イースII

ページ名:イースII

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『イースII』(イースツー、Ys II)とは、日本ファルコムのアクションロールプレイングゲーム (ARPG)、イースシリーズの第2作目。

リメイク作品として、単独の『イースIIエターナル』 (Ys II ETERNAL) ・『イースII 完全版』(Ys II COMPLETE) ・ 『イースII DS』の他、前作『イースI』と一本にまとめられた『イースI・II』 (Ys I・II) ・『イースI・II 完全版』 (Ys I・II COMPLETE) ・『イースI・IIエターナルストーリー』 (Ys I・II ETERNAL STORY) がある。単独の物については下記、『I』とまとめられたものについては『イースI・II』の項を参照。

※『イースシリーズ』、『イースI』の項も合わせて参照。

目次

概要[]

赤毛の剣士アドル・クリスティンが主人公の冒険ファンタジー。天空のイースを舞台に、古代王国イースの謎に迫る。原典とされるアドルの冒険日誌は『Ancient Ys Vanished The Final Chapter』(失われし古代王国 最終章)であり、販売タイトルに含まれてはいないものの副題としてタイトル画面で表示される。『Ancient Ys Vanished Omen』(失われし古代王国 序章)である『I』とは前後編の関係で、『I』で張られた様々な伏線が解き明かされる。『I』をプレイしている事が前提となっているため、『II』だけをプレイしても物語の全容はわからない。

『I』の「今、RPGは優しさの時代へ。」を踏まえた、「優しさから、感動へ。」をキャッチコピーに1988年に発売された。パソコン、家庭用ゲーム機を問わず多くのプラットフォームへと移植がなされ、その移植数の多さがこの作品の評価の高さを物語っている。

イースIIのヒロイン“リリア”のイメージガールを決める『ミス・リリア・コンテスト』などのメディアミックスも盛んに行われ、OVA化、小説化、漫画化などもなされている。

評価[]

テンプレート:出典の明記S前作で得た評価を落とす事なく、その名声を不動の物とした作品として非常に高い評価を得ており、シリーズ内での人気も高い。特に「優しさから、感動へ。」のキャッチコピーに違わぬストーリー性の高さには定評があり、今日では当たり前となっているストーリー重視型RPGの先駆けともいわれる。当時としては群を抜いた美しいグラフィック演出も評価は高く、ヒロインのリリアが振り返るオープニングムービーは、発売に先駆け多くのパソコンショップで店頭デモとして流されたこともあり非常に話題になった。

また前作同様、古代祐三らの手がけたFM音源によるサウンドは、その後のゲームミュージックのあり方を変えた作品のひとつとして高く賞賛されている。なお、本作では古代祐三・石川三恵子による前作からの作曲陣に加え、永田英哉が新たに加わった形となっている。

開発スタッフ[]

オリジナルの主な開発スタッフ

  • ゲームデザイン:橋本昌哉
  • プログラミング:橋本昌哉・桶谷正剛・倉田佳彦・宮崎友好
  • シナリオ:宮崎友好
  • アートディレクター:桶谷正剛
  • グラフィックスデザイン:大浦孝浩・都築和彦・山根ともお
  • モンスターデザイン:古代彩乃
  • ミュージック:石川三恵子・古代祐三・永田英哉
  • グラフィック:山根ともお
  • プロデューサー:加藤正幸

テンプレート:ネタバレ

ストーリー[]

前作の冒険で6冊全てのイースの本を集めたアドル・クリスティンは、その本の力によって遥か上空に浮かぶイースへと飛ばされた。ムーンドリアの廃墟へ落下し気を失っていたアドルはランスの村のリリアに見つけられ、村へと連れられていく。リリアの母バノアよりリリアが重病にかかっている事、そしてその病気を治せる医者のフレアが行方不明で有る事を告げられる。フレアの弟の元に戻ってきた伝書鳩からフレアが廃坑の岩盤崩れによって閉じ込められている事を知る。そしてイースの本を持っている事を知った村長に廃坑に有る聖域に行ってみるように進められる。二つの目的を持ったアドルは廃坑の奥へと進んでいく……。前作で残された様々な謎が紐解かれ古代王国イースの全てが明らかになっていく。

ゲームシステム[]

トップビューのアクションRPGで基本的には前作を踏襲。前作とは異なり途中で最高レベルに達する事もなく、よりRPG的要素が強まっている。前作同様のレベル制限がなされている。ただしレベル (Lv) の上限が上がり、Lvアップの間隔が狭まったことにより、前作に比べるとやや制限が緩くなっており、Lvを上げる事による力押しでの進行も前作よりは容易になった。ただし、低レベルに対する制限は相変わらず厳しい。基本操作は四方への移動とアイテムの使用の他、魔法の使用が加わったが、前作同様体当たりがすべての基本となる。その他の操作としてはSTATUS画面表示、INVENTORY画面表示、EQUIPMENT画面表示にそれぞれボタンがあてがわれている。本を読む動作はアイテムの使用に組み込まれ、独自操作は廃止された。

画面構成[]

基本的には前作を踏襲。画面下部に表示されるステータスに現在のMP/最大MPが加わり、次のLvアップ経験値は外された。(ステータス画面で確認は可能)従って『II』で画面下部に表示されるステータス情報は現在のHP/最大HP、現在のMP/最大MP、取得経験値、ゴールドの各数値と、プレーヤーと敵のHPをしめす棒グラフとなった。グラフは前作同様現在の残りHPが黄色、ダメージを受けた分のHPが赤で示される。サブ画面としてステータス画面、装備画面、アイテム画面を開いて見る事ができ、サブ画面表示中はゲームにポーズがかかる。

攻撃[]

前作同様の体当たり攻撃(「半キャラずらし」も健在)の他、ファイアーの魔法による間接攻撃が可能となった。ボス戦は基本的に魔法で行うため、「『II』のボス戦はシューティングである」等といわれる事も有る。

回復[]

前作同様、フィールド上およびダンジョン内での特定のマップで立ち止まっていると徐々にHPが回復する。前作の「HEAL RING」に代わり「精霊の衣」を装備することによってダンジョン内での回復も可能となる。また前作の「HEAL POTION」に代わり「薬草」を使うことにより瞬時に全回復ができる。やはり本作でもどちらもボス戦中には使えない。この他、点在する回復場所を利用する事によってMPと共に回復する事が出来る。MPは自然には回復せず、回復場所かアイテムによってしか回復する事ができない。

ステータス[]

メイン画面下部で主な物が表示される他、STATUS画面で詳しい情報を見る事が出来る。STATUS画面で表示される情報は以下の通りである。

  • LEVEL:レベル。最高値は28。レベルがあがると最大HP、STR、DEFの値が上昇する。
  • EXP:経験値。敵を倒すと取得。一定値に達するとレベルが上昇。
  • GOLD:金。敵を倒すと取得。武器などの購入に使用。
  • STR:攻撃力。最高値は255。レベルアップの他、剣の装備によって上昇。
  • DEF:防御力。最高値は255。レベルアップの他、盾・鎧の装備によって上昇。
  • HP:ヒットポイント。最高値は255。0になるとゲームオーバー。
  • MP:マジックポイント。最高値は255。魔法を使うと消費。
  • NEXT EXP:次にレベルが上がる経験値。

装備品[]

サブ画面がEQUIPMENTとしてINVENTORY画面から独立し装備品専用となったが、画面構成は前作のINVENTORY画面左側とほとんど変わらず、アイコンで一覧が表示されており、この画面で装備も行う。カテゴリは前作から引き継いだSWORD、ARMOR、SHIELDにMAGICが追加された4種類となっており、RINGとITEMは廃止された。なお装備品としてのITEMカテゴリは廃止されたが本作のINVENTORY画面が前作のITEMカテゴリの役割も兼ねている。

  • SWORD:剣。装備するとSTRが上がる。
    • SHORT SWORD
    • LONG SWORD
    • TALWARL
    • etc.
  • ARMOR:鎧。装備するとDEFが上がる。
    • CHAIN MAIL
    • PLATE MAIL
    • REFLEX
    • etc.
  • SHIELD:盾。装備するとDEFが上がる。
    • SMALL SHEILD
    • MIDDLE SHIELD
    • LARGE SHIELD
    • etc.
  • MAGIC:魔法の宿った杖。装備するとMPを消費する事によって種類に応じた魔法が使えるようになる。
    • ファイヤーの魔法 - 火球を放つことにより、敵への攻撃などが出来るようになる。神官トバの魔法。5発でMPが1つ減少。
    • ライトの魔法 - 明かりを照らしたり、見えていなかった物が見えるようになる。但し、物理的な光ではない。神官ダビーの魔法。
    • リターンの魔法 - 村などにワープする事が出来るようになる。神官ハダルの魔法。
    • テレパシーの魔法 - 聖獣ルーの姿に変身し、人外の者と話が出来るようになる。神官ジェンマの魔法。
    • タイムストップの魔法 - 一定時間敵の動きを止める事が出来るようになる。神官メサの魔法。
    • シールドの魔法 - 一切の攻撃を受け付けなくなる。神官ファクトの魔法。

アイテム[]

画面構成としてはINVENTORY画面からEQUIPMENT画面が独立したのだが、システム面から考えると、ITEMカテゴリがINVENTORYと名称を変えて装備品から独立し、前作で画面右側に表示されていた物も取り込んだと言った方が実情に近い。

全てのアイテムを装備する事が出来るようになり、プレーヤーの意思で使う事のない物や、装備によって効果が現れるアイテムを装備した状態でアイテムボタンを操作すると装備アイテムの説明文が表示されるようになった。

  • ハダルの章 - 大地の神官ハダルが書き残したイースの本。最初から所持している。
  • トバの章 - 力の神官トバが書き残したイースの本。最初から所持している。
  • ダビーの章 - 光の神官ダビーが書き残したイースの本。最初から所持している。
  • メサの章 - 時の神官メサが書き残したイースの本。最初から所持している。
  • ジェンマの章 - 知恵の神官ジェンマが書き残したイースの本。最初から所持している。
  • ファクトの章 - 心の神官ファクトが書き残したイースの本。最初から所持している。
  • 精霊の衣 - 装備するとどこでもHPが回復するようになる。
  • 鷹の彫像 - 装備するとファイヤーの魔法が誘導弾になる。
  • 薬草 - 使用すると瞬時にHPが全快する。
  • ロダの実 - 使用すると瞬時にMPが全快する。
  • 鉄鉱石 - 武器屋に売ると強い防具の販売が始まる。
  • 神殿の鍵 - 神殿の鍵がかかった扉を開けられるようになる。
  • etc.

セーブ[]

前作からのシステムの変更はなく、ボス戦中以外であればフィールド、ダンジョンを問わずどこでもセーブする事ができる。

登場人物[]

アドル・クリスティンシリーズの主人公。燃えるような赤毛を持つ冒険者。17歳。イースの本を6冊集め、本の力によって天空のイースの飛ばされてきた。リリア本作のヒロイン。イースの地へ飛ばされてたアドルを助けた、ランスの村に住んでいる少女。オープニングで、振り向くアニメーションが当時話題を呼んだ。ファルコム主催でミス・リリア・コンテストも開かれている。タルフ溶岩の村の少年。父親を脅すために魔物に監禁される。神官ハダルの末裔。ルバタルフの父親。魔物に息子を拉致され、アドルをサルモンの神殿に行かせないようにと脅されていた。キース元は人間で神官ファクトの末裔。魔物によって妹を殺され、挙句自分も魔物の姿にされてしまう。ゴートラミアの村でサルモンの神殿に続く扉を守っている青年。神官ダビーの末裔でもある。マリア神官メサの末裔。ラミアの村で母親と共に暮らしていたが、魔物の人間狩りにあい、生贄となってしまうが、神官の腕輪のおかげで命を取り留める。ゴーバン神官トバの末裔。一番最後の肝心なところで登場。アドルに「銀のハーモニカ」を渡す。ルタ神官ジェンマの末裔。ゴーバンと共に登場し、アドルに「CLELIA-SHIELD」を渡す。二人の女神6神官と共にかつてイースを治めていた。神官ハダル二人の女神と共にかつてイースを治めていた6神官の一人。大地を司る。神官トバ二人の女神と共にかつてイースを治めていた6神官の一人。力を司る。神官ダビー二人の女神と共にかつてイースを治めていた6神官の一人。光を司る。神官メサ二人の女神と共にかつてイースを治めていた6神官の一人。時を司る。神官ジェンマ二人の女神と共にかつてイースを治めていた6神官の一人。知恵を司る。神官ファクト二人の女神と共にかつてイースを治めていた6神官の一人。心を司る。

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機種・パッケージによる違い[]

グラフィック・BGMといった演出部分はそれぞれの機種の性能に合わせた変更が見られるが、ストーリー、システム等は忠実に移植しているものがほとんどである。グラフィック・BGM以外に特筆すべき変更点のあるものだけを挙げる。

パソコン版[]

PC-8800シリーズオリジナル。サウンドはOPN。PC-9800シリーズOPN以外にもビープ音のサウンドにも対応。エンディング終了後にミュージックテストに入る裏技、イース1のディスクと組み合わせると隠しモード(2つ)に入れる裏技、がある。X1turboシリーズサウンドがOPMに合わせステレオ化・同時発声数増加と強化されている。オープニングの縦スクロールのシーンが削られている。セーブ可能な数が増えている。エンディング終了後にミュージックテストに入る裏技がある。FM77AVシリーズサウンドはOPN。デモのグラフィックが多色で描き直されている。オープニングの最後のイースが横から出てくるシーンで雲が多重スクロールする。サルモンの神殿でモンスターに教えられるコードネームが違う。エンディング終了後にミュージックテストに入る裏技がある。MSX2シリーズグラフィックが256色低解像で描き直されている。サウンドはPSG。裏技でミュージックテストに入れたり、ポーズ中にキャラクタのドット絵を拡大表示できる。セーブ可能な数が増えているほか、PAC/FM-PACのSRAMにもセーブできる。Windows下記参照。海賊版[]

『I』同様に、ユーザーが非公式に他機種へ移植した海賊版が存在する。PC98版をX68000へ移植したものが有名。

ゲーム機版[]

ファミコンゲーム内容が色々とアレンジされている。PCエンジン『I』との合併によるゲームバランスの変更。会話グラフィックの採用。キャラクターがしゃべる演出など。ストーリーも一部変更が加えられている。詳しくは『イースI・II』を参照。セガサターン『ファルコムクラシックスII』に「太陽の神殿 -ASTEKA II- 」と共に収録。斜め移動とダッシュが可能となっている他、メッセージの変更、会話グラフィックの採用しゃべる演出などの変更が見られる。プレイステーション2「Ys II ETERNALモード」と「Ys ETERNAL STORYモード」があり「Ys I ETERNALモード」はWinからの移植。「Ys ETERNAL STORYモード」では装備品に対する新システムが追加されている。詳しくは『イースI・IIエターナルストーリー』を参照。

イースIIエターナル・イースII完全版[]

『イースIIエターナル (IIE) 』、『イースII完全版 (IIC) 』はWindows向けにファルコム自身によってアレンジ・リメイクされた同じリメイク作品のバージョン違いである。『イースII完全版』として携帯アプリへの移植もされている。

イースIIエターナル2000年に発売。ハード性能の向上にあわせ、グラフィック、音楽といった演出部分は非常に豪華に作り直されている。システムやストーリーといったゲームそのものはオリジナルを大事にはしているものの、『Iエターナル』と比較すると大胆な変更が加えられており、システムにも一部変更が加わっている。オープニングムービーを新海誠が手がけたことでも有名である。イースI・II 完全版『IE』と『IIE』のカップリング商品。『IIE』についてはタイムアタックモードと新たな難易度が追加された。評価等は『イースI・II#イースI・II完全版』の項を参照。また、『IE』からの変更点の詳細は下記参照。PS2用に販売された『イースI・IIエターナルストーリー』はこの『イースII完全版』を移植した物。イースII完全版カップリングで販売されていた『I・IIC』をバラにしたもので、内容は同一。当初発売された物は対応機種がWindows95/98/2000/Meであったが、2002年にはXPに対応した物が販売。2003年には『イースII 完全版XP』とタイトルを変更して販売された。

評価[]

テンプレート:出典の明記Sゲームそのものに対する評価は『イースエターナル (IE) 』同様、「ダッシュにより難易度が上がった。」(後述)、「シンプルさが売りだったのに過度な演出がなされてその良さが失われた。」などといった批判などはあるが、概ね良好である。『IE』と比べると、積極的に変更も加えられているがオリジナルの雰囲気を壊さぬように心がけられており、PCE版などに否定的であったような旧来のファンからも好評を得ている。

しかし本作に限った事ではないが、ゲーム自体は細かい修正程度の変更しかないものを、特典を変えて別タイトルで販売する「ファルコム商法」と揶揄される販売形態に対しファルコムへの批判の声は大きい。『I』に比較しても『エターナル』→『完全版』の差は非常に小さく、特に『II』に対する批判の声は大きい。

テンプレート:ネタバレ

オリジナルからの主な変更点[]

演出の変更ハード性能の向上に合わせ、グラフィックの質が向上。また主要キャラクターとの会話時など随所にグラフィックを利用した演出が追加されている。音楽はオリジナルのFM音源風ではあるがアレンジが加えられている。八方向移動とダッシュ『IE』同様に移動方向が四方から八方に変更され、ダッシュも可能になった。ゲームバランスも、この変更に合わせ調製し直されているため、操作状況等によりダッシュを上手に活用できない場合、難易度が上がる問題も、『IE』同様に発生している。ボスの攻撃基本的にはオリジナルと同じ攻撃パターンであるが一部のボスキャラのパターンにアレンジが加わっている。マップの変更『IE』同様、ダンジョンマップはほぼ従来通りであり、また全ての村がより村らしく作り直されている。この他、ランスの村からムーンドリアの廃墟までのマップが洞窟から草原に変えられた以外は大きな変化はない。宝箱の位置はオリジナルと同じである。レベルLvアップの間隔が半分になり、最高Lvが55に変更された。(初期値が1のため、上がる量はちょうど2倍になっている。)ステータスの最高値は変わっておらず、レベルアップの間隔と共に、一回のLvアップに伴うステータスの上昇も半分になっている。画面表示オリジナルおよび『IE』ではHPを示す棒グラフが現在のHP+ダメージを受けた分のHPとして2色で表されていたが、『IIE』ではダメージ分のグラフは表示されなくなり、ダメージを受ける毎にグラフが短くなっていく。また、MPの残量もグラフで示されるようになった。シナリオ変更基本的にはオリジナルに忠実であるが、イースに落ちた後リリアに助けられ自力で村までいく所が、気を失っている間に運ばれているなど、オリジナルの不自然な点を自然に直す程度のアレンジが加えられている。好感度システム村人に贈り物をする事によって好感度を上げ、ファイヤーの魔法を当てる事で好感度を下げる事ができる。好感度を上げる事により有益な情報などが得られる場合がある。マスコット画面上に飾る事ができるマスコットが登場。飾る意外に特に効果がある訳ではないが、条件をクリアする事によってマスコットの種類が増えていくため集める楽しみがある。アイテムアイテムのシステムは大きく変更された。
  • 「精霊の衣」、「鷹の彫像」など装備して使うアイテムの一部が、アクセサリとして装備品に変更された。なお、効果はオリジナルと変わらない。
  • 贈り物に関わるアイテムなどが追加されアイテムの種類が増えた。
    • リンゴ - 贈り物として使える他、HPを微量回復する事も出来る。
    • マールの花 - 贈り物として使える他、MPを微量回復する事も出来る。
    • ベスティアリーポーション - 使用すると敵のステータス情報を見られるようになる。
    • etc.
  • いくつかのアイテムが最大3つまでの複数所持が可能となった。
  • 薬草の回復効果が下がった。
  • ボス戦中にもアイテムの使用が可能になった。
魔法基本的には変化が無いが、以下の3つには変更が加えられた。ファイアーの魔法仕様が大きく変わった。一度敵にあたるとすぐに消滅するようになったが、連射が可能になり、複数の弾が画面上に存在できるようになった。ただし、一度に連射可能な弾数は残りMPに依存する。一発撃つごとにMPゲージが右側から薄暗くなっていき、一発撃つのに必要な長さよりも明るい部分が短くなると発射不能となるが、この影は自然と回復していく。また魔法ボタンをしばらく押しっぱなしにする事によりより威力の増す溜め撃ちが可能に。リターンの魔法ワープ可能な場所が増加。タイムストップの魔法装備中ずっと敵の動きが停止し続ける方式から、魔法ボタンで発動して一定時間だけ時間を止める方式に変更。冒険日誌メニューに「冒険日誌」という名前のデータベースが加わった。「登場人物」では『I』の主な人物の簡単な説明が見られる他、『II』で話した人物全てが登録されていく。「モンスターリスト」では戦った敵の説明が見れる他、ベスティアリーポーションの使用後は戦いを重ねる事によって詳しいステータス情報も表示されるようになる。「アドルの足跡」ではその時点までのゲームの荒筋がまとめられており、冒険に行き詰まった時のヒントとしても使える。難易度の選択EASY・NORMAL・HARDの3種類から難易度が選べるようになった。エターナルから完全版への変更点[]タイムアタックモードの追加本編のボスキャラ戦だけを連続して行い、そのクリア時間を競うタイムアタックモードが追加された。ただし、本編を一度クリアしていないと遊ぶ事はできない。難易度の選択HARDよりさらに難易度の高いNIGHTMAREが加えられ、4種類から難易度が選べるようになった。

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メディアミックス[]

OVA、CD等の音楽メディア、小説、テーブルトークRPG、ゲームブック、漫画と、『I』と並びシリーズ内でも特に広くメディアミックスが行われている。物語の連続性から『I』とまとめられている物も多い。

OVA[]

『イース 天空の神殿〜アドル・クリスティンの冒険〜』のタイトルでキングレコードと角川書店よりVHSとLDでそれぞれ全4巻で発売。VHS版はキング版・角川版でジャケットが異なっていた。また『IIE』の初回限定版の特典として全4話を収めたDVD版が出されている。ストーリーは概ねゲーム版を踏襲しているが、リリアの病気とその重要性・終盤におけるアドルの扱い・六神官の子孫等異なる部分も多い。

各話サブタイトル[]
  1. 失楽園テンプレート:SpoilerHダームの塔に於いてダルク・ファクトに勝利したアドル。「行け、アドルよ。お前の使命はここから始まるのだ……」ファクトの言葉とともに光に包まれ天空高く飛ばされていく。行き着いた先は天空に浮かぶ地「イース」。だがそこは、魔物が神のごとく振舞う荒廃した地であった。リリアによって助けられ、たどり着いたランスの村は、魔物を恐れ生贄を捧げる事で生き長らえてきた。だが頻度の増す生贄の要求に、村民の魔物に対する不満が高まっていた。他の少女を庇い生贄として連れ去られたリリアを救い、魔物に逆らえる事を証明する為、アドルは単身魔物の巣窟へと向かう。新たに手に入れた魔法の力を駆使しリリアを救って村に帰還したアドルであったが、「悪魔の教えを語る者」として捕えられてしまう。テンプレート:SpoilerF
  2. 世界果つるところテンプレート:SpoilerHイースの人々はイースこそが世界の全てだと信じて疑わなかった。ランスの民に捕らえられたアドルは、リリアの協力でランスの村からの脱出を試みるが、村民の追撃を受ける。そのさなか、村内にあっても魔物と戦う事を主張するサダ達と出会う。アドルを信じたいが信じきれていないサダ達に、アドルは本当の世界を見せると約束する。世界の果てとされるノルティア氷壁に向かう一行。途中立ち寄った神殿でレアとフィーナに再会する。リリアを神殿に残し一行は再びノルティア氷壁を目指す。向こうにある本当の世界を見せる為に。テンプレート:SpoilerF
  3. 彷徨、そして迷走…テンプレート:SpoilerH本当の世界を知ったゴート達は魔物と戦うように人々を説得する為ランスの村に戻る。アドルはラミアの村へと向かう途中、魔物によって息子をさらわれ、橋を落としておく事を魔物に命じられた橋番と出会う。橋番の息子タルフを救い出しラミアの村へと向かうが、村は魔物の人間狩りによって壊滅していた。一足先に村にたどり着いたサダは許婚であるマリアを救うため、家宝のクレリアソードを手にサルモンの神殿へと向かった。サダを追ってサルモンの神殿に向かうアドルとゴート。サルモンの神殿の地下牢でリリア達と再会するが、マリアは生贄として連れ出されたと言う。ゴートを残し先へ進むアドル。途中サダと合流し、マリアの生贄の儀式を止める為に鐘撞堂へ向かう。しかし鐘撞堂にたどり着いた二人の目の前にダレスが現れる。そして無常にも二人の前でならされる最期の鐘……さらにダレスは人間に対し石化の呪いをかけてしまう。テンプレート:SpoilerF
  4. 運命の流れる中でテンプレート:SpoilerH生贄の儀式も石化の呪いも止める事はできなかった……アドルの矛先は魔物達へと向けられる。怒りと憎しみで剣を振るうアドル。驚異的な力を見せつけるアドルであったが、その心は魔に染まりつつあった。そしてそれはダームの望むべき姿であった。実体を持たぬ自分の代わりとして……。二人の女神はアドルを魔から救い出すために地上のルタ・ゴーバン・ドギを呼び寄せ魔の力の源である黒真珠の破壊を託し、魔物の呪いを解くための銀のハーモニカをリリアに託す。だが魔物の呪いで魔物に変えられたキースは、自分が元の人間に戻れるかもしれないにもかかわらずリリアを止める。かつて重病のリリアの命を救うために魔物の魂を使った事、魔物の魂で救われたリリアだからこそ石化の呪いから逃れられた事、そして魔の力の加護が無ければリリアは消滅してしまうと……だが鐘撞堂に辿り着いたリリアは全てをアドルに託しハーモニカを奏で始める。ハーモニカの音を聞き正気に戻るアドル。だがダームは新たな拠代としてリリアを選んだ……テンプレート:SpoilerF
声の出演[]
  • アドル・クリスティン:草尾毅
  • フィーナ:高山みなみ
  • レア:本多知恵子
  • リリア:三石琴乃
  • サダ:辻谷耕史
  • バノア:横尾まり
  • フレア・ラル:宮内幸平
  • ダルク・ファクト:森功至
  • アスタル:難波圭一
  • ジラ:塩屋浩三
  • ティアルマス:島香裕
  • マリア:佐々木智恵
  • キース:田中秀幸
  • ゴーバン:沢木郁也
  • ドギ:玄田哲章
  • ルタ・ジェンマ:松本保典
  • ダレス:笹岡繁蔵
  • ダーム:若本規夫
  • ナレーター:玄田哲章
スタッフ[]
  • 制作:角川春樹・加藤正幸
  • プロデューサー:境富士雄・染谷恵司(1巻)、鷹野顕(2 - 4巻)、木村健吾
  • 監督:渡部高志
  • 脚本:千葉克彦
  • 脚本協力:早川正
  • キャラクターデザイン:西村博之
  • 作画監督:西村博之(1、4巻)、中澤一登(2、3巻)
  • 美術監督:長尾仁(1巻)、石垣努(2 - 4巻)
  • 撮影監督:池元元秋
  • 音響監督:渡辺淳
  • 音楽監督:藤澤道雄
  • 作曲:Falcom Sound Team J.D.K.
  • エンディングテーマ:「Endless History」南翔子
  • アニメーション制作:東京キッズ
  • 製作:キングレコード・角川書店・角川メディアオフィス
サウンドトラック[]
  • キングレコード
    • PERFECT COLLECTION イース天空の神殿 I 〜J.D.K.BAND編〜
    • PERFECT COLLECTION イース天空の神殿II 〜J.D.K.ELECTRIC ORCHESTRA編〜
    • PERFECT COLLECTION イース天空の神殿III 〜J.D.K.BAND編〜
    • PERFECT COLLECTION イース天空の神殿IV 〜J.D.K.ELECTRIC ORCHESTRA編〜
  • ファルコム
    • ORIGINAL SOUND TRACKイース天空の神殿〜J.D.K.BAND編
    • ORIGINAL SOUND TRACKイース天空の神殿〜寺嶋民哉eオーケストラ編

音楽メディア[]

『II』を主に扱っているもの。注のないものはCDのみ。

※¹LPレコード有 ※²カセットテープ(CT)有 ※³CTのみ(CD無)

  • キングレコード
    • MUSIC FROM Ys II ※¹※²
    • MUSIC FROM Ys II RENEWAL
    • 交響曲イース ※¹※²
    • 交響曲イース'95 フィーナ〜草原〜 そして旅立ちの朝
    • PERFECT COLLECTION YsII
    • Ys PIANO COLLECTION
    • PLUS MIX VERSION FROM Ys,YsII,SOCERIAN & STAR TRADER ※²
    • PROVINCIALISM Ys
    • Lilia〜from Ys〜(三石琴乃&美野春樹カルテット)
    • クレリア(杉本理恵)
    • セルセタ(杉本理恵)
    • Heal Ring 〜やすらぎの指輪〜(杉本理恵)
  • ファルコム
    • PERFECT COLLECTION Ys I,II 〜米光亮全曲集
    • PERFECT COLLECTION Ys I,II I〜スーパーアレンジ全曲集
    • ORIGINAL SOUND TRACK イース&イースIIエターナル
    • 「イース&イースII、朱紅い雫」未発表曲集
    • Ys Piano Collection
    • 交響曲「イース」

小説[]

ログアウト冒険文庫より前作と同じ人選で発売されている。なお、飛火野耀による『イース2 異界からの挑戦』と言う作品もあるが、こちらは飛火野版小説の「2」ということであり、『イースII』とは関わりがない(ベースは『イースIII』)。

  • イースII 天空にひそみし魔帝 - 大場惑 著 / イラスト 池上明子(ログアウト冒険文庫)

テーブルトークRPG[]

ログアウト冒険文庫版は『I』の内容も含む。

  • イース2TRPG - 竹内誠 / 監修 明智昭と怪兵隊
  • 関根博士 著 / イラスト 田中としひさ・金澤尚子・池上明子(ログアウト冒険文庫)
    • イースTRPGリプレイ 真・の〜てんき伝説
    • イースTRPGリプレイ 真・お気楽伝説

ゲームブック[]

  • イースII〜魔王復活〜 - 双葉文庫ゲームブック

コミック[]

『I』の内容も含み、かなりオリジナリティーが高い。

  • イース - 羽衣翔 (1 - 4巻 : 角川書店 / 5 - 7巻 : メディアワークス)

外部リンク[]

  • 公式サイト
    • イースI完全版/イースII完全版
    • FALCOM GAME CATALOG
    • イース大全集
    • I & II DS - インターチャネル・ホロン
    • 携帯版イース総合ページ - タイトー
    • 着信☆あぷり♪ - ハドソン
  • 公式BBS
    • イースシリーズ専用掲示板

テンプレート:Ys

リダイレクトの所属カテゴリ[]

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龍谷修武

龍谷 修武(りゅうたに おさむ、1973年8月19日 - )は日本の男性声優。青二プロダクション所属。東京都出身。主な代表作は『真・三國無双シリーズ』の袁紹、劇場版『ウルトラマンコスモス』のウルトラマ...

黒田治

黒田 治(くろだ おさむ、5月23日 - )は、日本のラジオパーソナリティー。東京都出身。目次1 人物2 エピソード3 出演番組3.1 ラジオ3.2 テレビ3.3 過去の出演番組3.4 ドラマ3.5 ...

黒田崇矢

黒田 崇矢(くろだ たかや、1965年4月17日 - )は、日本の男性俳優、声優、ナレーター。東京都出身。血液型はAB型。81プロデュース所属。旧芸名は黒田 隆哉(読み同じ)。目次1 概要1.1 来歴...

黄瀬和哉

黄瀬 和哉(きせ かずちか、1965年3月6日-)は大阪府出身のアニメーター、作画監督。Production I.G取締役。目次1 経歴2 人物3 作風4 参加作品4.1 テレビアニメ4.2 劇場用ア...

麻生智久

麻生 智久(あそう ともひさ、5月13日 - )は、日本の男性声優。青二プロダクション所属。神奈川県出身。旧芸名および本名は松丸 卓也(まつまる たくや)。目次1 来歴・人物2 出演作品2.1 テレビ...

麦人

麦人(むぎひと、1944年8月8日 - )は、日本の男性声優・舞台俳優。ベストポジション所属。東京都武蔵野市出身。本名及び旧名義は寺田 誠(てらだ まこと)。その他の旧名義は大前田 伝、天地 麦人。目...

鵜之沢伸

鵜之澤 伸(うのざわ しん、1957年9月27日 - )は、日本の実業家、テレビアニメプロデューサー。バンダイナムコゲームス副社長兼D3パブリッシャー取締役。東京都出身。目次1 略歴2 手がけた作品2...

鳥羽聡

鳥羽 聡(とば あきら、1970年 - )は、日本の男性アニメーター・アニメーション演出家。広島県出身。目次1 経歴2 主な参加作品2.1 テレビアニメ2.2 劇場版アニメ経歴[]主な参加作品[]テレ...

鳥海浩輔

鳥海 浩輔(とりうみ こうすけ、1973年5月16日 - )は、日本の男性声優。所属事務所はアーツビジョン。神奈川県茅ヶ崎市出身。代々木アニメーション学院声優タレント科、日本ナレーション演技研究所卒。...

鳥海勝美

鳥海 勝美(とりうみ かつみ、1963年11月6日 - )は、日本の男性声優。所属事務所はぷろだくしょんバオバブ。埼玉県出身。日本大学櫻丘高等学校卒業。血液型はB型。目次1 概要1.1 経歴・特色1....

魚建

魚 建(うお けん、1965年7月13日 - )は、日本の男性声優、俳優。ゆーりんプロ所属。埼玉県出身。よこざわけい子 声優・ナレータースクール出身(5期生)。目次1 概要2 出演作品2.1 テレビア...

魔法にかけられて

ゲーム概要ジャンルアクションアドベンチャー機種任天堂DS開発元ディズニー・インタラクティブ・スタジオ発売日2008年3月13日価格5040円対象年齢A概要[]ディズニー映画魔法にかけられてを基にしたゲ...

魔導物語

『魔導物語』(まどうものがたり)は、株式会社コンパイルの3Dダンジョン型ロールプレイングゲームのシリーズ。一般的には落ち物パズルゲーム『ぷよぷよ』シリーズのルーツとして知られている。2003年にコンパ...

魂斗羅

テンプレート:加筆『魂斗羅』(コントラ、英名:Contra、欧州版:Gryzor)とは、1987年にコナミよりアーケード用として発売された、縦画面のアクションシューティングゲーム。また、その後同社より...

高田裕司_(声優)

高田 裕司(たかだ ゆうじ、旧名 高田 祐司、1960年1月10日 - )は、日本の男性声優、俳優、ナレーター。所属事務所は大沢事務所。神奈川県出身。目次1 人物2 出演作品2.1 テレビドラマ2.2...

高橋裕吾

高橋 裕吾(たかはし ゆうご、11月13日 - )は日本の男性声優。青二プロダクション所属。東京都出身。目次1 主な出演作品1.1 テレビアニメ1.2 OVA1.3 劇場版アニメ1.4 ゲーム1.5 ...

高橋美佳子

高橋 美佳子(たかはし みかこ、1980年5月29日 - )は日本の女性声優。アイムエンタープライズ所属。千葉県松戸市出身。身長159.3cm[1]、血液型はAB型。目次1 人物紹介1.1 特色1.2...