ガンダム短編集/ガンダムマガジン名作集

ページ名:ガンダム短編集_ガンダムマガジン名作集

登録日:2026/01/16 Fri 02:16:13
更新日:2026/06/27 Sat 21:03:48NEW!
所要時間:約 7 分で読めます



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1990年 1991年 1992年 1994年 1997年 2006年 アンソロジーコミック ガンダム ガンダムマガジン コミックアンソロジー コミックボンボン 漫画 読み切り 講談社




ガンダム短編集はかつてコミックボンボンの増刊号にて掲載された読み切り作品を抜粋収録したアンソロジーコミックスである。レーベルはGレジェンドコミックス。
本項目ではほぼ同様のコンセプトである『ガンダムマガジン名作集』についても触れていく。


概要


今は亡き漫画雑誌コミックボンボンはかつてガンダムシリーズと蜜月関係に辺り、多くのコミカライズの他、
四季ごとに発売された増刊号では数多くの読み切り作品も掲載されていた。その執筆時期の関係もあり、大半が90~97年頃に描かれた作品となっている。


それらの作品は雑誌掲載のみがほとんどだったが、2006年頃に一部を抜粋して収録したコミックスが発売。
長らく幻となっていた作品も一部のみとはいえ再び日の目を見る事となった。
最も電子書籍化はされてないので、現在ではやや入手困難ではあるが…



ガンダム短編集1


  • 極東MS戦線記

作者は覇王マガジン版『ブルーディスティニー*1』ボンボン版『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の高山瑞穂。本巻の表紙も描き下ろしている。
アジア戦線にて、女性のみの第4小隊へと配属された連邦軍士官の活躍を描く。
同作者による『機動戦士ガンダムMS BOYS -ボクたちのジオン独立戦争-』にも本作のキャラが一部登場する。


  • ジオンの赤い稲妻 ジョニー・ライデン

作者は『機動武闘外伝ガンダムファイト7th』のおとといきたろう。
戦禍を免れたサイド2のコロニーへ立ち寄ったジョニー・ライデンの活躍を描く。
なお、執筆時期が『機動戦士ガンダム ギレンの野望』発売前という事もあり、ジョニーのデザインは本作オリジナルとなっている。


  • DEAD ZONE

作者は『ストリートファイターII V烈伝』の馬場康誌 。
一年戦争の後、デブリ除去作業中にデブリ帯へと迷い込んだ元ジオン兵が死者の幻を見るというホラー色の強い内容。
なのだがこっそりグレンダイザーコン・バトラーVが描かれてたりもする。よく再録出来たな。
ちなみに主人公の名前はジョニーだが、深紅の稲妻とは別人。デップの方かは知らない


作者は加登谷みつる。収録作品では唯一のオルタナティブシリーズ
ドモンが立ち寄ったヨーロッパの小国・ネオベルゲテ公国にてさらわれたレインを助けるべく死亡の塔へ挑むというRPGのサイドクエストのような内容。



ガンダム短編集2

短編集と銘打ってはいるが、実質的には中編である『0083』と短編を組み合わせた微妙に詐欺チックな表題となっている。*2


作者は加登屋みつる。全3話。表紙はこの作品から。
OVA本編のコミカライズだが、本編と比べて頼れる先輩キャラとなったモンシアなどアレンジ要素も見られている。


作者は岩村俊哉。かの漫画版Vガンダムの作者であり、実際作風は似通ったものとなっている。
シルエットフォーミュラの第2章にあたるクラスターガンダムを主役とした作品。
…まさか30年以上もの時を超えて、この漫画が再び脚光を浴びることになるとは誰が予想出来ただろうか。
のちに漫画版Vガンダムの新装版が発売された際にコミックスに再録された。



ガンダム短編集3

この巻のみ、収録作は2006年発売のガンダムマガジンからの選出となっている。


  • MS海洋戦記 眼下の宇宙

作者はゴジラシリーズで多くのデザインを手がけた西川伸司。この巻の表紙も手掛けている。
連邦のモビルスーツはほとんど出撃しなかったとされるオデッサ作戦を前に、連邦とジオンの海上での戦いを描く。
ガンタンクが出てた? いや、あれはこの作品の後に出たので…


  • 機動戦士ガンダム喧嘩列伝 アムロ10番勝負!

作者は津島直人。『1st』第1話のリメイク。
マジンカイザー』などスーパーロボット作品のコミカライズも手がけた氏のアレンジにより
かの冒険王版とはまた違った熱血スーパーロボットと化したガンダムとアムロが見られる。
しかし10番勝負とある辺り、全10回の構想でもあったのだろうか?


  • 機動戦士ガンダム エクスプロージョン

作者は杉山実。こちらも『1st』のリメイク的な内容。
氏の独特かつ緻密なタッチによりソロモン戦が描かれている。
N-EXTREMEガンダム エクスプロージョンとは無関係。


  • 爆!ガンダムマン

作者は『小さな巨人ミクロマン』『メトロイドプライム2 ダークエコーズ』のコミカライズを手がけた松本久志。
この作品のみ特定の作品を題材にしないパロディギャグ作品となる。
ガンダムの名台詞を口にする謎のヒーロー・ガンダムマンのご近所での活躍を描く。



ガンダムマガジン名作集

こちらは『機動戦士ガンダムF91』公開の間、全6号が刊行していたガンダムマガジンからの選出。
このためか、このコミックスのみ左開きとなっている。ファミ通などのゲーム雑誌連載漫画と同じ構成と思えば解りやすい。
コミックス表紙は岩村俊哉氏の描き下ろしであり、ベルフ・スクレットが描かれている。*3


  • ガンダム伝説 第1話 RX-78誕生秘話

作者は『ボンボン餓狼』の細井雄二。
まさかのテム・レイが主人公という渋い選出。
ガンダム開発中にパイロットの技術が不足しているとして
テム・レイは捕虜となったジオン兵・アルガをガンダムのテストパイロットとして選出し友情を育むが…。


  • ガンダム伝説 第2話 機動戦士Ζガンダム 宇宙を超える者

作者は岩田和久。
テンションが妙に高いクワトロ・バジーナによるリック・ディアスの開発秘話。
地味にプロトタイプガンダムMk-IIが登場している。外見はほとんど普通のMk-IIだが。


  • ガンダム伝説 第3話 始動せよ!ΖΖガンダム!!

作者はみやぞえ郁雄。
一年戦争のコロニー落としで家族を失った兄弟アーリーとイブンによるプロトタイプΖΖ開発秘話。


  • ガンダム伝説 第4話 νガンダム秘話 ネオ・ジオンの亡霊

作者は岩村俊哉。
MS開発に纏わる話だったこれまでと比べて、ニュータイプをテーマにした作品となっている。
洋画をモチーフとしたストーリーとなっており、作画も劇画調になっているなど、ボンボン版Vガンのイメージが強いと面食らうこと間違いなし。
あとバリバリの王道死亡フラグが出てくる。執筆時期的にその概念が出始めた頃だったが。


  • 機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122

こちらも岩村氏による執筆。スーパーファミコン用同名ゲームのコミカライズにあたる。
前後編の読み切り作品という事もあり、ストーリー展開は非常に早い。
一方で最終決戦の地となるクロスボーン・バンガードの宇宙要塞(後のイルルヤンカシュ要塞)が球体としてデザインされたり、
F90の予備機(後の4号機)が登場したりと後続作に受け継がれた要素も見られている。
この尺の短さもあってか、ストーリーラインは「フォーミュラ91の亡霊」や「Vガンダム」に雰囲気が寄ってはいるが、絵としてのタッチは「ネオ・ジオンの亡霊」同様に劇画ジャンルや洋画作品を意識した人物作画も見られる。


こちらも上記の「ネオ・ジオンの亡霊」と併せて漫画版Vガンダムの新装版が発売された際にコミックスに再録。
F90再評価の流れを受けての復刻収録とも取れる。
入手が容易なので、「フォーミュラ91の亡霊」と一緒に読んでおくと近年のフォーミュラ計画を扱った漫画作品がより飲み込みやすくなるだろう。



余談


ここに挙げられた作品は氷山の一角に過ぎず、未収録の読み切り作品は大量に眠っている状態である(これ自体はガンダムシリーズ以外にも言える問題点ではあるが)*4
他の作品も気になるなら古本屋や国立国会図書館などを駆使して当時の増刊号を探してみるのも良いかもしれない。


ちなみに、近藤和久氏による『新MS戦記 機動戦士ガンダム短編集』とは少々紛らわしいが一切関係はない。
近藤氏もボンボンで描いていた事があるが、意識したかは定かではない。



追記・修正はコミックボンボン増刊号を片手にお願いします。



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  • アムロ10番勝負は時代劇の「新吾十番勝負」のパロディじゃないかな -- 名無しさん (2026-01-16 11:52:15)
  • 「DEAD ZONE」「極東MS戦記」「ジョニーライデン外伝」の載ってたボンボンじゃ「悪夢再来!驚異のデビルガンダム細胞」「ネオ香港大迷惑!情け無用のガンダムファイト!!」が好きだったわ…載ってないのがホント残念 -- 名無しさん (2026-01-16 18:52:11)
  • 未収録作品にはSDのもあったな。やまと虹一氏の書いた戦国伝の外伝(ややこしい)とか -- 名無しさん (2026-01-17 03:31:12)
  • DEAD ZONEを小さい頃に読んじゃって怖すぎて飯が食えなくなったの思い出したわ…いやアレマジでホラーなんだってば -- 名無しさん (2026-01-17 12:42:16)
  • 講談社じゃなくて実業之日本社が発行した本に載っていた漫画だけどティエルの衝動は短編漫画だけじゃなくてジオラマとかも込みだから漫画だけ再録も厳しそう -- 名無しさん (2026-01-17 13:10:44)
  • 昔こういうのがあって今見られなくて……と言われるのもガンダムのネームバリューの力か -- 名無しさん (2026-01-17 15:11:29)
  • 「だってお前殺したの…俺じゃん」でちびっ子に戦争の狂気を刷り込んだらしい漫画今なら読んでみたいなあ -- 名無しさん (2026-01-19 15:16:56)
  • ザクで登山するやつがあったのを覚えている。ティターンズ入りしたシャアや、前面にタンクを背負うよう改造したザクに乗るカミーユが出てたのはどの作品か -- 名無しさん (2026-01-20 23:11:29)

#comment()

*1 作:たいち庸の『ザ・ブルーディスティニー』とは別。こちらは比較的SS版ゲームと同様の展開や設定で進む部分が多く、まだ『ガンダム外伝』の物語の受容度が現在ほど高くなかったのがうかがえる
*2 事実、本書発売前に0083は単独でコンビニコミックとなっている。
*3 ゲームのドット絵に準拠したのか、茶髪で連邦の制服姿。
*4 例として、『ドラえもん』は同じく収録誌自体が増刊・付録本などだったとの理由でてんとう虫コミックス(無印レーベル)への未収録エピソードが非常に多く、『藤子F大全集』レーベルとしての全話収録達成以前にも『ドラえもんプラス』など未収録話のフォローそのものが目的のレーベルが立てられたことが何度かある。『ガンダム短編集』も同じく一般の単行本でのフォローが難しい作品のフォローが念頭だったのは想像に難くないだろう

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