オジュウチョウサン(競走馬)

ページ名:オジュウチョウサン_競走馬_

登録日:2023/01/31(日) 00:48:20
更新日:2024/07/05 Fri 10:30:18NEW!
所要時間:約 ? 分で読めます



タグ一覧
ステイゴールド産駒 生ける伝説 競走馬 有馬記念 超えられない壁 競馬 気性難 競馬の神「愛さずにはいられない」 大生涯にして最終障害 その生き様がグランドジャンプ もう一頭の「絶対」 障害競走馬 障害の絶対王者 あぁ^~お馬がぴょんぴょんするんじゃぁ^~ jra制度変更の原因 最強議論を終わらせた化物 九冠馬 石神深一 オジュウチョウサン 中山グランドジャンプ 中山大障害 j・gⅰ yogiboヴェルサイユリゾートファーム g19勝会



超えていく、王者。



惨敗もあった、故障もあった、苦戦もあった。


その障壁を越えるたび強くなった。


心通うパートナーと、互いの才能を信じ、


鍛え、解き放った。


記録を刻み、記憶を彩り、


人馬一体、進む飛越の王者。


超えていくその勇気を、その闘志を、


愛さずにはいられない。


ヒーロー列伝No.82 オジュウチョウサン


オジュウチョウサン(英:Oju Chosan)とは、日本競走馬・種牡馬。


突然だが、「障害競走」という競馬レースの一種を知っているだろうか?
その名の通りコース上に設置された生垣・竹柵・水壕etc……といった数々の障害を飛び越えつつ、1着でゴールすることを目指すレースだ。
障害競走を実施する国は少なく、イギリスやアイルランド、フランスのように盛んな国もある。だが一方、平地競走をメインとする日本の場合は、「平地競走で成功しない馬の行き先」というイメージが強く、平地競走に規模・人気いずれも劣るのが現状である。
そしてオジュウチョウサンもまた平地から障害に転向した一頭だが、そこで能力を開花させて11歳までの長きに亘り王者として君臨し、障害競走馬としては異例とも言える人気を誇った名馬である。
別名「障害の絶対王者」「100年に一頭の障害馬」。そして平地での勝利記録を紹介する際、わざわざ『平地の』という文言を付け加えなければいけなくなった理由を作った存在である。


【データ】

父:ステイゴールド
母:シャドウシルエット
母父:シンボリクリスエス
生年月日:2011年4月3日
調教師:小笠倫弘(美浦)→和田正一郎(美浦)
厩務員:不明→長沼昭利
馬主:(株)チョウサン(代表・長山尚義)
生産者:坂東牧場
産地:北海道平取町


【保有レコード】

  • 中央競馬11連勝(単独1位)
  • 1番人気での障害競走13連勝(単独1位)
  • 国際GⅠ級競走9勝(1位タイ)
  • 中央競馬GⅠ競走9勝(単独1位)
  • 中央競馬での重賞9連勝
  • 中央競馬での重賞15勝(単独1位)
  • 同一重賞6勝(1位タイ)
  • 中央競馬での同一重賞5連勝(単独1位)
  • 同一GⅠ最長間隔勝利(単独1位)
  • 中山大障害コース9勝(単独1位)
  • 中山大障害コース出走機会7連勝(単独1位)
  • 中山大障害コース5連勝(単独1位)
  • 春秋大障害レコード更新
  • 障害重賞15勝(単独1位)
  • 障害重賞13連勝(単独1位)
  • 中央競馬での重賞勝利年数7年(単独1位)
  • 中央競馬での重賞勝利連続年数7年(単独1位)
  • 中央競馬でのGⅠ勝利年数7年(単独1位)
  • 中央競馬でのGⅠ勝利連続年数7年(単独1位)
  • JRA最優秀障害馬での受賞5回(単独1位)
  • 日本調教馬でのGⅠ制覇11歳(単独1位)
  • JRA所属馬での重賞制覇11歳(単独1位)
  • JRA所属馬でのGⅠ制覇11歳(単独1位)
  • 同一GⅠ競走5連覇(世界1位タイ)
  • 障害競走獲得賞金9億1545万7000円(世界1位)

【主な戦歴】

  • 2016年中山グランドジャンプ・中山大障害
  • 2017年中山グランドジャンプ・中山大障害
  • 2018年中山グランドジャンプ・有馬記念
  • 2019年中山グランドジャンプ・アルゼンチン共和国杯
  • 2020年中山グランドジャンプ・阪神スプリングジャンプ
  • 2021年中山大障害
  • 2022年中山グランドジャンプ

【血統】

父はステイゴールド、母はシャドウシルエット*1。母父にシンボリクリスエスをもつ。


そも、競馬では優れた血統配合をニックスと呼ぶ。
特に有名なものはドリームジャーニーゴールドシップオルフェーヴルを生んだステマ配合だが、そのニックスと理論を同じくする配合で生まれたのがオジュウチョウサンである。
ステマ配合とは、ステイゴールドの頑健性にメジロマックイーンの柔軟性を付与することで筋肉の軟性と靭性を調整する血統理論のこと。
オジュウチョウサンにはメジロマックイーンの代わりにシンボリクリスエスの血が流れている。
これは相馬眼に優れたオーナーが直々に研究した末に辿り着いた血統理論の集大成だった。
その有用性が産駒成績で証明されると、社台グループが後追いで同じ配合を試みた。
しかしステイゴールドがオジュウチョウサンの大成より早く死亡して幻の配合となった経緯がある。
外見的特徴はシンボリクリスエス由来の米粒のように特徴的な形をした耳と、ディクタス由来の白眼が見えやすい輪眼である。
燃え上がる火の玉のような流星、11年にわたり関わった装蹄師をして健康そのものと評する蹄、杉の大木のように太く長く伸びた脚、筋骨隆々の500キロを超える雄大な馬体を誇る。



【気性】

内面的特徴として、まさにステゴ産駒らしい気性難であった。
最初は調教すら難しいほど激しく暴れ狂い、厩務員も担当する日が憂鬱だと感じていた。
しかし11歳まで現役を続けたこともあり近年では丸くなったという。
かのシンボリルドルフを彷彿とさせる気性のスイッチがあり、レース場では全く荒れずにファンサービスまで行えるほどの落ち着きを見せる。
レースに勝てば自信に満ち溢れた表情を見せ、負ければ自分自身に腹が立って暴れ回る……つまりステゴ産駒でありながら勝つことに意味を見出している稀有な存在である。
競走馬として並外れた賢さがあり、「レースの仕掛けどころを理解している」と騎手からも評され、指示がなくとも自動操縦のように必要な動作を自己判断することもあったという。
ただしこの頭の良さはイタズラするときにも発揮されるため、厩務員が手を焼くことも多かったらしいが。
引退した後は自分が2度とレースに出ないことを察知しているのか、穏やかさが増しているとか。



【走法】

脚が障害に接触する瀬戸際のジャンプ、そして頭から地面に突っ込んでいく着地を特徴とする。
それ故にオジュウチョウサンは飛越が上手い方ではない。むしろ下手だと思われている。
しかし、2016年11月に行われたインタビューで石神騎手は
「飛越は初めから上手かったんですけど、ゲートが出てくれなくて」と語り、むしろ飛越を褒めている。
オジュウチョウサンが練習不足で高く飛べないのは誤りであると言えよう。
むしろ人間がハードル競争でするように低いジャンプが有利だと理解している。
平地の加速を最大限に、着地の減速を最小限に、必要十分な飛越しか行わない。


「普通はあり得ないんですけど、障害を越えるとき、ぼくの視界に馬の後ろ脚が入ってくるんです」


瞬発力に優れた筋肉で着地の衝撃をバネのように全身で吸収、爆発的に再加速する。
草食獣でありながら肉食獣のような低重心姿勢によるスパートを伴った飛越。
言わずもがな一瞬のミスで姿勢を崩しかねない危険な走法である。


「オジュウは踏み切るとき、絶対に転ばないとわかるんです」


石神騎手はオジュウチョウサンの“絶対”を誰よりも信じていた。
そのうえ障害を飛ぶよりも跨ぐ方が速いと理解しているのだから始末に負えない。
2017年の中山大障害では大生垣障害に足を掛けてカタパルトのように加速している。
驚くべきは陣営が特別な調教を施した訳でもなくオジュウチョウサンが勝手に走法を生み出した事実で、まさに飛んでもない馬といえる。



【障害への転向と躍進】

そんな王者も当初は芝でデビューするも2歳新馬は11着、未勝利戦も8着で早々に見切りをつけて障害へ転向。
しかし1年の休養を挟んで障害3歳上未勝利に挑むも13着に大差をつけられる大敗により転厩を余儀なくされた。
和田厩舎へ転厩して山本康志騎手を背に初戦はそれまでの大敗が嘘のように馬券に食い込む走りを見せ、3度目の4歳以上未勝利戦で勝利し次走のOP戦も勝利。
東京ジャンプSでは山本は別に鞍があったことで調教を手伝っていた騎手に乗り換わりとなった、それが共に障害レースのスターとなる石神深一とのコンビ結成だった。
この年未勝利戦を含め3勝と決して後に王者と言える走りは見られず、中山大障害に出走するもアップトゥデイトの6着に敗れるなど決して注目の高い馬ではなかった。


2016年にはOP戦を初戦にするも2着に敗れるなど好走はしつつも勝ち鞍は増えなかった。
だがある時石神騎手がメンコの耳あてを外すことを提案、実はこの頃のオジュウチョウサンはスタートが下手で出遅れが多くこれが勝ち鞍が増えないことにも繋がっていた。
助言通り耳あてだけ外したところ出遅れ癖が治るどころか好スタートが得意技になるほど劇的な改善を見せここから彼の躍進が始まった
中山グランドジャンプでは前年覇者の不在など有力馬も少なかったことでオッズ1.3倍の馬の2番手6.5倍で実質1番人気の1強状態だった。
だが好スタートから3番手で追走すると最後は1番人気だった2着馬に3馬身半差をつけて勝利。
馬にとっては初重賞、J・GⅠ*2勝利だけでなく、和田調教師にとっても中山GJが初重賞勝利でJ・GⅠ勝利、石神騎手にとってもデビュー16年目で初のGⅠを手にした。


次走はコンビを組んで初めて挑んだ東京ジャンプSを選択し見事勝利、東京ハイジャンプでは空馬の影響で不利を受ける場面もあったが早々に立て直し1馬身半差で3連勝。
中山大障害では前年覇者アップトゥデイトとの対決が実現、人気も一騎打ちとなり1番人気に支持された。
実際最終障害前で2頭の一騎打ちとなり最後は9馬身差をつける形で前年覇者を下した。
これによりJRA賞最優秀障害馬に満票選出、石神騎手もJRA賞最多勝利障害騎手になる躍進・栄光を手にした。



【2017年中山大障害】

1934年から始まり現在も「華の大障害」として親しまれる中山大障害。
後年、JRAが「競馬名勝負列伝」という形で歴代レースのファン投票を行った。
時代を彩る素晴らしい平地レースのなか、当レースはただ1つ障害レースで選ばれた。
単刀直入に言おう。
9万票を超える投票総数にして、栄えある1位は2020年ジャパンカップ
3位はあの「大接戦ドゴーン!」でおなじみ2008年天皇賞(秋)。そして2位がこの2017年中山大障害。
もちろん歴史に名を連ねるようなレースには順位以上の価値がある。
未視聴では余りにも勿体ない。既視聴でも色褪せぬ伝説の一戦を是非とも御覧あれ。


「前・王者か!現・王者か!」
「青い帽子2頭の追い比べに変わる直線!」


アップトゥデイトの鞍上は騎手生活30年目の大ベテラン林満明、
JRA障害通算騎乗数の最多記録を更新した名ジョッキーである。
2015年の中山グランドジャンプを制した最強コンビとは言うに及ばず。
だからこそ異常だった。
目測で20馬身はあろうかという大逃げ。
事もあろうに、それがGⅠレースで起こったのである。
障害を飛び越えながら4,000メートルを駆け抜ける障害GⅠ。
ひとたび飛越事故が起これば予後不良になることも珍しくない。
全身全霊で逃げながら障害を飛び越えるだけの体力は温存する。
それは無尽蔵のスタミナを誇るアップトゥデイトにしか使えない戦術だった。
障害の天才と呼ばれた人馬一体の美しい飛越は他の追随を許さない。
通過は1-1-1-1、最終コーナーまで常に先頭の風を切っていく。
上がり1ハロン最速の13.5、
タイムは衝撃の4分36秒2
戦前・戦後最強格の障害馬として記憶されても不思議ではなかった。
ただ一頭、オジュウチョウサンを除いては。


オジュウチョウサン≧アップトゥデイト>>>>>>>>>ルペールノエル≧その他大勢


しゃあない。生まれる時代を間違えた


レース直後のインタビューにて、林騎手が記者に語った。
オジュウチョウサンのタイムは4分36秒1
それもシンボリモントルーが背負っていた斤量59kgを超える63kgを背負わされるハンディキャップで26年ぶりのレコード更新。
アップトゥデイトと同じ1ハロン最速の13.5、そして通過は2-2-2-2。
最終コーナーで羽が生えたように加速し、絶望的な大差を差し切った。


この日、オジュウチョウサンは障害重賞8勝で歴代1位の座に就いた。
さらに重賞8連勝により、世紀末覇王テイエムオペラオーにも並んだ。
そして当然のごとく2年連続でJRA賞最優秀障害馬に輝いた。
単勝支持率68.31%、単勝1.1倍という驚異的人気を誇ったオジュウチョウサン。
3年にわたり1度も馬券内を外さなかったアップトゥデイトすらも2番人気の6.8倍。
されど終わってみれば王者が2頭いたと謳われる名レース。
1着のオジュウチョウサンは勿論、2着のアップトゥデイトにも万雷の拍手が送られた。
ちなみにアップトゥデイトに9馬身をつけられた3着のルペールノエルは4分39秒4。
このような差があろうと、例年であれば1着であっても不思議ではないタイムである。
単純にオジュウチョウサンとアップトゥデイトが他馬よりも圧倒的に強い。
そしてオジュウチョウサンを倒せるような馬はアップトゥデイトしかいない。
しかし競馬の神が振るうサイコロはいよいよ狂い始めたのである。



【逆襲のアップトゥデイト】

あの日から、オジュウチョウサンは暴れ回る気性が嘘のように大人しくなった。
大障害を制した激走の代償はタダでは済まず、前哨戦も使えないほど弱っていたのだ。
さらに鞍上の石神騎手も大障害から22戦して1つの白星もあげられなかった。


現王者が人馬共に絶不調に陥っている。しかし前王者は絶好調にあった。
競馬が人馬ともに創り出す物語であるならば、別れもまた必然である。
アップトゥデイトの主戦騎手である林満明も、中山グランドジャンプで引退する運びとなった。
もとより最多障害騎乗数を更新し続けた名騎手。
1997年に最多勝障害騎手の座に輝き、30年以上もの月日を馬に乗ってきた。
そんな彼にとって、アップトゥデイトはまさに待望の戦友だった。
それも「俺のゴールドシップ」と言い切るほど愛するに至っている。
彼は昔から、何の因果か中山大障害と中山グランドジャンプで勝てなかった。
29年にわたり戦い続けた騎手生活で、何度もチャンスを手にしては敗れた。
1番人気で出走すれば落馬し、完璧に騎乗してもハナ差で敗れた。
だからこそ、2015年中山グランドジャンプをアップトゥデイトと勝利した日には
「GⅠをとるのに30年かかりました」
と嗚咽交じりに語ったのである。
さらに同年の中山大障害を制覇した日には、もはや障害競馬に未練はなかった。2000回騎乗を達成した時点で引退しようと決めたのである。
しかし林騎手がアップトゥデイトと出会ったように、石神騎手もオジュウチョウサンと出会った。
30年の月日をかけて登った障害競馬の頂点。それを1年で崩されたことなど、騎手のプライドが許さない。
もはやオジュウチョウサンを倒すには次の中山グランドジャンプしかない。
障害界において平均的な勝率は1割後半。林騎手はその年、勝率4割を超えた。
まさに鬼気迫る覚悟で最後のレースへ臨まんとしている。
アップトゥデイトも中山グランドジャンプのレコードを持つ歴代トップクラスの障害馬である。
鞍上の願いに応えるか、まるで赤子の手をひねるように王者不在の前哨戦を蹂躙。
もはやオジュウチョウサンを除けば現役最強はアップトゥデイトに違いなかった。


「オジュウのためにもここで負けるわけにはいかない」
「石神君、待っててね」


林騎手が語り、調教師の佐々木が挑戦状を叩きつける。
こうしてオジュウチョウサンを倒すための中山グランドジャンプが始まった。


【2018年中山グランドジャンプ】

去年の中山大障害が注目され、障害馬として初めてヒーロー列伝のポスターが制作されたオジュウチョウサン。
さらに障害馬初となるターフィー人形も制作され、ターフィーショップには長蛇の列が生まれた。
しかしオジュウチョウサンは前走のダメージが抜け切っていない噂からか単勝1.1倍から1.5倍に下がり、
それとは対照的にアップトゥデイトは6.8倍から2.3倍と大きく上がった。
曇天の空にファンファーレが鳴り響く。かつてないスタンドの熱気が最高潮に達した。
ゲートが開かれる。


オジュウチョウサン>>>>>>>>>>>>>アップトゥデイト>>>>>>>>>二ホンピロバロン>....


オジュウチョウサン圧勝である。
レース展開は非常にシンプル。
アップトゥデイトから数馬身の差で追い続けるオジュウチョウサンが4コーナー手前で交わしてリードを広げていった。
特筆すべきは2着に14~5馬身離した大差勝ちであり、従来の記録を3秒6も更新したレコードタイムで、

  • 中山大障害コース最多連勝記録
  • 中山大障害コース最多勝記録
  • JRA障害重賞最多勝記録
  • 春秋大障害レコード独占

そのすべてを達成した絶対王者の誕生である。
2着アップトゥデイトも自己ベストを更新し、かつてのレコードタイムを1秒2上回っていた。
さらに3着二ホンピロバロンも同タイムをコンマ2秒上回った。そんな例年ならば必勝のペースから20馬身以上先を駆け抜けたオジュウチョウサン。


「かなわない。化物だ。時計、メッチャ速いよ。自分の競馬はできた。これでもう悔いなく辞められる」
このインタビューを最後に、林騎手はアップトゥデイトに別れを告げた。
アップトゥデイトの障害GⅠ成績はこれで6戦2勝、2着3回、3着1回。
4度の敗戦の勝者はすべてオジュウチョウサン。
“もしも”が運命に許されるなら。オジュウチョウサンさえ生まれなければ、中山大障害コース5勝馬の栄光に輝いていたのはアップトゥデイトではないか。
90年にも及ぶ日本障害競馬の歴史上、わずか2頭しか存在しない伝説。
10年に1頭どころか、50年に1頭の天才として語り継がれていただろう。
ならば100年に1頭の化物が現れたのは偶然か、必然か。
史上最強の2頭が戦う様を競馬の神が見たがったのならば、もはや誰が責められようか



【長山尚義という男】

彼のオーナーにはがあった。
「オジュウチョウサンの血を残したい」
そもそも大のギャンブル好きで、若い頃から血統理論の本を読み漁っていた。
その熱意と努力が実ったのか、一口馬主を始めて2年目でGⅠ馬を引き当てる相馬眼が培われた。
事実、この後もステイゴールド、ジェンティルドンナ、オルフェーヴルなど9頭のGⅠ馬を引き当て、
優れた一口馬主としてスポーツ新聞に取材されるほど注目を集める。


そのようなオーナーが本格的に馬主業に参入したのだ。
オジュウチョウサンの血統はオーナーが入念な研究の末、間違いなく走るという確信のうえ配合されている。
この配合の有用性がオジュウチョウサンによって証明されると、社台グループが後追いで同じ配合を試みた。
しかし当のステイゴールドがオジュウチョウサンの大成より早く死亡したため幻の配合となったのである。
もはや二度と生まれない血統理論の集大成が名声を高めるたび、オーナーの思いは積もっていく。
「オジュウチョウサンの血を残したい」
しかし障害競走は平地競争と比べて肩身が狭い。
フジノオー、バローネターフ、グランドマーチス。引退式が行われるような大物ならば種牡馬になれたのも今は昔。
現代の障害競走馬として血を残すのは先人よりも遥かに厳しい道となるだろう。
いくつ障害で勝ち続けようと平地レースの実績なしでは種牡馬として先が危うい。
熟慮を重ねた末、オーナーは彼を信じて大きな賭けに出ることにした。
ファンによる人気投票で出走馬が選ばれる有馬記念への挑戦である。
それも決して楽な道ではない。
有馬記念は平地未勝利馬が出走できないため、まずは1勝しなければならない。
そもそも平地レースに求められる能力は障害レースと大きく異なる。
障害馬としては規格外のスタミナを発揮するオジュウチョウサンだが、平地GⅠ級のスピード勝負に対応できるかは定かでない。
ともすると勝負にすらならない大惨敗に終わる可能性もある。
しかし中山グランドジャンプの上がり3ハロンは最速の36.9。中山大障害では36.5の領域に至っている。
参考までに言えば、直近10年の大障害レースで3ハロン36秒台を叩き出した馬はオジュウチョウサンただ一頭。
オーナーは思案した。
展開と状況によっては平地の重賞勝利に手が届くのではないか。


オジュウチョウサン>>>>>>>>>>>>>アップトゥデイト>>>>>>>>>二ホンピロバロン>....


もはや他馬が超えられない壁そのものと化したオジュウチョウサン。
主戦の石神騎手をして「もう負けないと思います」と言わしめるのは誇張でない。
運要素があるはずの競馬では本来有り得ない絶望的なまでの実力差がある。
それが絶対王者と呼ばれる理由であるのは確かだ。
しかしアップトゥデイトのように戦わされる側にとっては理不尽極まりない化物である。
50年に1頭の天才ですら10年に1頭の存在だと思われてしまう。
障害界にとって愛すべきアイドルであり恐るべきバケモノ。
ついにオジュウチョウサンによる有馬記念への挑戦が幕を開けた。



【1勝クラス開成山特別500万下(10連勝・通算獲得賞金5億)】

通常、500万円以下の馬は降級を使おうと勝利数は2つ。
片方を新馬勝ちとして2勝分はせいぜい2,000万円弱。
つまり獲得賞金が5,000万円を超えるような馬は滅多にいない。
この開成山特別も、2番目に稼いでいるのはジュンファイトクンの4,704.6万円。
他の馬と10倍以上賞金に差がある馬が出走することなど普通は起こらない。
10億円の馬が出るレースで2番目の馬が1億円以下など正気の沙汰ではない。


しかし王者は常識を超えた
獲得賞金53307.3万円、ドル換算すると4,096,500ドル
誰が言ったか、開成山特別500万ドル下
この日、開場100周年の福島競馬場は前年比138.3%1万4247人の観客数を記録した。
大歓声に包まれる水色のチークピーシーズ、耳覆いの無いメンコ。
とうとう日本競馬史上最強の平地未勝利馬が姿を現した。
GⅠ並みのファンファーレ。鳴りやまない拍手。幾つものシャッター音。
1勝クラスとは思えない注目の舞台が今、スタートした。


結論から言うとオジュウチョウサン快勝である。
武豊騎手の戦法は王者の強さを際立たせた。
障害で鳴らした体力にモノを言わせ、常に先行集団につけながら他馬の体力を消耗させる。
それはメジロマックイーンのような横綱相撲を思わせるレースであった。
平均して1ハロン12.3、上がり3ハロンは37.2。これでは前走の中山グランドジャンプの方が速い。
背に跨った武豊騎手いわく、驚くほどに重心が低かったという。
それは障害を飛んでいないと称される独創的な飛越の特徴を色濃く反映していた。


「障害がなくても強いですね」


未勝利馬とは思えない程のレースを終えて、武豊騎手がインタビューで答えた。


「有馬記念を使いたい。もうそれだけ。有馬オンリー。ぜひ投票をお願いします」


長山オーナーは夢を膨らませて喜色満面の様子である。
4,000メートル以上の距離も、水濠も、大竹柵も、大生垣も存在しない。
少し不満げにウイニングランを終えたオジュウチョウサンは走る気を余らせていた。
これが平地競争最高齢初勝利記録(7歳7カ月)、最高齢の1勝馬が誕生した瞬間である。
しかし同時に1番人気における史上最多9連勝記録を達成した。
あのタケシバオー、マルゼンスキー、マックスビューティー、テイエムオペラオーの8連勝を超える単独1位である。
いったい1勝クラスとは何だったのだろうか。


【南武特別1000万下】

前走において平地初勝利を納めたものの、オジュウチョウサンは有馬記念に出走するには未だ経験不足と評されていた。
有馬記念のような由緒正しいレースに出走する資格を得るには、さらに平地ファンを増やして投票数を確保する必要があったのである。
言うまでもなく障害馬が平地レースに挑戦することが異例中の異例。
例えば障害五冠馬バローネターフは天皇賞(秋)を走っている*3。それは斤量が少ない平地レースを前哨戦に使うため。
当時としても異例の快進撃を見せたために、本来は前哨戦として使うべき障害オープン戦の斤量が70キロを超えていたのである。
バローネターフの獲得賞金は当時のグランプリホースやダービー馬にも匹敵していた。
仮にも天皇賞を前哨戦として使うことに賛否両論があったものの、強豪ぞろいの天皇賞で1番人気メジロイーグルに先着する11着を記録する。
その後も勢いづいた陣営が用意したのは66キロの重い鞍、それは障害四冠馬フジノオーの調教師から借りたもの
これでバローネターフは障害馬として唯一の顕彰馬グランドマーチスを敗北させた斤量に打ち勝ち、史上初の障害五冠馬に輝いたのである。


オジュウチョウサンは有馬記念の予行演習として10月の九十九里特別1000万下を予定していたが、直前に脚部不安が発覚して回避。
改めて11月の南武特別1000万下に挑戦する運びとなった。
500万下とは格が違う相手。全戦全勝で勝ち上がったジナンボーと1000万下で7戦2着5回と好走を続けるブラックプラチナム。
開成山特別では1番人気となったオジュウチョウサンも今回は3.1倍の3番人気であり、本格的な平地のスピードレースでは敗北するという見方が大きかった。
上がり3ハロン36秒台の末脚もこのレベルでは珍しくない。
それどころか遅い部類に属するだろう。
しかし既にアイドルホースと化していたオジュウチョウサンの人気は前走から衰えるどころか勢いを増し、1勝利馬でありながら特設売店が設置された。
競馬場にあるまじき黄色い声援を浴びながら、夢を乗せて王者が現れる。


波乱の展開
途中でジナンボーが先頭グリンオブライトに掛かってしまい、レースは強制的にハイペースに追い込まれた。11秒台のラップが続く。
4馬身ほど離れて追走するオジュウチョウサン、上がり3ハロン34.5秒で驚異の末脚を発揮、最後の直線でジナンボーをかわしていった。
しかしブラックプラチナムも34.3秒の切れ味で追い込む。
もはや絶叫に近い大歓声に迎えられてゴール板を突っ切ったのは…


オジュウチョウサンだった


「人気のある馬なので何とかしたいと思っていたが、勝ててよかった。乗りやすいし、レースセンスがある」


鞍上の武豊騎手も安堵の様子でガッツポーズを見せた。
有力馬を抑えての勝利はオジュウチョウサンの実力を証明する形となり、特にブラックプラチナムから逃げ切った末脚は直線的な加速力の高さを改めて裏付けた。


「さすがは世界の武。場内の盛り上がりも凄かった。もう僕の馬ではなくファンの馬だから。勝ててよかったです」


いよいよ有馬記念が見えてきた11月の東京競馬場、オーナーの顔は綻んだ。
平地ファンの驚愕、そして障害ファンの歓喜とともに、オジュウチョウサンの挑戦は黄金期へと向かっていく。


【有馬記念ファン投票】

開成山特別、南武特別を経て、ついに迎えた有馬記念のファン投票。
もはやオジュウチョウサンの人気はターフィーショップに専用スペースが設けられ、
スポーツ新聞のインタビューに限らずJRA公式YouTubeからも特別動画が公開されるほどに高まった。
堂々の10万382票。見事に有馬記念出走が当確となる第三位
オーナーは喜びを爆発させる。


「これだけファンの人たちに投票していただけて本当にありがたいしうれしいね」


サトノダイヤモンド、キセキ、ミッキーロケット、アルアイン、マカヒキなど
数々の平地馬を超える投票数は障害競馬の枠を超えて平地ファンすらも虜にした証左であった。
前走の南武特別とは桁違いの実力馬が集まる有馬記念、平地収得賞金順では1600万のオジュウチョウサンにとって格上も甚だしい舞台である。
しかし応援の声は絶えない。
4歳まで負け続けた平地馬オジュウチョウサンが障害の絶対王者として帰ってきたのだから。
曇天にファンファーレが鳴り響き、10万人以上の拍手が会場を揺らす。
平成最後のアイドルホースという肩書を背負い、暮れの中山を飛越の王者が駆ける。
ゲートが開いた。


【第63回有馬記念】

振り下ろされる旗、開かれたゲート、その刹那、弾丸のように馬群が飛び出した。


「オジュウチョウサンがいった!オジュウチョウサンがハナを獲りました!」


突き抜けた、抜群のスタートで先陣を切る、先行で足を溜めていく。
菊花賞馬キセキ、代わりにハナを出した、うなりを挙げて先頭を奪う。
宝塚記念馬ミッキーロケット、王者に続いて3番手、みなぎる闘魂注入だ。
武豊騎手は知っていた。騎乗馬にして出走馬、ダービー馬マカヒキ、京都記念馬クリンチャー、府中の名牝スマートレイヤー。歴戦の最強2勝馬サウンズオブアース
そして最も警戒すべき、天皇賞馬レイデオロ。
中団には良血馬サトノダイヤモンド、これが引退レース、有終の美を飾れるか。
後の九冠馬、女傑アーモンドアイは不在、
しかし中山の千秋楽、それは日本一決定戦。
たった2分30秒に500億円が紙と散る。
その名だたる平地馬の祭典を駆け抜ける障害馬。
あまりにも異常な光景、しかし誰もが夢見た光景、
ひたすらにオジュウチョウサンが駆け抜ける。
ルーティンのような横綱相撲、過去11戦を飛び越えた飛越の王者、12戦目も越えうるか。


「先頭キセキ!川田将雅が、信じて、組み立てる!」
「その組み立てが、今後こそ、ハマって、主役に、成れるのか!?」


3コーナーから4コーナー、若駒が一頭、3歳馬ブラストワンピースが猛然と追い上げる。
癖馬の求道者にして多くのGⅠタイトルを掴んできた「平成のグランプリ男」池添謙一騎手のムチが唸る。
抜群の手応え、ぐんぐん馬群を突き抜ける。
しかし王者は譲らない、譲ってはならない、2倍以上の年齢差、
遠く及ばない平地の実績、それらを捩じ伏せて譲らない。
障害なき平地で常識を飛越する、そのために相棒すらも置いてきた。
石神騎手は、スーツ姿で観戦していた。もちろん表彰式に出るためだ。
長沼厩務員も、バスで準備しているだろう。
生誕地の坂東牧場も、誰もかれもが王者を見ている。


「雨が降ったり中山!降ったり止んだりの中山!」


馬場は稍重、さらに荒れた内馬場を走っては、むべなるかな、無情にも勢いが殺される。
残り400mを切った、泥に濡れた体に鞭が打たれる、超一流の切れ味勝負だ。


「さぁ、中山の芝コース最後の直線に向かって!果たしてレイデオロはどうか!?」


怒号のような地響きが鳴る、多勢に無勢、数々の平地重賞馬が、1頭の障害馬に襲いかかる。
だがスタミナは無尽蔵だ、最後の坂路200m、飛越の王者は再加速、あくまでも譲らない、


「2番手ミッキーロケット!内からオジュウチョウサンまだ粘っている!」


オジュウチョウサンいまだ3番手、それは100年に一頭の障害馬、絶対王者のプライドか。


「外から!ブラストワンピース!」


しかし外馬場からレイデオロ、ミッキースワロー、ブラストワンピースが追い上げる。
上がり3ハロン35秒台、ゆうゆうと詰められていく、3馬身、2馬身、1馬身。
そして、もはや、ついに、オジュウチョウサンは、
競り返すことなく、力尽きたか、馬群に吞み込まれた。


「ブラストワンピース!」「3歳馬が勝った!池添謙一グランプリ4勝目!」


平地のGⅠ制覇は夢と消え、連勝記録に終止符が打たれた。
悔しがるように減速したオジュウチョウサンに送られたのは、
しかし万雷の拍手だった。
先頭との差は約4馬身、コンマ8秒のみ。
クリンチャー、パフォーマプロミス、スマートレイアー、リッジマン、ミッキースワロー…
並みいる平地重賞馬に先着した9着。そこにはダービー馬マカヒキの姿もあった。
世代の頂点、日本優駿を制したGⅠ馬に2歳差で先着した事実。
確かな激走の証が有馬記念に刻まれた。



【衰えを見せる王者、されど…】

連勝記録は有馬で止まってしまったオジュウチョウサンだったが、障害戦では相変わらず連勝を続けていた。秋は前年の好走もあってか再び平地に挑戦するも、結局ステイヤーズSで6着の好走もあったが勝利できず。
以後、オジュウチョウサンは障害に専念することとなる。


そんなことがありつつも2020年中山GJは不良馬場により3頭が競争中止するほどの死闘*4を制し5連覇を達成、同時に2011年度競走馬では国内獲得賞金トップに躍り出た。
だが京都ジャンプステークスでは出走馬6頭中3着に敗れ障害連勝記録は13でストップ、4年8ヶ月ぶりに障害競走で敗北、秋はこの1戦で終えた。


2021年は脚部不安などもありぶっつけ本番で中山GJに挑むもメイショウダッサイの5着に沈み、更に怪我も判明。年齢も相まって引退説も囁かれるようになった。
だが放牧や1戦挟んで久々に臨んだ中山大障害では有力馬不在などもあったものの3馬身差で勝利。復活を遂げると共にJG1勝利数を8に伸ばした。
2022年初戦は阪神SJでは斤量差などもあり3着に敗れたものの、中山GJでは1馬身差で勝利。
この勝利で平地競争でのGⅠ勝利数がアーモンドアイに並ぶだけでなく、父ステイゴールドの産駒によるGⅠ連勝年数も父父サンデーサイレンスに並ぶことにもなった。またJRA調教馬としては初の11歳でのJRA重賞勝利にもなった。


だが秋の初戦である東京ハイジャンプは流石に年齢もあってか9着の大敗、この結果を受けて陣営から次走中山大障害が引退レースになることが告知された。
そして迎えた中山大障害では好スタートを切り、道中は番手で進めていく。だが、流石に年齢に勝つことは出来ず、最終直線で往年の走りを見せることなくニシノデイジーの6着に敗れた。
それでも落馬することなく全ての障害をクリアして完走し、ファンからは大きな拍手で迎えられた。
そして最終レース後、障害馬としては42年ぶりの引退式が実施。年の瀬の中山の寒い冬空の中、1.5万人のファンに見送られターフを去った。
ちなみにこの年のJRA賞最優秀障害馬ではニシノデイジーとの接戦の末僅か1票差で下し、史上最多(5回目)となる最優秀障害馬のタイトルを掴み取った。


【引退後】

華々しい実績を残したオジュウチョウサンだが、先に述べたように日本での障害レースの人気の低さもあり、J・GⅠを複数勝利しても種牡馬入りしないことも珍しくない。
何度も鎬を削ったアップトゥデイトも引退後は馬事公苑で乗馬になるなど、引退後の彼の行く先で色んな憶測が飛び交ったが、
最終的には生まれた牧場で種牡馬になることが決まりファンも胸を撫でおろした。
ただこれは便宜上の行き先だったようで、その後同じステイゴールド産駒のプライベート種牡馬エタリオウや坂東牧場出身の先輩重賞馬ビービーガルダンが住むYogiboヴェルサイユリゾートファームへと移動。


実質プライベート種牡馬という形にはなるが、彼がどのような産駒を残すか第二の馬生にも注目したい。





追記・修正お願いします。



[#include(name=テンプレ2)]

この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,25)

[#include(name=テンプレ3)]


  • せっかくなので有馬記念挑戦も記事にしてほしい。7歳で平地初勝利 -- 名無しさん (2023-01-31 05:26:25)
  • アップとの因縁もそうだけど、やはり引退レースも語ってほしいな。相手含めあんな劇的なエピソードなんて他にないだろうし。 -- 名無しさん (2023-01-31 06:29:37)
  • あれ…?これってまだ途中かな? -- 名無しさん (2023-01-31 11:29:54)
  • 引退後の去就描いてないし途中臭いけど、編集履歴見ると初版がどうも途中作成で立て逃げモドキになって慌てて追記しまくった?一応ちゃんと形になるまでは編集してるっぽいけど -- 名無しさん (2023-01-31 11:55:41)
  • 初めて記事作成したのですが操作項目で誤って途中作成の版で項目を作成してしまったんです。 -- 名無しさん (2023-01-31 14:35:05)
  • 昨日の時点で幾つか完成していた文章はあったものの、この競走馬を語るには到底及ばない時点での意図しない作成となり後悔しています。曲がりなりにも作成した者として責任を取り項目を削除するか、それとも有馬記念からベルサイユリゾートファームに至るまでの歴史を追記するか、皆様の御意見を聞きたいです。 -- 名無しさん (2023-01-31 14:41:50)
  • 現時点での文量は足りてると思うし、このまま追記してもいい気はする アドバイスとしては今後は文章が完了するまでメモ帳とtest項目を使ってプレビューを確認するといいと思います -- 名無しさん (2023-01-31 14:51:29)
  • あなたの文章がもっとみたいでので存分に追記して欲しいです -- 名無しさん (2023-01-31 17:43:12)
  • 書いたからには…最後までやってみるのです…オジュウだから膨大な量になりそうですが -- 名無しさん (2023-01-31 19:41:41)
  • 障害の三連複はまずオジュウを頭に据えるところからと言われるくらいには凄かった -- 名無しさん (2023-01-31 22:56:29)
  • しゃーないのは分かる。普通の競走馬と比較しても数倍レベルまでの分量はあるし -- 名無しさん (2023-01-31 23:22:30)
  • このままでもなんか半生記というか、読み物としてめちゃくちゃ読みやすかった でもここはwikiなんだ…でも貴方に書いてほしい 完成お待ちしております -- 名無しさん (2023-02-01 18:26:24)
  • 競走馬の項目としては覚醒前の2~5歳中山GJ挑戦前の戦績とか欲しいっすね… 完成頑張って -- 名無しさん (2023-02-01 18:30:11)
  • これは是非(いまの時点では)引退まで書いていただきたいっ!(願わくばきっと出てくるであろう産駒の活躍まで…) -- 名無しさん (2023-02-03 10:35:06)
  • まぁ気長に待とうぜ。それかワイが暇な時に書き足しとくわ -- 名無しさん (2023-02-03 13:24:37)
  • ただでさえ現役時代が長いのに他の馬と同じくらいかそれ以上に活躍していたからなー。まあみんなで完成させましょ -- 名無しさん (2023-02-03 22:42:02)
  • ジャンプG1って国際G1でいいんだっけ -- 名無しさん (2023-02-03 23:34:20)
  • ↑そうそう。「J」と付いているのは単に他の平地G1との区別で、国際G1であることに変わりなかったはず -- 名無しさん (2023-02-03 23:41:27)
  • 細かい点を色々と修正するのもいいけど、まずは大筋を書いてひとまず項目を完成させてみてはどうでしょう。 -- 名無しさん (2023-04-09 14:02:25)
  • ずっと未完成だったけどやっと項目が完成したか -- 名無しさん (2023-07-07 14:05:51)
  • 漫画馬なり1ハロン劇場にもアップトゥデイトと共に出ている。尚アップトゥデイトは2着が続いているのでブロコレに入れられそうになって泣きながら抵抗した。 -- 名無しさん (2023-08-19 17:26:54)
  • やっぱりこの馬おかしいよ -- 名無しさん (2024-04-14 20:14:14)

#comment

*1 半兄にダート地方重賞2勝のアルアラン(父アルカング)がいる。
*2 「ジェージーワン」または「ジャンプグレードワン」と読む、JRA独自のグレードのこと。所謂平地のGⅠと同格として扱われている。
*3 当時はまだ距離短縮前で東京芝3200mでの施行
*4 うち1頭は2019年の中山大障害を制して最優秀障害馬に選ばれたシングンマイケルだった。なお、残念ながら頚椎関節脱臼のため即死・予後不良となっている(レース中に心臓発作を発症しており、鞍上の金子光希騎手も止めようとしたものの止められないまま最終障害で躓いて転倒した)。

シェアボタン: このページをSNSに投稿するのに便利です。

コメント

返信元返信をやめる

※ 悪質なユーザーの書き込みは制限します。

最新を表示する

NG表示方式

NGID一覧