永野 重雄 ー 元・新日本製鉄会長

人物紹介

永野 重雄（ながお しげお）は、元・新日本製鉄会長と元・日本商工会議所会頭を務めた実業家で、戦後の財界をリードし、政界にも大きな影響を与えた人物である。
1970年（昭和45年）、富士製鐵と八幡製鐵が合併し、新日本製鉄が設立され、永野が会長に就任。
この「戦後最大級」とされた合併に向けて、永野は早い段階から準備を進めていた。当時、日本には高炉メーカーが6社あったが、国際競争力を高めるために、東西2社に集約し、効率的な経営と生産を行うべきだと考える。
これを世間に提案するため、永野は「東西製鉄二社合同論」を唱え、合併を実現した。

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生年月日

1900年7月15日生まれ

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出身

島根県松江市

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学歴

• 旧制広島高等師範学校附属中学（現広島大学附属高等学校）
• 旧制第六高校（現岡山大学）
• 東京帝国大学法学部政治学科

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経歴

1924年 東京帝国大学法学部政治学科を卒業、浅野物産に入社。
1925年 富士製鋼に入社。
1934年 支配人・取締役を経て、日本製鐵富士製鋼所所長に就任。
1947年 敗戦後経済安定本部の副長官に就任。
1950年 富士製鐵の設立と同時に社長に就任。
1956年 産業計画会議委員に就任。
1963年 日本鉄鋼連盟会長に就任。
1965年 同名誉会長に就任。
1969年 第13代日本商工会議所会頭に就任
1970年 八幡製鐵との合併で新日本製鐵を設立し、会長に就任。
1984年 日本商工会議所会頭を五島昇に譲り、退任。
1984年 逝去。

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新日本製鉄株式会社の事業内容

新日本製鉄株式会社は、日本の大手鉄鋼メーカーであり、2012年に住友金属工業と合併し新日鉄住金へとなる。（現在は、「日本製鉄」へと商号が変更）

 

【主な事業内容】※合併前

■製鉄事業

新日本製鉄の主要な生産品目は以下の通り。

厚板：船舶や大形構造物に使用
薄板・表面処理鋼板：自動車、電気製品、缶などに使用
電磁鋼板：モーターなどに使用
形鋼・軌条：建築や土木分野で使用されるH形鋼や鋼矢板など
棒鋼・線材：自動車部品や建築物に使用
鋼管：流体輸送や機械部品に使用

※製品の鋼材の種類は工場によって異なる

新日鉄の鋼材生産は国内の10工場で行われている。その中で、銑鋼一貫製鉄所は君津、大分、名古屋、八幡、室蘭の5工場である。
広畑、釜石、堺の各工場はかつて一貫製鉄所だったが、1989年から1993年にかけて高炉を停止。
広畑工場には高炉に代わる冷鉄源溶解設備があり、粗鋼生産を続けている。
光工場は旧・光製鐵所で電気炉があったが、新日鐵住金ステンレス設立の際に同社に移管された。
粗鋼生産と鋼材圧延設備の集約が進み、一部の工場は特定の製品に特化している。

■チタン事業

新日本製鉄は1984年からチタンの圧延・伸延を開始。
製品には、チタンの厚板、熱延薄板、冷延薄板、箔、溶接管、シームレス管、線材、丸棒などが含まれ、これらは化学工業、建築、自動車などの分野に供給されている。

生産設備は鉄鋼用のものと共用し、主な生産拠点は八幡と光で、工程によっては君津、名古屋、広畑の設備も使用されている。

■電力事業

製鉄所では、石炭や副生ガス（高炉ガス、コークス炉ガス、転炉ガス）を燃料とする火力発電を行い、
独立発電事業者（IPP）として電力会社に電力を供給している。
この発電は1999年から2002年にかけて、室蘭、釜石、広畑、八幡、大分の5か所で始まり、合計約80万キロワットの電力を供給している。

供給先は、以下になる。
室蘭：北海道電力
釜石：東北電力
広畑：関西電力
八幡と大分：九州電力

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外部リンク

永野重雄 - Wikipedia

永野重雄(ナガノ シゲオ)とは？ - コトバンク