登録日:2022/09/17 Sat 13:33:28
更新日:2024/06/27 Thu 10:29:16NEW!
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小説家になろう マガジンr 追放モノ 講談社 怪作 追放 空回り 敵も味方も変な奴 ギャグ漫画 所要時間30分以上の項目 濃すぎるキャラクター性 長いタイトル 2021年 六志麻あさ 業務用餅 チー付与 ちいふよ チート餅 kラノベブックス kisui 魔剤コミカライズ 穴久保版なろう 追放されたチート付与魔術師は気ままなセカンドライフを謳歌する 追放されたチート付与魔術師は気ままなセカンドライフを謳歌する~俺は武器だけじゃなく、あらゆるものに『強化ポイント』を付与できるし、俺の意思でいつでも効果を解除できるけど、残った人たち大丈夫?~ 『追放されたチート付与魔術師は気ままなセカンドライフを謳歌する』そういうことよ 『~俺は武器だけじゃなく、あらゆるものに『強化ポイント』を付与できるし、俺の意思でいつでも効果を解除できるけど、残った人たち大丈夫?~』ってレインは言ってるんですよ 無をコミカライズ
「これが『銅の剣+10000』の威力か──!」
「追放されたチート付与魔術師は気ままなセカンドライフを謳歌する。」とは、小説家になろうにて2021年より連載されているWeb小説である。
概要
正式なタイトルは「追放されたチート付与魔術師は気ままなセカンドライフを謳歌する。~俺は武器だけじゃなく、あらゆるものに『強化ポイント』を付与できるし、俺の意思でいつでも効果を解除できるけど、残った人たち大丈夫?~」。長すぎる。
ファンからの通称は「チート付与」「チー付与」「ちいふよ」等。後述するコミカライズ版は作画担当の名義から「チート餅」とも。
作者は六志麻あさ。
2022年にKラノベブックスにて書籍化、前年にはマガジンRにてコミカライズ版の連載も開始している。
書籍版の挿絵・キャラデザはkisui、コミカライズ版の作画は業務用餅による。
「役立たずと見做されて仲間から追放された主人公が隠れた才能を開花させて大成していき、その一方で追放した側は没落していく」という、いわゆる「追放もの」の作品。やたらと長いタイトルで示されていたり、公式の宣伝文句で「やりすぎ感溢れる」と謳われたりしている通り、主人公・レインは物語が始まった時点で莫大な付与ポイントを保持しており、その力でもって見る間に冒険者として名を上げていく。
小難しいことのない、単純明快な冒険譚にして成功譚と言えるだろう。
……原作の方は。
概要(漫画版)
コミカライズ版は「主人公が所属ギルドを追放され、その後身を寄せた小規模なギルドで冒険者として成長していく」という大筋こそ変わらないものの、マガジン系列の小説家になろうコミカライズの例に漏れず、大雑把な舞台設定やキャラ設定を除いて大幅な改変が加えられており、
業務用餅氏のゆるい画風や独特のセンスもあいまって「魔法陣グルグル」や「この素晴らしい世界に祝福を!」のようなシュールギャグファンタジー漫画に仕上がっている。誰が呼んだか「穴久保版なろう」
当初は原作をアレンジしたストーリーの合間にギャグが挟まっているような形になっていたが、話が進むにつれて世界観そのものにまでギャグが侵食してきており、
- 通貨として金貨と日本円が混在している
- 民宿やペットホテル、パチンコ屋などの施設が存在する
- 一部ギルドの描写が現代日本のブラック企業のそれにしか見えない
- グアムとアメリカと東京が存在する
- ドラゴンがウージー短機関銃を隠し持っている
など、ファンタジー世界にあるまじき描写が目白押しとなっている。劇中のマーガレットの言葉を借りると「悪趣味な冗談でできたイカれた肥溜めみたいなもの」。
一方でギャグのみならずメインのストーリー展開にも多くのアレンジが加えられている……
というかガドレーザ編以降は当初辛うじてなぞられてはいた原作のストーリーをほぼ完全にほっぽり出しており、原作既読者にすら先の展開が全く読めないという凄まじい状況に発展。
原作にないシーンが跳梁跋扈するやりたい放題過ぎる内容に一部読者からは「コミカライズとは何だったのか」「無をコミカライズしている」などネタにされた。
頻繁に挟まれるギャグシーンや混沌とした世界観、崩しまくった作画などから生み出されるシュールで緩い雰囲気とは裏腹に、
その世界観はダークな方向でも現代日本とファンタジー世界が入り混ざったような世知辛くハードなもので、
冒険者達が命を落としたり、挫折してひどく落ちぶれたり、ギルドという枷を失って反社会集団化し無法を働きだしたりといった重い現実も容赦なく描かれる。
ギルドから追放された主人公のレインはもちろん、劇中の登場人物達の多くはそんな辛い世の中で一度はつまづきながらも続く人生を懸命に生きようとする。
強烈なギャグにまず目が行きがちだが、タイトルにもある「セカンドライフ」に焦点を当てた人々の物語としても楽しめる内容となっているのだ。
話が進むにつれてこういった傾向はより強まっており、はっちゃけたギャグ描写は残しつつ「『青の水晶』・半グレ・暗殺者ギルド、そして国家権力たる王宮の4者の思惑が入り乱れるアウトレイジめいた裏社会抗争もの」「それぞれの冒険者固有の魔法による駆け引きを描いたHUNTER×HUNTERや呪術廻戦を彷彿とさせる能力バトルもの」等例によって原作には一切ないストーリーを斜め上の方向に盛り上げる要素が次々に生えてきている。
戦闘シーンに関してもだいたい「付与魔術による無双」で済まされていたものが仲間との連携を絡めて展開されるようになっており、より読み応えが増している。ただチートがあるだけでは足りず、高い応用能力を持っていることが前提でギリギリの命の取り合いが繰り広げられており、とても「残った人たち大丈夫?」とか言っている余裕はない。
また、上述したように電気や車が存在し、市民もある程度銃器を所持できる*1現代社会にファンタジー的な前近代が入り混じったような世界では当然出てくるだろう
- なぜ原始的な武器や馬車を使う冒険者ギルドが必要とされるか
- お金かかるけど銃や弾に付与魔法使えば楽なのでは?
- 一般人は魔法使えないの?
等の疑問は作中である程度説明される。
元々はそれほど注目されてはいなかったが、ニコニコ静画で期間限定無料公開された事がきっかけになり、「安易なパロネタに走らない独自色のあるもの凄い勢いのギャグ」「異様に立ちまくったキャラ達」「ギャグマンガぽくしているが立ち絵や戦闘シーンから伝わる画力の高さ」「これらを兼ね備えながらこれまで全く名前を聞いた事の無い作者の正体」などがSNSで話題となり、爆発的に知名度が広まった。
このような状態なので原作者の六志麻あさ氏の心を心配する声もあるが、編集と六志麻氏のネームチェックを通過した上で描かれており、六志麻氏自ら「漫画で面白い部分は、だいたい原作にない箇所ですw」「※小説版と漫画版で内容が99割程度違うので、ご注意ください。」とネタにしている。
また業務用餅氏がSNSを利用していないためか六志麻氏が積極的に宣伝をしており、今のところは関係者達の関係は良好の様子。
業務用餅氏はその絵柄や妙に濃密なチンピラ描写から『絶望集落』の白山一也氏や『C.F<カワイイフィーバー>』の奥田雄太氏の別ペンネームでは?という指摘もあるが、なにせ名義が異なるため確定はしていない。あまり言い立てると注意が飛んでくるため、気をつけよう。
なお昨今のインターネットではいわゆる「なろう系」の創作物は不当に軽視される傾向にあり、SNS等でも原作や原作者を貶めるコメントが時折見られる。
本作の自由すぎる作風は原作者の懐の広さが無ければ実現できないものであり、それを抜きにしても常識的に考えて原作を軽視するような言動は決してしないようにしよう。
あらすじ
大手冒険者ギルド「王獣の牙」で働いていた強化付与魔術師・レインは、ある日突然「もう十分に強力な武器と防具が揃った」という理由でギルドマスターのバリオスから追放を言い渡されてしまう。
仲間と信じていた冒険者たちにも嘲笑われ手ひどく追い出されたレインは、報復としてこれまで付与してきた強化ポイントを全て回収。
さらに集めた強化ポイントを手持ちの装備に移してみたところ、最大で+10000というとんでもない数値まで強化が可能だと発覚する。
レインはこれを機に自由に暮らすことを決意。小規模ギルド「青の水晶」に身を寄せ、そこで出会った仲間達とともに冒険者として大成していく。
一方、これまでレインの強化した武器に頼りきりだった「王獣の牙」は、その恩恵を失ったことで一気に凋落。
そしてこの非常事態に焦り、レインへの私怨に取り憑かれたバリオスも、大きく道を見誤って没落の一途を辿っていく……
用語
強化付与魔術
この世界に存在する魔術の一種。
特殊な魔力「強化ポイント」を武器や防具に込めることで性能を高める術である。
ただし対象の耐久力は据え置きであり例えば刀剣に強化付与を行っても上昇するのは攻撃力のみ。安い銅剣等に過剰な強化ポイントを付与しても、一度や二度振るうだけで壊れてしまう。
当然と言えば当然だが、防具を強化しても覆われていない部分の防御力までは上がらない。
魔術の性質上、基本的に前線で戦う冒険者には不向き。安全な場所で腰を据えて武器の強化を行う後方支援職である。
付与魔術師としての力量は「大量の強化ポイントを付与できること」よりも「武器の質に合った適切な数値の強化ポイントを付与できること」が重視されるようだ。
燐光竜帝剣
東の竜王国ガドレーザ、その王都近郊にある最難度ダンジョン「光竜の遺跡」の最下層に存在する伝説級の剣。燐光を発し竜の力を秘めるという強大な剣。
噂はそれなりに知られているが、上級ドラゴンの守護を受けているため500年間誰も到達できていない。
単純に武器としてもレインの強化付与を受け止められる程の上物だが、燐光竜帝剣には攻撃の意志に反応して使用者と周囲を発光させ、光を浴びた物質の防御力を落とす効果が付属している。
冒険者
基本的には一般的な意味と相違無いが、漫画版においては「便利な生活や娯楽を捨て、国の発展のために危険を冒す者」という意味合いが強い。
ゼルージュ王国ではこの事を加味して特権階級のように扱われており、職質や事情聴取はされるものの、軽い罪ならば逮捕監禁はほぼ無い模様。
ぶっちゃけると「王宮公認のヤクザ」のような色合いを持つ存在であり、「王獣の牙」のように事実上ならず者の集まりと化してしまっている連中もいる。それはそれとして普通のヤクザもいる。
この「徹底した冒険者の優遇」によって夜の町の治安はお世辞にも良いとは言えなくなっており、特に「半グレ」結成後は暴力団や暗殺ギルドも交えた裏社会の者達の乱戦が繰り広げられる事となる。
「青の水晶」
「王獣の牙」追放後にレインが身を置くことになった小規模冒険者ギルド。
ギルドマスターはエルシー・ゾラ。
漫画版では自分の師匠が辿った顛末を見たエルシーが挫折した冒険者が立ち直るための手助けがしたいという夢を叶えるために冒険者を辞めて設立したという経緯がある。
しかし甘すぎる運営方針が祟り、諸事情から一時的に「青の水晶」に所属する冒険者はいてもすぐ他のギルドに移籍されてしまうということが相次ぎ、レインがその門を叩くまでは所属している冒険者は療養中のリリィ1人という有様であった。
加えてトップのエルシーからして何事も1人で抱え込もうとするという悪癖があり、レイン達も仲間や依頼者を思うあまりに本心を隠して独断で動いてしまう傾向があるなど、情報共有の面でもお人好しの集まりであるがゆえの難を抱えている。
とはいえ、いち冒険者としてはトップクラスの実力を持つエルシーをはじめ、「チート付与魔術」の使い手であるレイン、ブランクが大きいとはいえS級冒険者のリリィ、大手ギルドの有望株だったマーガレット、一流の暗殺者として名を轟かせていたミラベル……と、頭数こそ極端に少ないもののメンバーの能力は軒並み高く、ただの吹けば飛ぶような弱小ギルドというわけでもない。
エルシーの良くも悪くも腹の据わった立ち回りもあり、半グレや暗殺者ギルドとの対立が本格化して以降も危うい状況ながら辛うじて存続することができている。
「王獣の牙」
レインが当初所属していた冒険者ギルドであり、大陸5大ギルド「ビッグ5」の一角。
ギルドマスターはバリオス。優秀な冒険者を多数抱え、本来凡庸たるB級C級の冒険者もレインの強化付与によって充分な戦力となっていたため量・質共に高水準。
だがバリオスが軽い気持ちでレインを追放した結果、報復としてそれまでに付与した強化ポイントを全て回収されてしまい、それをきっかけに崩壊の一途を辿ることになってしまう。
漫画版では原作よりも構成員達のモラルの低さが強調されており、国の外で外道な振舞いをしていたコーネリアスを見たレインが「あいつらが外でこんなことをしていたなんて知らなかった」と苦い顔で吐き捨てたほど。
またレインの行動に対してグレンダが徹底的な報復を選択し、コーネリアスも「やられっぱなしでは舐められたまま」という理由でレイン達の暗殺を狙うなど、全体的に面子を重視するような気風が目立つ。やっぱりヤクザじゃないか。
その一方、トップのバリオスは彼らのような荒くれ者を従えられるとは思えないような弱腰かつ穏健な人物で、組織としては事実上グレンダに率いられていた節もあり、かなり歪な力関係が存在していたことが窺える。
半グレ
漫画版オリジナル勢力。
レイン追放後、諸々の問題に対して優柔不断な態度を取っていたバリオスへの失望と怒りから「王獣の牙」を離れた元冒険者達によって構成される反社会集団。
呼び名の由来は後述の通り「グレンダを慕っていた『半分』が率いるグループ」であることから。
リーダーの「半分」を含めた半グレの面々はまさに漫画のチンピラという言動と風貌ではあるが、全員が元大手ギルドの構成員なだけに戦闘能力と知能が軒並み高く、ブランクがあるとはいえS級冒険者のリリィを当時名無しのモブだったエンディが出し抜き一撃を加えるほどの能力を有している。
損得勘定ではなくお互いの強い信頼意識で結ばれた対等の仲間であり、個人の交友関係でニッチな情報網を持ち、かつ知りえた情報は全て共有し活用できる一枚岩の集団。
弱点は半分の「孤独な奴の手は俺が取る」という方針から余計な火種を抱え込みやすい点。半分の傍を居場所と定めた彼らの結束は固いが、もしその一枚岩の強さを利用されることがあれば……
後のエピソードで「当時の王獣の牙でレインの強化付与の恩恵を受けていたのは中堅以下の構成員のみで、王獣の牙の上澄みである「半分」達はレイン抜きでも一流の使い手」という事実が判明した。
つまりレインの役割は中堅以下の戦力を実践レベルまで底上げする事であり、居る恩恵は大きいが必須級の存在ではないという立ち位置なので、この手の追放モノで疑問に上がる「なぜ必須級のメンバーを軽々しく追放するのか」の回答にもなっている。まさか「グレンダ」の名前から思いついたダジャレみたいな組織がここまでの存在になるとは誰が予想できただろうか。
ゼルージュ王国
物語の主な舞台になる国。
冒険者を優遇していることで有名だが、同時に国王はその冒険者達を抑えられる強大な権力を持つことでも知られている。
言ってしまえば「半グレ」も「暗殺の母」も生かしておく得と潰す際のリスクを天秤にかけて今は見逃されているだけである。
王の剣たる「国王軍」は少なくとも王国内においては疑う余地なく最強の武力組織。さらに国王の勅命によって各ギルドにも応援を要請できるため、早い話が「国への叛意あり」と一度認められればそれが虚であれ実であれそいつは死ぬ。仮に他国への亡命を試みようとゼルージュ王国と敵対したい国はまず存在しないので受け入れられず確実に死ぬ。
科学
パック詰めされた精肉やウージー機関銃やパチンコ屋が登場する世界観を放り投げたナンセンスギャグが散見されたが、後にしっかりと意味のある描写と判明した。
全て判明しているわけではないが科学技術に関しては現代レベルであり、動画の記録・再生媒体や自動車や化学繊維等が確認されてる。
これらの科学の産物は「機械や銃器やプラスチック等の科学技術で作られた物を使うと魔力を大きく消耗し、科学側も魔力に触れると著しく劣化・破損する」という性質がある*2。つまり異世界ファンタジーのように見えていたのは魔力を使う冒険者に科学は厳禁なので身の回りに置いてないだけだった。
またエルシーは本人いわく「かなり(魔力が)落ちる方」との事で、半グレとの戦いに備えてパチンコを止めている。科学による魔力の減衰には個人差があり、また禁欲による回復も可能らしい。
研究者や専門家達は魔力と科学の両立「魔科両立」を目指し研究を続けているが未だに成果は無く、これが実現した場合世界の法則が変わると言われている。
なお、この最重要設定は原作に全く存在しない。
登場人物
レインの仲間たち
レイン・ガーランド
「まあ、今後は自分たちの実力だけで戦ってくれ」
本作の主人公である付与魔術師の青年。
大陸5大ギルド「ビッグ5」のひとつに数えられる「王獣の牙」に所属し、地道に強化ポイントを確保しつつ仲間達の武器や防具を強化し続けていたが、用済み扱いされ追放されたことをきっかけに自身も冒険者に転身。
それまで本人も自覚はしていなかった付与魔術師としての類稀な才能を活かし、あっと言う間に名を上げていく。
性格は前向きであまり悩まないタイプ。追放の際には強い怒りと虚無感を感じてためらいなく報復を行なったものの、その後はすぐに気持ちを切り替えて冒険者を志している。
また謙虚な一面もあり、戦闘経験が浅く冒険者としての実力もほぼ付与魔術に依存していることには自覚的。そのため周囲からその力を称賛されても「付与魔術が強いだけ」と謙遜することが多い。
戦闘の際には武器に大量の強化ポイントを付与し、聖剣並みに威力を強化した上でのゴリ押し戦法を取る。
その威力は安物の銅の剣ですら一振りで建物を吹き飛ばせるほどであり、最上級モンスターであるドラゴンですらまともに受ければ瞬殺されてしまう。
その代わり弱い武器だと威力に耐えられず使用後に壊れてしまうという欠点もあるのだが、その点は後に伝説の剣「燐光竜帝剣」を入手したことで克服している。
また戦いの中で付与魔術そのものも成長しており、武器強化以外にも
- 強化ポイントを消費することで他人のスキルを強化した上で自身に付与する(第二術式)
- 大量の強化ポイントを消費し、これまでに見たことのある武器を全て具現化・強化した上で一斉に発射する(第三術式)
といった能力を披露している。
- 漫画版
「ギャヒ」
「おいおいどうしたんだよカッコつけてポーズなんか取っちゃって〜! 中学生かよハハハハッ! そろそろそういうの卒業したらどうなんだ!? 中2のあのアツい夏からもう何年目だよ! あっ思い出したらアツくなってきたとめどない地球温暖化の進行」
「カチャカチャ ジィーッ カチャカチャ ジィーッ」
経歴等は概ね原作と同じなのだが、どういうわけか
- 外だろうが人前だろうが異性の前だろうが素っ裸になることに全く抵抗がない
- 興奮した時のリアクションや笑顔が気持ち悪い
- たまにヒロイン達にセクハラをはたらく
- 駆け出し冒険者を狙ったぼったくりに引っかかりめちゃくちゃダサい鎧を買ってしまう
- ジッパー音の声帯模写をして遊ぶ
といった奇行を繰り返すものすごいアホかつ変人と化している。追放した理由として列挙され、仲間も言い返せず誤魔化すくらいに。
付与魔術師としての実力は本物なのだが、こんな性格のため仲間たちからの扱いは原作とは対照的にぞんざいであり、ダンジョン攻略の感動で興奮してる時すら
「ポケットに缶ビールでも隠しててバレへんようにチビチビ飲んでんのかな」
「最初っからずっと目ェ開けながら寝てて四六時中寝言コキながらフラフラしてるだけ」などと評されている(単行本版ではカット)。
本人も「冗談ばかり言って人生と向き合うのを避けている」という自覚はあるようだが、根本的におバカなので真面目にやろうとしても上手くいかなかったりする。
また、こんなんでも追放された経験はしっかりトラウマになっており、「付与魔術で役に立てなくなったら、自分はまた追放されてしまうのではないか」という強迫観念を抱えていた。
ただしアホなだけではなく強い善性も備えており、冒険の際には「皆で帰ってくる」ことを何よりも優先し、大事な場面ではボケは多々挟みつつも真剣に考えた上で行動している。
リリィとマーガレットが過去のトラウマを乗り越えて打ち解けられるように苦心したり、自分の命を狙ってきたミラベルの苦悩にすら寄り添うなど、
どんな相手であっても、危険を顧みずに助けることができる根っからのお人好しである。
前述の通りマーガレットの家の前で全裸になっていたのも、マーガレットの飼い犬が噛みついてきた場合、強化された布の服のせいで大けがをしてはいけないから、という彼なりの優しさと思いやり(?)によるもの。*3
そのため仲間からはことあるごとに呆れられながらも、根っこの部分では信頼されており、気兼ねなくバカをやれる悪友のような関係となっている。
冒険者としては原作に比べて「付与魔術頼りのルーキー」という点が強調されており、状況判断や戦闘中の立ち回り、強化された装備の扱いなどに関しては大変迂闊なところが目立つ。
また長らく裏方に徹していたこともあり非力かつ体力不足気味で、走り回ったり重いものを抱えているとすぐにバテてしまうという明確な欠点もある。
強力極まる付与魔術を活かすのにも仲間からのサポートが欠かせないため、実戦経験豊富なリリィとはいいコンビになっている。
また今のところ原作に登場した第二術式・第三術式は使用していない。
本人はその事にあまり自覚的ではないが、彼の付与魔術の規格外の強さは「半グレ」のような悪辣な連中に知られれば身を狙われかねない、彼自身や「青の水晶」そのものが危険に晒されるリスクと隣り合わせの代物でもあり、上で軽く触れたようにエルシーからもギルド外では使わないようにと釘を刺されている。
なまじ「チート付与魔術」を身につけているがゆえに「気ままなセカンドライフ」を脅かされてしまうという身の上に置かれているのはなかなか皮肉なことかもしれない。
ニーナ
「よかった……私、レインさんがここから出ていくのかと思って」
ギルド「青の水晶」の受付嬢。黒髪を長く伸ばした清楚な美少女。原作ではメインヒロインと言っていいポジションにある。
追放後、冒険者となるためにやってきたレインを温かく受け入れた。
その際折り悪く恫喝にやってきたガラの悪い冒険者から助けてもらったためか、彼には好意を寄せている。
- 漫画版
(こんな犬の散歩みたいな格好でドラゴン討伐? 冗談でしょ…)
「ただ私たちは もっと情報を共有しないといけないんだよ」
基本的なキャラ設定は原作同様だが、若干気さくかつ強気な性格になっておりレインにもタメ口で接する。
原作と違い特にレインに恋愛感情を抱いている様子はなく、むしろ彼の常識外れかつハチャメチャな言動に困惑させられている場面が多め。
またエルシーに対しても何かと危ない橋を渡りがちな彼女の行動に引いたり呆れたりしていることが多く、総じてヒロインというよりは苦労人のツッコミ役という印象。
というか原作よりもレインの冒険者としての活動に焦点が当てられている関係上出番がかなり減っており、メインヒロインのポジションもリリィに持って行かれているためぶっちゃけ影が薄い。その分比較的マトモなままで済んでるとも言えるが……
リリィ・フラムベル
「こいつは──あたしたちだけで戦うしかなさそうですね」
ギルド「星帝の盾」に所属する聖騎士。金髪を後ろでまとめた、凛とした美少女。
「7歳で低級ドラゴン5体を討伐、12歳で中級ドラゴンを屈服させ乗りこなし、現在では上級ドラゴンを単独で撃破するほどの実力者」という輝かしい経歴の持ち主で、史上最年少でS級冒険者の称号を獲得している。
「『王獣の牙』の腕利きの付与魔術師」の噂を聞きつけてレインのもとを訪れ、装備を強化してもらった返礼も兼ねて彼を「燐光竜帝剣」の在処であるガドレーザの遺跡へ案内して以来縁ができ、彼の冒険に同行することが多くなる。
その名声とは裏腹に腰が低く礼儀正しい性格で、レインに対しては基本的に遜った態度で接する。
- 漫画版
「あ〜! バカバカバカ うるさいうるさいうるさ〜い!」
「気をつけて! そいつは胸や尻を触ってくる」「触ってねえよ!」
「あたしは狂犬 狂犬リリィよ!!」
こちらでは「青の水晶」所属の冒険者。笑い声は「ギャー!」。
原作同様の経歴でS級冒険者となったものの、ガドレーザでの冒険で人生初の失敗を味わい、さらに同行した仲間を全員失ったトラウマから2年間引きこもっていたという重い過去を持つ。
戦う度に震えが止まらなくなるほどの精神状態でありながら、ギルドの仲間に対しては何もできないことに強い引け目を感じており、レインの初クエストに「S級冒険者の自分がついていれば最悪2人とも死んでもギルドの名誉は守られる」と半ば捨て鉢な気持ちで同行するも、
その真意を見抜いたうえで自分を守ろうとするレインの姿を前にして奮起。
付与魔術頼りで戦闘経験のない彼に的確な助言を与えて無事にクエストを成功させ、以降は冒険者としての再起を目指して彼のパートナーとなる。
その後もしばらくは剣を持って戦うことができなかったが、ガドレーザでの燐光竜との再戦を経てトラウマを乗り越えたことで戦線復帰を果たしている。
基本的に腰が低かった原作とは対照的に、割と鼻っ柱の強い性格。
過去の経験から当初はやや精神的な脆さと荒れた言動が目立っていたが、本来は経歴相応の自信と責任感を持ったしっかり者。
当初はレインのアホっぷりに常々振り回されており、彼の奇行に容赦なくツッコミを入れていた……
のだが、付き合いが長くなるうちに彼のノリに染まってしまったらしく、現在では彼やマーガレットと一緒になってボケ倒すことが多くなっている。
また、ファッションセンスは絶望的で女児のようなダサい私服を好む。
普段は女口調だが根はかなり血の気の多い性格のようで、状況が悪化したり追い詰められたりすると途端に口調が荒くなるのも特徴。半グレ編では口癖のように「クソが」と言ってる気がする。
能力(ネタバレ注意)
能力は「魔力の着火・燃焼」。
38話にて判明した能力。
魔力を燃料に炎を燃やすシンプルな能力で、作中ではさらに斬撃に乗せて火炎弾を飛ばしていた。
この能力の真骨頂は、自分以外の魔力も燃やせる点にある。
他者の魔力に干渉するのは簡単な事ではないものの、集中すれば「魔力の薄い部分」を見定める事ができ、そこに自身の魔力を差し込むことで延焼が可能。
こうなった場合、敵は魔力のガードを解いて一瞬とはいえ完全な無防備になるか、魔力を維持したまま焼け死ぬかの二択が迫られる事となる。
全力で魔力を解放すれば延焼は防げるものの、その場合は大量に魔力を消費するため持久力が大幅に低下する。
総じて相手のリソース管理を乱し戦闘の主導権を握る事ができる対人戦に特化した能力であり、常に全身から強い魔力を発しているドラゴンには効果が薄い。全盛期のリリィが加入していたメンバーが燐光竜に壊滅させられたのも、リリィの相性の悪さが関係しているのかもしれない。
マーガレット・エルス
「へへ、すぐにA級……そしてリリィ先輩と同じS級になってみせるぜ」
ギルド「星帝の盾」所属のB級冒険者でリリィの後輩。リリィに似た赤い鎧を身につけたツインテールの少女。
『加速』の魔法による高速剣技の使い手。
快活で男勝りな性格の俺っ娘で、リリィをよく慕っている。
レインとはA級冒険者への昇格試験で知り合い、以降は彼をライバルとして意識しつつも度々冒険に同行している。
- 漫画版
「リリィ やっと あなたもガドレーザで死ぬ時が来たわけですね……」
「いっつもキモいんだよ!!! 土色の服なんか着やがってーーッ おばあちゃんに買ってもらったのか!?」
「ゴボゴボゴボ… ブクブクブクゥ〜〜ッ」
外見以外原作とはほぼ別人。外見も顔つきが全く違っているためかなり印象が変わって見える。そしてSEXY。笑い声は「ワァ~!」。
ギルド「皇帝の盾」*4に所属するB級冒険者。
リリィのガドレーザでの冒険に同行していた冒険者の妹で、リリィを慕うどころか彼女が姉を見捨てて一人で逃げ出したと思い込み強く憎んでいた。
姉の死後自身も冒険者となり復讐の機会を窺っていたところ、リリィがレインと共に再びガドレーザの遺跡に向かおうとしていることを知り二人に同行。
レインの暗殺を狙うコーネリアスと裏で手を組み、リリィが姉を見捨てたという証拠を確保し突き付けた上で彼女を殺そうとした。
しかし本心を隠してレイン達と行動を共にする中で、二人の仲間を真摯に思う気持ちとレインのシリアスな空気をぶち壊す奇行に少しずつ絆されていき、
最終的にはコーネリアスが偽の証拠を用意するなどの離間工作を行なっていたと知ったことで、自身の間違いを察しこれまでの裏切り行為を二人に明かす。
それでも責めることなく受け入れてくれた二人に心を開き、改めて仲間となった。
ガドレーザからの帰還後は「皇帝の盾」を辞めて「青の水晶」に移籍することを考えるも、他人を信じきれない性分はまだ直っていなかったらしく、
エルシーの借金に関する些細な誤解*5からまたレイン達に心を閉ざしそうになってしまう。
しかしそのことを気に掛けたある人物に強く背中を押され、「青の水晶」に入ることを決めた。
性格は快活で蓮っ葉だった原作とは対照的に慇懃無礼な皮肉屋。だいたい常にチベットスナギツネを彷彿とさせる死んだ目をしているが、ツインテールを解くとキラッキラの美少女顔になる。ツインテールにしているせいで顔の筋肉と皮膚が上に引っ張られてチベスナ顔になっているのかも知れない。
癖なのかわざとやっているのか、信用していない相手と会話する際には本心を隠すように糸目になり間延びした口調で話す。
また好戦的な一面もあるようで、戦いとなると凶悪な笑みを浮かべ、かなり荒々しい立ち回りを見せる。
「青の水晶」への移籍以降はリリィ同様レインに影響されたのかふざけた言動も多くなっており、唐突に強烈なボケをかまして周囲をドン引きさせてしまうことがある。
リリィとのわだかまりも既になく、レインたちと行動している時はもちろん、彼女と2人でクエストに向かった先でもふざけ倒す姿を見せている。
割とイタズラ好きらしく、寝坊したレインの枕元に自分の髪の毛を切ってばら撒いて抜け毛に見せかけたり、リリィ共々わざわざ自分たちにそっくりなおばあさんを連れてきて「気絶している間に50年も経ってしまった」とレインに吹き込もうとしたりと、時々やたら手の込んだドッキリを仕掛けることがある。
その「モブ顔」とも揶揄されているチベスナ顔とSEXY()な身体つきというギャップでメインヒロインであるニーナリリィを差し置いて高い読者人気を獲得しており、ファンアートも多く描かれている。
- どんぐり
漫画版オリジナルキャラクター。マーガレットが飼っている犬。
元々はマーガレットの姉の愛犬で、彼女の死後も形見として大事に世話をされていた。
犬に対しても敬語を使うマーガレットには心の距離を感じていたようだが、レイン達との冒険を経て心を開いてからは無邪気な姿を見せるようになっている。
ちなみにマーガレットとの心の距離は主に作画に表れており、当初はピットブルのような厳つい中型犬の姿で描かれていたのが、お互いに気を許し合ってからはまるでラクガキのような姿に常時なっている。
ミラベル
「誰だって自分の身が一番可愛いもの人間だもの」
「暗殺者ギルド」に所属していた小柄な青髪の少女。
バリオスの依頼を受けてレインを暗殺しようとしたが失敗し、彼に憲兵に引き渡されそうになったため依頼の詳細を暴露。
その後「依頼主を裏切った以上暗殺者ギルドにはいられない」としてあっさり転職を決め、「青の水晶」所属の冒険者となった。
性格は非常にマイペースで、切り替えが早く言うことがころころ変わる。
生まれつき暗殺者として育てられてきたため殺しへの抵抗感は薄い。でも職業意識は低い。
他人に背後に立たれるのは嫌いだが、他人の背後に立つのはいつでも殺せる安心感があるので好き。
- 漫画版
「武器を構えろ 間抜け」
「怯えるなコーネリアス 私は強い…!!」
「いいことをしようっていう皆と いいことができるのが嬉しい…!」
コーネリアスに雇われレイン達の身を狙った暗殺者。
完全に気配を消せる一級の暗殺者としてその名を知られており、リリィはマーガレットから「青い髪で子供のように小柄」と聞かされただけで警戒心を露わにしている。
原作ではマイペースな言動でコメディリリーフ的な立ち位置にあったのと対照的に、こちらではギャグ要素の少ないシリアスなキャラとして描かれている。
どう見ても日本人の薄汚いおばはんにしか見えない「ママ」こと暗殺の母から「人間には価値がない」と虐待や洗脳まがいの方法で教育されており、彼女の言葉に従って暗殺を繰り返していた。
しかしレイン達の身を狙っていたところ燐光竜を相手に彼らと一時共闘することになり、
その際彼に「価値のない人なんていない、ミラベルにも価値はある」と諭されたことで考えが揺らぐ。
そして「レイン達を殺せ」と煽るコーネリアスに対し、自分のために文字通り血を吐く勢いで「人間に価値はある」と大声で叫びまくるレインの姿を見て彼の思いに触れ、自分にも価値はあるのだと思い直し暗殺者をやめることを決意。
ママに自ら「もう殺しはしない」という意思を伝え、その後あるいざこざを経つつも「青の水晶」に入り正式にレイン達の仲間となった。
当初は標的を何の躊躇いもなく殺せる冷徹な性格の持ち主だったが、それはママからの教育によるもの。
本来は歳相応に純粋な心の持ち主であり、暗殺者として活動していた頃も「ママに愛されたい」という思いのもとに行動していた。
レインの説得を受けて仲間になってからはそういった本来の純真さが表に出るようになっており、彼らのアホな言動がツボに入って笑いが止まらなくなったり、これまで数多くの殺人を犯してきたことへの良心の呵責に苦しんだりと、感情豊かな姿を見せている。
一方で暗殺者らしく心の内を読ませない振る舞いもでき、レインの付与魔術の強力さが露見しそうになった際には一時「青の水晶」を抜け、あえて半グレに取り入ることで彼への注意を逸らそうとしたことも。
凄腕の暗殺者として知られているだけあり、燐光竜を相手に単身でそれなりに渡り合うなど戦闘能力は非常に高い。
巨大な石柱を軽々と持ち上げ、さらに振り回しただけで襲い掛かるゴブリンの群れを全滅させてしまうなど、小柄な見た目に似合わない怪力の持ち主。
先述の通り過酷な立ち位置であるためか今の所ギャグに振り切る様子は無く、リリィやマーガレットがレインに感化されてアホになっていく中ですごくまともな美少女として読者人気が高い。半グレ編ではメインヒロインのような立ち回りを見せた。
マルチナ・ジーラ
「あたし、分かっちゃった」
ウラリス王国出身の貴族令嬢であり、次期勇者の最有力候補とされる女騎士。レインより少し年上のオレンジ髪ストレートヘアの女性。
やんごとなき出自に反して気さくなお姉さんめいた性格をしている。
レインの手に入れた「燐光竜帝剣」、リリィの持つ「紅鳳の剣」と並び称される伝説の剣「蒼天牙」の継承者で、かつて世界の8割を滅ぼしたという古の最強竜「光竜王ディグ・ファ・ローゼ」を再封印することを使命としており、レイン達にもその協力を要請する。
- 漫画版
「誰にも認められないからっ 嘘ついて認めさせようとしてきたんです! ずっと!」
「まあ!レイン様は野球少年でしたの!?」
出自は原作と同じだが、こちらでは勇者候補ではなく王選の冒険者という設定。また、過去に「青の水晶」に在籍していた時期もあったらしい。
ジーラ家は高名な冒険者を多数輩出してきたと言われる名門だが、彼女だけは才能に恵まれず冒険者ランクはC級止まりであり、その事に強いコンプレックスを抱いていた。
そんな中である村へサイクロプス討伐のために派遣されることになるものの、名家の出身であることから村人達に強い期待の目を向けられ、その重圧に負けて自分はA級冒険者であると詐称を行ってしまう。
心から自分を慕ってくれる村人達を騙し続ける事に罪悪感を覚え塞ぎ込みがちになっていたところ、同じくサイクロプス討伐の依頼を受けて村にやってきたレイン達と出会う。
様々な誤解からレイン達と村人の関係が悪化する火種となってしまったが、彼の叱咤激励を受けて自分が家名など関係なく村人達から必要とされている身であること、そしてそんな村人達を守るために戦うべきだということを自覚。
勇気を出して村人達の前で自ら誤解を解き、改めてレイン達と共同戦線を張ることとなった。
もはやお約束のようなものだが原作とは違い、名家の御令嬢らしくお淑やかで丁寧な喋り方が特徴。コンプレックスから反射的に詐称行為に出てしまったものの本来はとても誠実かつ心優しい性格で、冒険者としては無力ながら村人達のために精一杯の力添えを続けていた。
またかなり分析力・洞察力に優れる一面があるようで、集めてきた情報からサイクロプスの正体を正確に見抜くことでレイン達の戦いにも大きく貢献している。
ちなみに漫画版に彼女が登場するより前、マーガレットの回想の中に彼女とそっくりの服装をした女冒険者が登場していたが、彼女はマルチナの姉だった模様。
マーガレットの言葉を信じるなら彼女は既に死んでいるか、生きていたとしても自分の失敗が原因で仲間を2人死なせている*6ようだが……
ギルド「青の水晶」
エルシー
「お、我がギルドの双璧、レインとバーナードさんがそろっているな」
「青の水晶」のギルドマスターを務める三十歳前後の女性。
やや男勝りな口調の気風のいい人物で、ギルドメンバーたちからも慕われている。
ニーナ曰く彼女がギルドに入って以来の付き合いであり、当時は副ギルドマスターだったとのこと。
- 漫画版
「エルシーさんはきみの相談をなんでも聞いてあげるぞ!」
「うちみたいなギルドがあってもいいじゃんか 皆に優しい家族的なギルドが」
「おいコラァ〜… ガキィイイイ〜 これくらいお前らに全部食い散らかされるよりずっとマシだろーがあ〜」
おおまかなキャラ設定は原作同様だが、全体的に出番が増え詳細な描写も多くなっている。
常識的に言えば明らかに分不相応なドラゴン退治クエストにレインを送り出すなど一見いい加減なようだが、
実際は陰ながら彼の初クエストを見守っていたり、二年間引きこもり状態になっていたリリィを見捨てることなく世話をしていたりと、とても面倒見のいい人物。
かつてはS級冒険者として名を馳せていたものの、師事していたある熟練冒険者が病気で引退を余儀なくされ、その後浮浪者にまで落ちぶれてしまっていた事を知り若くして現役を引退。
挫折した冒険者達の拠り所として「青の水晶」を立ち上げたものの、優しすぎる運営方針が祟り経営に困窮している。
大手ギルド「皇帝の盾」のCEOギルドマスターとは現役時代からの旧知の仲であり、ギルドの維持のため彼から5億円もの借金をしている。
ちなみに趣味はパチンコだが本人曰く「好きではない」ようで、「皇帝の盾」のギルドマスターに付き合ってやっている様子。
以上の経歴からギルドのメンバーを守る事を第一目的としており、そのためならば多少えげつない手段も厭わない性格。
半グレとの敵対が確定的になった際には暗殺者ギルドとの共倒れを狙って単身裏工作を行い、それに失敗すると今度はあえて王宮への虚偽報告*7を自らバラすことでギルドごと監視下に入り両者が手出しできない状況を作り出すなど、清濁併せ呑んだ立ち回りで「青の水晶」を守り抜いている。この辺りの言動は完全にヤクザの女親分のそれ。
ただし「仲間を守る」事に固執し、共有すべき情報も一切出さずに一人で解決しようとする悪癖がある。このため情報の伝達不足とマーガレットとのすれ違いを引き起こし、概ね事態は想定通りに進み犠牲者も出さずに済んだものの、暗殺の母から恨みを買う事となった。
このように個人の能力は作中でも最上位クラスと思われるがギルドマスターとしての手腕には疑問符が残る。このことはニーナにも指摘されている。
バーナード・ゾラ
「お節介で悪いな、レイン。ただ放っておけなくてよ」
ギルド「青の水晶」の序列一位だった魔法使い。大柄な体格の中年男性。
豪放磊落で面倒見のいい好人物。レインの初陣となったドラゴン退治のクエストに同行し、実力を目の当たりにしたことで彼に快くギルドのエースの座を渡した。
以降もレインに次ぐ「青の水晶」の筆頭格として活躍しており、彼の成長を楽しみに見守っている。
原作においては貴重な味方側の男性キャラなのだが、漫画版では現在のところ未登場。
レインを支える先輩冒険者のポジションはリリィに譲った形になる。
ちなみに漫画版のエルシーは彼と同じ「ゾラ」姓となっている。
ギルド「王獣の牙」
バリオス
「あり得ない……くそっ、全部……全部、レインのせいだ……全部……全部……全部ぅっ……!」
「王獣の牙」のギルドマスター。十分な装備品を揃え、用無しになったと判断したレインを追放したところ、それまでに付与した強化ポイントを全て解除されるというとんでもない報復を受けてしまう。
もとより装備品の充実度がギルドの売りのひとつだったということもあり名声はあっという間に地に落ち、
さらにこんな事態を引き起こしたレインへの逆恨みから彼の暗殺を企てた結果失敗して投獄され、
挙句の果てにはハニートラップに引っかかって権利書を手放してしまい、ギルドを売りに出されてしまう……とひたすらに転落人生を辿っていく。
- 漫画版
「よっしゃそれじゃウチも一人! 追放するかあ!!」
「くそっ…まさかあのバカ1人追放しただけでこんなことになるなんて〜!」
「最近流行ってるから」という理由で安易にレインを追放したところ彼にポイントを回収され以下同文。
一人で暴走してドツボにハマっていく原作に比べると、よく言えば冷静で穏健な、悪く言えば弱腰で日和見主義な性格。
レインに対する逆恨みの感情はあまり見せず、ギルドの立て直しを最優先に行動しており、
レインの拉致計画を主導していたグレンダの失踪後には彼に頭を下げて戻ってきてもらおうとする姿勢も見せた。
しかし血気盛んで面子にこだわる冒険者達からはそんな優柔不断ぶりに愛想を尽かされ、結局は原作同様ギルドメンバーの大量離脱という事態に見舞われることとなってしまった。追放したくなる程レインの人格に問題があることを知っている読者としてはちょっと気の毒な気がしないでもない。
ネタバレ注意
レインたちがガドレーザでの冒険を終えて帰ってきた後、バリオスは自ら「青の水晶」へと赴きレインに謝罪。
「王獣の牙」の窮状を打ち明け、「基本給90万、強化付与1件につき金貨1枚」という好待遇を約束して彼に戻ってくるよう懇願する。*8
しかしそれを直接断られ、さらに稀に見る強引さのタイトル回収彼が「青の水晶」の仲間に受け入れられて楽しくやっている姿を目の当たりにし、
なんと潔く壊滅状態の「王獣の牙」を解散してやり直すことを決意。
レインともお互いに和解し、笑顔で去っていった。
きっかけこそ大いに問題ではあったものの、レインを追放しようと思った根本的な理由に関しては「奇行が度を越してウザかったから」というリリィやマーガレットや読者目線からしても割と納得のいくものであった。
また、解散を決意するまでは「再建のためなら命を捨てたっていい」と語るなど「王獣の牙」の運営に関しては熱意を持って真剣にやっていた様子。
さらにちょっとした誤解から再び仲間に心を閉ざしそうになっていたマーガレットに対しては、別れ際に自分なりのアドバイスとエールを送っている。
徹底的に無能で我欲しか頭にない俗物として描かれていた原作に比べ、流されやすさという大きな欠点はあれど割と真っ当な人物になっており、
末路もギルドの解散という点は同じながら前向きにやり直すという爽やかな形で落ち着いた。
ある意味一番コミカライズの恩恵を受けている人物と言えるかもしれない。
その後は自由気ままな暮らしを目指してなんと単身アメリカンドッグのキッチンカーを開業。お前がセカンドライフを謳歌するのか……
謝罪の一件以来マーガレットとは縁ができ、毒舌な彼女に何かと皮肉を言われたりからかわれたりしながらも、誤解から「青の水晶」への移籍を諦めかけていた彼女のことを気にかけてやっていた。
しかしそんなある日、かつて「王獣の牙」の冒険者だった荒くれ者達が彼のもとに現れ……
いつものように「青の水晶」への移籍について説得され、CEOギルドマスターから渡された「皇帝の盾」との専属契約書を一度バリオスに預け家に帰ろうとしていたマーガレット。
いつになくはしゃいだ様子でどんぐりの散歩に付き合い、ふと後ろを振り返った彼女が見たものは、
激しい炎に包まれたキッチンカーと、その側で深手を負い倒れ込んだバリオスの姿だった。
誰にやられたのかというマーガレットの問いには答えず、バリオスは「通りがかりの若者が助けを呼んでくれた」と言って彼女を安心させ、預かった契約書が燃えてしまったことを謝罪。
そしてこんな状況でもなお「『青の水晶』に入れ」と訴えかけ続ける。
自分の命がかかっているというのに、それでも「くだらない意地を張って後悔して欲しくない、若い奴にそんな思いをしてほしくない」と必死に伝えようとする彼の姿に、
頑なだったマーガレットもついに根負けし「『青の水晶』に入る」と宣言。そしてそこまで言うのなら入るところをちゃんと見届けろと要求する。
しかし、バリオスはそれはできないと言う。
「助け… 呼んでないんだ………」
バリオスは既に致命傷を負っていた。
自分はもう助からないと悟った彼は、死にたくないと無為にもがくことも犯人を知ったマーガレットが復讐に走ることもよしとせず、
ただ若いマーガレットが本当にやりたいことを諦めて後悔することのないように、残り僅かな命の全てをかけて彼女の背中を押したのだ。
そして彼女の決心を見届けたバリオスは満足そうに微笑み、最後にもう一言だけ「『青の水晶』に入れ」と念を押して、そのまま二度と覚めない眠りについたのだった。
ちなみに原作のバリオスは散々な転落人生を歩むことになりながらも一応まだ死んではいない。
権力欲と逆恨みの念に囚われギルドマスターの地位にしがみついた挙句、全てを失って誰にも顧みられない惨めな余生を送るだけになってしまった原作のバリオスと、
こだわりを捨てて再起を図るも理不尽な暴力に見舞われて「気ままなセカンドライフ」を許されず、それでも前途ある若者が「気ままなセカンドライフ」に一歩踏み出す手助けをしながら死んでいった漫画版のバリオス。
あまりにも対比的で衝撃的な彼の死を読者は悼みつつ、やっぱりこれも全部原作にないエピソードだったという事実に戦慄するしかないのであった。
グレンダ
「あいつに頭を下げてでも、今の状況をなんとかしてもらわないと──」
「王獣の牙」の副ギルドマスターの1人である中年女剣士。曰く「強気すぎるほど強気な女」らしい。
バリオスよりはいくらか状況を冷静に見ており、暴走を重ねる彼を見限ってレインに頭を下げにいくものの、結局彼からは拒絶されてしまう。
その後は他の副ギルドマスター達共々自ら野に下って再就職を図っているが、「王獣の牙」が汚名まみれになってしまったためにうまくいかず、3人揃って路頭に迷いかかるほど落ちぶれてしまった。
- 漫画版
「さあじゃねえだろ お優しいギルドマスターは本当はお怒りだぞ」
原作同様「王獣の牙」の副ギルドマスター。冒険者達をアゴで使う女傑。
コーネリアスが一般ギルドメンバーに格下げされており、ゲイルに至っては存在すら消されているため、実質バリオスの側近のようなポジションになっている。
装備の弱体化が発覚してからはレインへの報復も兼ね、彼を拉致して強制的にギルドの装備を再強化させようとしていたが、
密かに彼の暗殺を企てていたコーネリアスの差し金でミラベルに殺害されてしまった。
その際居合わせていたマーガレットの言から察するに冒険者としての実力は高かった様子。
はっきりとした描写は少ないが、早々にバリオスに見切りをつけ保身に走った原作とは対照的に最後までギルドの面子を保つために行動しており、バリオスの側も彼女の失踪後は「あのグレンダもどっか行っちまったからなぁ」と不安げな反応を見せている。
弱腰なバリオスにとってはトップとして信頼の置ける相手だったのかもしれない。
コーネリアス
「急にみんながここを離れるって、おかしいだろ、おい!」
「王獣の牙」副ギルドマスターの1人である野生的な風貌の男。だいたいグレンダ・ゲイルと一纏めの扱いを受けている。
- 漫画版
「それよりレインとリリィを殺さなきゃいけねぇ そうしないと俺はこの業界でなめられたままなんだよ…!!」
「お前らの飼ってるペットも全員 犯してやるからな!」
「じゃあレインがお前とこれから仲良くしてくれると思うのか!?ウィークエンドに一緒にボウリングする友人になってくれると思うのか!?」
原作とは違い副ギルドマスターではなく「王獣の牙」の(恐らく)いち構成員。とはいえ「コーネリアス隊は3本の指に入る」と称されているので隊長格ではある様子。
原作におけるバリオスの役割を一部兼ねているため、大幅に出番が増えている。
他ギルドの冒険者を平然といたぶり殺すなど、粗暴で残忍な性格の持ち主。リリィに危害を加えるような素振りを見せたこともあり、レインからは面と向かって「うんこ」呼ばわりされている。
まごう事なき外道の類なのだが、妙に口が達者だったり負けて犬のようにワンワン吠えたりリリィから「クソみたいな特殊性癖」を持っている疑惑をかけられたりとこの漫画のキャラらしくコミカルな面を見せることも多々ある。
レインとリリィには一度敗走させられて以来恨みを持っており、ギルドの方針に反して2人の暗殺をミラベルに依頼するも失敗。
さらに燐光竜との戦闘中に遺跡の崩落に巻き込まれて身動きが取れなくなってしまうも、危ないところでミラベルに救出された。
その後、ミラベルにグレンダを殺させたことを話して回ったために「半分」たちに命を狙われて捕まえられた。
ネタバレ注意
ミラベルが半グレに潜入してきた際には、「グレンダを殺したのはミラベル」を半分が知らない事を活用しつつ立ち回ろうと目論むも悉く裏目に出てしまい立場が危うくなる。
最終的にコーネリアスよりもミラベルを信用した半分により拳銃で射殺される最期を迎えることとなる。
ゲイル
「ふむ。一つ、我らで先回りしてレインに知らせに行くか。恩を売るのだ」
「王獣の牙」の副ギルドマスターの1人である老僧侶。僧侶のくせに神に悪態をついたりする生臭坊主。
グレンダ・コーネリアスとは概ね一纏めの扱いを受けている。
漫画版では今のところ未登場。
半グレ
半分
「だから俺も同じようにしてる 孤独な奴の手は俺が取る」
「あ…ここで撃っちまった 悪い」
「王獣の牙」所属。漫画版オリジナルキャラクター。
逆立った金髪が特徴的な若い男。
グレンダを親のように慕っており、彼女の存命時から実力はとっくに超えていたが、親の顔を立てたかったのか部下のままでい続けていた。
本名は不明。「俺の半分はグレンダでできている」と口癖のように言っていたために皆から『半分』と呼ばれていた。
かつて孤独だったところをグレンダに救われた過去があるらしく、恩義や信頼を重んじる一面を持っており、半グレの仲間たちとの結束力は強い。
また、愛犬であるクッキーの散歩の際にはエチケット袋を準備していたり、やむを得ない事情で飼えなくなった際にはペットショップに引き取ってもらったりと、犬の飼い主としては非常に良識的で立派な人物。
しかし身内以外の人間や裏切り者への振る舞いは冷酷非道の一言で、必要とあらば笑って人を殺せる極悪人。
冒険者としての力量も非常に高く、コーネリアスをして「なんだよこのバカでけえ魔力は…!?」と言わしめるほど。
それでいて本来使用すれば魔力が落ちるはずの拳銃をためらいなく使う描写もあるなど、底の知れない人物。
話が進むごとに悪役としての存在感を放っており、「半分」に心酔されていたグレンダがどれほどの者だったのか疑問は尽きない。
余談ではあるが、原作におけるバーナードの風体は「半分」のそれによく似ている。
そのため彼が漫画版におけるバーナードなのではないかと推察する読者もいるが、今のところ真相は不明。
能力(ネタバレ注意)
能力は「空気の操作」。
シンプルで汎用性が高く、作中でも以下の高い応用力を発揮している。(一部)
- 固めた空気による戦車砲すら遮断する防御壁
- 気配を消した暗殺者達の察知
- 人を吹き飛ばす突風
- 対象の周囲を固め拘束
- 空気で作った見えない収音気とイヤホン(糸電話や聴診器に近い)による侵入者の感知
…等
固有能力の設定が明かされた際はリリィ曰く「手の内がバレる事は致命傷になるため能力は人に話さないし、そもそも持っている事も秘密にする」と言っているが、半分の場合はその汎用性から能力が割れても大した痛手にならないという絶大なアドバンテージを有している。
エンディ
「4.8秒あったろ!?反応と考察が遅ぇ!オマエ本当にS級かよ!?」
半グレ構成員の一人。スキンヘッドに黒のタンクトップと分かりやすくチンピラな外見で見た目に似合わず頭の回転が速く、トップクラスの冒険者らしい高い能力を持っているが半分曰くプライドが高い所為でたまに失敗するらしい。
能力(ネタバレ注意)
今現在詳細な能力は不明だが、魔力による長距離で高精度の遠距離攻撃が可能。
来来軒を護衛するレイン達との戦闘ではタケの能力で「馬上のエンディと空中の空間の交換」で自動車を強襲し、能力のカモフラージュに成功した。能力に関してはリリィにはうっすらバレていたが。
タケ
「じゃあな ババァ」
半グレの構成員。ファーのついたマントが特徴の褐色肌と金髪の男。
初登場のシーンではいかにもなモブ顔だったがその後話が進むにつれイケメン化が進んでいる。
能力(ネタバレ注意)
能力は「目の前の空間と指定した座標(以下便宜上「転送先」と表記する)との交換」。
交換される範囲は2.5m四方で、交換可能な距離は明言されていないが数百メートルほどは可能な模様。転送先に移動した人間は4.8秒間身動きが取れず意識も無い状態で、見破られた場合はそれが致命的な弱点となる。
作中ではエンディと空中の空間を交換してレイン達への強襲を成功させ、「エンディが転送の能力を持っている」と思い込ませた。
交換の条件は「タケから一定距離内」である事のみで、交換である性質上移動させる生物の生死を問わなければ地中や水中でも可能という、この手のワープ能力の中でも高い性能を持っている。味方の移動は勿論のこと、敵に対しては[[目の前の敵を地中深くの土と交換し生き埋めにするという理不尽な初見殺し>おおっと]]が可能。
コージ
「クスリの話やめてくれよ…オヤジのこと思い出すじゃん…」
センターパートのボブと垂れ目が特徴の半グレ構成員。
気だるげでやる気のない言動で、本人曰く満員電車が嫌で冒険者になったらしい。父親がドラッグを乱用しているらしく、仲間達との軽口とはいえ「殺したい」と言い放つほど険悪な仲の模様。
エンディ曰く「人間を破壊する能力」を持っているらしいが……?
能力(ネタバレ注意)
能力は「催眠・幻覚」。
対象の人物に催眠をかけて任意の幻覚を見せることができる。幻覚は視覚だけでなく五感にも作用する模様。
一度に催眠をかけられるのは一人までのようで団体戦では不利だが、相手の団体のリーダーのみに使用して指揮を崩す事で撤退に成功している。
催眠に魔力を割いているとはいえコージ本人の肉体への負荷は確認できず、また特徴的な予備動作も存在しない。そのため現状の戦歴を見る限りでは事前知識無しの一対一ではほぼ無敵の能力と言えるかもしれない。チート系なろうコミカライズなのに明らかに敵の方がインチキくさい異能を持ってる
ソウタ
「エンディくん 屋久杉ってなんで長生きか知ってる?」
半グレの構成員。金髪モヒカンの男。
メンバー最年少の12歳だが、とてもそうは見えず、仲間内で老けすぎな外見を弄られている。
見た目不相応にまだあどけなさの残る性格で、よく軽口を叩きながらもメンバー全員から可愛がられている。
能力(ネタバレ注意)
能力は「植物の成長の操作」。
成長させる植物の種類や規模に特に制限はないようで、劇中では地面から突如巨大な根を出現させてエルシーを拘束している。
エルシー曰く「珍しい」能力らしいが、その代償は「老化」とかなり重く、ソウタが年齢不相応な外見なのもこの能力が原因。
能力のデメリットを踏まえて半グレの会話を見ると、「お前が俺より年上に見えたら嫌だわ~」の弄りの言葉の裏や、なるべくソウタに能力を使わせないように気遣っていた様子が見て取れる。
老化の進行具合は能力の規模に比例するらしく、部屋の床を地盤沈下させる程に根を成長させたことで、一気に老人の姿にまで老け込んでしまった。
ミノル
「神は今日俺に好意的らしい」
「誰でもいい!さあっ俺とやろうぜ!」
半グレの構成員。天然パーマ気味の金髪で黒いファーのついたマントを身に付ける。
服を脱げば力士型の太マッチョであり、魔力を込めた格闘術での戦いに自信を持つ。
あくまで本人の言によるものだが、育ちはそこまで悪くないらしく女性を殴ることにも抵抗があるらしい。
能力(ネタバレ注意)
能力は「神事」。
呪詛系という珍しい形態の魔法らしく、非常にややこしく不確実性が絡む能力。
この世界における魔法は超常現象を引き起こすが、それでも一般的な物理法則や論理の枠内におさまるものであり、例えば「時間停止」は不可能である。
しかし、呪詛系はその不可能を可能にすることができ、呪詛系能力を使う少数派はこの力を神や悪魔など超常の力だと主張して信奉している。そしてミノルもまた自身の能力の構築要素に神がいると本気で信じており、能力の効果や条件も(ミノルの考える)神によって裁定され行使される。
ミノルの場合、能力発動と同時に自分と仲間、敵の複数人を巻き込んで、発動箇所から数百m圏内でランダムに形成される正六面体の透明な「ハコ」の中に転送させる。
この領域は内部からの物理的な出入りや干渉は不可能な上、外部からも不可視という超常の産物であり、ミノル曰く「神が俺らに与えた武道場」。
閉じ込められた両陣営は神の前で正々堂々と戦い、その結果如何によって勝者には神の加護が与えられ、勝者の望んだ結果を得ることができる。
ただし、神事を仕掛けた側であるミノルは敗北した場合は必ず仲間もろとも死ぬ上、その場でハコも爆発、勝者側にメリットのある結果が与えられるというように重いペナルティが課せられる。
逆に神事を仕掛けられた側は、例え無傷のまま敗北を宣言したとしても命を取られることはなく、勝者であるミノルが望んだ結果を得るだけに留まる。
なお、ミノル敗北時に爆発するハコは外部に被害をもたらすため、たまたまハコの近くにいた外部の人間が巻き添えで死ぬこともあるという。
また、神事に「引き分け」はなく必ず勝敗を決める必要がある。それどころか引き分けや時間稼ぎ狙いの消極試合や遅延行為は、神の怒りを買う可能性が高いらしく、その場合はハコの中にいる全員が問答無用の神罰で死ぬこともあるという。
ミノル自身も神の行動に関しては「大体こういうことをすればこうなる」というレベルの理解であり、どのタイミングで神罰がくだるかなどの具体的なことは不明瞭という具合にブラックボックス要素が多い能力である。
能力の縛りもミノル自身の信仰に左右されている節があり、例えばミノルの設定した勝利時の加護が「ここにいる全員の基地からの脱出(つまり脱出先でまた一悶着あることが確定なリリィやフラックもついてきてしまう)」なのも「なるべく自力で戦うからこそ肝心なトコで神頼みできる」という彼自身の哲学に依るものである*9。
また神事の発動上限も日に数回は展開できないと言及されているが、これも魔力量や体力の限界に依るものではなく、短い期間に何回も神事を行うのは「神に無礼」というミノルの考えに由来している。
コゲ
「どれに吐いたらいいんだよお~~~」
半グレの構成員。黒髪モヒカンのゴツイ男。
見た目に反して情報収集に長けた後方支援要員であり、仲間のためなら自分の身を犠牲にすることも厭わない。
能力(ネタバレ注意)
能力は「読心」。
相手を見つめるだけで脳内の情報を取ることができる。
しかし魔力と体力の消費が激しい上に、能力使用時は本人曰く「クソのスープ飲んでる気分になる」というように精神的な疲弊も相当なもの。
あくまで情報は対象者の客観的な事実であるため、より正しく詳しい情報を得るには多くの人の情報を取らなければならないが、劇中では18人もの人間の脳内を取れば吐き気が止まらなくなりまともに動けなくなるくらいに消耗している。
またこのリスクは情報を取られる対象にもあり、脳内から情報を引き出された人間は廃人となってしまう。
能力はモンスター相手にも使用可能だが、その際はコゲの体調にも問題は出なかったらしく、エンディは「人間の頭の中は色々ゴチャゴチャしてるから」と推測している。
クッキー
半分が飼育している犬。
よく一緒に散歩やキャンプに出掛けており、どんぐりほどではないが犬種が判らなくなるほどの深刻な作画崩壊を起こしているため懐いている様子。
事情により飼育が困難になったためペットショップに引き取られる事となった。
色黒の半グレ
「ミラベル…グレンダ殺したのってオマエ?」
「でも羊羹食っちまったしなあ…」
半グレ構成員の一人。半グレがいつも持ってくる見舞いの品とは違う物を持ってきたという些細な違和感からミラベルの正体を見破ったうえに、彼女の持ってきた羊羹に口をつけてしまったから羊羹を食べている間だけは見逃すと言ったりなど、到底モブとは思えないような大物感を醸し出していた。
その一連の行動からファンからの人気は非常に高いが、サックマイファッキンディックメリークリスマス号の強襲から半グレ全員が賞金首になるまでの期間が短く、また生き残りの集合シーンでも登場していないため、入院中に襲撃され殺害された可能性が高い。
ワダチー
「半分…みんな…悪い…俺が不用意なこと言ったせいで…」
半グレの構成員。王位の簒奪を仄めかすような発言をしてしまい、半グレの冒険者特権剥奪と指名手配の原因を作った。
ネタバレ注意
「いや『半分』 お前は終わりだ」
「潜入捜査官の地獄の日々がようやく終わると思うと泣けてきた」
彼の正体は、これまでの功績や実力を鑑みて乱暴狼藉が黙認されている半グレを厭った治安当局が鎮圧の口実を作るために送り込んだスパイである。
本心を隠して上手く馴染んでいたが、追い込まれた半グレをハメるために自ら斥候を務めて虚偽の報告をしていたところ、それに感づかれて正体が露見。
顔面ボコボコにされて拘束されるも「殺すとヤキ入れられんねーし」と“無期懲役”で済まされたが、その後は不明。
ギルド「星帝(皇帝)の盾」
「皇帝の盾」ギルドマスター
「マーガレット! ギルドマスターと呼べと いつも言ってるだろう!」
「エルシーお前経営向いてねえよ 冒険者としては一流なんだから素直に冒険者に戻ればいいんだよ」
大規模ギルド「皇帝の盾」のCEOギルドマスターでマーガレットの上司。漫画版オリジナルキャラクター。
ツーブロックにワイシャツといかにも日本のベンチャー企業の管理職のような風体をしている。日本人みたいな名前の死んだ目をした多数の冒険者を従えており、ブラック企業のような運営をする等「青の水晶」とは対極の関係。
旧知の仲であるエルシーには5億円を貸しており、残り3ヶ月のうちに返済できなければ「青の水晶」を解散して冒険者に戻り「皇帝の盾」に入るという約束をさせている。
悪役じみた登場の仕方ではあったが、後の話で金を貸した時エルシーは「青の水晶」を解散するつもりであったこと、無利子無利息でその場で五億を貸していたこと、言動があまりにも恋する童貞なことなどが分かり株が上がってきている。
かつては自らも冒険に行っていたようだが現在はパチンコや電子タバコを平気で嗜み完全に冒険者からは降りた状態。エルシー曰く「向いてなかった」らしい。
「暗殺者ギルド」
ママ/暗殺の母
「きっちり標的を殺して帰ってくるミラベル… ママはそんなミラベルが大好きさ…」
「『あたしが殺します』だ!! 『あたしも』じゃあないっ!!」
漫画版オリジナルキャラクター。初登場はコミックス3巻のミラベルの回想から。
「暗殺します」「人殺しの里」「TAXFREE免税」といった看板を堂々と掲げ「暗殺者ギルド」を運営する女性。身内からは「ママ」、それ以外の人物からは「暗殺の母」と呼ばれており本名は不明。
コーネリアスからのレイン暗殺の依頼を受けてミラベルを派遣した。
「ママ」と名乗るが作中でも自分の「子供」を殺したり追い出したりしているため、実の親ではないだろう。むしろそうであった方が怖い
自称「X級暗殺熟女戦士」。昭和のマンガから出てきたような、日本人の主婦みたいな恰好をしたパンチパーマの中年おばさんで会話時のテンションが高い。誰得なパンモロもあるぞ
外見や言動はいつもの一発ネタキャラのそれそのものだが、同時に妙にリアルな毒親臭を漂わせる不穏な面も……。
常にハイテンションで喋る喧しいババァと見せかけ、その本性はプライドが高く損得勘定で動く狡猾な女。
エルシーとは過去に交戦歴があったのか「戦ったら面倒な相手」として一目を置いており、レインが彼女の名を出した途端に冷静になり、『エルシーとの交戦の報酬がミラベル一人では割に合わない』とミラベルをあっさりと捨てた。
「私が殺します」看板もギャグ描写かと思いきや「殺しのビジネスを独占し、同業者は容赦なく叩き潰す」という警告も兼ねた恐ろしい意味を持つ物であり、半グレが暗殺業を始めたと聞いた際には激しく激怒して人力装甲車「サックマイファッキンディックメリークリスマス号」でアジトに突っ込んだ。
実力面も作中では最上位クラス。
服に強化付与を施したレイン本人にダメージは与えられなかったもののパンチ一発で空の彼方まで吹き飛ばし、更に殴った反動も皆無(血は出たので多少の怪我はしたようだが翌日には完治していた)。
ミラベルに暗殺技能を仕込んだのも彼女であり、作中の描写からすると体技に関してはほぼミラベルの上位互換。
さらに現代的な服を着ていることから化学繊維の衣類の可能性があり、その場合は魔力もほぼ使っていないため真の実力は未だ未知数。
その上で国王には忠誠を誓っており暗殺稼業も王国軍に目を付けられないギリギリの部分で活動しているなど危機管理能力も高い。
「知性と暴力を兼ね備えた突き抜けた悪役」としての人気が出始め、パワーワードだらけの暴言もあってある意味本作を象徴する名キャラクターとなった。
単行本でのセリフ修正について
レインに出会った際彼に向けて放った台詞が偶然時事ネタの風刺ネタと取れるような内容になってしまった*10ため、単行本収録時にその台詞の大半が差し替えられるという憂き目に遭った人物。
その際、業務用餅氏がその差し替えに関する長めの説明文を掲載したが、この説明文はコミカライズ版の製作背景に切り込んだ無駄に読み応えのあるものとなっており、最後は「原作から離れていく一方のコミカライズ版を今後ともよろしくお願いします」(要約)とあまり見ないタイプの挨拶で締められた。
なお、謝罪文のページには差し替え前のコマがデカデカと貼り付けられているほか、差し替え後のセリフは全方位に皮肉を浴びせるような、差し替え前よりむしろ過激に見えなくもないものになっていたりする。
重ね重ね言っておくがコミカライズ版の製作背景からして偶然重なってしまっただけである。業務用餅氏に風刺の意図は無かったことは確実であり、その点は認識しておこう。
ゼルージュ王国
ゼルージュ国王
「冒険者の命がけの働きでゼルージュは繫栄しておる…冒険者への寛容は今後も変わらぬ」
レインたちが住む国の王。見た目は壮年の男性で、服装は冒険者たちのそれに近い。作中の言及によると儀式や演説を毎日何時間もしているようで、魔法的な権威を有していることがうかがえる。
専制君主としての権力は非常に強大。「暗殺の母」や「半グレ」のような作中最強格の「ならずもの」も、あくまで王政から見逃されて活動できているだけに過ぎないという背景があるほど。
「半グレ」集団が冒険者活動を止め、自国内で暴れている事に対しては過去の功績(と対処した時の損害の大きさ)もあって静観していた。
だが、連中が自身への忠誠心に欠けた発言をしたことで激怒し、反逆者として討伐するよう国中に命令を出す。
エリカ
「私は監視対象のお前らと友達になりたいわけじゃない 馴れ馴れしくする必要などないっ!」
「な なんだそのおもんないボケは…」
「お前は!今!どう考えても!!邪魔っ…!!!」
漫画版オリジナルキャラクター。初登場は第27話、コミックス7巻から。
レインたちが活動の主な拠点としている冒険者の国ゼルージュ王国の軍で隊長を務める若い女性。
王国へ虚偽のギルド活動報告をしたエルシーを捕らえるために国王軍を率いて登場。以降捜査のためとして「青の水晶」のメンバー(主にレイン担当)の監視と保護をする形でレギュラー入りする。
服装は武骨なプレートアーマーとフルフェイスの国王軍標準装備に近く体つきが見えにくいが、よく見ると女性用の専用鎧を装備しておりまた隊長ということか兜は顔を見えるようにしている。
装備する武器は剣だがレインらの監視と保護だけが目的のためいまだ直接的な戦闘は無い。ただし他の隊長は半グレらと戦えるレベルであるため同等程度の力は有していると思われる。あと実はかなりロリ巨乳体形である。
国王が圧倒的な権力を持っているゼルージュ王国では国王軍も冒険者や暗殺の母すら逆らえない存在であり、そこの隊長というだけあってか非常に真面目でシュールギャグ含めふざけることをほぼしないこの漫画では珍しい100%常識人。
そのためレインの数々のふざけた態度を許せず怒りながらツッコミを入れることが多い。
というか今やリリィ達が時に無視したり脳内で呆れたり一緒にボケ倒すことも多くなったレインのボケをほぼ全て即座に拾い切り、一緒にふざける犬のどんぐりにすら全力でつっこむ作中最強のツッコミ師としての地位を確固たるものにしている。
もっとも堅物だが情を理解しないわけではなく、レインの懇願に根負けしてどんぐりの散歩に付き合ったり、任務優先のため一般人をリンチする半グレを見過ごそうとするもそれを介入するレインを止めなかったり(そしてレインを守るという任務のために半グレを止めることになる)、問題が起きそうな時はそれとなく忠告をしたりと一定の距離を置きつつも優しい面が見え隠れしている。これはレインら冒険者がゼルージュ王国で特権を持ち行動を尊重されていることを差し引いてもかなり融通が利く好人物と言えるだろう。
国王軍隊長
「仲間にも自分にも楽な死に方をさせてやったらどうだ」
国王軍に所属している壮年の男性。細いカイゼル髭が特徴的。
ウラリス王国
フラック・ゼンナー
「いいさ レイン 名前は簡単には覚えられないよな」
「俺は昔からこの体だ 冒険者だったことはないさ」
漫画版オリジナルキャラクター。ウラリス王国一の刀剣研究者と称される、義足と眼帯をつけた黒髪の女性。男勝りな口調で話し、一人称は「俺」。
表向きはレインが持つ「燐光竜帝剣」の運用指南役として、実際は「燐光竜帝剣」とレインを監視下に置くためのお目付け役も兼ねて彼のもとへ派遣された。
一見した印象とはやや異なり、出会って間もないレイン達に話しかけられて快く会話に応じるなど気さくな人物。
一方、マーガレットは初対面の際から何かに気づいたような素振りを見せ、その後も何かと腹の底を探るような物言いをしていたが…
ネタバレ注意
「すごいよね〜〜!! 360度どこからでもマウント取るもんね!? どこからでもマウント!全方位3次元対応最強マウント女! 一度謝らせてもまだまだ足りない無限謝罪要求欲張り女!イタダキ謝罪の億万長者!!暴走機関車被害者号!!!敵に些細な欠点あらば全力猛攻撃!重箱の隅ツツキ!揚げ足欠点汚点狙いのハゲタカバケモノ女!謝罪が好物の大怪獣ワガマママーガレット」
「お前の言う通り俺は冒険者のメリッサ=ジーラだった 冒険で失敗して大怪我して他人も死なせた… 俺の人生の… お… 汚点なんだ…」
その正体は以前から存在が示唆されていた以前マーガレットとパーティを共にして冒険に失敗したマルチナの姉であり、本名は「メリッサ・ジーラ」。
件の失敗の際には命こそ落とさなかったものの片足と片目を欠損するほどの怪我を負い、さらには仲間を死なせてしまったという事実に耐えられなかったらしく、名前・外見・口調といった「失敗した人間」としての過去を全て捨て、刀剣研究者としての第二の人生を送っているところだった。
「メリッサ」だった頃の彼女は「火炎凍結の女王」の二つ名を持つ高名な冒険者であり、同時に家名と実力を鼻にかけたとんでもないワガママ娘でもあった。
件の失敗の際にも会食に加わらなかったマーガレットの悪口を大声で言い散らかしたり、先に進むか引き返すかを決める際に口論になったことが失敗の発端になったらしかったりと、色々と問題の多い言動をしていた様子。
それもあってマーガレットとの相性は端的に言って最悪であり、彼女に正体を見抜かれた際には盛大なマウントの取り合いと悪口合戦の末に土下座してまで過去を触れ回らないでほしいと懇願することになってしまった。マーガレットがかなり度を越したひねくれ者なのも事実なので、これに関しては一概にメリッサが悪いとも言いきれないが。
以降はレインを監視するというウラリス王国からの命令と外様の彼女を関わらせたくないゼルージュ王国側の思惑、そして弱みを握ったのをいいことに隙を見てはいびって遊ぼうとしてくるマーガレットの3者の板挟みにされるハメになる。
反面、現在のフラックはメリッサ時代の言動について深く反省しており、マーガレットにも当時のことを素直に謝罪している。マーガレットがしつこく掘り返そうとしたことには逆ギレもしているが。
監視役も兼ねた立場ではあるものの、(マーガレット含め)レイン達とは良好な関係を築いている。
得意とする魔法は「エネルギーの転換」。
メリッサ時代は「火炎凍結」の名の通り、「敵の運動エネルギーを熱エネルギーに変え、動きを封じると同時に燃え上がらせる」という形で行使していた。
だがそれはあくまで運用法のひとつにすぎず、ゼルージュ王国軍に半グレ討伐への協力を依頼された際には逆に「炎の熱・光エネルギーを運動エネルギーに変え、地形を隆起させる」という形で披露。
あくまでメリッサ・ジーラではない「フラック・ゼンナー」としてレイン達との協力をとりつけることに成功している。
その他
上級ドラゴン(燐光竜)
「ば、馬鹿な……お前の力は人間に許された領域を……こ、超えている……神や魔王の領域に……ぐうっ……」
竜王国ガドレーザの遺跡で伝説の剣・「燐光竜帝剣」を守っていた双頭のドラゴン。
単独で上級ドラゴンをも倒すと言われているリリィを尻尾の一撃で容易く退ける力の持ち主だが、
レインが彼女の技を強化して習得した「虹帝斬竜閃」の一撃を受けてあっさり倒された。
- 漫画版
「いでえ…いでえよお…」
「右のほうはころしていいからっ 左のおれはころさないでくれぇ〜っ」
原作では「上級ドラゴン」とだけ呼ばれていたが、こちらでは「燐光竜」という個体名で呼ばれている。
かつてガドレーザでマーガレットの姉を含めたリリィの仲間達を皆殺しにした因縁の相手。
仲間を守るべく単身挑んできたリリィを返り討ちにした上、彼女の恐怖心を残して記憶を消し、その上で1人だけ生き残らせるという残酷な仕打ちをし、
リリィにトラウマを植え付けただけでなくマーガレットが誤解から復讐心に囚われる原因を作っていた。
S級冒険者であるリリィとその一行ですら一度はなすすべもなく全滅させられたほどの強敵であり、その強固な鱗には剣も歯が立たない。&bold(){序盤で倒されてしまったものの、レイン追放前の全盛期の「王獣の牙」でさえ遺跡の攻略に乗り出さなかったことからわかる通り個体としては間違いなく&bold(){&color(red){最強}}。
しかし右の頭に比べて左の頭の成長が遅く、頭も悪かったことから心臓の位置をリリィに見抜かれてしまい、
レインの剣を警戒して逃げようとするものの、動いた際に出来た鱗の隙間をリリィとマーガレットに狙われ、神経に達する深さまで剣を突き立てられて左右どちらの首も身動きが取れなくなってしまう。
それでも2人を実質人質に取ることでレインを懐まで誘き寄せて尻尾で打ち据えるも、
それを読んでいたレインに強化付与した剣を心臓に投げつけられ、ついに倒された。
ちなみに左の頭は心臓を破壊されてもかろうじて息があり、リリィ達に泣き落としをかけつつ隠し持っていたウージー短機関銃で不意打ちをしようとしたが、
結局2人に見抜かれて失敗し、踏む・蹴るの暴行を受けて息絶えた。どこに隠しててどうやって撃つつもりだったんだ
ギャグ描写と思われていたが、後に明かされた魔力の設定からすると相当高度なことをやっている可能性がある。これも作者の掌の上なのだろうか。
パン屋
「ここパン屋だぜ? とりあえずなんか買ってくれよ」
「さあ…知らね」
追放されたてのレインに近くのギルドについて尋ねられたパン屋。
何も知らなかったがレインにクロワッサンを売り付けた。
レインはこの要領で様々な品物を買わされ、最終的に帽子と風船とお面とフランスパンとペロペロキャンディーを抱えてアメリカンドッグを齧りながら歩く羽目になった。定型が便利すぎる
ゴブリン
「ハァ ハァ ハァ」
「えっ」
「ああーっ!」
「あああー!」
「あ──!」
ガドレーザにいたゴブリン。
遺跡の崩落に巻き込まれ、逃走中のレインたちの方に走ってきたため、レインのナイフで「しね」されて腹が裂けたところを、落ちてきた岩に潰されて死亡した。
上にあるのが彼?の全セリフである。この間2ページ。
モブキャラとは思えない丁寧な死に様の描写に、作品内外から「どうでもよくないそんなやつ!?」「注視する必要もないですよね!?」と突っ込まれるのであった。
腕にBCGワクチンの注射跡*11があるのも突っ込みどころ。
松川
塩湖地方にモンスターの討伐のためやってきたレイン一行を迎えた人物。
腕に派手な刺青がある。
東京で散々イキがってた頃があるらしく、小指を自分で切り落としている。全てにおいて異世界漫画の登場人物とは思えない
ヤクザ
「なめとんちゃうぞガキコラァ~!」
「半グレ半グレいうて好き勝手しくさってよォ~!」
レインの住む街にいる組織。見た目・言動は現代日本におけるヤクザそのもの。
半グレに喧嘩を売られ、その復讐として半分を黒塗りの高級車十数台と機関銃で武装して襲撃した。
しかし半分及び半グレの実力の高さの前にボコボコにされることに。
一から十まで何もかもおかしい存在だが、漫画版においてこれまで台詞でしか語られていなかった「魔力と科学技術の干渉」がどういうものか明確に示した存在でもある。
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▷ コメント欄
- 漫画版で大幅にアレンジした作品っていうと、「解雇された暗黒兵士(30代)のスローなセカンドライフ」があるけど他にもあったのか -- 名無しさん (2022-09-17 14:13:27)
- 原作者「あなたが面白いと思った所は全て原作には存在しません」 -- 名無しさん (2022-09-17 15:25:07)
- こういう追放系って,する側はともかくされた側にも問題あるような作品も結構ある気がする。別にこの作品がそうだと言ってる訳じゃないけど。 -- 名無しさん (2022-09-18 09:20:37)
- 原作者的にはどうなんだろう。容認してるならいいんだが。 -- 名無しさん (2022-09-18 11:05:31)
- ほぼオリジナル漫画になってるのか -- 名無しさん (2022-09-18 11:28:55)
- ↑×5 「異世界に飛ばされたおっさんは何処へ行く? -- 名無しさん (2022-09-18 17:31:13)
- まぁなろうのコミカライズだとよくあるよな -- 名無しさん (2022-09-19 00:22:45)
- 原作は割とマトモなのにコミカライズでボーボボ的な何かが合体してる作品 餅先生もあさ先生も編集もおかしいですよ!? -- 名無しさん (2022-09-19 14:32:51)
- 「なんか追放流行ってるから追放した」とかいうあまりに理不尽な理由なのに話が進むにつれて(まぁ機会があれば追放したいよな……)って納得する不思議 -- 名無しさん (2022-09-19 15:23:11)
- 最新話で「仕方ないだろ!?レインうざ過ぎるだろ!?」と読者とリリィとマーガレットを納得させる展開へ… -- 名無しさん (2022-09-20 12:16:46)
- ↑7 コミカライズ売れまくったおかげでエタってた原作を更新再開したレベル -- 名無しさん (2022-09-20 17:37:34)
- コミカライズの画風はゆるいけどたぶんめっちゃ画とか漫画上手いよな何者なんだ業務用餅… -- 名無しさん (2022-09-20 18:00:12)
- 話だけ聞くとコミカライズのほうがパンチ力強いな -- 名無しさん (2022-09-22 08:36:14)
- 漫画読めば追放も納得よ -- 名無しさん (2022-09-27 00:18:09)
- 漫画版の作者が「こんなバケモン今までどこに隠れてたんだ」と業界を戦慄させてるの笑う -- 名無しさん (2022-10-04 01:32:28)
- 原作版ヒロイン達の説明文少ないのってこれ書くことなくてこうなってるの...? -- 名無しさん (2022-10-05 01:32:15)
- 端々からうまさが隠しきれてないというか体の書き方や構図がうまい -- 名無しさん (2022-10-05 23:21:21)
- コミカライズはノンフィクションで小説版は美化した自伝だろこんなん -- 名無しさん (2022-10-06 14:24:58)
- な ろ う 系 ボ ー ボ ボ -- 名無しさん (2022-10-06 16:56:46)
- ↑4 この記事の初版を書いた者ですが正直に言ってしまうとその通りです… 敵は全部レインが瞬殺しちゃうし全体的に描写があっさりしてるので -- 名無しさん (2022-10-06 20:22:17)
- SEXYがマジでSEXYで腹立つんだよな…クッソなんであのツラであんなにエロいんだ… -- 名無しさん (2022-10-06 21:27:29)
- コミカライズ担当がやべーけど、チー付与以外にも多数連載してて新作もバンバン書きまくりながらコミカライズを楽しんでる原作者が一番やべーやつな気がしてきた -- 名無しさん (2022-10-07 16:55:29)
- 最近ツイッターで作品名が流れてくるようになったから、なろう版を読み進めてて面白いやんって思った。思ったけどコミカライズ版そんな原作崩壊してんの? -- 名無しさん (2022-10-07 17:15:56)
- 崩壊どころか原作要素探す方が難しい -- 名無しさん (2022-10-07 22:46:56)
- コミカライズ版は真面目な部分は真面目だから困る 完成度が高い -- 名無しさん (2022-10-08 00:47:09)
- なんでツイでのあの評判を見て原作だけ読もうって思ったの…? ギャグはもちろんだけどシリアス部分も相当餅先生が後から生やしてるからほんとに何もかも別物と思った方がいいです -- 名無しさん (2022-10-08 05:08:33)
- 漫画版マーガレットはほんとクソクソなんでこんな女に!て言いながら抱いてしまってるような感覚があるくらいSEXYチベスナ -- 名無しさん (2022-10-08 14:27:11)
- 漫画の単行本での追加シーンがけっこうあるから、原作小説版・連載版・コミック版と楽しめちまうんだ! -- 名無しさん (2022-10-10 09:28:23)
- ミラベルに捲し立てるコーネリアスのとこ完全にヒラコーのあとがきになってたな -- 名無しさん (2022-10-10 11:42:39)
- 世界で主人公だけが持つ強力チート能力より、レインの底抜けに馬鹿でウザくて善人なキャラクターの方が印象に残る。何の反論にもなってない「人間には価値がある!」ゴリ押し一点張りのシーン好き -- 名無しさん (2022-10-10 22:23:09)
- 「燐光竜じゃんウケる」「ハハハ・・・ハハハハハ!」「ウワァ~~~~!」「キャア!おばけみたい!」声に出して読みたい台詞が多い・・・ -- 名無しさん (2022-10-10 23:17:56)
- 「ば、馬鹿な……お前の力は人間に許された領域を……こ、超えている……神や魔王の領域に……ぐうっ……」←この小学生のノートに書かれてるようなセリフをちゃんとコミカライズでも踏襲してたけど、直後にウージー機関銃出すのがバランス取ろうとしてるようにしか見えんわ -- 名無しさん (2022-10-14 10:09:14)
- 師匠の地元に帰った時にみんなエルシーの活躍を褒め称えてたのに、身体壊して近所の浮浪者になった師匠には誰も触れないのがかなりキツい -- 名無しさん (2022-10-20 19:37:06)
- コーネリアスにゴブリン襲いかかるシーンよく怒られなかったなって思う。面白かったけど -- 名無しさん (2022-11-15 16:51:33)
- タイトル回収のところ雑すぎて笑ったけどその後のシーンでなんかほっこりした。 -- 名無しさん (2022-11-17 00:23:26)
- 冒険者ランクに換わる新たな強さ指標「暗殺ババアの指換算」。個人の能力を示す冒険者ランクと違って、+そいつが動員できる総戦力やコトを起こした際の関係者への影響力まで含めるから内訳はかなり複雑だ! -- 名無しさん (2022-12-21 22:35:26)
- 漫画版で原作台詞の為に綺麗なレインになると「うわぁ、急に冷静になるな!」とかかつての有名なコラ画像のセリフがコメント欄に流れ出す -- 名無しさん (2022-12-24 13:36:50)
- ババアが指折り数えて損得計算するシーンとかもうヤバさが滲み出てるのよ。忍極の作者もべた褒めした躍動感あるシーンもすげえし一体作者は何者だ -- 名無しさん (2022-12-28 06:56:05)
- セカンドライフに対してすげえ真面目に考えてる作品あまりにも不真面目なくせに! -- 名無しさん (2022-12-28 06:56:51)
- さようなら…バリオス -- 名無しさん (2023-01-20 00:53:22)
- なんでだよバリオス… -- 名無しさん (2023-01-20 04:17:08)
- バリオスが死んで思ったよりショック受けてる自分がいる・・・登場シーンがこんなに少なくても心に残るもんなんだな -- 名無しさん (2023-01-22 22:24:55)
- バリオス、お前のセカンドライフはこれからじゃないのかよ…半グレ許せねえ…! -- 名無しさん (2023-01-24 09:30:17)
- 元々の居場所を失ってもみんな人生は続くし懸命に生きていくしかないんだ。逆にギルドが解散したからって半グレの悪党どもが消滅することもないんだ -- 名無しさん (2023-01-24 10:12:48)
- 台詞差し替えの件、作者が漫画を読む上で意図しない文脈が生まれるから差し替えましたって言うならそう言う事でしょ。それこそこういう風に勝手に意図を見出されたくないから修正したんじゃないのか?? -- 名無しさん (2023-01-28 02:23:15)
- そもそも原作が公開された時期から逆算したら、件の騒動が起こるよりも前にアレが描かれてる可能性が高いわけで。というかそもそも例の騒動の団体はNPOじゃねぇし -- 名無しさん (2023-01-30 23:11:41)
- やめろよ なんで2週目に入るんだよ -- 名無しさん (2023-02-01 18:29:32)
- レインとリリィが今のところ「気ままなセカンドライフを謳歌」できてるのも付与魔術がチートだからじゃなくてエルシーが陰ながら庇護してくれてるからなのが世知辛い -- 名無しさん (2023-02-01 19:39:12)
- 謝罪文じゃなくて説明文だな。別に謝ってないし、謝ることも何一つ無いんだから -- 名無しさん (2023-02-18 15:58:57)
- やっべバリオスの項、5巻収録分のネタバレ来てんじゃん!と思って見ないようにして、コメ欄見たらバリオス死亡と知らされて草ぁ……えっ死ぬの、やだよ、めっちゃ悲しいよ、やっぱチート付与はシリアス漫画すぎる辛いほんとに辛い、泣きそうに悲しい -- 名無しさん (2023-02-18 16:01:14)
- ちょ…暗殺ママの話調べたけど、NPO法人うんぬんの話はヤバい…謝る必要なんて全くないんだけど、色々ヤバい… -- 名無しさん (2023-03-15 18:34:14)
- NPO法人云々で一番ヤベーのは、業務用餅先生が滅茶苦茶考えた上であの胡乱な台詞をお出ししたことと、原作からどんどん離れていることをしっかり自覚した上でこれからも省みることはないと明言したことなんだよなあ… -- 名無しさん (2023-03-16 16:44:17)
- シリアス漫画…? そうかも… -- 名無しさん (2023-03-16 17:28:14)
- 漫画版は傷ついて集まった皆が楽しくセカンドライフを送るため奮闘する物語なんやなって。タイトル通りじゃん。原作通りじゃないけど。ニーナも何かあんのかな -- 名無しさん (2023-04-14 15:34:08)
- ↑4 そんな風に作品と関係ない話題で叩き棒みたいにもち出されるのが嫌で変更したんじゃないか。餅だけに -- 名無しさん (2023-08-02 10:15:37)
- 科学技術は存在するけど使うと一時的に魔力が落ちる設定だったのか… 単なるギャグじゃなかったのね -- 名無しさん (2023-08-02 10:31:24)
- 半分及び半グレは迷惑なアウトローどもだけどグレンダの一件に関しては慕ってた姐さんを突然殺されてその犯人探してるだけだから動機は正当なんだよな -- 名無しさん (2023-09-22 11:44:32)
- マジで何を思ったら原作に登場しない「科学技術を使用すると魔力が落ちるから、冒険者を名乗り日常生活に縛りを入れる人々が存在する世界観」を企画会議で通したのかわからない。。。怖い。。。 -- 名無しさん (2023-10-16 12:13:05)
- 原作と言うか原案だよねもう -- 名無しさん (2023-10-20 12:48:31)
- エルシーが半グレと暗殺の母相手に頭脳戦演じてて普通に面白いの頭おかしくなる -- 名無しさん (2023-10-21 22:00:46)
- 淫獄団地の最新話でシラカゲが暗殺特化の人妻と名乗ったせいで、この漫画の暗殺者ギルドのママとSPY×FAMILYのヨル・フォージャーにまで風評被害が飛んでて笑った -- 名無しさん (2023-10-23 16:18:36)
- 世界観は日本が混じってたりでハチャメチャなのに世界設定が割としっかり作られてるの上手いよね。掴みも強いけどしっかり読んでも面白い -- 名無しさん (2023-11-25 04:03:42)
- エルシーの経営向いてねぇよ様がオーシャンズのラスティ感あるな -- 名無しさん (2024-01-09 22:22:55)
- 最近ガチで能力バトルとしても面白くなってきてヤバいわ。しかも現行の7巻分はそれに頼らずほぼキャラと駆け引きだけで進めてきたところに+αだからワクワクがすごい。 -- 名無しさん (2024-01-20 01:05:00)
- ↑4 ヨルさんはかわいそうだけど人妻かさえ怪しいこっちはむしろシラカゲのほうに申し訳ないレベルでは? -- 名無しさん (2024-01-20 07:57:30)
- 人物周りがゴチャゴチャしてきたと感じたので、所属している勢力で分けてみました。見づらいようならバックアップから戻してください。 -- 名無しさん (2024-02-09 17:30:48)
- ↑原作と漫画で所属勢力の違うキャラとか途中で移籍したキャラとかの記述が逆にごちゃついてしまっている気がします。主要キャラ(レイン、リリィ、マーガレット、ミラベル、マルチナあたり)はひとまとめにしてあとは所属別で分ける、という形にしてみようかと思いますがいかがでしょう -- 名無しさん (2024-02-11 02:32:32)
- 原作マルチナはマルチナとフラックに役割分裂させたと思うんだけど蒼天牙持ってる(今後入手する)のはどっち何だろうな -- 名無しさん (2024-02-11 11:48:09)
- ↑2賛同します。 -- 名無しさん (2024-02-11 12:08:55)
- 原作読者曰くバーナードは半グレのリーダーなんじゃねえかと…いいのか色々と!? -- 名無しさん (2024-02-11 12:50:13)
- 某動画サイトにてにようやくこの作品の創作動画が作られたけど、その最初の動画が暗殺ギルドのママのMMDなの草 -- 名無しさん (2024-02-13 17:15:03)
- 原作はよくあるなろうではあるんだけど、これほどまでの改変を許可する漢気好きよ -- 名無しさん (2024-02-18 13:54:41)
- 気が付いたら漫画オリジナルキャラ同士で戦い始めてて笑う。一応発端は主人公の追放だし、関係してるとは言えるんだが… -- 名無しさん (2024-02-18 20:08:24)
- ギャヒ!!ギャ〜ッ!!ワァアアア〜!! -- 名無しさん (2024-02-18 23:36:48)
- 原作者さんがコミカライズの宣伝するたびに寛大なお方だ…って気持ちになる -- 名無しさん (2024-02-19 00:55:58)
- 原作でグレンダそもそも死んでないって知って腹が捩れるかと思った -- 名無しさん (2024-02-20 21:26:37)
- 現状の上位陣がみんな状況分析力と判断力を兼ね備えてる描写がされてて好き。情報が力であることを描けるのは良い漫画だ -- 名無しさん (2024-02-25 01:07:47)
- なんか地味に巨乳キャラ多いなぁ、でも原作からしてそうかも…と思ってたけどエリカ・フラック・モブ女医とオリキャラも軒並みデカいあたりこれは餅先生の性癖なんじゃないかという気がしてきた -- 名無しさん (2024-03-01 04:24:28)
- ソウタの能力生命力の譲渡っぺえよな エルシーに指摘される前からうまく隠してるじゃねえか -- 名無しさん (2024-04-23 00:32:45)
#comment(striction)
*2 例として、「半分」が魔力を解放した際には周囲の街頭や自動車のエンジンが破裂し、ドラゴンに乗って移動していたリリィが首から下げていた双眼鏡がボロボロになっていたほど。
*3 以前レインに絡んできた冒険者に腹パンされた際は、相手の手が酷いことになった
*4 原作の「星帝の盾」に相当すると思われるギルド
*5 借金のせいで「青の水晶」が解散の危機にあることをギルドマスターから伝えられたため事情を聞こうとしたが、まだその事を聞かされていなかったレイン達は「知らない」と答えたため、彼らが隠し事をしていると勘違いしてしまった
*6 「あの場にいた冒険者の半分はもうこの世にいない」「あの女がくだらない失敗をおかし その巻き添えで『仲間』の2人が死んだ」とのこと。該当シーンに死体は2つしか描かれていないが、直前のシーンで野営していた冒険者達はマーガレットを含め6人いた
*7 レインの付与魔術が明るみに出て身を狙われることのないよう、彼の活躍を伏せる形で報告を行なっていた
*8 以前は時給980円、追加報酬なし
*9 ただしリリィは「もっと都合の良い条件で脱出するにはより過酷でリスキーな勝負に勝つ必要があり魔力消費量も莫大だった」と考察している。真意はそれこそ神のみぞ知る…だろう。
*10 時系列的にはこっちの方がちょっと先出しなため餅氏が予知能力者でない限り偶然でしかないだろう。
*11 赤ちゃんの時にする、点が9個で二回打つアレである。
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