劉冀

劉冀（りゅうき）とは、漢の宗室・宗族で、約３名ほど存在する（そのうち１名は架空人物である）。

1. 劉冀 (漢) ： 後漢の斉武王の劉縯の曾孫、北海靖王の劉興の孫、臨邑侯の劉復の子、劉騊駼の弟、劉雄の父、劉弘・劉敬兄弟の祖父、劉備・劉亮兄弟（劉弘の子）、劉展（劉敬の子）の曾祖父[1]。武邑亭侯に封じられた[1]。彼が亡くなると子の劉雄が後を継ぐが、劉雄の従兄の劉貞（劉騊駼の子）が永建年間（126年～132年）に酎金を怠った廉で、敬宗順帝（劉保）の勅命によって爵位を剥奪された連座で彼も爵位を剥奪された[1]。後に劉雄は東郡范県の令となった[2]。
2. 劉冀 (匈奴) ： トルコ系匈奴屠各（屠客）部独孤氏族出身。独孤氏族の酋長である劉進伯（谷蠡王）の12世の孫、劉尸利の11世の孫、劉烏利の10世の孫、劉猛の９世の孫、劉副論の８世の孫、劉路孤の７世の孫、劉眷[3]の６世の孫、劉羅辰（定州刺史・永安公）の玄孫、劉万齢（廷尉貞公）[4]の曾孫、劉稽（鎮東将軍・文公）[5]の孫、劉帰（鎮東将軍）の子[6]。
3. 劉冀 (蒼天航路) ： 『蒼天航路』（李學仁＆王欣太）に登場する架空人物。字は公徳で、劉備の長子という設定。父が敗走するたびに家族を置くことが多く、関羽に護衛されることが多かった。208年の『長阪陂の戦い』で、魏の曹操の追撃を受けて、張飛の配下とともに背後に矢の雨を浴びせられて、戦死を遂げたことになっている。

脚注[]

1. ↑ 1.01.11.2 『元本』（『元大徳九路本十七史』）
2. ↑ 『蜀書』先主伝
3. ↑ 劉亢泥の兄。
4. ↑ 劉殊暉の弟。
5. ↑ 字は延平。
6. ↑ 『新唐書』宰相世系表

関連項目[]

• 劉縯
• 劉騊駼
• 劉備
• 劉封 ： 『蒼天航路』の劉冀とイメージが被る人物。

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