顕公

臣下の諫言を斥ける顕公（剔成君）

顕公[1]（けんこう、生没年不詳）は、古代中国の春秋時代の宋[2]の第32代目の君主（在位：紀元前369年 - 紀元前329年[3]）。姓は好、諱は喜/司城、字は、子罕[1]（しかん）。武公（司空）の後裔、太子戴の父[1]、康王（偃）の叔父[4]。

概要[]

宋は殷（商）の紂王（帝辛/季受）の同母兄[5]である微子衍（仲衍）の子である微子稽が、周（岐）の成王（姫誦/季誦）によって、封じられた国である。微子稽は宋の「太公」と諡された[1]。

族父の第31代目の桓公[6]（闢兵/辟兵）から、君位を簒奪して、その後を継ぐが、荒淫な君主だったために臣下にも民衆にも人気がなかった。在位は40年におよんだが、甥（兄の子）の公子偃（康王）[4]が造反したために、彼は太子戴とともに斉へ亡命した。そのまま斉で逝去した。「顕公」[1]、または「剔成君」[7]と諡された。

脚注[]

1. ↑ 1.01.11.21.31.4中華民国の楊寬の『戦国史』より。
2. ↑ 春秋時代の魏（微）とは同族である。
3. ↑ 在位期間が紀元前372年～紀元前331年の説もある（『史記』宋微子世家）。
4. ↑ 4.04.1 『史記』田敬仲完世家では異母弟とする。
5. ↑ 呂不韋の『呂氏春秋』より。
6. ↑ 後桓公と呼ばれる（『竹書紀年』）。同時に、辟公とも呼ばれる（『史記』宋微子世家）。
7. ↑宋漢（劉宋）の裴駰（裴松之の子）の『史記集解』と唐の司馬貞の『史記索隠』より）。

先代:後桓公

宋第32代君主紀元前350年 - 紀元前329年

次代:康王

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