劉勲

劉勲（りゅうくん）とは、漢の皇族・宗室および宗族と非皇族。約７名ほど存在する。

1. 劉勲 (泰山侯) ： 代頃王の劉喜（劉仲）の８世の孫、徳哀王の劉広の７世の孫、頃王の劉通（宗正）の６世の孫、康王の劉齕の玄孫、泰山侯の劉何の曾孫、劉猛の孫、劉某の子。
2. 劉勲 (広戚侯) ： 中宗宣帝（劉詢/劉病已）の孫、楚孝王の劉囂の子、懐王の劉文・思王の劉衍の弟、陰平釐侯の劉回（劉囘）の兄、広戚侯の劉顕の父、前漢の最後の皇帝である劉嬰（孺子嬰）の祖父。広戚侯に封じられて、「煬侯」と謚された。
3. 劉勲 (後漢末) ： 字は子台。瑯琊郡[1]の人。後漢の琅琊孝王・劉京[2]の末裔といわれ[3]、司隷校尉・尚書令の劉猛の族子[3]で、陽都侯の劉邈の族兄弟[3]、劉偕の従弟、劉威の叔父[4][5]。袁術の部将として盧江郡太守となる。袁術が亡くなると呉の孫策に追われて、旧友の曹操を頼り、征虜将軍・華郷侯となった。しかし、曹操の旧友であることを権威の傘を着て、曹洪[6]や楊沛に媚び諂って、彼および食客らが不法行為や誹謗中傷を繰り返したために、劉勲と因縁があった李申成の告訴によって、ついに劉勲は処刑された。214年～215年のころとされる。
4. 劉勲 (後漢) ： 字は子璜。190年に袁紹とともに挙兵したが、虎牙都尉として河内郡太守の張楊（張揚）[7]を降すなど、袁紹に先立って功績を挙げた。そのため、後に忌み妬んだ袁紹によって殺害された[8]。
5. 劉勲 (曹魏) ： 魏の近臣。魏の斉王の曹芳（邵陵厲公）の乱痴騒動に加わった群臣のひとり。
6. 劉承勲 ： 別諱は「劉勲」。トルコ系突厥沙陀部の後漢の高祖の劉知遠の子。陳王に封じられた。
7. 劉斌 ： 後に「劉勲」と改称する。字は虎臣。常州府武進県[9]の人。劉燮の孫、劉汝達の子、劉棟の父。清の官吏で、科挙に及第した。

脚注[]

1. ↑ 現在の山東省臨沂市
2. ↑世祖光武帝（劉秀）の子、顕宗明帝（劉荘/劉陽）・東平憲王の劉蒼・広陵思王の劉荊・臨淮懐王の劉衡の同母弟。
3. ↑ 3.03.13.2 『元本』（『元大徳九路本十七史』）
4. ↑ 劉勲の兄である豫州刺史の劉某の子。
5. ↑ 劉勲の娘は、20歳前後で左足の膝に腫れものができたため、華佗（華陀）の治療を受けてわずか７日で完治したと記されている（『魏書』「華佗伝」が引く『華佗別伝』）。
6. ↑ 曹操の父方の族父で、同時に母方の従弟（曹操の生母の夏侯氏の妹の子）。
7. ↑呂布の竹馬の友。
8. ↑ 『魏書』公孫瓚伝
9. ↑ 現在の江蘇省常州市武進区

関連項目[]

• 袁術
• 孫策
• 曹操
• 後漢

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