登録日:2021/05/14 Fri 03:26:04
更新日:2024/05/27 Mon 11:15:41NEW!
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朝日のあたる家
湊家は『ウルトラマンR/B』に登場する主人公一家。『R/B』の物語は、主にこの家族が中心となって繰り広げられる。
○目次
【クワトロM】
ウシオが経営するセレクトショップで、湊兄妹の実家にして、本作における活動拠点。
住所は東京都綾香市天妙町7-32-8。
以前は「湊洋品店」というウシオとミオ夫婦の2人が経営するお店だったが、カツミとイサミが生まれ4人家族となったことでイタリア語で「4」を意味する「クワトロ」と、「湊」の「M」を足して「クワトロM」と現在の店名に変わる。
店の奥にはフリースペースがあり、イサミの発明品が置かれている。
地元ではそこそこ有名なお店らしく、ケーブルテレビの取材が訪れたこともあった。
お店の売り(?)はウシオが展開している独自ブランド「UshioMinato」のオリジナルデザインTシャツ。
【本編最終回以降】は
アサヒが正式に家族に加わり5人家族になっても変わらず店舗名は「クワトロM」。
従来のお店のロゴマークだった「4つのMの字」は1つMが追加され「5つのM」となった。
【家族構成】
◆湊カツミ
演:平田雄也
[[ウルトラマンロッソ>ウルトラマンロッソ]]に変身する今作の主人公の1人にして、物語の語り部的存在。1995年5月23日生まれの23歳で、血液型はA型。
名前の漢字表記は「活海」。
物語の語り部的存在でどこにでもいるような青年。
イサミとアサヒからは「カツ兄」と呼ばれる。
温厚で理知的な性格だが、物事をすぐに現実に即して考えてしまうコテコテのリアリスト。
弟の無茶な提案も否定しっぱなしだし、ルーブジャイロを初めて見た時や初めて技を出した時の感想はズバリ「わからん」であった。だろうよ。*1
普段は「クワトロM」の唯一の従業員として働き、父と共に一家の生活を支えている。
が、肝心の家族の内容が独特のセンスを爆発させる父、自由奔放な弟、天然でマイペースな妹、(+ 行方不明のちょっと変な母)という揃いも揃ってアクの強い面々であり、
そんな中で生活している常識人の兄は当然振り回されまくりと、毎日の苦労が絶えず、ツッコミ役に回ることが多い。
とはいえ、家族に対する想いは誰よりも強く、長兄だけあってかイサミと末妹であるアサヒのことを誰よりも大切に思っている。
イサミと互いに右拳を上下に打ち鳴らした後掌を叩くサインは兄弟の信頼の証でもある。
二度目の変身も兼ねた朝練で、ウルトラマンとしての強大な力を理解しており、「凶暴な巨大生物」と疑う世間に「ヒーローと宣言しよう」と躍起になるイサミに対して
世間から注目を帯びて家族に迷惑がかかる上に研究材料にされるのを恐れている。
またウルトラマンになるということは、街を守るため怪獣に勝ち続けなければならない責任を負う事でもある、と自覚しているようだ。
かつては綾香市の高校野球部のメンバーで大学野球部からスカウトが多く来るほどの名ピッチャーだったが、
15年前に宇宙考古学者だった母ミオが失踪した事、弟イサミの才能を誰よりも理解していたが故に彼を進学させてやりたいと思っていた事、家計の事情的に二人も進学する余裕はない事を感じていたため家族を助けるために進学を諦めた過去を持つ*2。
今では現実主義者となっているとはいえ、野球とその才能を見出させてくれた野球部の顧問である熊城松雄監督への想いは捨て切れておらず、
今でも熊城が監督を務める綾香市の草野球チーム「ホワイトベアーズ」に参加、早朝にランニングは欠かさず行っており、
熊城の引退試合でイサミやアサヒがツッコミを入れるほどの熱苦しさを見せつけた。
夢を諦めたという過去は彼にとって大きなわだかまりを残していたようであり、14話において、美剣サキが残したウルトラマンクリスタルとベリアルクリスタルをめぐる意見の食い違いからイサミと大喧嘩。
何?そんなに俺のこと信用できない?
お前は無鉄砲過ぎるんだよ!誰かが制御してやらなきゃダメなんだよ!
俺は俺でしっかりやれる!カツ兄の助けなんていらねえ!!
そんな風に思ってたとはなぁ……!俺がお前の為にどれだけ我慢して……!
我慢?!我慢って何だよ!? 何だよ……言いたい事があんならはっきり言えよ!!
だからお前は……!
「カツ兄の助けなんていらない」と言うイサミの身勝手な態度に激怒し、その際にイサミに対して抱いていた感情をつい漏らしてしまい(口にした瞬間に表情を変え、言葉を途中で止めている。)、兄弟の間には確執ができてしまう。
これによって全く息が合わなくなり、直後のグルジオキング戦では大苦戦してしまう。肝心の二つのクリスタルも使えず、そのまま兄弟揃ってギガキングキャノンの直撃を受けて敗北。
続く第15話でも喧嘩は続き、アサヒに仲裁されるものの、イサミは家を飛び出してしまい、彼ら兄弟の溝はますます深まっていく。
しかし、イサミとの幼少時の思い出の品々を見た事で反省し、再び動き出したグルジオキングの攻撃から間一髪イサミを救出。その際に昨日は怒鳴ってしまった事を謝罪し、兄弟は和解。コンビネーションを取り戻して再びグルジオキングに挑むも、やはりその圧倒的な力に苦戦する。
だが、そこへ駆けつけたアサヒが伝えた母・ミオの言葉で覚悟を決めた二人にウルトラマンとベリアルのクリスタルが呼応。
キワミクリスタルの召喚に成功し、[[ウルトラマンルーブ>ウルトラマンルーブ]]へと合体変身。グルジオキングを撃破した。
戦いが終わり、瓦礫山中で寝っ転がった二人は、お馴染みのサインをし、カツミはイサミに胸の内を吐露する。
何だかんだでさあ、俺はお前が羨ましかったみたいだ。
俺が羨ましい? カツ兄が?
……ああ。イサミはなんか自由に生きている気がしてさ……。
その後、イサミからも吐露されて兄弟の絆はさらに固く結ばれるのだった。
歴代のウルトラ戦士と違うのは、ブル/イサミともども当初は変身後の戦い方や、ウルトラマンとしての能力を全く知らないという点。
これまでの戦士を見てみると、
- パターン1:ウルトラマンの意志が変身者と一体化している(初代、エース、タロウ、グレート、パワード、マックスなど)
- パターン2:地球人の姿に化けたウルトラマンである(セブン、レオ、80、セブン21、メビウスなど)
- パターン3:後天的にウルトラマンに変身できるようになった人間である(ティガ、ダイナ、アグル、オーブ、ジードなど)
のパターンに主に分けられる。
細分化する場合はパターン1なら肉体で一体化している面子と変身アイテムに宿っている(エックスなど)。
このうちパターン1と2は当然ながらウルトラマン側が戦いに関する技術と知識を持ち、
パターン3の場合ナビゲーター役や参考となるデータが存在するか、初変身時は無意識あるいは一種のトランス状態となっている場合が多い。
湊兄弟/ロッソ&ブルの場合はパターン3だが、世界観そのものにウルトラマンという概念がないこと、先達やナビゲーターもいないことから完全に手探り状態であり、
2話Aパートではウルトラマンとしての能力を確認するために夜中に変身して訓練をするという珍しい場面があった*3。
同様の境遇に置かれた存在としては『ギンガ』の礼堂ヒカルや『ガイア』の高山我夢が近い。
ただヒカルの場合は選ばれし者ということもあってか持ち前の適応力であっさり順応したため、
二人の境遇的には「悪戦苦闘の末に基本を掴んだ」我夢が比較的近い(我夢はビジョンのガイアの行動を思い出してフォトンエッジを使用したりしている)。
◆湊イサミ
演:小池亮介
[[ウルトラマンブル>ウルトラマンブル]]に変身する今作のもう1人の主人公。1999年4月13日生まれの19歳で、血液型はB型。
名前の漢字表記は「勇海」。
湊家の次男でカツミからはそのまま名前で、アサヒからは「イサ兄」と呼ばれる。
失踪した母のミオに憧れて大学で宇宙考古学*4を学んでおり、専門知識にはかなり博学。
そんな彼の性格だが、純真で探求心に満ちているが非常に子どもっぽい。短く述べると、考えるよりも先に行動してしまう頭のいい馬鹿。
自由奔放で明朗快活な彼の突拍子もない行動に付いていくのは兄カツミも相当苦労している様子で、
考古学に疎い兄に対して専門用語をバンバン会話に挟んだり常人の理解を超える珍発明片手に調査したりする辺り彼の性格が分かりやすくうかがえる。
綾香市名物「あやか星まんじゅう」が好物で、幼い頃から愛食するほど。それ故か、「饅頭なんてパッケージに包まれてるだけでほぼ同じだ」と馬鹿にされると「違う!!」とすごく怒る。
しかしながら思考力や観察眼は高く、宇宙に対する情熱は本物。
グルジオボーン出現による地磁気の異常から、綾香市の伝承にある「妖奇星」もただの隕石ではないと分析する。
その情熱はカツミも認めながらも、「母さんのすごい部分とヘンテコな部分を受け継いでる。このままだとロクなことにならないような気がするのだ」と第1話のモノローグで心配するほど。
父の独特なセンスが生み出すプリントTシャツを褒めるだけでなく、第5話「さよならイカロス」では空を自由に飛ぶことを夢見る変人「イカロス」こと大学の同期生だった二宮ユウハの飛行支援型人工翼の研究にも参加している。
特に後者に関しては「頑張ってるから嫌いじゃねえ」と無謀と見られても夢に向かい努力する彼女の姿を評価する場面から、情熱家としての共感性もあるようだ。
正義感もカツミに負けず劣らず、公園で逃げ遅れた子どもを救うカツミをフォローするためにグルジオボーンの注意を引いたりしている。
持ち前の観察眼で戦いの最中に的確な作戦を立案することもあり、ロッソ&ブルの特徴であるクリスタルチェンジも見抜いていた。
[[熱血>熱血]]だけど[[頭脳派>参謀・知恵袋ポジション]]という、これまでにないタイプの主人公ということだろうか。あれ、お兄ちゃんの役割は……?
第14話では「無鉄砲過ぎるから誰かが制御してやらなきゃダメなんだ」と言うカツミの叱咤に猛反発し、兄弟の間には確執ができてしまう。
これによって全く息が合わなくなり、直後のグルジオキング戦では大苦戦してしまう。肝心の二つのクリスタルも使えず、そのまま兄弟揃ってギガキングキャノンの直撃を受けて敗北。
続く第15話でも喧嘩は続き、アサヒに仲裁されるものの、アイゼンテックの企みを暴くために単身家を飛び出してしまい、彼ら兄弟の溝はますます深まっていく。
しかし、その際にルーブジャイロを忘れてきてしまい、再び動き出したグルジオキングの攻撃を受けそうになるも、駆け付けたカツミに間一髪救出される。その際に昨日は言い過ぎてしまった事を謝罪し、兄弟は和解。
コンビネーションを取り戻して再びグルジオキングに挑むも、やはりその圧倒的な力に苦戦する。
だが、そこへ駆けつけたアサヒが伝えた母・ミオの言葉で覚悟を決めた二人にウルトラマンとベリアルのクリスタルが呼応。
キワミクリスタルの召喚に成功し、ウルトラマンルーブへと合体変身。グルジオキングを撃破した。
戦いが終わり、カツミに「自由に生きている気がする」と言われてイサミも言う。
……俺もカツ兄にコンプレックス持ってたよ。
スポーツもできるし、店も父さんと切り盛りして、近所の人気者だし……
だーっ!! あ~、気持ち悪っ! おい、もうこんな話やめようぜ!
そうだな、やめやめっ!
かくして帰路に就く兄弟。その絆はさらに固く結ばれたのだった。
本編最終回から1年後の世界である『劇場版R/B』では、カツミ・イサミの兄弟が将来の進路について悩む姿が描かれる。
そして、兄弟たちが最終的にどのような決断をしたのかは劇場版の該当項目にて。
◆湊アサヒ
演:其原有沙
今作のヒロインで湊家の末妹。2001年3月3日生まれの17歳で、血液型はB型。
名前の漢字表記は「朝陽」。
都立綾香高校に通う女子高生。天然でマイペースだが、争いごとを嫌う家族の癒しポジション。
口癖は「ハッピー♪」*5で、飴玉を「はい、アメちゃん」と相手に渡すことで誰とでも仲良くなれる。
特に一家の母であるミオが行方不明だったときは家族で唯一の女子だったこともあり、父や兄達からはかなり溺愛されている。
アサヒに彼氏の匂いを感じようものなら、カツミは昭和の頑固親父みたいなことを言い出すし、ウシオとイサミは劇場版でとある若者に親し気に話すアサヒをスパイの如く追っかけまわす始末。
末の女の子だからそりゃ可愛いんだろうが……。
女子高生らしく、SNSやスイーツ、ファッションにも興味があり、たい焼きやあやかほし饅頭などを食べていた。
家族にもです・ます調で話すのが特徴。
湊家の家事全般を担当しているらしいが、劇中ではあまり見られなかった。
また、独特なタッチの絵を描いている。
友達のえりなとななかとは一緒に行動していることも多い。
『ウルトラマンR/B』の宣伝担当として、公式Twitterで時々呟いている。
そして、劇場版公開時期にはペガッサ星人ペガとも一緒に宣伝していた。二人とも可愛い。
【アサヒのひみつ】
当初から
「一家に近しい人物がアサヒを知らない」
「存在を証明するのが家族の記憶だけで、実際の記録がない」
「そもそもアサヒが過去にいた痕跡が存在しない」
「兄弟が幼い頃の写真に写っていない」
など、まるで後から割り込んだかのような描写が目立ち、主人公3兄妹の末の妹というポジションにしては矛盾や不明瞭な点が見られる。
そして、カツミやイサミの学校などでの活動を知らない一方で、
自身は幼く、記憶があるはずもない家族でピクニックに行ったときのエピソードや、
兄妹三人ではなく「一人でできなくても兄弟二人なら出来る」、年齢的に考えて母親と会話を覚えてないはずなのに「お母さんも言っていた」と口にするなど、本人の記憶についても謎が多い。
また、第1話の初登場も兄弟が初戦闘を終えた後であり、それより前には名前すら出てこない。
このことから、
- 本来はこの世界に存在しないのではないか
- 失踪した湊ミオと関係があるのではないか
などと予想が立てられていた。
物語中盤では、「アサヒに関する記憶はあるのに存在を裏付ける幼いころの写真やアサヒの思い出の品はない」ということに気が付いた湊ウシオが「君は誰?」と問いかけ、一時は家出することになるが、
最終的には写真がなかったとしても「この瞬間が絆」として今までと変わらず家族を続けることになった。
美剣サキとは、ウシオに存在を問われた後、イライラ解消でたい焼きを食べている際に出会い、その後、連絡先を交換する。
彼女のことは「ツルちゃん」と呼び、図らずも彼女をマイペースに振り回すこととなる。
美剣も最初はアサヒのことは快くは思っていなかったが、段々と友達として認めるようになっていった。
美剣の過去を知ると、湊兄弟を認めず、地球を犠牲にルーゴサイトを倒そうとする美剣と、美剣を敵視する兄弟に対し、協力してルーゴサイトを倒すよう求める。
そして終盤、ロッソとブルを庇って息絶えた美剣から、本当の名「グリージョ」を明かされ、彼女の持つルーブジャイロを受け継いだのだった。
その正体は、ミオの思いから生まれた「真」の属性を持つルーブクリスタル「マコトクリスタル」の化身。
現れたタイミングは第1話の戦闘終了後で、出現と共にクリスタルの力で「初めから三人兄妹だった」と湊家とその周辺の記憶が改竄された……というのが真実。
「真」の属性のクリスタルに纏わる記憶は「真のもの」ではない……というのはなかなか皮肉が効いている。
なので、コマ姉やチェレーザなど、湊一家を知りながらも直近の接触がなかった者は当然ながらアサヒの存在を知らず、
それまでの記録や痕跡はなかった上、アサヒもカツミ達の過去のことはまるで知らなかった。
ミオの意思から生まれた存在であったため、記憶の多くをミオと共有しており、名前もミオが望んでいた娘の名前「朝陽」となっている。
ミオ失踪後15年間に関する記憶は少ない一方、逆に幼少期のイサミやカツミを見守っていたかのような発言が多かったのもこの特異な出自に由来する。
そして、当のアサヒ自身もこれらの事実は全く知らず、自分が湊家の子供として生きてきたと信じて疑わなかった。
最終決戦で美剣のルーブジャイロを抱えてルーゴサイトの前に飛び出した際、自身の存在がジャイロに反応したことで誕生時の記憶が戻り、
その力を引き出したウルトラマンルーブによってすべての決着がつけられた。
ルーゴサイトの撃破に伴い一時姿を消していたが、家族の絆の力でマコトクリスタルと分離し人間の肉体を得て復活を遂げている。
その後は正式に「湊家の家族」として迎え入れられ、以前と変わらない学生生活を送ることとなった。
◆ 【マコトクリスタル】
アサヒの正体で、「真」の属性を持つ大型のルーブクリスタル。ロッソ・ブル・グリージョの三者を現す赤・青・橙の意匠を持つ。
これ自体は本編では変身には用いられず、ルーブコウリンに装填することでより強力な必殺技を使用した。
上げ幅は相当なもののようで、消耗したルーブがルーゴサイトの攻撃を一方的に押し返して撃破したほど。
ウルトラ戦士や怪獣の力を持つ通常のクリスタル、マンとベリアルを含む6人分の力の融合であるキワミクリスタルとは異なり、
ウルトラマンの力が宿っているのか、宿っているとしてどんな戦士なのかは不明。
セットするとアサヒの姿が浮かび上がる。
劇場版では、アサヒと分離し行方不明になっていたが3人の絆の力で復活。
展開したうえでルーブジャイロにセットすることでカツミ、イサミ、アサヒを[[ウルトラマングルーブ>ウルトラマングルーブ]]に変身させる。
この時はロッソ、ブル、グリージョの姿が浮かび上がる。
【本編最終回以降は】
TV本編から1年が経ち、劇場版では18歳となっている。看護師を目指しており、その勉強の真っ最中。
別の宇宙から来た朝倉リクとも交流し、お互いの特殊な出自を語り合うこととなった。
そして、本作では美剣から受け継いだジャイロを使用してグルジオレギーナ及び[[ウルトラウーマングリージョ>ウルトラウーマングリージョ]]に変身。
さらに、湊兄妹の諦めない心によって、ウルトラマングルーブへの変身を遂げる。
兄2人が海外へ旅立った後はその意思を継ぎ、綾香市を1人で守るためにかつての兄たち同様に山奥でこっそり特訓を重ねている。
◆湊ウシオ
演:山崎銀之丞
兄妹達の父であり、湊家を支える大黒柱。
1968年5月14日生まれの50歳。名前の漢字表記は「潮」。
優しく家族想いの父だが心配のあまり言動や行動が極端になってしまうときがあり、それがカツミとイサミのウルトラマンとしての活動の足を引っ張ってしまうことも。
息子たちがウルトラマンであることは終盤まで知らなかった。
妻のミオとはお互い50歳になった現在でもラブラブで「みーしゃん」「うーたん」と呼び合う仲である。
また、ミオが失踪する直前まで交換日記を続けていた。
服飾デザイナーとして独自のブランド「UshioMinato」を展開しており、様々なデザインのTシャツをいつも製作している。
夢はアメリカのニューヨークで店を構えること。
だがそのデザインは独特のセンスを突っ切っており、黒地のTシャツに果てしない宇宙の憧れで「\うちゅ~ん/」と叫ぶ地球のプリントやら、「I♡あやか市」とプリントされたシャツやら、
[[猫>猫]]、お茶、猫の手のシルエットで「にゃんちゃってー」の意味を込めた謎のプリントやらでハッキリ言ってセンスの悪いダサTシャツの類。一部では別世界のヒゲと気が合いそうという意見があったりなかったり。
劇中の客層を見るにやっぱりと言うかあまり売れ筋が良いとは言えず、カツミも「在庫の山が増えるだけだろ!」「少しはトレンドとか流行とか考えてくれよ!」とツッコんでいる。
……が、このTシャツはなぜか宇宙人には凄まじくウケが良い。
とある惑星ではウシオの作った「うちゅ〜んTシャツ」が大人気となり、Tシャツを巡って戦争が勃発したんだとか……。ていうか、どうやって流通したんだ
愛染マコトは兄弟を呼び出して勝負を吹っ掛ける名目で1万着を発注していたが、Tシャツ自体は1万着全てキッチリお金を払って受領しており、「いい買い物をしたなあ」とご満悦だった。
翌年の『劇場版ウルトラマンタイガ』のTwitterタイアップ企画、「E.G.I.S.業務日誌」でも宇宙人である宗谷ホマレがUshioMinatoブランドのTシャツを見かけて興奮気味に日誌を付けていたというものがある。
ちなみに、TV放送当時にはプレミアムバンダイに特設ページが設けられ、劇中に登場したTシャツを実際に注文・購入することができた。あくまでキャラクターグッズなので値段は一着税抜3000円前後とTシャツにしては結構いい値段なのは内緒。劇中でもプレバンの賞品同様、税抜3000円前後の値段が設定されている。
演者が濃いキャラを得意(?)とすることもあり、子供達に負けず劣らずの強烈な個性を発揮している。
◆湊ミオ
演:眞鍋かをり
兄妹達の母。
1968年7月1日生まれの50歳。夫のウシオとは高校の頃からの同級生。
宇宙考古学者であったが、15年前に「夕飯のすき焼きのお豆腐を買いにいく」と家を出たきり失踪してしまった。
15年前からパワフルで破天荒な性格だったらしく、アサヒよろしく飴玉を持ち歩いては他人にあげるクセがある。
愛染マコトや美剣サキとは面識があるらしいが……?
高校時代の交換日記の中にはルーブクリスタルらしきイラストが描かれている。
【ミオのひみつ】
愛染と共に妖奇星を研究していた過去がある。
しかし、愛染がウルトラマンの力を我が物にしようと企んでいることを知り、
二つのルーブジャイロを持ち出して失踪した……という事実が語られている。
つまり家を出てから買い物ついでにアイゼンテックへ立ち寄り、ジャイロを持ち出しを試みたことになる。破天荒にもほどがある。
また、チェレーザが愛染マコトにとりついたのも15年前と判明しており、
共同研究を開始してミオが失踪するまで1年も経っていないということになる。
後にミオの口から、二つのルーブジャイロを強奪しようとする美剣サキと接触した際にジャイロが発動。
異次元へと飛ばされたことが判明している。
その異次元から兄弟の姿を見ており、第1話でグルジオボーンに二人が襲われた際、持ち出したルーブジャイロとクリスタルが飛んで行った……というのがあの一件の真相である。
第22話で次元の穴から帰還。
異次元で帰還の術を模索する中でルーゴサイトの存在を知り、「まともに戦っては勝ち目がない」と判断しクリスタルに封印しての異次元放逐作戦を考えていた。
ちなみに二十路の息子を持つ母としては非常に若々しく見える*6が、前述の通り現在50歳のウシオとは高校の頃からの同級生なので実年齢は夫同様50歳。
これは時の流れが違う異次元に長く滞在していた影響であり、15年分加齢が遅れているためである。
放送開始時点で既に主要人物の1人としてミオの名前は公開されていたが、
キャストが誰かは終盤まで伏せられており、それまでミオの登場する場面は顔が映らない演出がなされていた。
追記・修正は家族揃ってすき焼きをお腹いっぱい食べてお願いします。
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▷ コメント欄
- 出るだけで空気が緩みがちになるマイナスイオン系家族 -- 名無しさん (2021-05-14 13:06:12)
- ウルトラ変身者の中では珍しく一家全員健在(母ちゃん一時行方不明だったけど)で酷い確執もないんだよな。仲良しよきかなよきかな。 -- 名無しさん (2021-05-14 14:28:17)
- Tシャツは凄まじく宇宙人ウケが良かったよな。愛染も大量に発注してたし翌年にはホマレ先輩もテンション上がってたし。 -- 名無しさん (2021-05-14 15:29:37)
- ↑まるで人間にはウケが悪いけど怪人には絶賛されるどこぞの金色の寿司屋みたい…w -- 名無しさん (2021-05-14 15:40:47)
- カツ兄には野球回のようなノリ(兄貴根性と気合で暴走、いつもはお調子者な弟が常識人に)の話をもう1.2回見たかった カツミが少年に野球を教える話とか -- 名無しさん (2021-05-15 00:49:00)
- 戸井君曰くカツ兄は公式でイケメンらしい -- 名無しさん (2021-05-15 08:49:26)
- 父ちゃんがアサヒのことに気が付いた理由が家族大好きだからってのがまたいいよね -- 名無しさん (2022-02-13 12:50:24)
- まさかカツ兄がイサミのプリン勝手に食ってたなんて…食い物の恨み怖いわー -- 名無しさん (2023-04-30 03:43:42)
- 最終的にサキことグリージョの心を救うことはできたが、兄弟にはバチバチにサキとぶつかってほしかった。そこんとこはカツミも後悔しててほしい。場合によってはトレギアに「君の清らかさが彼女を殺したのさ!」とか言われたかも。 -- 名無しさん (2024-01-08 18:15:56)
- そもそもツルちゃんの計画が地球や自分ごとルーゴサイトを葬る事だし、そこは倒しても和解の道を示しても変わらなかったんだからあんまり関係ねぇ -- 名無しさん (2024-01-08 20:38:35)
#comment(striction)
*2 明言はされていないが自分の才能に限界を感じつつあった事も示唆されている
*3 この訓練を経て「変身時間はだいたい3分」、「再変身するにはある程度のインターバルタイムが必要」であるところまでは突き止めた模様。
*4 イサミ曰く「通信衛星で地球を観測して、地球環境や遺跡などを調査する」もので、本編では自家製のクリスマスツリーにも似たバイブス波受信アンテナやらハンドメイドのプラズマイオン分析器で綾香市の謎を調べている。
*5 SNSの通知も「ハッピー♪」と鳴る
*6 演じた眞鍋氏は当時37歳。
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