松平信義

松平 信義（まつだいら のぶよし）とは、松平氏（徳川氏）一門の人物。約５名ほど存在する。

1. 松平信吉 (武田松平家) ： 幼名は万千代、初めは「武田信義」、後に「信吉（のぶとみ）」と改称した。徳川家康の子、内藤信成の甥、徳川信康・松平秀康（結城秀朝）・徳川秀忠・松平忠吉（忠康）の異母弟、松平忠輝・松千代・仙千代・徳川義直（義知/義利/義俊）・徳川頼宣（頼将/頼信）・徳川頼房らの異母兄。生母は甲斐源氏一門の秋山虎康（まさやす）[1]の娘・於都摩（下山殿/妙真院）で、滅んだ武田氏（常陸源氏/甲斐源氏）の名跡を継いだ。父の関東移封にともなって1590年に下総国小金城３万石に封じられた。1603年秋９月11日に、湿瘡[2]が要因で、22歳で嗣子がなく没した。信吉の死後に、その遺臣は武田氏の発祥地でもある常陸国の水戸徳川家[3]の藩祖となった末弟の頼房の家臣団に加えられた。
2. 松平信義 (形原松平家) ： 旗本の松平庸煕の嫡子。形原松平家の嫡流で族父の松平信豪（丹波国亀山藩主）の養子となる。嗣子がなかったため、族弟の信敏・信正兄弟（ともに信豪の子）が信義の養子として相続した。
3. 松平信義 (松平堀家) ： 滝脇松平家の当主で駿河国の小島藩主の松平正信の女婿。越後国村松藩主の堀直堯の子、直泰の弟、浅野長致・直行・本多成孝・堀直教の兄、信圭・大久保信遠・坪内定辟の父。嗣子がなかった岳父の婿養子として家督を継いで、松平堀家の祖となった。
4. 松平信義 (松平大河内家) ： 江戸時代の旗本。酒井久親[4]こと大河内重綱（酒井親炮の子）の子、信久・久盛の弟、政真（秋之助）の兄、信連（天野長顕の子）の養父。
5. 大河内信義 ： 徳川家康の母方の祖母の生家で、三河大河内氏の一門である松平大河内家の一族で、江戸時代末期の旗本。明治時代初期に大河内氏に復姓した。

脚注[]

1. ↑秋山信友の甥。
2. ↑ 痒みなどが激しく長く続くと死にいたる重病のこと。
3. ↑ 同時に常陸国に佐竹氏（常陸藤原氏）の家老である義季流の得川氏（常陸得川氏）が存在する。
4. ↑三河酒井氏は土師姓大江氏一門の海東氏の庶家。

関連項目[]

• 武田信義
• 松平信吉

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