混沌魔龍 カオス・ルーラー(遊戯王OCG)

登録日：2022/10/05 (水曜日) 19:51:20
更新日：2024/06/27 Thu 10:39:15
所要時間：約 3 分で読めます

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▽タグ一覧
遊戯王 遊戯王ocg ドラゴン族 闇属性 星8 シンクロ 墓地肥やし カオス 自己蘇生 ホログラフィックレア rise of the duelist 禁止カード

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光と闇は表裏一体！！

混沌の支配者よ！！ その暴なる力を曝せ！！

混沌魔龍 カオス・ルーラー シンクロ召喚！！

《混沌魔龍 カオス・ルーラー》とは、遊戯王OCG第11期第1弾パック「RISE OF THE DUELIST」に収録されたカードである。
同パックのホログラフィックレアも務めている。

▽目次

概要

シンクロ・効果モンスター
星８/闇属性/ドラゴン族/攻3000/守2500

チューナー＋チューナー以外のモンスター１体以上
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ１ターンに１度しか使用できない。
(1)：このカードがＳ召喚に成功した場合に発動できる。
自分のデッキの上からカードを５枚めくる。
その中から光・闇属性モンスター１体を選んで手札に加える事ができる。
残りのカードは墓地へ送る。
(2)：このカード以外の光・闇属性モンスターを１体ずつ、自分の手札・墓地から除外して発動できる。
このカードを墓地から特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。

シンクロ素材に縛りのないレベル8のシンクロモンスター。
しかし光属性と闇属性に関係した効果、(2)に見せる自己特殊召喚の条件などから
「カオス」モンスターの系譜を継いだモンスターとなっている。

ただし名前の仰々しさの割には攻撃的な除去・制圧効果はなく、むしろデッキのサポートに徹した1枚になる。

(1)は手札補強と墓地肥やしの効果。
シンクロ召喚時に使用できるため即効性が高く、あわよくば手札増強でシンクロ召喚の消費をカバーできる。
そうでなくても5枚の墓地肥やしができるため、墓地アドバンテージを大きく稼ぐことに繋がる。
手札補強しろに墓地肥やしにしろ、デッキの上から無造作に見るため結果が水物になる部分は一応欠点。
なおこの手札補強は任意なので、めくった5枚の中に光・闇モンスターがいてもそれを含めて全て墓地に送る事ができる。

(2)は自己蘇生効果。
条件として光と闇のモンスター1体ずつの除外コストがあるものの、運が良ければ(1)の効果で確保できている。
墓地を重視するデッキであれば、このコストを自前で調達することも難しくない。
この効果には除外デメリットが付随するが、例によって《混沌魔龍 カオス・ルーラー》をエクシーズ素材にすれば回避できる。
ランク8は《No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー》や《宵星の機神ディンギルス》など出す先にも困らない。
そうでなくても攻撃力3000のモンスターを墓地コストのみで蘇生できると思えば、それだけでも破格の効果と言える。

レベル8シンクロは超が付く激戦区であるが、その中でも渡り合うほどの評価を受けている。
本カードは「即効性と量を兼ねた墓地肥やし」「自己蘇生も可能なATK3000」という部分が利点。
加えて素材縛りも無いため多くのデッキで使用でき、シンクロ召喚までの手順も柔軟かつ手軽。
派手な効果こそ無いが、デッキを上手く回すサポーターとして折り紙付きである。
そのためこのカードは、多くの決闘者から歓待をもって受け入れられることとなった。

▽そんな祝福の裏で、

玄翼竜 ブラック・フェザー
シンクロ・効果モンスター
星８/闇属性/ドラゴン族/攻2800/守1600

チューナー＋チューナー以外のモンスター１体以上
１ターンに１度、戦闘またはカードの効果によって自分がダメージを受けた時に発動できる。
自分のデッキの上からカードを５枚まで墓地へ送る。
この効果で墓地へ送ったカードの中にモンスターカードがあった場合、このカードの攻撃力は４００ポイントアップする。

《混沌魔龍 カオス・ルーラー》の登場に伴い、ひっそりと役目を終えたモンスターが居た。

同じ墓地肥やし効果を持つレベル8シンクロでありながら、ダメージを受けないと発動できない欠点を詰られることになる。
この面倒な条件のせいで元々評価は芳しくなかったものの、
より有益な墓地肥やし能力+自己蘇生を備えた後発機が登場しては勝ち目がない。

《玄翼竜 ブラック・フェザー》側の利点として名称ターン1の制限がないため、1ターンに複数回墓地肥やし効果を使用できるというものがある。
しかしその利点を活かすには2枚目以降の《玄翼竜 ブラック・フェザー》を召喚するか、
一度効果を使った個体をどうにか場から離して戻さないといけない(しかもこちらだと唯一の差別点である永続攻撃力アップが台無しになってしまう)。
ただでさえ難儀な条件を持っている所にこの手間を挟むのはかなり苦しく、とても割りに合っていない。

なおアジア圏の商品展開であるOCGルールでは全く規制はかかっていないのだが、
アジア以外の海外で展開されているTCGルールにおいては、2022年10月を以ってなんと一発で禁止カードに指定されてしまった。

というのも、OCGでは準制限の《隣の芝刈り》や無制限の《増殖するG》がそれぞれTCGでは禁止カードに指定されている事からうかがえるように、
TCGでは墓地肥やしやドローソースに厳しい規制を行いがちである、という事情がある。
そのためシンクロモンスターと言えども、
「素材指定のないレベル8という緩い条件でデッキトップから5枚もの墓地肥やし＆運が絡むが手札も1枚追加できる」
というこのカードは、TCGの環境においては許されざるカードパワーだと判断されたのだと思われる。

そして環境がインフレし墓地肥やしの重要性が増した結果、OCGでも2023/10/1に、マスターデュエルでも2024/1/10に禁止カードとなる。
墓地肥やしのオマケに条件付きとは言え手札補充と自己再生、そして恵まれた属性・種族に高い打点と潤滑油として大変便利であったため、多くの決闘者からは惜しまれる形での収監となった。

採用候補デッキ

墓地アドバンテージを重視してかつシンクロ召喚を行えるデッキであれば、大凡のデッキで一定の活躍を見せてくれる。

• 【ライトロード】

光属性の「ライトロード」と闇属性の「トワイライトロード」を擁し、墓地肥やしを重んじるデッキなので抜群に相性が良い。
《混沌魔龍 カオス・ルーラー》の(2)による除外コストも、「トワイライトロード」の効果の前準備と思えば負担も小さい。
テーマ内にチューナーが複数存在するため、シンクロ召喚を採用する負担が少ないのも嬉しい。

• 【ビーステッド】

墓地の光・闇モンスターを除外することで特殊召喚できるドラゴン族の集団。
相手の墓地を破きつつ展開できれば重畳だが、それが出来なかった時のために墓地肥やし手段は用意しておきたいところ。
適当なレベル2チューナーを挟むだけで手軽にシンクロ召喚でき、相手に依存しない展開の筋書きを確保できる。
追加でレベル2チューナーを用意すれば《深淵の神獣ディス・パテル》も出せ、（2）によるコストで除外したカードやデメリットで除外された《混沌魔龍 カオス・ルーラー》自身を場に呼び戻したり除去のコストとしてデッキ・EXデッキに戻せたりするのでより無駄がなくなる。

• 【セリオンズ】

墓地を肥やすことで装備の選択肢を増やすことができ、安定した回転ができるようになる。
「セリオンズ」単体では属性がばらけているものの、(1)の墓地肥やしだけでも十分にありがたい。
勿論光と闇の割合を増やした構築で、《混沌魔龍 カオス・ルーラー》を最大限に生かす運用も可能。

• 【ティアラメンツ】

墓地肥やしを軸にした闇中心のデッキということで、やはり相性は良い。
特に海外環境における【ティアラメンツ】では、貴重な汎用的墓地肥やし手段であったため重要度は非常に高かった。
一方の日本環境では、当初はパチンコに例えられる『イシズギミック』が存在していたためそこまで重要視はされていなかった。
が、『イシズギミック』及び「ティアラメンツ」の度重なる規制により大幅に枚数を減らされてしまったため、《亡龍の戦慄－デストルドー》や《ジェット・シンクロン》、《グローアップ・バルブ》などの墓地発動シンクロギミックと共に日本でも採用される事になった。

• 【P.U.N.K.】

展開力の高いこのデッキであれば、《混沌魔龍 カオス・ルーラー》のシンクロ召喚は朝飯前。
特に《No-P.U.N.K. セアミン》から始動することで、手札消費1枚のみで《混沌魔龍 カオス・ルーラー》のシンクロ召喚が実現する。
そのためレベル8シンクロ用の出張ギミックとして、他所のデッキに採用することも可能。
最終的にはこのギミックを起点に上記【ティアラメンツ】や【ビーステッド】を展開し、除外ギミックとして【サンダー・ドラゴン】や【ネメシス】を絡め、サブプランとして【素早い】ギミックから【スプライト】ギミックへ繋げて展開する60枚グッドスタッフデッキ、通称【60GS】が誕生する事にもなった。

• 【レッド・デーモン】

レベル8闇属性3000打点シンクロドラゴンというと我が魂を彷彿とさせるが、当然ながら【レモン】デッキとの相性も抜群。
アドを稼ぎながら主軸である《琰魔竜 レッド・デーモン・アビス》の素材になれる。
《大いなる魂》や《スカーレッド・レイン》等、墓地発動効果があるサポートを墓地送りにできるのも魅力。

余談

このカードの情報が公になった際、公式でのワンプッシュ投票の題材になっている。
そのお題は「エースモンスターとして据えるのならどちら？」で、対抗馬は《竜魔道騎士ガイア》。
ただし《竜魔道騎士ガイア》は「専用デッキの切り札」であるのに対し、
《混沌魔龍 カオス・ルーラー》は「汎用的に使用できる便利屋」なので、立場が全く違う。

結局《混沌魔龍 カオス・ルーラー》の圧勝ではあったものの、質問内容自体が不適切な投票であった。

また、墓地肥やし効果とドラゴン族である点、両手を胸の前に構えるどこか愛嬌さを感じさせるドラゴンというイラストから一部のデュエリストから「でかいラドリー」と呼ばれることも

追記・修正は光と闇をサポートしながらお願いします。

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▷ コメント欄

• ラスボスみたいな名前のくせに気遣いの塊みたいなスペックのやつ -- 名無しさん (2022-10-05 20:05:40)
• 今に始まったことじゃないが、遊戯王世界って「支配者」多いよな。自称か？ -- 名無しさん (2022-10-05 20:23:42)
• レモンデッキで破壊したい／出来るモンスターが居ない時にお世話になってます -- 名無しさん (2022-10-05 21:59:47)
• MDのドラゴンリンクでお世話になってます -- 名無しさん (2022-10-05 22:36:46)
• TCGだと禁止カードに成程活躍してるとは驚いた -- 名無しさん (2022-10-05 22:44:33)
• ルーラー(統治者、支配者)と考えるとなかなか気苦労多そう -- 名無しさん (2022-10-06 01:47:14)
• いいカードなんだけど海外ではどうしてこうなった。流石にないとは思うけどMDで死なんことを祈る -- 名無しさん (2022-10-06 06:55:40)
• ポーズが萌え萌えきゅんっぽいからチェイムのドラゴン態説が出てたのは草 -- 名無しさん (2022-10-06 07:10:28)
• 世界の一つや二つ滅ぼしてそうな名前と見た目の割にとても親切なサポートをしてくれる人 -- 名無しさん (2022-10-06 16:26:18)
• こいつとジアンデットでめっちゃ墓地肥やしできる -- 名無しさん (2022-10-07 12:11:54)
• ちょっと前までデスフェニとドラグーンとハリとアナコンダが全員無制限だった海外で規制ってなんだかなあ… -- 名無しさん (2022-10-08 03:59:37)
• 知らんでこいつが出てきた時「どんな恐ろしい除去効果持ってるんだ？　除外は持ってて当たり前だろうな…」って思ったらまさかの真っ向勝負派だった -- 名無しさん (2022-10-08 09:59:13)
• 汎用性ではガイアに圧勝だけど、エースとしてはガイアの方が圧勝だと思うんだけどな。テーマで強いカードが出ても「他のデッキで使えないから弱い」みたいな界隈だから仕方ないのかな -- 名無しさん (2022-10-08 10:06:56)
• 日本でも禁止化フラグを着々と積み上げて行ってる・・・ -- 名無しさん (2023-02-04 19:58:26)
• この魔王に歯向かったことを後悔するがいい！墓地を肥やしてあげるね！あ、光と闇は一枚だけ手札に入れていいよ！　ビジュアルに反して効果が優しすぎる -- 名無しさん (2023-02-13 13:05:15)
• 今年のシンクロ強化の影響で完全にパワーカード化してるからね４月は無事でも７月に禁止はほぼ確定でしょう -- 名無しさん (2023-02-13 13:29:24)
• せっかくジャックストラク来るのにこいつ禁止になったらむしろレモンデッキ弱体化しそう -- 名無しさん (2023-03-01 01:17:35)
• 逃げきれなかったか…まぁティアラメンツが生き延びてた元凶だったしそれ以外でも使われてた便利すぎるカードだったし仕方ないけど、影響デカいな… -- 名無しさん (2023-09-24 21:13:40)
• 強いというか、効果がどれもソリティアと相性良すぎる -- 名無しさん (2023-09-24 23:07:21)
• ユーリティーボックスの再録バリアなければ4月か７月で死んででもおかしくないカードだったから、再録バリアが切れたって感じがするな -- 名無しさん (2023-09-24 23:56:35)
• ↑ミスった、ユーティリティボックスね -- 名無しさん (2023-09-24 23:57:37)
• 玄翼竜ブラックフェザーは果たしてコイツの後釜になれるのか… -- 名無しさん (2023-09-25 18:59:05)
• あちゃぁジャックデッキの枠ちょっと考えなきゃ、、 -- 名無しさん (2023-09-25 21:31:35)
• カオスルーラーのお墓を建てるウラ -- 名無しさん (2023-10-01 15:47:40)
• ↑3なれませんでしたね。というかそんなに簡単に代替が見つかるようじゃ困る -- 名無しさん (2023-12-28 23:25:05)
• MDでもとうとう…。お疲れさまでした -- 名無しさん (2023-12-29 20:06:51)
• このあとワカU4、レボシン、罪宝と立て続けに実装したから事前規制の意味合いもあったのだろう -- 名無しさん (2024-02-15 10:53:48)

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