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タママは、吉崎観音作の漫画『ケロロ軍曹』およびその関連作品に登場する架空のキャラクターである。アニメ版の声優は小桜エツ子。
北米版ケロロ軍曹では階級が「Private 2nd class TAMAMA」となっているが、日本語版の公式英訳では「Private TAMAMA」であり、北米版では二等ということが強調されている(軍隊の階級における「Private」は一等兵、二等兵の両方を指すが、映画『プライベート・ライアン』など通常は「Private」だけで二等兵を指す)。
テンプレート:ネタバレ
ケロン軍での階級は二等兵(OR-1)。ケロロ小隊の突撃兵である。地球侵略軍の先発隊新人隊員で、小隊では最年少。名前の由来は「オタマジャクシ」の「タマ」から。ニックネームは小隊のマスコット担当。
パートナーは西澤桃華。
担当声優の小桜エツ子は19歳くらいの感じで演じているという(『ケロロとギロロの地球侵略ラヂオ』にて本人が発言)。
体色は濃い紺色(黒と言われることもある)。帽子とおなかに左右逆色の初心者(若葉)マークがあり、これは本人によると「立派な軍人を目指していた頃の気持ちを忘れまいとつけている」らしいが真偽は不明。また、オタマジャクシのような尻尾が生えているので未だ子供。アフロのカラーは赤。
一見女の子にも見えるが、れっきとした男の子である。タママ自身も自分をキュートでラブリーだと思っているが、初対面の人に「かわいい」と言われることもあり、単なるうぬぼれではない(原作5話で夏美、原作79話で西澤家メイド隊に可愛いと言われていた)。時々ぶりっ子のポーズをすることがある。
二重人格(しかし、単に嫉妬や怒りの感情を剥き出しにしているだけなので、必ずしもそうとは言い難い)であり普段は新人らしく素直で可愛いが、一度怒ると手がつけられなくなる。
隊員の性格や人間関係、侵略の状況をもっとも冷静に見ていて洞察力がある。原作19話でまだケロロとタママとギロロしかいない頃に侵略が進まないのは戦闘員ばっかり揃って参謀が不足しているのではと指摘したり、原作33話でケロロとクルルのやりとりを「せちがらい光景ですぅ~」と見ていたり、原作129話で登場人物の汗を見ると本当の窮地がどうか分かると心の中で呟きケロロを見て窮地だというのを判断したり、冷静に物事を見ている。
ひょんなことからケロロに代わって隊長を務めたこともあったが(原作47話)、彼以上に統率力がなかった。
タルルなどの後輩に対しては大きな態度を取ることがある。さらに自分をかなり大きく見せているらしく、事実を曲げたり大きくしたり果てにはホラを吹いたり嘘を教えたりしている。また腹黒い面があり、本人も自覚している(クルルには敵わなかったが)。そのためホラ吹きや嘘の犠牲者となったギロロ・クルル・桃華・ポールの制裁(アニメではドロロ・冬樹・夏美を追加)を食らったことがある。上記のホラ吹きや嫉妬での暴走や原作47話のタママ隊長事件の独裁者に近い振る舞いなど未熟な面もあるが、必ず未熟な行動をしたら我に帰って反省して、自分の非を受け止められる。原作26話で嫉妬でモアに対して暴走したが、原作27話で桃華にその事について「ボク・・・負けたんですぅ・・・「自分は強い」「誰にも負けない」そんな自身も・・・一人の非力(?)な女・・・素朴な愛の力の前に粉々に打ち砕かれてしまったんですぅ ボクは悟ったです!自分の愛はまだまだだって・・・だから・・・もっと強くなるですぅ!」と話した。この発言から自分の負けと恋敵のモアの良さを素直に認め、自分の欠点を直そうとするひた向きな性格であるのが分かる。
アニメ第171話Aパートでは反抗期になった事もあり、それに比例して態度や言葉遣いが悪くなった事もあった。
より強い格闘家になろうと毎日欠かさず肉体鍛錬に励むなど努力家な面もある。向上心が強く日々の肉体鍛錬を怠らない。漫画を読んで技の研究をするなど勉強家でもある。
原作4巻の1~2ページでケロロの相談に乗ったり、原作74話でサッカーを練習する少年の面倒を見たり、原作113話でレィディオ体操のためにわざわざ日向家にまで来てケロロを起こしに行ったり、原作151話でケロロの大切なロボを壊すのを躊躇するなど優しい所もある。特に原作74話では少年のサッカーでの活躍を最後まで見届けるなど、男の友情を大切にしている。(最後に少年が「神さまも・・・来てくれたんだ!神さまも・・・立派な「カエル」になってね・・・!」とタママに感謝した。)
またタママは絶えず人の良さを認める。原作71話でケロロを「今日の軍曹さん男ですぅ!改めて惚れ直しちゃう~」と評したり、原作12話の軍人らしいギロロをかァッこいー!!」と拍手したり、原作90話でドロロを「なんてできた人だ・・・この人がいなくなったらこのマンガどうなってしまうのだろう」と評したり、原作146話で桃華を「か・・かあっこいい~!!」と評したりするなど人の良さを即座に分かる性格である。
口からエネルギー砲のようなものを発射することができる。
原作68話で初登場。世界中の嫉妬やタママ自身の嫉妬を集合させ放つ強大な気弾。おそらくドラゴンボールの元気玉のパロディ。嫉妬玉にタママの感情が書かれることが多い。
スカンクなど足許にも及ばない程の屁を放つ。
嫉妬をするシーンでは必ずと言っていいほど黒目が小さくなったり、声が低くなったり、ドス黒いオーラを発したりする。アニメでは初期にもこういった描写があったが、モアが登場してからより嫉妬の感情が強調されるようになった。
原作のネブラには「ヤミ属性」、アニメ版のアリサには「闇が根深い」と言われたが、本人にその自覚はないようである(アニメでは自覚していた)。
タママインパクトを発射する際に嫉妬心などから発射する場合は目が狂気化しており(怪しげに目が光る、または目が点のように小さくなって血走るなど。例外としてアニメ第108話Aパートでは普通の表情でタママインパクトを発射していた)、発射する際に「うたるっぞぬしゃ〜!!!」あるいは「んだるぞぬっしゃ〜!!!」という掛け声を掛ける場合が多い(発音は「うたるぞっぬしゃ〜!!!」に近い、アニメの設定上は「うだるぞぬしゃ〜」である)が、それ以外は普通の目つき(つぶらな瞳で時々目をウルウルさせていることが多い)である。「んだるぞぬっしゃ〜!!!」はタママの携帯電話の着信音に設定されている(アニメ第152話より)。なお、この「うたるっぞぬっしゃ〜」は熊本弁で「殴るぞ、お前!」という意味である。超劇場版3ではクルルがこの台詞を発した。
お菓子(特にケーキ・コーラ・ポテトチップス)と漫画が好きで、肉体鍛錬が趣味。西澤家に自分専用のトレーニングルームを持っている。
アニメでは第51話において地球でお菓子を食べすぎたせいで血糖値が高くなり、健康診断で指摘された。しかしそれでも改善しなかったらしく、第157話Aパートで糖尿病になる危険性を指摘された。
食べるだけでなくお菓子を作る事も趣味なようで、第106話Bパートでは無趣味だと言うギロロに伝授していた。また、第122話Aパートではクッキーをケロロに差し入れするシーンも登場する。
また格闘士(グラップラー)であり、数々の必殺技を持っている。
一人称は「ボク」で「ですぅ」を語尾に付けて会話することが多いが、タルルなどの年下のケロン人との会話になると一人称が「俺」になり通常の男言葉で話し、「ですぅ」は使わなくなる。また、モアを帰らせるべく地球人スーツMk-IIで正体を隠して特訓をさせた時は「私」、アンチバリアのバッテリーが切れていることに気づかず使っているつもりで神様を名乗りサッカー少年を特訓した時は「ワシ」だった。
小隊内の無線では「ワカバ1」という(初心者マークの別称「若葉マーク」が由来)。
他の人を呼ぶときは変わった呼び方を使う(タママ二等兵の呼称一覧を参照)。またクシャミをする時は「タマックチュンッ!!」とクシャミをする(アニメ第159話Bパート)。
ケロロ小隊が地球に進入した時、宇宙艦への待機を命ぜられたが本隊からの定期通信も途絶え我慢できなくなり勝手に外出。敵性宇宙人に襲われた所を西澤桃華に助けてもらい、そのまま西澤家に厄介(居候)になっている(作中でのニュアンスからケロロが冬樹・夏美と接触したのより後の出来事と思われる)。西澤家に居候する事になってお菓子を好きなだけ食べられるようになった。桃華とは二重人格仲間。2人は「宇宙を超えた似たもの同士」であると表現されている。西澤家が裕福なので、かなり良い暮らしをしている。また、桃華はタママを「冬樹に話しかけるきっかけ」として利用することがあり、ケロロ小隊が一時的にケロン星に帰った際は話すきっかけを失い困り果てる桃華の姿があった。原作27話で桃華はタママのタママ自身へのけじめやひた向きさに感動して、西澤グループは全面的にタママを支援する事を誓い、タママを応援している。原作18話でタママと桃華が一緒にケロロと冬樹にバレンタインのチョコを渡しに行ったり、原作114話でタママが桃華の冬樹へ近づくための作戦に付き合ったり、原作149話の地球人をケロン星に留学させるケロンマン計画でタママが途中で桃華をケロン星に行かせると桃華が両親やポールやメイド隊や親衛隊と離れてしまうのに気付き桃華が家族と離れないようにするために兵士化ユニットを回収するなど、タママの桃華に対す思いやりやふたりの友情を垣間見られる。なお、西澤家に関わる人間(桃華親衛隊、西澤家メイド隊他)はタママ及びケロロ小隊の存在を認識している。
ケロロに恋していて、ケロロと結婚したがっているような発言もある。愛情故にケロロの腕を絡ませる事がよくある。原作126話でN・コーティングされたケロロから「この俺をだきしめてくれ!!」と言われ、顔を真っ赤になりながらたじろぐぐらいケロロに惚れている。部下としては地球に来る前はケロロ以外に対して反抗的だったらしい。同じくケロロを好きなモアに対しては嫉妬の炎を燃やしているが、噛み付くタママの発言を良く取ってしまう純粋なモアを前にして自分の惨めさを自覚するシーンもある。(そのおかげで自分の嫉妬深さに反省して、自分の欠点を直そうと日々身体を鍛えている。例:原作27話。)また、ケロロと親しくしたものに対してはモア以外であっても嫉妬する(アニメ第115話Bパートではジャイアントニョボに、アニメ第170話Bパートではプルル看護長に嫉妬した)。ケロロを尊敬しているが、ケロロの的外れな作戦に内心文句めいた事を思ったり、ケロロの発言に毒を吐く事もある。タママ自身は現在のケロロに愛情を抱いているらしく、アニメ第64話Bパートで、ドロロの過去の記憶の中で出会った子供の頃のケロロに対しては、「クソガキ」呼ばわりした上、何の躊躇もなくタママインパクトを何度も炸裂させている。(ただしこれは子供の頃のケロロがゼロロをいじめてたからおしおきしたという可能性もある。)原作56話でもケロロが自身の幼年期について話した際に、ケロロがゼロロをいじめていた事実に冬樹とともにそれは友達とはいえないと言うなど、子供のケロロにはいい印象を持ってなく、あくまでも好きなのは現在のケロロであると思われる。原作125話で「軍曹さんはボクが守るですぅ~!!」と張り切るなど、絶えずケロロを護衛する覚悟を持っている(尋常ならないトレーニングもケロロの役に立つために行っている。)実際に原作20巻の起動と鼓動で敵に追われているケロロと冬樹をタママインパクトで敵を撃退してケロロを守った(撃退後に「軍曹さんはボクが守るですぅ~♪」と言っている。これらの行動により、タママはケロロに仁義を尽くしている。
モアに対しては嫉妬以外に一種のライバル心のようなものも生まれているらしく、原作第117話で彼女が使命から来る衝動に耐え切れず自らをアンゴルストーンに封印して眠りについていた際、ずっと側に付き添っていた(モア自身はアンゴルストーン内部からそれを認識しており、封印を解いた彼女に礼を言われた時にタママは複雑そうな表情で顔を背けた)。また、ガルル小隊によってアンゴルストーン内に拘束されたモアを特大のタママ・インパクト(通常は火球状だがパワーアップを果たして光の柱となっている)で救い出したのはタママである。超劇場版3ではシヴァヴァに敗北して落ち込んでいた際、モアから励まされ立ち直ったこともある(最も本人は表向きは否定していたが)。恋愛でのいざこざ以外ではタママとモアの仲は特に仲が悪いわけではないと見受けられる。原作25話のモアの猥談に興味を示したり、原作58話では花作戦の成功でタママとモアがお互いの手を2度合わせて喜んでいた(2回目では手を繋いでいる)。原作126話では「私はともかく外見はおじさまですし・・効果あるんでしょうか・・?」「ボクもともかくですぅ~!」っと普通に会話をしていた。原作百八話のパン対決でもタママはモアの判決に素直に従っている。よってケロロ関連でなければ、お互い普通のビジネスパートナーとして接せられる。
タママ二等兵が使う呼称は、他の人のものと比べてかなり特殊である。呼ばれ方は「タママ」か「タマちゃん」が多い。
名前 | タママを呼ぶ際の呼称 | タママに呼ばれる際の呼称 |
---|---|---|
ケロロ | タママ(二等・君) | 軍曹さん・緑兄さん |
ギロロ | タママ | ギロロ伍長・ギロロ先輩・伍長さん・赤ダルマ・赤の野郎・ローギーさん |
クルル | タママ(アニメ236話Aパートのみタママ君)・ガキ・坊主・タマちゃん | クルル先輩・曹長さん・黄色先輩・黄色メガネ・博士 |
ドロロ | タママ殿・タママ君 | ドロロ兵長・ドロロ先輩・ドロ沼先輩・ドロ舟先輩・ドロ団子先輩 |
冬樹 | タママ | フッキー |
夏美 | タママ | ナッチー |
秋 | タマちゃん | ママさん・秋ママさん |
秋奈 | タマちゃん | おばあちゃん |
桃華(表) | タマちゃん | モモッチ |
桃華(裏) | タマ公 | |
小雪 | タママさん | 忍者女 |
ポール | タママ殿 | ポール |
タルル | タママ師匠(一部の話のみ「先輩」) | タルル |
モア | タマちゃん・タママさん | モア・あの女・この女・その女・テメェ・あんた等 |
プルル | タママ君 | プルル看護長・おばちゃん |
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