オプティマスプライム(TFアニメイテッド)

登録日：2023/03/19 (日曜日) 16:30:41
更新日：2024/07/05 Fri 11:01:32
所要時間：約 5 分で読めます

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オプティマスプライム、トランスフォーム！

この項目では、『トランスフォーマー アニメイテッド』に登場する「オプティマスプライム」について解説する。

CV：（日本語版）高橋広樹・（原語版）デビッド･ゲイ

概要

本作に登場するオートボットの一員で、レギュラーであるチーム・オプティマスのリーダー。肩書きは「部隊司令官」で、変形するのは消防車……なのだが、放水機関がごっそり無くなっており*1、トレーラーのように他の車両を引っ張ることが多かった。
他の「コンボイ」「オプティマスプライム」とは異なり組織全体のリーダーではなく、あくまで1部隊のリーダー。マトリクスやオライオンパックスといった設定は無く、メガトロンとの個人的な因縁も無い。
立ち位置としては『ビーストウォーズ』シリーズのビーストコンボイ、ライオコンボイ、ビッグコンボイに近い。
他のキャラクターと同じく立派な顎を持っているが、マスクを装着すると普通のコンボイ顔になる。なんで？

グレート・ウォー終結以降に誕生した若い個体で、本来はエリートガードへの昇進を約束された優等生だったが、エリータ1を失った事件の全責任を自ら取るかたちで左遷され、辺境の1リーダーとして活動していた。
だが、その途中で偶然にもオールスパークを発見。更にそれを奪取するべくやってきたディセプティコンと遭遇し、メガトロンと交戦する。何とかその場を切り抜けるも、彼らを乗せた宇宙船アークは地球に不時着してしまい、ダメージを癒すために仲間たちと共にコールドスリープで眠りについた。
そして50年後、彼らが目覚めたところから物語は動き出す。

武装は斧「ウルトラアックス」、腕に取り付けられたワイヤー「ウルトラアンカー」と消火剤「ウルトラスプレー」。かつてはエリートだっただけあって戦闘能力はオートボットでも高い方だが、残念ながらディセプティコンと一対一で戦って勝てるレベルではない。
終盤ではサムダックが開発した飛行ユニットを装備した「ウイングブレードオプティマスプライム」にパワーアップ。なっが！
更にラチェットがショックウェーブから取り返した「マグナスハンマー」を装備し、ようやくメガトロンとギリギリ互角の勝負が挑める強さを手に入れた。強すぎだろメガトロン…。

性格

一人称は恒例通り「私」。
とても真面目で誠実な性格の持ち主で、本編で不謹慎な行いはヘッドマスターユニットによって頭だけにされたセンチネルを見て大笑いしたことぐらい。変に意地を張ったりはせず、「ありがとう」や「ごめんなさい」は素直に言う。
地球で生活する上で人間に対して最低限の配慮はしているが、エリータ1を失ったことが原因で蜘蛛だけはどうしても苦手で、仲間の危機にはとても敏感である。

知能は高く策士としての面も見せるが、如何せん判断が早いため無茶もしやすいという欠点も持つ。
第1話ではメガトロンを宇宙船アークから放り出して撃退するのだが、一歩間違えばメガトロン共々大気圏の摩擦熱で大ダメージ、もしくは燃え尽きるところだった。
スタースクリームとの初交戦に至っては一回死んでしまう*2。
ラグナッツとブリッツウイングとの海底対決では、「砂ぼこりを巻き上げて相手の目を眩ます」という作戦に出るが、仲間に説明する前に実行に移すという大ポカをやらかした*3。
バンブルビー「どこ行くの！？」
オプティマス「行くしかない！」
バンブルビー「答えてないし！」

総じてリーダーとしての素質は十分だが、まだまだ成長途中。バンブルビーとは別の方向性で「良くも悪くも若い」キャラクターと言える。

日本語版ではビーストコンボイ同様、アドリブに制限がかかっていたかのような節が見られる。フリートークコーナーである次回予告では、バンブルビーからあだ名で呼ばれるたびに「オプティマスプライム！」と訂正。ものまね大会では他のチームメンバーが平然と別番組のネタを用いる中一人だけ鳩のものまねを披露して微妙な空気にしてしまうなど、固いボケが目立った。

対人関係

• ラチェット

メンバーの一員である医者。オートボットとしては大先輩にあたり、よく助言を貰っている。

• バンブルビー

メンバーの一員であるお喋り。不真面目な気質の持ち主なので注意しているが、オプティマスが無茶をすると見事に立ち位置が逆転する。

• アイアンハイド

メンバーの一員である巨漢。よく物を壊すが、実はオプティマスより先にバンブルビーかラチェットが苦言を呈することが多く、直接的な絡みは他のメンバーに比べると少ない。

• プロール

メンバーの一員であるサイバーニンジャ。彼の八つ当たり気味の問いにオプティマスがしっかり受け答えしたことで追加メンバーとなった。

• センチネルプライム

元友人その1。上記の大笑いも、それだけオプティマスにとってセンチネルが距離の近い存在だからである。
エリータ1を失ったことが原因で険悪な仲になってしまったが、一応、仲直りしたいというのがお互いの総意。

• ブラックアラクニア

元友人その2。実は生きていたエリータ1その人。
変わり果ててしまった彼女を前に一度は驚愕したが、面と向かって「もう二度と、君を見捨てたりはしない！」と断言するなどその友情と後悔は本物。

• サリ・サムダック

地球でできた友人。最初は彼女を戦いから遠ざけようとしていたが、第2シーズンではパウエルに乗っ取られたサムダック・システムズから追い出されてしまったため、居住している元倉庫に迎え入れた。
サリがトランスフォーマーだと知ってからは観念したのか、1戦力として数えるようになる。

• アイザック・サムダック

サリのパパ。オプティマスたちとデトロイトの人間たちの橋渡し役を買って出てくれた恩人。

• ウルトラマグナス

オートボットの総司令官。オプティマスのリーダーとしての素質を見抜いていたらしく、彼を左遷させることを最後まで渋っていた。
だが同時にオプティマスの危うさも見抜いており、「ヒーローになるな」と忠告する場面も。

• メガトロン

ディセプティコンのリーダー。だが上記の通り個人的な因縁は無く、出会ったのは完全に偶然である。
当然絶対に相容れない存在だが、実はスタースクリームとそのクローンが乱入してきた際に一度だけ背中合わせに共闘している。お互い、「スタースクリームにやられるぐらいなら、こいつと手を組んだほうがマシ」とでも考えたのだろうか…。
当初メガトロンの側は彼を軽視していたが、何度打ちのめしても怯まず立ち塞がって来る姿に怒りと敵意を募らせ、そして最終回で遂に対等の宿敵と認めその名を叫ぶ。
そしてオプティマスもそれに対し「私の名前をちゃんと覚えてるじゃないか」と静かに返すのだった。
日本語版では最初から普通に名前呼んでたけど。

• スタースクリーム

イタいナルシスト。上記の通り、こいつのせいで一回死ぬ羽目になってしまった。その後もスタースクリームに間違われてスリップストリームに撃墜されたりで損な目にあっている。

• ブリッツウイング

情緒不安定な参謀。オプティマスがメガトロンを撃退したと見なしてロックダウンを雇って刺客として差し向けた。
その後しばらく直接対決は無かったが、第3シーズンにてオプティマスとジャズのタッグによって捕まることに。

• ラグナッツ

メガトロン命な大男。上記の目眩まし作戦に対して「爆撃機のジェット噴射で砂ぼこりを払う」という方法で対応。バカだが冷静さは保てるという一面を見せつけた。
だがブリッツウイングが巻き添えで焼かれた。

玩具

総司令官ではないとはいえ、主役級のオプティマスプライムという事もあり、複数種の玩具が発売されていた。

最初に発売されたボイジャークラス版は、変形はコンボイタイプによくある変形だが、腰をまっすぐにするときに、回転しながら自動で動くというオートモーフ(自動変形)を取り入れられている。さらにクリアバージョンにトレーラージェットが新規に付属した「ウイングブレードオプティマスプライム」も発売された。

後に発売されたデラックスクラス版は一般販売はロディマスとのセットかつ、クリアバージョンのみであり、通常カラーは「たからとみぃくじ」の景品として登場…どころか、海外ではダメージバージョンとして発売されたため、通常のデラックスクラスは、くじでのみ入手可能という入手難易度の高さである。クリアカラーと逆にしろよ。

また、デラックスクラスはサイバトロン星のビークルでも発売。こちらは日本ではメガトロンのデラックスクラスとのセットでのみ発売された。

さらに大型のシュプリームクラスでも発売。上半身の変形がくるくる回転しながらのオートモーフとなっているほか、ライト＆サウンドギミックが搭載。さらに両腕にアクションギミックが仕込まれている。その分腕の可動に影響が出ている。

一発変形が売りのアクティベーターは、「スーパーコレクションVol.1」のセットの1つとして発売。

さらに小型のEZコレクションも発売。エリートガードカラーやゴールドカラー、クリアバージョンなど、いくつかのリカラーが存在する。

余談

日本の視聴者からの通称は「アゴンボイ」。もしくは次回予告でバンブルビーがつけようとしたあだ名の「オプティ」「オプラ」「ププ」。特に「ププ」は当人もちょっと気に入っていた模様。
バンブルビー「ププ～♪」
オプティマス「ははっ、何だい？ …はっ！？」

原語版の中の人のデビッド・ゲイ氏は、なんとビーストメガトロンやマイクロン三部作のメガトロンを担当。日本でいうと千葉繁がオプティマスをやっているようなもの。
一方日本での中の人に当てる高橋氏は、かつてビーストウォーズⅡにてスタースクリームを担当していた。そのことに関する小話についてはスタ姐さん(とBB)の項目を参照。

没になった第4シーズンでは、エイペックスアーマーを装着した「パワーマスターオプティマスプライム」にパワーアップする予定だった。だから長いって。

オートボット、トランスフォームして追記・修正だ！

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▷ コメント欄

• コンボイでいいじゃん！ -- 名無しさん (2023-03-19 16:31:19)
• ↑やぁ~い、イボンコォ~www… -- 名無しさん (2023-03-19 18:35:08)
• イボンコって言わなかったビーの良心… -- 名無しさん (2023-03-20 21:25:58)
• 伝統的なコンボイトレーラー変形なんだけど、タイヤの処理がうまいんだよな。前輪後輪が全部かかとに集まってローラーダッシュ！とタイヤを隠すのではなくアクションにつなげる工夫がいいんだ -- 名無しさん (2023-03-21 23:37:56)
• ファイヤーコンボイ、ギャラクシーコンボイに続いて消防車に変形する3人目のオプティマスプライム（コンボイ） -- 名無しさん (2023-03-29 21:30:07)
• 第4シーズン（シーズン4）で再び地球に常駐したオプティマスプライム（コンボイ）のアースモードは背中にウルトラマグナスのマグナスハンマーを背負い胸の形状は、初代(G1)のスターコンボイとよく似た黄色の十字星のマークと肩や両足の形状には、黄色のファイアーエンブレムが入っている -- 名無しさん (2023-04-24 17:30:58)
• 実写映画版のオプティマスプライム（コンボイ）と同じくオプティマスプライム（コンボイ）の表記のほうがいいな -- 名無しさん (2023-06-07 16:38:04)
• オートボットの総司令官はオートボットのエリートガード参謀センチネルが総司令官ウルトラマグナスの後を引き継いで総司令官センチネルマグナスになったけどオプティマスプライム（コンボイ）のほうが総司令官に向いてそう！ -- 名無しさん (2023-06-07 17:43:37)
• スターコンボイとよく似た黄色の十字星のマークと肩や両足の形状には、黄色のファイアーエンブレムが入っているオプティマスプライム（コンボイ）をアニメで観てみたかったな -- 名無しさん (2023-09-27 17:04:00)
• もう一つはゴッドジンライ（超神マスターフォース）によく似た姿になっている。 -- 名無しさん (2024-04-25 17:03:32)

#comment(striction)

*1 玩具では該当パーツは分離して後述のウルトラアックスに変形する
*2 オールスパークの鍵により蘇生。
*3 幸い、プロールが意図を汲み取ってくれた。また、ブリッツウイングはホットヘッド状態だったため見事に引っ掛かり、味方のラグナッツに誤って殴られる羽目に。