劉通

劉通（りゅうつう/りゅうとう）とは、漢の皇族・宗室あるいは非皇族。約４名ほど存在する。

1. 劉通 (漢) ： 代頃王の劉喜（劉仲）の孫、呉厲王の劉濞の甥、沛の徳哀王の劉広の子、康王の劉齕の父、泰山侯の劉何の祖父、劉猛の曾祖父、劉某の高祖父、劉勲の６世の祖。従父の太宗文帝（劉恒）より、宗正に任命された。前154年に、族兄弟の成祖景帝（劉啓）から、『呉楚七国の乱』の盟主である伯父の劉濞を説得させるために、かつての呉の宰相で太常の袁盎を伴って、その陣営に向かって彼だけ目通りが許された。「頃王」と諡された。
2. 劉通 (元) ： 漢人世侯である元の行軍千戸。東平府斉河県[1]の人。劉復亨の父、劉浩・劉澤・劉澧・劉淵・劉淮の祖父。
3. 劉通 (明) ： 明の反乱の首領。河南府西華県[2]の人。千斤の重さがある獅子像を持ち上げる怪力の持ち主で、「劉千斤」と呼ばれた。湖北府房県[3]を占領して、ここを拠点とした（『第一次荆襄の乱』）。彼はここで農民蜂起政権を樹立し、国号を漢とした。勢いに乗じて襄陽・鄧州を攻めたが、明の将軍である兵部尚書の白圭によって鎮圧され、蜀に逃れた。1466年夏５月に、劉通は戦死を遂げ、その部将の石和尚が蜀を占領すべく攻めたが失敗に終わった。
4. 劉通 (中華民国) ： 中華人民共和国の革命家・政治家・医師。字は伯瀛、号は漫叟。福建省福州市の人。共産党の毛沢東・周恩来と組んで、国民党の蒋介石と対決した。

脚注[]

1. ↑ 現在の山東省徳州市斉河県
2. ↑ 現在の河南省周口市西華県
3. ↑ 現在の湖北省十堰市房県

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