劇場版第3作のノベライズ。劇場版 NARUTO -ナルト- 疾風伝劇場版脚本 - 武上純希ISBN 978-4-08-703187-4疾風伝劇場版第1作のノベライズ。劇場版 NARUTO -ナルト- 疾風伝 絆劇場版脚本 - 武上純希ISBN 978-4-08-703195-9疾風伝劇場版第2作のノベライズ。劇場版 NARUTO -ナルト- 疾風伝 火の意志を継ぐ者劇場版脚本 - 武上純希ISBN 978-4-08-703207-9疾風伝劇場版第3作のノベライズ。劇場版 NARUTO -ナルト- 疾風伝 ザ・ロストタワー劇場版脚本 - 武上純希ISBN 978-4-08-703228-4疾風伝劇場版第4作のノベライズ。NARUTO -ナルト- ド根性忍伝ISBN 978-4-08-703229-1自来也が遺した自伝的小説。テンプレート:Commons cat
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