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神谷 浩史(かみや ひろし、1975年1月28日 - )は、日本の男性声優。青二プロダクション所属。千葉県松戸市生まれの茨城県牛久市育ち。血液型はA型。身長167cm[1][2]、体重55kg[1](53kgとも[3])。
千葉県松戸市で生まれ。茨城県牛久市育ち。
幼い頃の将来の夢はバスの運転手。
小学生から空手を始め、中学の3年間を除き高校生までずっと続けていた。また小学生の頃は茶帯だったが、高校生でまた空手を始めた際に有段者(黒帯)となった[4]。高校3年の頃に所属していた空手部を引退後、友人が作った演劇部に参加したのが芝居をはじめたきっかけ。入部して数ヶ月後の大会にいきなり主演し、個人演技賞を受賞した。当時の演劇部の部長は「まともに演技出来る奴が神谷しか居なかった」と語っている。
高校2年まで理数系を専攻していたが、高3夏時に役者になることを思い立ち文系に転向、大阪芸術大学舞台芸術学科(本人は「演劇学科」とコメント)を受験するも失敗(受験に暗記していかなければならない台本の存在を試験に向かう新幹線の中で気づく)[5]。
高校卒業後、役者を目指すために青二塾に入所。しかし青二塾には声優の養成所と知らずに入所した[6]。本来は俳優志望だったのだが、神谷の背丈が男性にしては低めであったため、仕方なく声優に転向したとのこと。またデビュー後すぐにテレビや企業向けVTRのナレーション等ギャラの高い仕事をしていたことや、デビュー当初は実家住まいだったこともあってか、デビュー後はアルバイトの経験が無いテンプレート:要出典。しかし交通費がかなりかかってしまうため、1カ月のギャラより交通費の方が高くなり、赤字になってしまうこともあった[7]。
2006年8月7日に交通事故に遭い、そのまま入院。どのような事故だったか事務所側からは明かされてないが、関係者や神谷本人の証言から、バイクを運転中にトラックを避けようとした転倒事故と推測される[8]。
意識が戻るまで1カ月近くかかり、一時は心停止状態に陥るなど危険な状態にあったが、驚異的な回復を見せて事故から約2カ月の同年9月29日に退院。その後もリハビリを続け、同年12月25日に放送された『爆球Hit! クラッシュビーダマン』の最終回では神岡テルマ役として、アニメ作品への復帰を果たした。
入院中の神谷の快復を願って、友人の朴璐美らがお守りの首飾りを送った。入院中にはもちろんつけられなかったが、退院後はほぼ毎日肌身離さず身につけていた。時が過ぎた今では、傷まないよう大切に鞄に入れて持ち歩いている。
芸歴15周年となる2008年、第2回声優アワードサブキャラクター男優賞を受賞(『機動戦士ガンダム00』ティエリア・アーデ役、『さよなら絶望先生』糸色望役など)[9]。
第3回となる2009年には主演男優賞(『夏目友人帳』夏目貴志役など)と、ベストパーソナリティー賞(『神谷浩史・小野大輔のDearGirl〜Stories〜』など)を受賞した[10]。
声優アワードの主要三冠(「主演賞」、「助演賞(受賞当時はサブキャラクター賞)」、「ベストパーソナリティ賞」または「歌唱賞」)を全て受賞したのは、声優アワード3年目にして神谷が初めてである。
2009年8月26日に自身初のミニアルバム『ハレノヒ』を発売し、CDデビュー。オリコンデイリーチャート初登場第8位、2009年9月7日付のオリコンウィークリーチャート初登場9位を記録し、初動で1万枚を越えるセールスを記録した。
2009年、第19回アニメグランプリ(ノン子とのび太のアニメスクランブル)にて最優秀男性声優賞を受賞(第17回に続き2回目)した。
2010年、『化物語』阿良々木暦役で、東京国際アニメフェア2010・第9回東京アニメアワード個人賞(声優賞)を受賞。
『デジモンフロンティア』の源輝二をはじめ、主人公と対峙するクール(または嫌味)なキャラクターを演じることが多く、特に堅物な役や主人公のライバル役、悪役をよく演じるが、近年は『ハチミツとクローバー』の竹本祐太や『夏目友人帳』の夏目貴志など上記に当てはまらない演技を披露し、以降は爽やかな青少年や主役を演じる機会が増えた。また、稀に演じる色物キャラクターでは声色の多彩さを披露する。
ラジオなどでみせる軽妙かつ洒脱なトークで、いくつものラジオでメインパーソナリティを務めている(声優アワードでベストパーソナリティ賞を受賞した時は「するどい指摘やどこか奥歯に衣着せるトークでリスナーを魅了」とコメントされた)。
声優になって良かったことは『SDガンダムフォース』でキャプテンガンダム役を演じ「ガンダムになれたこと」。『GUNDAM BIG EXPO』のブースを回る企画があった際、同作品のコーナーに着いた神谷は展示されていた玩具について詳しく語り、今でもたくさん飾っていると話した。長らく発売しなかったセルDVD-BOXが発売した時は、メーカーから貰ったにもかかわらず自分でも1つ購入したという。また、発売記念のトークイベントにはビデオレターを送っている。(00のイベントで日本武道館に居たため、池袋サンシャインシティのBIG EXPOは参加出来なかった)
夢は子供の頃からガンダムに乗ることで、1996年に『機動新世紀ガンダムX』のガロード・ラン、1999年に『∀ガンダム』のロラン・セアックのオーディションを受けた。2006年には『機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER』にて、ヴェルデバスターのパイロット、シャムス・コーザ役を務め念願を叶えたが、上記下記にある交通事故により途中降板。その後にOVA『GUNDAM EVOLVE』の第二期『GUNDAM EVOLVE../』の第11話「EVOLVE../11 RB-79 BALL」の主人公ヒデンを演じた。
2007年『機動戦士ガンダム00』で主要キャラクターの1人、ティエリア・アーデを演じた。主人公の刹那・F・セイエイ役で前述のシャムスの代役も務めた宮野真守とは、図らずも同じキャラクターの声を演じた者同士で共演することとなった。なおティエリア役は、同作品のシリーズ構成を務めた黒田洋介からの推薦で決まった[23]。
2010年、ガンプラ30周年記念アニメーション『模型戦士ガンプラビルダーズ ビギニングG』の主題歌を、入野自由とのユニット『KAmiYU』が担当することが発表された。
新房昭之監督作品について[]『ぱにぽにだっしゅ!』のネコ神様役は、自分の家の猫に接するような態度でオーディションを受けたところ合格したという経緯を持つ[24]。また同作品では神谷本人の手を撮影した実写の手が、担当しているキャラクターのひとつである「ネコ神様」の手としてアニメにそのまま起用された[25]。
『さよなら絶望先生』の糸色望は、原作を一読者として読んでいた頃から声がイメージできず、「もしこれがアニメ化やドラマCDになったら、大変そうだなあ」と他人事のように思っていたところ、指名により自身が演じることになり悩んでいた。しかし監督が新房昭之、音響監督が亀山俊樹と以前の作品で何度も仕事をした「手の内を知られている」相手だったこともあり「僕のやれる範囲でやればいい」「無い引き出しを開けろとは言われない」と思い開き直って第1話の収録に臨み、その最中に手応えを掴んだという[26]。また、獄・下ではエンドカードを担当した(絵ではなく文章)。
『化物語』では同クールから始まる『【懺・】さよなら絶望先生』でも主役を務めていた為、両作品の監督を務める新房昭之監督も神谷の起用を迷ったが「時期が違ったら間違いなく神谷さんなんだけどなと考えた時、作品として良いものを作る事が一番大事なんだから、時期の事なんて考えるべきじゃないと気づいたんです」「漫画と違って小説にはヴィジュアルがないから、どういうふうに映像化するか迷った。それで映像のプランが固まった時、暦は神谷さんしかいないと思ったんです」との理由から神谷が同クールから始まる同一監督の作品で、両方主役を務めるという珍しい状況が出来上がった[27]。
『荒川アンダー ザ ブリッジ』のリクルート役は、指名ではなく20人程度の候補者の中からオーディションを経て決定した。新房昭之監督は神谷を「いわゆるアニメのテンプレートではない、自然な芝居ができる人」と評価している[28]。
以上のことから新房作品ではお馴染みの声優として名が挙がることもあり、主役も4度演じている(『月詠 -MOON PHASE-』の森丘耕平、『さよなら絶望先生」シリーズの糸色望、『化物語』の阿良々木暦、『荒川アンダー ザ ブリッジ』のリクルート)。
『夏目友人帳』について[]ファンから「(飼っている猫と)同じ名前の猫が出ていますよ」とコミックスが送られてきて読み始めた『夏目友人帳』では、「月刊LaLa」の付録ドラマCDやアニメで主人公の夏目貴志役を演じている。なお、キャストは作者である緑川ゆき本人からの指名で決定された[29](渡されたボイスサンプルからの選出であり、飼い猫とは無関係[30])。アニメではニャンコ先生役の井上和彦が『いなかっぺ大将』の同名のキャラが言っていた「にゃんぱらり」を言う時があるが、神谷が井上にこのセリフを教えてから言うようになったという(『アニメディア』、井上和彦のインタビューより)。
入院中の代役については以下の通り。
なお、『ゼーガペイン』については既に収録済みだった音声を使いまわして対応。また2007年1月26日発売のDVD『ハチミツとクローバーII』第4巻に収録の最終話は神谷の声で再収録され、『デジモンセイバーズ』にも出演した。
※太字は主役・主要キャラクター
* Kiramune Music Festival 2010(11/6・11/7)で限定販売された、KAmiYU(入野自由とのユニット)名義のCD。オリコンデイリーチャート初登場第4位を記録した。
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