曹豹

ページ名:曹豹

曹豹(そうひょう/そうほう)とは、後漢末三国時代の人物。約2名ほど存在する。前漢の左司馬の曹無傷の系統で、本籍は沛郡(代は泗水郡(四川郡[1])沛県[2])である。

  1. 曹豹 (漢) : 徐州刺史の陶謙の部将。遠縁である曹操が徐州で無差別大虐殺したときに、劉備とともに東海郡郯県で迎え撃ったが大敗した。後に許耽・章誑とともに劉備と対決して、呂布と組んで臨淮郡下邳県の城郭を奪った[3]
  2. 曹林 : 別称は「曹豹」[4]、字は子穆(子繆)[5]。曹操と杜夫人との間の子で、その第10子、秦朗(秦明)の異父弟、中山恭王の曹袞・金郷公主[6]・高城公主[4]の同母兄、殤王の曹緯・済陽哀王の曹賛・済陽悼王の曹壱(曹壹)の父、殤王の曹恒の祖父。父が魏王になると、饒陽侯となる。異母兄の曹丕後漢愍帝[7](劉協)から禅譲を受けると、沛王に昇格した。「穆王」(繆王)と諡された。

脚注[]

  1. 『漢書』では、「泗水郡」と記されているが、実際は淮河・沂水・濉水・泗水などの流域が合流したことから「四川郡」と命名されたものが誤記されたとしている(中国の辛徳勇箸『秦始皇三十六郡新考』北京大学中国古代史研究中心より)。
  2. 現在の江蘇省徐州市沛県周辺
  3. 三国志演義』では、文官として登場し、呂布の女婿であった。泥酔した張飛に殴打されて、これを恨んで女婿の呂布と張飛を夜襲したが、激怒した張飛に討ち取られる設定となっている。
  4. 4.04.1 『文選』が引く陸機の『弔魏武文』の李善の孫引きの『魏略』より。
  5. 元本』(『元大徳九路本十七史』、元の大徳10年に池州路儒学によって刊行された『三国志』関連文献書)。
  6. 何晏(何咸の子)の妻。
  7. 魏からは献帝と諡されている。

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