登録日:2021/11/27 Sat 23:58:50
更新日:2024/06/14 Fri 13:47:07NEW!
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この世の全てに答えなどなく、同じく等しい人間など一人もいない
お前さんの進むべき道はいつも心で決めなさい
これも一つの戦争―――500年前のS.F.に参加した者よりの心からのアドバイスです
漫画『シャーマンキング』に登場する精霊。そして長編「恐山ル・ヴォワール」のキーパーソンでもある。
CV:田中秀幸(ドラマCD版、ゲーム版及び2021年版アニメ)
概要
千年間、麻倉家に仕えた猫の精霊・猫又。そして葉の最初の持霊。
飄々とした性格で人当たりが良く、葉や木乃にも好意的に接していた。
趣味は読書で、純文学がお気に入り。特に宮沢賢治作品を愛読している模様。好物はマタタビ。
原色魂図鑑によると、麻倉の血が絶えぬよう陰に日向に支えてきており、婿養子入りした幹久も彼に助けられたことが示唆されている。
来歴
1000年前
生前は親に捨てられ、共に生まれた七匹の兄弟と死に別れ、自身も疫病に侵されながら京都の片隅で孤独に生きていた。
ある夜、偶然通りかかった大陰陽師・麻倉葉王と出会い、彼に飼われることになる。
そしてマタムネもまた、霊の存在が見えた。ある夏の日、外で見かけた御霊神に威嚇した際、葉王から、霊験あらたかな熊のツメの首飾りを渡される。
それは残り少ない余命を憂えた葉王からの贈り物にして、「御霊神として守ってほしい(=一緒にいてほしい)」という願いだった。
その後マタムネは余生を葉王と共に過ごし、死後には葉王の巫力を以て、O.S.として半永久的に生きる存在となった。
500年前
だが葉王は優しさ故に、心を鬼に喰われてしまった。
パッチ族に転生し、シャーマンキングになろうとした葉王を討つべく、葉賢と共にシャーマンファイトに参加する。
トドメを刺すことには成功したものの、葉王を討ってしまったこと、そして信じること諦めてしまったことは、マタムネの心に深い後悔を残すこととなった。
1995年末
長らく麻倉家を離れて旅をしていたが、葉明の呼び出しを受けて帰還。
嫁(候補)となるアンナに会いに青森に行くことになった葉の付き添いを務めることになる。
実力
葉王から巫力を分け与えられた上、霊力も20万と強大。その力を以ておちょくってきたポンチとコンチも瞬殺した。ポンチコンチがおむつを履くようになったのはマタムネのおかげでもある
しかし巫力は無限ではなく、力を使う度にマタムネの力は弱まっていく。
使用技
超・占事略決 巫門御霊会
愛用のキセルに巫力をO.S.させ、巨大な刀を形成する。
ちなみに霊と霊が対峙するため「御霊会」となる。
剋殺
巫門御霊会で形成したO.S.の刀で相手を斬り付ける。
巫力を上乗せすれば威力も上昇する。
作中での活躍
道中、葉の心に潜む寂しさを見抜きながらも、少しずつ絆を深めていく。
青森到着後にはアンナと出会い、彼女が無意識に生み出した鬼に襲われた葉を助けることもあった。
だが、マタムネの真の使命は二つあった。
ひとつは自分自身との決着をつけるため。
もうひとつは、葉王と同じ力――霊視の力を持つアンナを正しい方向に導くため。
自身の力に押しつぶされ、苦しむアンナの心を救うため、葉を手助けすることで過去の贖罪をしようとしたのだ。
葉の奮闘でアンナは心を開きかけるが、大晦日の夜、二人が初詣に行ったことで事態は急変。
人々の大量の思念を読み取ったアンナは力を暴走させ、大鬼を生み出してしまう。
マタムネは自分が消えることを承知の上で立ち向かうが、大鬼は更なる力を求めてアンナを恐山へと連れ去る。
そこでマタムネは最後の手段として、葉に自分を憑依合体させ、大鬼を上回る力――「鬼殺し」となって大鬼を討つことを提案する。
だがそれを行ったら最後、マタムネはこの世に存在することができなくなることを意味していた。
当然葉は反発するが、マタムネは自身の後悔、及び「これが最後の別れではない」ことを語る。
そしてたどり着いた恐山にて、再び心を閉ざしてしまったアンナと再会した葉は鬼殺しを発現。
自分とひとつになったマタムネと共に、大鬼と死闘を繰り広げた。
葉さんなら必ずなれますよ
むしろ葉さんにはあのお方を超えていただかなくては
小生が救えなかったあのお方を救うために――――
この戦いが終わり憑依合体を解くころには、小生はかえるべき処へとかえるでしょう
もう心残りはない
1000年もの間旅をして本を読み探し続けた答えが、今ようやく目の前にいるのだから
葉さん、あなたは全てを託し信じられる友達です
ですからどうか葉さんも信じておやりなさい
大切な心のために
何があってもあの娘を守りぬくのです
少なくとも、少なくとも
その闘いの中でアンナは心を取り戻し、逆上した大鬼は彼女を道連れにしようとする。
いよいよ、これでお別れだ。マタムネ
お前と旅した3日間、本当に楽しかった
オイラ、お前の事はずっと忘れん
だから
だからいつか、この媒介使って必ず呼んでやるからな
じゃな
その誓いと共に、葉は残り少ない巫力を以て「超・占事略決 三日月ノ祓」でトドメを刺すのだった。
その後、熊のツメの首飾りは葉の大事な宝物となり、マタムネから教わった「大事なことは心で決める」という言葉は葉のひとつの指針となった。
その言葉は、後の彼の相棒からも贈られ、葉にシャーマンファイト復帰を決意させることになる。
相変わらず、勘の良い方だ
それから5年後。
マタムネは五人の戦士に選ばれ、地獄に堕ちた葉達を陰ながら導く。*1
長らく地獄を彷徨っていた葉賢と対峙する葉の成長ぶりを喜び、いつかまたこの世に呼び出されることを期待していた。
そしてG.S.での最終決戦ではかつて葉との旅で乗った列車「乙斗星」に乗り込み、ハオに殺害された全ての魂を導くべく、各コミューンを巡った。*2
the Last Wards.
シャーマンファイト終了から7年後、新たなシャーマンキングとなったハオは久々に地上に降り立つ。
そこにいたのは野良猫の霊。ひとりと一匹は、お互いに微笑みあう。
ハオとマタムネの再会、そして和解を以て、『シャーマンキング』の物語は完結を迎えるのだった。
余談
- 鬼殺しのデザインは、後のO.S.スピリット・オブ・ソードの原型となった。
また、GCのゲーム『シャーマンキング ソウルファイト』では鬼殺しが使える他、スピリット・オブ・ソードと鬼殺しの合体技「ソードオブソウルズ」も登場した。
- 『ソウルファイト』及びPS2のゲーム『シャーマンキング ふんばりスピリッツ』では葉と再会し、ハオに立ち向かうシナリオが描かれている。
- 2021年版アニメの3期ED「ハヅキ」の映像はマタムネがメインとなっており、葉王と過ごした日々を思い起こしたり、葉の姿がハオと重なる等の演出が為されている。
- スマホゲーム『SHAMAN KING ふんばりクロニクル』では民宿炎の常連客のひとりとして登場。
リリースして間もない頃のデイリーシナリオにも登場し、「小生が来たことは葉さんには内緒にしていてくださいね」と言っていた。
そして2021年12月28日には「恐山ル・ヴォワールガチャ」にて「【心が決めた事ゆえに】麻倉葉」の持霊として実装された。
小生、麻倉家に仕える事約1000年――――
この度、葉さんの旅のお供に世界の股旅から戻ってまいった
ねこまたのマタムネと申す
好きなものは、マタタビ
ではまた
じゃあオイラもいつかWiki篭りみたいに追記・修正できたら…、またお前に会える日が来るんな…!
もちろんですとも
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*1 地獄に堕ちて間もなく、葉はマタムネの気配を感じ取った。*2 マンタリテによると、この時にアンナに麻ノ葉の捜索を任命したらしい。また、しおりも用意したとか。
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